韓国ドラマあらすじ
2008年08月26日
韓国ドラマあらすじ
韓国ドラマのあらすじを少しずつ書いています。ネットで視聴したものは各話ごとにかなり詳細に書いていますが、テレビで見たのは2,3話まとめて書いているのもあります。
「
」マーク:各話詳細あらすじ
「
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ドラマ総合評価
あくまでも管理人の個人的評価です。
★★★★★…最高
★★★★☆…見ごたえあり
★★★☆☆…普通
★★☆☆☆…がっかり〜!
各話ごとの詳細あらすじ一覧:
あ〜お
●『秋の童話』★★★★☆
ソン・へギョ、ソン・スンホン、ウォンビン
●『ありがとうございます』★★★★☆
チャン・ヒョク、コン・ヒョジン、 シン・ソンロク
●『ウェディング』(未完)
リュ・シウォン、チャン・ナラ、ミョン・セビン、イ・ヒョヌ
か〜こ
●『怪傑春香』★★★★☆
ハン・チェヨン、ジェヒ、オム・テウン、パク・シウン
●『彼女がラブハンター(オ・スジョン)』★★★☆☆
オム・ジョンファ、オ・ジホ、カン・ソンジンほか
●『キツネちゃん、何してるの?』(視聴済・あらすじ未完)★★★★☆
コ・ヒョンジョン、チョン・ジョンミョン、チョ・ヨヌほか
●『9回裏2アウト』(未完)
スエ、イ・ジョンジン、イ・テソン、ファン・ジヒョンほか
●『グリーンローズ』★★★★☆
イ・ダヘ、コ・ス、イ・ジョンヒョク、キム・ソヒョン
さ〜そ
●『サラン〜love〜』 ★★★☆☆
チャン・ドンゴン、キム・ミスク、イ・ヨンハ、チェ・ジウ
●『サンドゥ、学校へ行こう』★★★☆☆
Rain、コン・ヒョジン、イ・ドンゴン、ホン・スヒョン
●『19歳の純情』★★★★☆
ク・ヘソン、ソ・ジソク、イ・ミヌ、イ・ユンジ、チョ・ソヨン、キム・ミギョン、アン・ジョンフン
●『新入社員』★★★★☆
エリック(ムン・ジョンヒョク)、ハン・ガイン、オ・ジホ、イ・ソヨン
た〜と
●『ただいま恋愛中』★★★★☆
チェリム, ソ・ジソプ, クォン・サンウ, イ・ウィジョン, チェ・ユニョン
●『タルジャの春』★★★★☆
チェリム、イ・ミンギ、イ・ヘヨン、コン・ヒョンジン、イ・ヒョヌ
●『天国への扉(天国より見慣れない)』★★★★☆
イ・ソンジェ、キム・ミンジョン、オム・テウン、キム・ミスク
な〜の
●『ナイスガイ』★★★★☆
チョ・ハンソン、シン・ハギュン、ハン・ジミン、ユミン
は〜ほ
●『バリでの出来事』★★★★★
ハ・ジウォン, ソ・ジソプ, チョ・インソン
●『パリの恋人』★★★★☆
キム・ジョンウン, パク・シニャン, イ・ドンゴン
●『火の鳥』★★★★☆
イ・ウンジュ、イ・ソジン、エリック(ムン・ジョンヒョク)、チョン・ヘヨン
●『ファンタスティック・カップル』★★★★☆
ハン・イェスル、オ・ジホ、キム・ソンミン、パク・ハンビョルほか
●『復活』★★★★★
オム・テウン、ハン・ジミン、コ・ジュウォン、ソ・イヒョン
●『フルハウス』★★★★☆
ソン・へギョ、Rain、ハン・ウンジョン、キム・ソンス
●『星に願いを』★★★★☆
アン・ジェウク、チョ・インピョ、チェ・ジンシル、チョン・ドヨンほか
ま〜も
●『魔女ユヒ』★★☆☆☆(視聴済・あらすじ未完)
ハン・ガイン、ジェヒ、デニス・オ、チョン・ヘビン、John-Hoon(キム・ジョンフン)ほか
わ〜を
●『私の名前はキム・サムスン』★★★★☆
ヒョンビン、キム・ソナ、チョン・リョウォン、ダニエル・へニー
簡単なあらすじドラマ一覧:
あ〜お
●『アイルランド』
ヒョンビン, イ・ナヨン, キム・ミンジュン, キム・ミンジョン
●『アスファルトの男』
イ・ビョンホン、チェ・ジンシル、チョン・ウソン、イ・ヨンエ
●『あなた、そして私』
ソン・スンホン、チャ・インピョ
●『いつか楽園で』
ソン・ユリ、チャ・テヒョン、キム・ナムジン、イ・ジェニ、イ・ヒェミ
●『イヴのすべて』
チャン・ドンゴン、チェリム、キム・ソヨン、ハン・ジェソク、キム・ジョンウン
●『インビテーション』
イ・ヨンエ, チュ・サンミ, キム・ミン
か〜こ
●『がんばれ!クムスン』
ハン・へジン、カン・ジファン、キム・ソヒョン、イ・ミンギ、ヤン・ミギョン
●『皇太子の初恋』
ソン・ユリ、チャ・テヒョン、キム・ナムジン、イ・ジェニ、イ・ヒェミ
た〜と
その他商品リンク:
あ〜お
●『愛するまで』
リュ・シウォン, チョン・ドヨン, バン・ヒョジョン, キム・ミスク
●『偉大な遺産』
キム・ジェウォン,ハ・ジミン
●『1%の奇跡』
カン・ドンウォン, キム・ジョンファ
●『ウェディング』
リュ・シウォン, チャン・ナラ, ミョン・セビン, イ・ヒョヌ, チェ・ウジェ
●『美しき日々』
イ・ビョンホン、チェ・ジウ、リュ・シウォン、イ・ジョンヒョン、シン・ミナ
●『おいしいプロポーズ』
チョン・ジュン, ソン・イェジン, ソ・ユジン, ソ・ジソプ, クォン・サンウ
●『オー! 必勝』
アン・ジェウク, チェリム, リュジン, パク・ソニョン
●『オールイン』
イ・ビョンホン ソン・ヘギョ チソン パク・ソルミ
か〜こ
●『快傑春香』
ハン・チェヨン, オム・テウン
●『悲しき恋歌』
クォン・サンウ、キム・ヒソン、ヨン・ジョンフン
●『彼女は最高』
カン・ソンヨン, リュ・シウォン
●『ガラスの靴』
キム・ヒョンジュ, キム・ジホ, ハン・ジェソク
●『宮廷女官チャングムの誓い』
イ・ヨンエ チ・ジニ ホン・リナ
●『宮 ~Love in Palace』
ユン・ウネ, チュ・ジフン, キム・ジョンフン, ソン・ジヒョ
●『ゴースト~永遠の愛~』
チャン・ドンゴン,キム・ミンジョン,ミョン・セビン,キム・サンジュン
●『コッチ』
ウォンビン, チョ・ミンギ, イ・ジョンウォン
●『ごめん、愛してる』
ソ・ジソブ,イム・スジョン
さ〜そ
●『サンシャイン・オブ・ラブ』
ソン・ヘギョ, チョ・ヒョンジェ, リュ・スンボム
●『サンドゥ、学校へ行こう!』
ピ(RAIN), コン・ヒョジン, イ・ドンゴン,ホン・スヒョン
●『女子万歳』
ソ・ジソブ, チェ・シラ, チェリム, ビョン・ウミン
●『砂時計』
コ・ヒョンジョン, チェ・ミンス, パク・サンウォン
た〜と
●『太陽の誘惑』
チ・ソン, ハ・ジウォン, キム・ジス, キム・ホジン
●『天国の階段』
チェ・ジウ, クォン・サンウ
●『天国の樹』
イ・ワン, パク・シネ, 浅見れいな, 内田朝陽
●『天国の子供たち』
・キム・ドンワン, ヤン・ミラ, イ・ミヌ
な〜の
●『夏の香り』
ソン・スンホン, ソン・イェジン
●『涙が見えないように』
キム・ジホ
は〜ほ
●『裸足の青春』
ペ・ヨンジュン, コ・ソヨン, パク・クニョン
●『初恋』
ペ・ヨンジュン, イ・スンヨン, チェ・スジョン, チェ・ジウ, チャ・テヒョン
●『Happy Together ハッピー・トゥギャザー』
イ・ビョンホン, ソン・スンホン, チョン・ジヒョン, チャ・テヒョン, キム・ハヌル
●『母よ姉よ』
コ・ス, アン・ジェウク, ペ・ドゥナ, キム・ソヨン, ファン・スジョン
●『春の日』
チョ・インソン,チ・ジニ, コ・ヒョンジョン, ハン・ゴウン
●『復活』
オム・テウン, ハン・ジミン, ソ・イヒョン, コ・ジュウォン
●『冬のソナタ』
チェ・ジウ, ペ・ヨンジュン, パク・ヨンハ
●『星に願いを』
チェ・ジンシル, アン・ジェウク, チャ・インピョ, チョン・ドヨン
ま行
●『モデル』
チャン・ドンゴン, キム・ナムジュ, ハン・ジェソク, ヨム・ジョンア, ソン・ソンミ
や行
●『屋根部屋のネコ』
キム・レウォン, チョン・ダビン, チェ・ジョンユン, イ・ヒョヌ
●『四姉妹物語』
シン・ホギュン、パク・イェジン、キム・ソヨン、オ・スヨン
ら行
●『ラストダンスは私と一緒に』
チ・ソン, ユジン,
●『LOVE サラン』
チャン・ドンゴン, チェ・ジウ, キム・ミスク, ソン・ユナ
●『レディ・ゴー ! 』
ウォンビン, ユンソナ, チャ・テヒョン
わ行
●『若者のひなた』
ペ・ヨンジュン, イ・ジョンウォン, ハ・ヒラ, チョン・ドヨン, ホ・ジュノ
●『私の名前はキム・サムスン』
キム・ソナ, ヒョンビン, リョウォン, ダニエル・へニー, イ・ギュハン
●『われらの天国』
チャン・ドンゴン, チョン・ドヨン, キム・チャヌ
●『ワンダフルライフ』
キム・ジェウォン, ユジン, チョン・チェウン, イ・ジフン, ハン・ウンジョン
「
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」マーク:現在、視聴中。ドラマ総合評価
あくまでも管理人の個人的評価です。
★★★★★…最高
★★★★☆…見ごたえあり
★★★☆☆…普通
★★☆☆☆…がっかり〜!
各話ごとの詳細あらすじ一覧:
あ〜お
●『秋の童話』★★★★☆
ソン・へギョ、ソン・スンホン、ウォンビン
●『ありがとうございます』★★★★☆

チャン・ヒョク、コン・ヒョジン、 シン・ソンロク
●『ウェディング』(未完)
リュ・シウォン、チャン・ナラ、ミョン・セビン、イ・ヒョヌ
か〜こ
●『怪傑春香』★★★★☆
ハン・チェヨン、ジェヒ、オム・テウン、パク・シウン
●『彼女がラブハンター(オ・スジョン)』★★★☆☆

オム・ジョンファ、オ・ジホ、カン・ソンジンほか
●『キツネちゃん、何してるの?』(視聴済・あらすじ未完)★★★★☆
コ・ヒョンジョン、チョン・ジョンミョン、チョ・ヨヌほか
●『9回裏2アウト』(未完)
スエ、イ・ジョンジン、イ・テソン、ファン・ジヒョンほか
●『グリーンローズ』★★★★☆
イ・ダヘ、コ・ス、イ・ジョンヒョク、キム・ソヒョン
さ〜そ
●『サラン〜love〜』 ★★★☆☆
チャン・ドンゴン、キム・ミスク、イ・ヨンハ、チェ・ジウ
●『サンドゥ、学校へ行こう』★★★☆☆
Rain、コン・ヒョジン、イ・ドンゴン、ホン・スヒョン
●『19歳の純情』★★★★☆
ク・ヘソン、ソ・ジソク、イ・ミヌ、イ・ユンジ、チョ・ソヨン、キム・ミギョン、アン・ジョンフン
●『新入社員』★★★★☆

エリック(ムン・ジョンヒョク)、ハン・ガイン、オ・ジホ、イ・ソヨン
た〜と
●『ただいま恋愛中』★★★★☆
チェリム, ソ・ジソプ, クォン・サンウ, イ・ウィジョン, チェ・ユニョン
●『タルジャの春』★★★★☆

チェリム、イ・ミンギ、イ・ヘヨン、コン・ヒョンジン、イ・ヒョヌ
●『天国への扉(天国より見慣れない)』★★★★☆
イ・ソンジェ、キム・ミンジョン、オム・テウン、キム・ミスク
な〜の
●『ナイスガイ』★★★★☆
チョ・ハンソン、シン・ハギュン、ハン・ジミン、ユミン
は〜ほ
●『バリでの出来事』★★★★★
ハ・ジウォン, ソ・ジソプ, チョ・インソン
●『パリの恋人』★★★★☆
キム・ジョンウン, パク・シニャン, イ・ドンゴン
●『火の鳥』★★★★☆
イ・ウンジュ、イ・ソジン、エリック(ムン・ジョンヒョク)、チョン・ヘヨン
●『ファンタスティック・カップル』★★★★☆

ハン・イェスル、オ・ジホ、キム・ソンミン、パク・ハンビョルほか
●『復活』★★★★★

オム・テウン、ハン・ジミン、コ・ジュウォン、ソ・イヒョン
●『フルハウス』★★★★☆
ソン・へギョ、Rain、ハン・ウンジョン、キム・ソンス
●『星に願いを』★★★★☆

アン・ジェウク、チョ・インピョ、チェ・ジンシル、チョン・ドヨンほか
ま〜も
●『魔女ユヒ』★★☆☆☆(視聴済・あらすじ未完)
ハン・ガイン、ジェヒ、デニス・オ、チョン・ヘビン、John-Hoon(キム・ジョンフン)ほか
わ〜を
●『私の名前はキム・サムスン』★★★★☆

ヒョンビン、キム・ソナ、チョン・リョウォン、ダニエル・へニー
簡単なあらすじドラマ一覧:
あ〜お
●『アイルランド』
ヒョンビン, イ・ナヨン, キム・ミンジュン, キム・ミンジョン
●『アスファルトの男』
イ・ビョンホン、チェ・ジンシル、チョン・ウソン、イ・ヨンエ
●『あなた、そして私』
ソン・スンホン、チャ・インピョ
●『いつか楽園で』
ソン・ユリ、チャ・テヒョン、キム・ナムジン、イ・ジェニ、イ・ヒェミ
●『イヴのすべて』
チャン・ドンゴン、チェリム、キム・ソヨン、ハン・ジェソク、キム・ジョンウン
●『インビテーション』
イ・ヨンエ, チュ・サンミ, キム・ミン
か〜こ
●『がんばれ!クムスン』
ハン・へジン、カン・ジファン、キム・ソヒョン、イ・ミンギ、ヤン・ミギョン
●『皇太子の初恋』
ソン・ユリ、チャ・テヒョン、キム・ナムジン、イ・ジェニ、イ・ヒェミ
た〜と
その他商品リンク:
あ〜お
●『愛するまで』
●『偉大な遺産』
●『1%の奇跡』
●『ウェディング』
●『美しき日々』
●『おいしいプロポーズ』
●『オー! 必勝』
●『オールイン』
か〜こ
●『快傑春香』
●『悲しき恋歌』
●『彼女は最高』
●『ガラスの靴』
●『宮廷女官チャングムの誓い』
●『宮 ~Love in Palace』
●『ゴースト~永遠の愛~』
●『コッチ』
●『ごめん、愛してる』
さ〜そ
●『サンシャイン・オブ・ラブ』
●『サンドゥ、学校へ行こう!』
●『女子万歳』
●『砂時計』
た〜と
●『太陽の誘惑』
●『天国の階段』
●『天国の樹』
●『天国の子供たち』
な〜の
●『夏の香り』
●『涙が見えないように』
は〜ほ
●『裸足の青春』
●『初恋』
●『Happy Together ハッピー・トゥギャザー』
●『母よ姉よ』
●『春の日』
●『復活』
●『冬のソナタ』
●『星に願いを』
ま行
●『モデル』
や行
●『屋根部屋のネコ』
●『四姉妹物語』
ら行
●『ラストダンスは私と一緒に』
●『LOVE サラン』
●『レディ・ゴー ! 』
わ行
●『若者のひなた』
●『私の名前はキム・サムスン』
●『われらの天国』
●『ワンダフルライフ』
asianentertaiment at 22:26|Permalink│
2008年07月25日
韓国ドラマあらすじ『キツネちゃん、何してるの?』


タイトル:キツネちゃん、何してるの?
ハングル:여우야 뭐하니
出演:コ・ヒョンジョン、チョン・ジョンミョン、チョ・ヨヌ、キム・ウンジュ、ソン・ヒョンジュほか
脚本:キム・ドウ
制作:2006年・MBC(全16話)
OST:こちら
<紹介>
韓国MBCで2006年9月〜11月にかけて放送され、高視聴率を記録したラブコメディ。『私の名前はキム・サムスン』の脚本家キム・ドウさんの手がけた作品です。今度は、“9歳年の差カップル”の話。成人向け雑誌の記者で恋愛経験のない三十路過ぎのビョンヒ(コ・ヒョンジョン)と彼女の親友の弟であるチョルス(チョン・ジョンミョン)とのどたばたラブコメディ〜。
登場人物

コ・ビョンヒ役 (コ・ヒョンジョン)
成人向け成人誌『セシボン』の記者。33歳の今まで恋愛経験ゼロ、当然男性経験なし。ただし、ポルノ記事を書くとき自分をヒロインに置きかえながらパソコンを叩くクセがあるため、妄想の中では経験豊富(笑)。喜怒哀楽が激しく、おっちょこちょいでサバサバした性格。ひょんなことから9歳年下のチョルスと一夜をともにしてしまい…

パク・チョルス役 (チョン・ジョンミョン)
24歳の自動車整備工。工業高校卒業後、整備工になったが、ふらりと世界放浪の旅に出て1年後に突然帰ってきた。「自分の人生好きなように生きる」がモットーで歳のわりに早熟で頑固。早くに両親を事故で亡くしたため、親代わりの姉には頭が上がらない。趣味は車、バイク、旅、ワイン。ビョンヒとは家族同然に育つ。
コ・ジュニ役(キム・ウンジュ)ビョンヒの8歳下の妹でファッションモデル。モデルとして成功し、金持ちと結婚するのが夢という自信家の現代っ子。
高校時代にチョルスに告白してフラれた過去あり。成金社長ピョンガクになぜか目を付けられ困惑。
ペ・ヒミョン役(チョ・ヨヌ)泌尿器科の医師。先輩のファン社長に頼まれて『セシボン』の相談コラムの回答者を引き受ける。
独身でハンサムでユーモアがありスポーツも料理も得意な理想的な男性。仕事相手のビョンヒのドジなところに興味をもつ。
パク・スンヘ役(アン・ソニョン)ビョンヒの幼なじみでチョルスの姉。両親を交通事故で亡くして以来、弟を支えに生きてきた。苦労のすえ結婚したが、相手が借金まみれだったため離婚。
現在はDVDレンタルショップを経営。口が悪いが心は温かい性格。
チョ・スンナム役(ユン・ヨジョン)ビョンヒとジュニの母。長い間化粧品を販売したあと現在は不動産屋を営む。両親を亡くしたスンヘとチョルスの親代わりでもある。同居する年頃の娘ふたりの将来を心配しながらも過大な干渉はなし。趣味は映画鑑賞。
パク・ピョンガク役(ソン・ヒョンジュ)ブランド品輸入会社の社長。金はあっても下品で短気。陰でブルドックと呼ばれている。全身をブランド品でかため、高級車にペントハウスと何でも持っているが、3年前に事故で亡くした妻のことが忘れられず心寂しい。
ファン・ヨンギル役(クォン・ヘヒョ)ビョンヒが勤める会社の社長。『セシボン』の発行のほか、アダルトグッズの輸入販売などを手広く手がける。青少年の欲求不満の健全な解消が国家の繁栄に繋がるという壮大な思想のもと、当局に睨まれながら商売している。
各話ごとのあらすじ
第1話〜第5話は本記事
第6話〜第9話はこちら
第10話以降はこちら
第1話
成人向け雑誌『C'est si bon(セシボン)』の記者ビョンヒ(コ・ヒョンジョン)は、33歳で独身。事務所で、パソコンの前に座って、『朱蒙』を題材にした淫らなポルノ小説を執筆中、どんどんHな妄想が膨らんでいくビョンヒ。そして、陶酔するように鏡の前に立って、決めポーズ。

「ナイスボディ〜。すべすべした美しい肩のラインに、どこから見ても均整のとれたイ・ヒョリのような可愛いおへそ。ワイルドなヘアスタイル〜。」
そこへ、ひょっこり、ヒミョン(チョ・ヨヌ)が事務所へ入ってくるが、ビョンヒはすっかり自己陶酔して気付かない。
「思わず吸いつきたくなるようなこの唇〜悩殺もののひ・と・み〜。ああ、私を落としてみて〜たまらなくセクシーでしょ〜」

次の瞬間、ヒミョンに気づいて、驚きのあまり放心するビョンヒ。
「出て行った方がいいですか?」
「…はい」
ヒミョンは、泌尿器科の医師で、先輩に当たるファン社長に会いにやって来たのだ。気を利かせたヒミョンが穏やかな笑顔を浮かべて出ていくと、「やだ。どうしよう〜!!」と狼狽し、机にうつ伏して嘆くビョンヒ。
間もなくして帰ってきたファン社長が事務所に入らずに廊下で待っていたヒミョンを見て中に入るように促すが、ビョンヒが気持ちを落ち着かせる時間をあげたいと一分待とうと制止するヒミョン。しかし、なんのことやら分からず、お構いなしに事務所へ入っていくファン社長。そのあとに続くヒミョン。
机にうつ伏せていたビョンヒだが、社長を見ると、気を取り直して仕事を再開。輸入物の大人のおもちゃ(サイバードール)に対して、不良品との苦情が殺到していると報告すると、「それはまずい。参ったな、どうすっか〜おい、ヒミョン、サイバードールには興味ないか?」と聞く社長。あきれた顔をするヒミョンに、色男にはそんな物必要ないかと言いなおす社長。
去り際に、「さっき、すごくセクシーでしたよ」とにっこり笑うヒミョンに「え?」と驚くビョンヒ。

ヒミョンが去っていくと、「なんて人なの。普通、知らん振りするでしょう〜」とぶつぶつ文句を言うビョンヒ。
その頃、不精ひげを生やした若い男性が、書店に並べられたセシボンの成人雑誌を手に取っていた。

そのちょっぴし薄汚れたいバックパッカーは、ビョンヒの幼馴じみスンへの弟チョルスだった。
姉スンへのアパートに到着し、「姉ちゃん〜開けてくれ〜!」と扉をたたくチョルスだが、出てきたのは見たこともないご老人!姉は知らない間に引っ越してしまっていたのだ。仕方なく、公衆電話で姉に電話をしようとするチョルスだが、電話番号を思い出せない…。

そこで向かった先は、ビョンヒの実家!勝手に塀を登って侵入し、鍵のありかも熟知しているチョルスは、家の中へ上がり込んでしまう!お腹が減っていたのか、書店で買ったセシボンの成人雑誌を片手に、テーブルでご飯を食べるチョルス。パラパラとページをめくり、ビョンヒが執筆した朱蒙を題材にした官能小説に目を通す。しかし、「古くさ…」とちっとも興味をそそられなかった様子。
仕事を終えて帰宅したビョンヒは、玄関のカギがかかっていなかったので、てっきり母が先に帰宅しているものと思って家の中へ。机の上には、食べ残しと成人雑誌が置いてあった。「こんなものチェックしちゃって〜」とあわてて自分のバックの中へしまいこむビョンヒ。
その頃、チョルスはシャワーを浴びていた。

「お母さん、シャワー浴びてるの?」
居間にTシャツが脱ぎ捨てられていたので、それを手に取るビョンヒ。はじめは母のものかと思っていたが、母のものにしては大きい。ビョンヒが何気に匂いを嗅いでいると母から帰宅が遅くなるとの電話がかかってくる。
「お、お母さん、このまえ下着泥棒が出たでしょう。その男が風呂場にいるの!あ、シャワーが止まったわ。どうしよ〜出てくる!」
恐怖に縮みあがるビョンヒを母が電話越しに落ち着かせ、すぐに帰宅するから、武器になるものを手にとって家を出るようにと指示する。バスルーム前に縮こまっていたビョンヒが恐る恐る立ち上がって出て行こうとしていたところ、バスルームの扉が開いてタオルを腰に巻いたチョルスが出てくる。
近くの電気スタンドをつかむと、恐怖のあまり目を閉じたまま、無我夢中でスタンドでチョルスを突くビョンヒ。
「お願いだから来ないで、おじさん!私が先に出て行くから。」
依然として目を固くつぶったまま、懇願するビョンヒを見て、にやりと笑うチョルス。
「おじさんも出てってください。おじさんが悪い人じゃないこと分かってるから通報もしません。3つ数える間に出てくから、おじさんはそこを動かないで!」
しかし、次の瞬間、スタンドを手で押さえて近づいてくるチョルス。
「お嬢さん、俺と一緒に楽しもうよ?どうだ?」
「あ〜変態、近づくな!!!一歩でも動いたら、あんたを殺して私も死ぬ!」
スタンドを振り回して抵抗するビョンヒ。
「威勢がいいな〜。カワイイ顔して」
「変態野郎! 死ね、死ね、死ね!」
目をつぶったまま、スタンドを振り回しているうちに、柵にあたって転倒してしまうビョンヒ。

痛そうに声をあげるビョンヒ。あちゃ〜という顔をして倒れこんでいるビョンヒに顔を近づけるチョルス。

「久し振りだね、Miss.コ」
「…チョルス」
チョルスを姉スンへが働くDVDレンタルショップに連れて行くビョンヒだが、スンへは弟を見た瞬間、怒り爆発!商品を投げつけながら、「出てけ! よくも、のこのこ戻ってこられたもんだわ!」と罵倒する。チョルスが家を出てから1年、便りをよこしたのはたった2回。すでに死亡届を提出し、先月法事も済ましたと憤激するスンへ。

「便りがないのは元気な証拠だと前に言ってたろ。」と言い返すチョルスに、「うるさい、このろくでなし!お前の居場所はもうないよ」とどなり散らすスンへ。ビョンヒは、来店した客が唖然として突っ立っているのを見て、あわてて代わりに応対する。
「姉ちゃん、なんでそんなにカリカリしてんだ?最近、お義兄とうまく行ってないのか?欲求不満とか?」
「…最低男…何で私の周りはダメ男ばっかりなの」
泣き崩れる姉を見て、びっくりし、戸惑うチョルス。
「離婚したのよ」とビョンヒに教えてもらい、反省してスンへのそばに座り込むチョルス。
「お姉ちゃん、あんたのこと、ずっと心配してたんだから!」
ビョンヒから姉が大使館に問い合わせたり、必死に行方を探していたと聞き、姉を抱きしめてなだめるチョルス。

その後、行くあてのないチョルスをレンタルショップの地下倉庫へ連れて行き、「敷金はないし、家賃を払えばいいだけ。あんたが自分で払いなさいよ。あんた、大工仕事が上手だから、作業場にするなりゲストハウスにするなり、自由にしたらいいわ。」と言うスンへ。クモの巣が張り、薄暗い倉庫を見て、こんなとこに住まわせるなんてと文句を言うチョルス。しかし、ビョンヒは、生活が苦しいスンへに贅沢は言えないとチョルスをたしなめる。
倉庫の中を見てまわるチョルスにまとわりついて、べらべらとしゃべり続けるビョンヒ。
「ヌナ(姉ちゃん)、俺、疲れてるんだけど」と言っても、荷物整理をするチョルスに「それ何?ワイン!いいじゃない!再会を祝って、一本あけよう!」と全然意に介してない様子のビョンヒ。
「これは、普通のワインじゃないんだよ」
「それじゃ、偽物のワインだっていうの?」
「ヌナ、俺、疲れてんだよ」
「何よ、つれないわね。」
むっとしたように、チョルスのお腹を小突くビョンヒ。
「お?お腹硬いわね〜。旅先で鍛えてたの?」
チョルスのお腹を触りまくるビョンヒ。

それを払いのけて、「ここに浴室はないの?」と聞くチョルス。
「ないわよ。お姉ちゃんのとこで使わしてもらわないと」と言いながら、今度は、腕を触るビョンヒ。

「お!腕まで太くなってるわ〜。よほどお金がなくて、肉体労働でもしてたんでしょ?」
患わしそうに払いのけて、「洗面台もないのか?」と聞くチョルス。
「一階にあるわ。それにしても、ほんとに大きくなったわね。一人旅するなんて〜。」
背中をポンと叩いて嬉しそうに笑うビョンヒを無視して、クモの巣だらけの階段を確認しに行くチョルス。そのあとを追うビョンヒ。
「ホントに不思議だわ。うちの妹と一緒に駆け回ってたのが、昨日のことみたいなのに。今じゃ、いっちょまえに、ヒゲなんか生やしちゃって。」
親しげに顔を触って笑うビョンヒ。居心地悪そうに離れるチョルス。
「もう少し、年が離れてたら、私のおっぱい飲んで育ってたかもね。ふふふ。わかってるの?」
パチンとおしりをたたくビョンヒ。


「あらやだ、あんたのお尻、硬くて弾力があるわね。ふふふ!ほんとに大きくなっちゃって!」
また、おしりをパチンとたたくビョンヒ。
「ねえ、あんたのことなら、私なんでも知ってんだからね。だから大人のふりなんかしなさんな。あんたはいつまでも私にとっては赤ん坊なんだから!分かったわね!」
チョルスのおしりをパチンとたたいたり、なでたりして喜ぶビョンヒ。ついに、我慢の限界に達したチョルスが、ビョンヒの腕をつかんで「何がしたいんだ?」と顔をしかめて怒るのだった。

「私が何したって言うのよ。あんたこそ、何する気よ!」
手を振りほどこうとするビョンヒだが、チョルスがつかんで離さない。そして、ビョンヒの手を無理やり自分の股間に持っていく!

突然のことに、仰天し、固まってしまうビョンヒ。
「触りたいなら、今度からは、直接股間を触れよ。正直にさ」
ぷんとそっぽを向くチョルス。

呆然と自分の手をみつめながら立ち尽くすビョンヒを見て「出ていかないのか?ところで、雑誌の記事のことだけど、新しいネタないわけ?人の真似して、恥ずかしくないのかよ」と無愛想に言うチョルス。仕事のことでケチをつけられたビョンヒは、一気に正気に戻ってピキピキ。

マットレスを運んでいたチョルスの背中に蹴りを入れ、「十年早いんだよ。ちゃんとした格好も出来ないガキのくせに、生意気言うんじゃないよ。親同然の私に何だって?あんたはガキなの!私にとっては、永遠に赤ん坊なのよ、わかったわね!」と言って、ぷいっと出ていくビョンヒ。そんなビョンヒをしかめっ面で見送った後、思わず、含み笑いするチョルス。
翌日、モデルをしているビョンスの妹ジュニ(キム・ウンジュ)は、ファッションショーのリハーサルを観に来た主催会社の社長ピョンガク(ソン・ヒョンジュ)から「感情がないのか!」と大声で叱責され、ショーから外れるように言われてしまう。スーパーモデル出身で花があるジュニをショーからはずすなんてできないとスタッフが間に入るが、ピョンガクはジュニの態度が気に入らないという。
控え室で、ジュニが同僚モデルと傲慢な成金社長ピョンガクの文句を言っていると噂の本人が登場。「まだいたのか」とピョンガクに言われ、あわてて控え室を後にするジュニ。しかし、すぐに思案顔でジュニを追いかけ、呼びとめるピョンガク。顔を押さえて、じろじろと観察するピョンガクに、「何なんですか?」といぶかしがるジュニ。すると、ピョンガクは、ジュニに名前を聞いた後、「コ・ジュニというのか…。服を脱げ。お前は9番だ。衣装を着てスタンバイだ。」とそっけなく、告げて去っていく。
その頃、ビョンヒは、産婦人科へ来ていた。33歳にして初めてのこと。最近、生理痛が激しくなり、貧血気味のビョンヒを心配して母が勧めたのだ。問診で「最後に性関係を持ったのはいつ?」と女医さんに聞かれ、見栄を張って「先週」と嘘をつくビョンヒだが、実は未経験。超音波検査のときになって、おずおずと自白するビョンヒ。
一方、チョルスは、銭湯へ行った後、ぼさぼさに伸びていた髪を短くカットしてもらい、髭も剃ってすっきり。
ビョンヒは、検診の結果、子宮筋腫であることが判明し、大きなショックを受ける。良性だが8センチもあり、除去手術をする必要があると診断されるが、ビョンヒは、絶対に子供が欲しいから体にメスを入れたくないと頑なに拒む。結局、経過を観察することに。
今まで子宮が発し続けていたメッセージに気付かなかったことを悔やんだビョンヒは、病院の薬局で、妊娠3カ月目の子宮の断面模型を購入する。その帰り道、ビョンヒが携帯の待ち受けにもしている、学生時代からずっと想いを寄せていた先輩を街で偶然見かけ、うれしそうに声をかけるビョンヒ。お酒をおごってほしいとおねだりし、一緒に昔よく行ったお店へ入る。
お酒を飲みながら、遠慮気味に、最近離婚したという話を聞いたけど、何が原因だったのかと聞くビョンヒ。お酒の勢いで、大学時代からずっと好きだったことも告白してしまう。
「正直、先輩が離婚したって聞いたとき、私、うれしかったの。ひどい女でしょ?でも先輩が好きだからどうしようもなかったの。先輩を男として好きなんです。先輩と寝たいの!」
神妙な顔をする先輩を見て、あわてて言い足すビョンヒ。
「あの、先輩!私、先輩と一緒になりたいとか言ってるわけじゃないんで、そんな負担に感じないでください。ただ、私の気持ちを…」
「離婚の理由なんだが、女房に一度もときめかなかったからなんだ。そもそも、女性に惚れたことがないんだ。男になら、ときめいたことあるが」
「…は?あ〜ははっ、先輩らしくないですよ、冗談なんか言ったりして」
「今日は、退職届を出した帰りだったんだ。カナダで書店をやってる先輩がいるんだ。彼を手伝いたい。間違いじゃないって確信できたら、二度と戻らないつもりだ。…なんだかお前を驚かせちまったみたいだな。願いを叶えられなくてごめんよ」
「いやだ、そんな願いだなんて…。大丈夫です、大丈夫ですから、先輩。本当に大丈夫ですから…。(涙ぐみながら)ごめんなさい、先輩、好きになって…ごめんなさい」
ついには号泣してしまうビョンヒ。

“先輩のことを気の毒に思って、涙が出てくるのだと思った。でも、あとで、全部自分のために泣いていることに気づいた…先輩の苦悩よりも、自分のかなわぬ恋のために…人間ってなんて自分勝手な生き物なんだろう”
第2話
子宮筋腫だと判明したその日に、大好きだった先輩からゲイだとカミングアウトされたビョンヒは、ダブルパンチを受け、すっかり意気消沈して、涙ぐみながら電車に乗り込む。電車に座ると、いつの間にか眠りこけてしまい、目が覚めた時には、なんと終点のオイ島だったので呆然とするビョンヒ。
一方、ジュニは、ファッションショー本番で、大失態。サイズの合わない靴しか用意されておらず、仕方なく、それを履いてステージに出て、転倒してしまう。靴を脱いで立ち上がり、ウォーキングをつづけるジュニに「あのバカ女め、みっともない」と吐き捨てるピョンガク。
ショーが終わり、楽屋でお化粧を落としていたジュニに、ケンカをふっかける同僚モデル。頭にきたジュニがつかみかかって取っ組み合いのケンカに発展するが、ちょうど楽屋へ入ってきたピョンガクがステッキでジュニを小突いて罵倒する。ムカムカがおさまらないジュニ。
ビョンヒは、オイ島で夕日を眺めていた。その後、露店の易者に、自分の運勢を占ってもらう。易者から愛嬌がないから男にもてないし、結婚も相当頑張らないとダメだと言われ、むっとするビョンヒ。しかし、最後に易者は、「遠くでなく、身近なところで探しなさい。縁というのは、すぐ背後にある。」とアドバイスする。
そのころ、地下倉庫の改装をしていたチョルスのもとに、ジュニがやってくる。チョルスは、ジュニがすっかりセクシーになったとニヤニヤ。高校時代、ジュニは一つ年下のチョルスのことが好きで、告白したが振られた経験があった。「なんで、あのとき、私のことふったの?」と聞くジュニ。しかし、チョルスは、そんなことがあったのもすっかり忘れてしまっていて、「なんでだろうな。さっぱり分からないよ。あのとき、スーパーモデルになるってわかってたらな〜。今から付き合おうか?」とニンマリ。「結構よ」とあっさり断るジュニだが、未だにチョルスに好感を持っている様子。
すっかり日が暮れても、まだオイ島に留まっていたビョンヒは、屋台で一人晩酌をしていた。スンへに電話し、子宮筋腫のことや恋愛についての悩みを打ち明けているうちに、ついつい飲みすぎ、泣き上戸になるビョンヒ。
すっかり、酔っぱらったビョンヒは、11時半を回っても、まだ屋台で飲んでいた。「あんた、終電大丈夫なの?」とスンへに言われ、あわてて駅へ向かったビョンヒだが、すでに遅かった!駅の階段にへたり込んで、スンへに迎えに来てほしいと電話するビョンヒ。あきれつつも、「そこを一歩も動くんじゃないよ!」と心配して念を押すスンへ。
ところが、子宮の模型を屋台に忘れたことを思い出したビョンヒは、それを取りに行って、また、お酒をオーダーし、そのままとどまってしまう。
スンへは、弟のチョルスにビョンヒを迎えに行くように命令する。「姉ちゃんが行けよ。」と面倒くさがるチョルスだが、「今日言うことを聞くか、一ヶ月何も食べないか、どっちにする?」とスンへに半ば脅され、嫌々、車を走らせる。

やっと、オイ島に到着し、ビョンヒに電話するチョルス。しかし、ビョンヒは、チョルスからだとわかると舌打ちをして電話に出て、「また、私をからかいたいの?今日は、気分が良くないんだから、他をあたりな!ヨンヒにでも」と言って電話を切ってしまう。

「いつの話だよ。ヨンヒはもう結婚してる」とつぶやき、すぐに電話をかけなおすチョルス。
「何よ、パク・チョルス〜。私の初恋が実ってたら、あんたくらいの息子がいてもおかしくないんだよ。ヨンヒがいなけりゃ、将棋ででも遊びな」
ぷつりと電源を切るビョンヒ。あきれつつも、面倒くさそうに、もう一度かけなおすチョルスだが、つながらない。ビョンヒは、バッテリーをはずしてしまっていた。
仕方なく、商店街の屋台を一軒一軒探して回るチョルス。そして、やっとのことで、ビョンヒを発見する。

酔いつぶれたビョンヒをおぶるチョルスだが、ビョンヒの重さにぐったり!
「あ〜!このおばさん、背が高いだけじゃなく、贅肉もたっぷりだな。こんなに重いとは…。おい、おばさん、ちょっとは減量しろよ!」
「先輩。私より若いやつらが結婚して子供までいるですよ〜。ひどいよ!」
「今の姉ちゃんよりひどいヤツなんていねえよ。」

あまりの重さにベンチで休憩するチョルス。ビョンヒは、ベンチにもたれかかって、うわごとのようにチョルスに語りかける。
「先輩、小さい頃、こんな夢を見たことがあるんです。勉強中、居眠りして目覚めたら大学生になっていたんです。今の私もそんな気分です。私は23歳なのに、昼寝して目覚めたら、33歳になってるんです。いつの間にかこんなに時間が経ってたんです」
「気にするなよ、皆、そうなんだから…。それから俺は先輩じゃないぞ、チョルスだよ」

「チョルス…?お、チョルスじゃない〜。私のかわいい坊や〜。あんた7歳まで女風呂に入ってたのよ。私は、あんたのすべてを見たんだからね!」
チョルスのほっぺたを両手で挟んで、うれしそうに笑うビョンヒ。

「はぁ〜また始まったよ」
「チョルス〜私の坊や〜」
「はいはい、勘弁してくれよ〜。」
ビョンヒが吐き気を催したので、あわてて海沿いに連れて行くチョルス。
「あ〜あ、誰でもいいから男見つけて、早く嫁がせないとな。こんなオールドミス相手にしてたら、俺まで参っちまうよ」
チョルスがぶつぶつ文句を言っていると、朦朧としているビョンヒに押されて、バランスを崩し、そのはずみでポケットから車のキーが地面に落ちてしまう。次の瞬間、それを不思議そうに拾って、海の中へ投げ捨てるビョンヒ。絶叫するチョルス!!
帰るに帰れなくなってしまい、泥酔したビョンヒを背負ってラブホテルへ入るチョルス。


ビョンヒをベットへ降ろして、ほっと一息ついたチョルスは、ウォーターベットに大はしゃぎ!ところが、何度も、飛び跳ねていると腰に痛みが走る!よくもこんな目にと、チョルスが文句を言おうとすると、ビョンヒがとろんとした目で迫ってくる!!

「私って、そんなに愛嬌ないですか、先輩?私、本当は愛嬌あるんですよ」
「おい、怖えよ〜」
バスルームへ退散したチョルスは、鏡を見て、疲労ですっかりやつれてしまったと愚痴をこぼす。

顔を洗って、部屋に戻ってきたチョルスは、ビョンヒがうつむいて嗚咽しているのを見て、少し同情した様子。「そうさ、悪酔いに、涙はつきものだからな。申し訳ないんだよな。恥ずかしいんだよな。ずっと泣いてると、よけいに申し訳なくて決まり悪くなるぞ。」と話しかけるチョルスだが、一向に泣きやみそうにないビョンヒに次第にゲンナリし始める。
「おい!朝まで泣くつもりか?」

タオルを濡らしてくるチョルス。
「弟と、こんな場所、見学できてうれしいだろ?さぁ、顔あげて、ふいてやるから。きれいに拭いてやるから、ちゃんと寝るんだぞ、いいな?なぁ、姉ちゃん、いつも俺が小さい頃、オムツを替えてくれたって言ってただろ?それを忘れたら人間じゃないって。その借りは、今日で全部返したから、これからはその話はしないでくれよ!」

大泣きし始めるビョンヒ。
「おい、何があったんだよ?!何でそんなに泣いてるんだ?話してみろよ!」
「死にたくないよ〜先輩」
「誰がこんなかわいい姉ちゃんを殺すって言ったんだ?誰だ?俺がぶっとばしてやる!」
「悔しいんです。本当に悔しいです」
「だからおれに話せよ。力になるから」
「私…子宮ガンだそうです。あと3ヶ月の命だって」
「いくら酒飲んでるからって、冗談にも程があるぞ。おい、姉ちゃん、しっかりしろ!おい、何を抱えてんだ?」

ビョンヒから子宮の模型を取り上げて、まじまじと見るチョルス。それを取り返し、わんわん泣きながら抱きしめるビョンヒ。
「やりたいことも、ろくにできなかった…。子供も産んでないし…海外旅行もしたことないのに…」
神妙な顔をして、ビョンヒの顔を両手ではさみこむチョルス。
「俺を見ろ。今の本当か?」
「怖いよ、先輩〜。私、どうしたらいいの?」
「今日、病院に行ったのか?先生がそう言ったのか?それで酒を?」
嗚咽しながらうなずくビョンヒ。
「泣くな。泣いても解決しない。先生は何と?手術しろって言われなかったか?おばさんとジュニには話したのか?」
大泣きするビョンヒを抱きしめて慰めるチョルス。
「大丈夫、きっと方法があるよ。俺も協力するから、一緒に考えよう」

死にたくないと繰り返すビョンヒに、医者が見放した時は自分がインドへでも連れていって治療を受けさせてやるから、絶対に死なないと保証するチョルス。泣きながら、「先輩」と何度も呼ぶビョンヒを見て、先輩を連れてきてほしいのなら、自分が電話をしてすぐに連れてきてあげるというチョルス。しかし、次の瞬間、うっとりとした目でチョルスにチュっと口づけするビョンヒ!拍子ぬけするチョルスにもう一度キス!

「姉ちゃん…だから、俺、チョルスだってば」
嗚咽しながら、チョルスのほっぺを両手で押さえるビョンヒ。
「おい、ちょっと待て!待ってって〜!う〜」
キスされたまま、押し倒されるチョルス。

「ちょっと、待ってくれって。おれは、チョルス!!」
「ええ、そうね〜チョルス!」
再びキスして押し倒すビョンヒ。

必死に抵抗していたチョルスだが、熱烈なキス攻撃を受けているうちに、ついにその気になってしまう…。

翌朝、先に目覚めたチョルスは、困惑した顔でバスルームへ。顔を洗って、おずおずと部屋に戻り、床に置きっぱなしにされていた子宮の模型を箱に納めていると「ママ…水!」とビョンヒが寝言をいう。
チョルスが冷蔵庫から水を取り出し、「姉ちゃん、水だよ」と恐る恐る声をかけると、ビョンヒが寝ぼけたまま起き上がる。

裸で布団に包まるビョンヒを気まり悪そうに直視できないチョルス。
「なんであんた、ここにいるの?朝ご飯でも食べにきた?」
「…」
「は〜(大あくび)ゆうべは飲みすぎたみたい。勝手にお姉ちゃんの部屋に入ってきたらダメじゃない」
おずおずとビョンヒの洋服を差し出し、「まずは、洋服を着て」というチョルス。

しばし呆然としたあと、恐る恐る布団の中を確認し驚愕するビョンヒ。
続きを読む2008年04月26日
韓国ドラマあらすじ『彼女がラブハンター(カールハンター!オ・スジョン)』
原題:칼잡이 오수정
制作:SBS(16話、2007)
演出:パク・ヒョンギ
脚本:パク・ヘリョン
キャスト:オム・ジョンファ、オ・ジホ、カン・ソンジン、パク・デアン、アン・ソニョンなど
紹介
大学時代、抜群のルックスでクィーンと呼ばれたオ・スジョン(オム・ジョンファ)は、将来有望なソウル大法学部の巨漢コ・マンス(オ・ジホ)と結婚することに。
ところが結婚式当日、マンスが司法試験に落ちたことを知り、彼を捨てて結婚式場から逃げ出す。かくして8年の時が経過。いい条件の男を探し回るうち、スジョンはジュエリーショップのマネージャーとして働くしがないオールドミスになっていた。
そんな彼女の前に、超イケメンのプロゴルファーとなったコ・マンスが現れる!
平均視聴率15%の作品。
主要登場人物

オ・スジョン (俳優:オム・ジョンファ)
34歳、ジュエリーショップの雇われ店長
高校時代、大学時代彼女はかわいい顔とナイスなボディーで多くの男子の視線を捕らえたが、条件の良い男を物色し続けて8年が経ち、いつのまにかオールドミスになった。

コ・マンス (俳優:オ・ジホ)
34歳、ソウル大法学部出身。手厳しい失恋を経験後、冷たい男の仮面をつけている。
チョン・ウタク (俳優:カン・ソンジン)
天才詐欺師。マンスのマネージャーのスンジュ(自分の従兄)の名を語って、マンスのお金を食い物にしてきたが、スンジュにばれてからは、マンスの依頼でスジョンを騙して誘惑する。
ユク・デスン (俳優:パク・デアン)
27歳、ジュエリーショップ職員
見かけはまじめでやさしそうだが、野心を隠し持っている。スジョンの下で働いて、スジョンの家に間借りして暮す。心の中に刃を隠しながら黙黙と堪えてスジョンに忠誠を尽くす。
第1話
どんな男も虜にしてしまう美貌のオ・スジョン(オム・ジョンファ)は、高校時代の同級生である150キロの巨漢コ・マンス(オ・ジホ)が自分に首ったけなのを知り、ソウル大法学部に合格したら、付き合ってあげると告げる。マンスは必死に勉強し、見事、ソウル大法学部に入学。約束通り、二人はカップルになる。

スジョンの結婚の条件は、司法試験に合格すること。マンスは、ゴルフが大好きだったが、スジョンのために、進路変更して、司法試験の2次に合格する。二次試験合格後、マンスのプロポーズを受け入れるスジョン。しかし、結婚式当日、マンスの三次試験不合格が発覚すると、スジョンは、結婚式場から立ち去ってしまう。経済的に恵まれない家庭に育ったスジョンにとって、お金に困らない相手が絶対だったのだ。
空港からマンスの携帯に、電話をかけてきたスジョンは、別の男と一緒にNYへ行くことにしたと、冷たく告げるのだった。「そんなことしたら俺は死んでしまう」と追いすがるマンスに「じゃあ、死ねば」と言い捨てて、電話を切るスジョン。実は、このころ、母のつくった借金のため、実家が差し押さえらるという事態に見舞われていたスジョンは、NYで学校に行かせてくれ、生活の面倒を見てくるという男に頼ったのだった。
特殊メイクで、巨漢になったオ・ジホ…すごすぎます…。ひどいふられ方したのに、顔を見たとたん、噴き出したくなっちゃう…(笑)

この屈辱を胸に、生まれ変わることを決意したマンスは、一人、アメリカへと旅立つ。そして、8年後、マンスは、鍛えられた肉体を誇示する人気プロゴルファー、カール・コに生まれ変わり、帰国する。

一方、婚期を逃して、ずっと独身を通してきたスジョンは、ジュエリーショップの雇われ店長として、毎日、忙しく働いていた。しかし、給料が数か月分、支給されていないなど、生活はあまり恵まれているとは言えない様子。そして、結婚願望も捨てきれず、お見合い相談所へ足繁く通っている…。
そんなある日、ワシントンホテルでお見合いをすることになったスジョンと、偶然、仕事でやってきたマンスが同じエレベーターに乗り合わせる。マンスは、すぐにスジョンだと気づいて、複雑な顔でスジョンを見つめる。マンスの視線に気づくスジョン。

「どこかで会ったことがありましたっけ?どうも、見憶えがあるんですけど…」
「…」
マンスのマネージャーがプロゴルファーだと告げると、「テレビで見たことがあるから知り合いのような気がしたんですね」とニッコリ笑うスジョン。サインを求められ、ペンを手にとるマンスの脳裏に、スジョンからこっぴどく捨てられた記憶がよみがえってくる。怒りに震えながら、マンスがサインを書き終わると、スジョンは、愛想よく、お礼を言って、エレベーターを降りていく。咄嗟に、スジョンの後をつけて、こっそりお見合いを盗み見したマンスは、スジョンが年齢を理由に振られたのを知り、思わず、ほくそ笑むのだった。
その日、マンスは、スジョンの利用している高校時代の友人ピルスクのお見合い紹介所に入会し、自分があの高校時代の同級生のコ・マンスであることを告げる。驚いたピルスクは、すぐさま、スジョンにこのことを報告する。スジョンは、マンスが今や50億ウォン以上を稼ぐ有名なプロゴルファーになったことを聞くと、破り捨てた高校の同窓会の招待状を探しに出かけていく…!!
第2話
お金持ちになったマンスが同窓会へ参加すると知り、仕事先のごみ箱をあさって、細かくちぎれた同窓会の招待状を糊で貼りつけるスジョン。そして、再び、彼を振り向かせようと、急激なダイエットをはじめる。
フィットネスで、汗をかき、食事制限をし、浣腸ダイエットを敢行し、コルセットをきつく巻く…。
当日、同窓会へ向かうマンスにマネージャーがスジョンという女性に会いに行くのかと聞くと、マンスは、ムキになってそれを否定する。しかし、マネージャーは、マンスが、スジョンのことを憎みながらも、会いたいあまりに、韓国へ戻ってきたことに気づいていたのだ。
一方、同窓会の会場では、スジョンとマンスよりも、先に来た同級生たちが、マンスが昔みたいにスジョンに落ちるかどうか賭けをしていた。そこへ、主役の二人が到着する。同級生にスジョンが先に来ていると声をかけられたマンスは、一直線にスジョンのもとへ向かって、手を差し出す。

「久しぶりだな」
「ええ、8年ぶりね。あなたがあの有名なカール・コだっていうの最近、気づいたのよ。この前、エレベーターでばったり出くわしたわよね?」
「ああ、君が気づいてないようだったから、挨拶しなかったんだ。すまない」
「そんな私の方こそ、気づかなくてごめんなさい」
スジョンは、自分がまだ独身で、モテモテだけど、仕事に専念しているとアピールする。すると、皮肉な笑みを浮かべながら、スジョンがお見合い相手に言われたキツイ一言を暴露するマンス。羞恥心でいっぱいになるスジョン。
仕事があるからとすぐに帰っていこうとするマンスを見て、行く手に立ちふさがるスジョン。
「何のために来たの?忙しいプロゴルファーのあなたが!」
「…」
「私のお見合いを盗み見するなんて、あの日、記者会見でホテルに来たんじゃないの?もしかして、私にまだ気があるんじゃない?」

「ああ、確かに、あんたに対する感情は残ってた。でも、あんたを見かけた後、完璧にあんたに対する思いは消えうせたよ。だから、ここへ来たのさ」
「…」
そっけなく、去っていこうするマンスを鷲掴みし、いきなり、キスをするスジョン!!

「…これでも、まだ去る気?」
「…あんた、俺ん家のクリスみたいだな」
「クリスって誰?」
「アメリカで飼っていたポメラニアン犬だ」
「ポメラニアン犬なんて、可愛いわね」
「ああ、とってもキレイな犬だったよ。でも、最近、おれの古びた靴を気に入っちゃって、我慢がならないんだよ。靴の中に何があるんだよな?」
「ちょっと、コ・マンス!」
「俺の名前は、カールだ」
背を向けて去っていくマンスを追いかけるスジョン。しかし、次の瞬間、気分が悪くなり、その場に倒れこんでしまう。振り返ったマンスが助けに向かおうとした瞬間、他の男が抱きかかえ、連れて行ってしまう…。
第3話
倒れたスジョンを男が抱きかかえて、病院に運ぶ様子を見ていたマンスは、気になってついていく。有名人であることも忘れて、男の後から、心配そうに、救急病棟に横たわるスジョンを見つめるマンス。
スジョンがコルセットをきつく巻きすぎて、倒れたことを知ったマンスは、安心して、スジョンを運んできた男性に後をよろしく頼むと声をかける。
「出しゃばったことを聞くようですが、もしかして、カールさんは、あの女性のことが好きなんですか?」
「出しゃばりすぎですよ。では、さようなら」
病室へ移されたスジョンを見舞うチョルス。目を覚ましたスジョンから「やっぱり、まだ、私のことを気にかけてくれていたのね」と言われたマンスは、下剤を使った過酷なダイエットをするから倒れるんだと、そっけなく言って、去っていこうとする。
スジョンが点滴を取りはずして追いかけると、マンスは、受付で、スジョンの治療費を支払っていた。スジョンが、あとで必ず、返すから電話番号を教えてというが、「君とこれ以上、かかわりたくないから結構だ」と背を向けるマンス。それでも、小走りでいつまでも追いかけてくるスジョン。
まるで熱狂ファンのように追いかけてくるスジョンから、必死に逃げようとしていたマンスだったが、出口の回転ドアが故障していたため、スジョンと一緒に、閉じ込められてしまう。

マンスに気づいた患者や通行人から次々に写メールを撮られ、マスコミまで駆け付ける騒ぎとなる。そして、翌日の新聞には「熱狂ファンと悪夢の30分」という大見出しで、写真記事まで掲載されてしまう。
マンスは、閉じ込められていたときに、スジョンから、「別れてから分かったの。どんなにあなたのことを深く愛していたかって。あなたのことを片時も忘れることができなかった」と言われ、動揺を隠せなかった。
あれから、スジョンは、マンスからの電話を待ち続けていた。マンスの胸ポケットに自分の携帯番号を無理やり突っ込んだスジョンだったが、一向に電話がかからなかった。その頃、マンスは、お見合いを繰り返しては、相手の女性が気に入らず、嫌味を並べていた。そして、ピルスクの働くお見合い紹介所で、スジョンと再会する。「マンス…」と声をかけるスジョンに、「俺はもうマンスじゃないと言っただろ」とにらんで、背を向けるマンス。
追いかけたスジョンは、マンスの車の前に立ちふさがる。
「あなたはマンスよ…本当に愛してるのよ」
「愛だって?あんたに愛が何なのかわかるのか」
「もう離れたくないの。それが、愛じゃないなら何なの?あなたの電話をずっと待っていて、あなたもこんな風に苦しんだのねって、身にしみて分かったのよ」

上目使いでマンスを見つめて、どうやったら、落ちるだろうかと計算が働くスジョン。
「俺には、胸の痛みなんてもうないよ。愛がないのに痛みがあるわけないだろ?」
「あんた!!約束は守んなさいよ」
大昔にマンスが書いた生涯一筋宣言の手紙を手渡すスジョンに、呆れて去っていくマンス。しかし、マンスは、スジョンに愛してると言われた言葉がずっと胸に残っていた。帰宅して、「人って変われるものかな?」と唐突に、マネージャーに聞くマンス。
「変わりゆくのが人たる所以だろ」
「じゃあ…スジョン…あの女も変われるのか?」
「なんだって?あの女が変われるかって?ありえない!!ずっとお前に嘘をつき続ける女だ!!」
そんな折、スジョンの父が吸っていたたばこの吸い殻が、家の下を通っている浄化槽に入り、爆発する事故が起きる。家の一部が破損し、浄化槽のふたが通りの車に直撃してしまい、スジョンはせっかくコツコツと貯めた預金を修理代に使う派目に…。テレビのニュースで事故のことを知ったマンスは目を丸くする。
一方、スジョンのことを助けたウタクという男が、実は、マンスのお金をだまし取っていた詐欺師であることがマネージャーによって明かされる。その男は、マネージャーの従兄で、マネージャーの父がウタクの父のお金を持ち逃げしたため、復讐したのだった。
そのことを知ったマンスは、スジョンの真意を確かめるために、ウタクに金持ちを装って、スジョンを口説いてほしいと持ちかける。マンスは、ゴルフのプロアマ大会に出場することが決まると、さっそく、その機会を利用して、ウタクをスジョンに接近させようとたくらむのだった。
マンスからゴルフ大会の招待状をもらったスジョンは、大喜びし、着飾って、会場へ向かう。そして、エレベーターから降りようとしたとき、ヒールが溝にひっかかり、抜けなくなったところをウタクに助けられる。お金持ちの雰囲気が漂うウタクを見て、媚びた微笑を浮かべるスジョン…。

第4話
スジョンが、脱げたハイヒールをウタクに履かしてもらっているところに、マンスがマネージャーと一緒に現れる。ウタクを自分のスポンサーになってくれた経済界の大物だと紹介し、彼こそが、病院に運んでくれた人物だと伝えるマンス。
スジョンは、プロアマ大会に、同級生たちが同じように招待されていたのを知って、がっかりするが、気を取り直して、アフターパーティでマンスに話しかけ、気を引こうとする。すると、「明日の本戦には君だけを招待するよ」とささやくマンス。
「それは、私への返事なの?」
「俺が勝つか負けるかは、君次第だ…」
その言葉に、ニンマリするスジョン。しかし、去り際に、マンスのマネージャーから、マンスはギャンブルで大損して、全財産を使い果たしと伝えられると、ショックを受けてしまう。
「がっかりか?」
「え?い…いいえ…そんなことは…」
「じゃあ、おれが金持ちじゃなくても、まだ、俺のことを愛してるってことなんだな?」
「…うん」
明日の本戦で会おうと言い残して、去っていくマンス。その後、すぐにウタクがやってきて、飲みに行こうと誘われたスジョンは、やけ酒を煽るのだった…。別れ際に、明日、ミュージカルに行こうと誘われるが、それはマンスの試合が行われる時間だっので、行けないと思うと答えるスジョン。すると、指輪をプレゼントするウタク。一文無しのマンスを取るか、お金持ちのウタクに走るか、思い悩むスジョン…。
翌日、意を決してバスに乗り込むスジョンだが、昨夜、眠れなかったために、寝過して終点まで行ってしまう。その頃、試合中だったマンスは、スジョンが劇場に現れなかったと聞き、絶好調。しかし、しばらしくて、また、連絡が入り、スジョンが遅れて劇場にやってきたことを知ると、たちまち、精彩を欠き、絶不調になってしまう…。
あまりに恥ずかしい試合結果だったため、マネージャーが体調不良のせいだとマスコミに嘘をつき、マンスを入院させてしまう。すると、スジョンがマンスの入院先に押し掛けてきて、土下座する。

「あなたにこうしてお願いするしかなくて」
「なんのために?」
「ウタクさんのこと…ウタクさんとの仲を取り持ってほしいの…」
「…」
「あなたとウタクさんは友人なんでしょ?ねぇ、私を助けてほしいの」
「おい、オ・スジョン…!」
「電話番号も知らなくて、有名な人だって言うから、インターネットで調べたけど、わからなくて、彼と連絡が取れないの…あなただけが頼りなの」
「…」
何でもするから、どうか助けてほしいと必死に頼むスジョン。
「何でもするんだな?」
第5話
スジョンがマンスにあっさりなびいたことに、はらわたが煮えくりかえったマンスは、退院すると、ウタクを呼び出し、スジョンを本気にさせ、結婚までこぎつけたら、自分の家を譲渡すると持ちかける。
「ただ、一つ条件がある。結婚式で彼女を捨ててくれ。」
翌日、マンスはスジョンを自宅に招待し、ウタクとの仲を取り持ってやるから、週に3日、家の掃除と食事を作るようにと要求する。不服ながらも、仕方なく、要求を呑むスジョン。
ウタクからデートの誘いが入り、大喜びのスジョン。携帯番号を知ったから、もうマンスの家の家政婦はやらないと言い出すスジョンに、結婚式当日に男を捨てるようなひどい女だということを暴露しててもいいのかと脅すマンス。
スジョンの部下で実家に居候しているデスンが、マンスのサイン会にわざと割れたメガネをかけて現れ、マンスの気を引こうとする。マンスは、同情して、デスンにメガネをプレゼントする。
一方、ウタクから電話がかかったスジョンは、マンスの犬を散歩させている最中だったが、急いで引き返して、犬を犬小屋に入れたあと、さっさとウタクに会いに行ってしまう。しかし、置いてきた犬のことが気になり、デート途中で、急用があるからと言い残して、マンス宅に戻ってくるスジョン。すると、犬がいなくなっていた…。必死に犬の名前を呼びながら、近所を探しまわるスジョンを帰宅途中のマンスが見かける。
ハイヒールのまま走りまわっていたスジョンは、かかとを痛めてうずくまってしまう。擦れて、血がにじんでいるのを見たマンスがそっとしゃがんで、自分のハンカチで血を押さえてやる…。
「こんなに暗くては、捜すのが難しいよ。いったん帰ろう」
マンスの腕を借りて、歩き出すスジョン…。帰宅すると、ムンチー(犬)が恋人を連れて帰宅していた。ホッと胸をなでおろす二人。

スジョンが安心して帰ろうとすると、そこにウタクがやってくる。
ウタク「スジョンさんの急用って、このことだったんですか?」
スジョ「あの…それは」
マンス「お父さんが倒れたからじゃなく…ウタクさんとデートするためにさぼったのか?」
スジョ「突然、誘われたから…」
スジョンが、ウタクとデートしたいばかりに、父が倒れたからと嘘をついて、家政婦の仕事を投げ出したのだと知ったマンスは、失望し、ウタクの前で、激しくスジョンの人格を否定する発言をする。見かねた様子でウタクが止めに入る。
「あなたの言葉は、ちょっとキツすぎますよ、カールさん。何があったかは知りませんが、スジョンさんに、そんなに辛く当たらないでください。なぜか、わかりませんが、自分自身に怒りがこみ上げてきます」

スジョンの肩を抱いて去っていくウタクを見て、嫉妬したマンスは、その夜、従兄に会うために事務所兼マンションへやって来たウタクに、先ほどの行為は行きすぎではないかと言葉をかける。
「私はあなたの指示通りに動いているだけですよ。スジョンさんを本気にさせるように言ったのはあなたの方ではないですか?」
「…」

翌日、スジョンが忘れていった携帯にデスンから電話がかかってくる。マンスが何気なく、電話に出ると、相手がスジョンだと思いこんでいるデスンは、自分のミスで客が指輪を返品しに来たことを告げ、何度もあやまるのだった。気になって、マンスがジュエリー店に駆け付けると、デスンがスジョンから厳しく叱られていた。マンスの出現に驚くスジョンに忘れものの携帯を手渡したあと、デスンが出した損失分を補うように指輪を買って、デスンにプレゼントするマンス!

第6話
デスンに指輪をプレゼントすると、何も言わずに去っていくマンスを追いかけるスジョン。お金を使い果たしたと言っていたのに、デスンに指輪を買ったのは、自分への当てつけだというスジョンに、否定しないマンス。
「でも、デスンはダメよ!」
「なで、デスンさんがダメなんだ?」
「あの娘は、バカでのろいからよ」
「バカなら嘘をつかないし、ノロいなら、誠実だ。一言でいえば、お前とは正反対だ」
「なんですって?」
「よく聞け、オ・スジョン。今の俺は、お前のことなんか何とも思っちゃいない。もう一度はっきり言うが、俺はデスンさんが好きだ。このことは、お前には関係ないことだ」
扉の陰で、デスンがこっそり話を聞いていた。
一方、ウタクは、スジョンを本気にさせるため、旅行に誘う計画を立てる。許可を求められたマンスは、心とは裏腹に「かまわない」と返事するのだった。
スジョンがウタクとの旅行に旅立った日、デスンが指輪を返すために、マンスを喫茶店に呼び出す。自分には不釣り合いなほど高価な指輪だと遠慮するデスンにニッコリ笑って、「君に似合うよ」と言うマンス。それでも、受け取れないともじもじするデスン。
「他に受け取れない理由でもあるのかい?もしかして、スジョンに何か言われたのか?構わないから、話してごらん」
「…この指輪はオ店長にあげたものだから、勘違いしないようにって…変な期待はせずに、返しなさいって言われたんです」
指輪を置いて、立ち去ろうとするデスンを呼び止め、「デスンさん、受け取ってください。遊びじゃないですよ」と指輪を渡すマンス。すると、わざとらしく、顔を曇らせ、「オ店長に悪いって思わなくてもいいってことですか?あ、今ごろ、店長は、他の男性と旅行に行ってるんでしたね」というデスン。すると、「俺たちも行く?」とデスンを旅行に誘うマンス。
マンスが向かった先は、スジョンとウタクがデートしているリゾート地だった。マンスたちにばったり出くわしたスジョンは、「何でここに?」と驚くが、マンスは、キレイなところだと聞いていたので、デスンを連れて来たかったと言い訳する。
せっかくの計画を台無しにされたウタクは、マンスを陰に呼んで、邪魔しないように警告する。
「早くスジョンさんを落として、プロポーズまで漕ぎつけたいんです。あなたは、どっちにしろ、オ・スジョンさんを傷つけたいのではなかったですか?」
その言葉に黙り込んでしまうマンス。
その夜は、4人で鍋をすることに。スジョンがウタクと1泊するつもりなのか気になっていたマンスがそのことを二人に聞くと、当てつけのように、泊まると即答するスジョン。マンスに会う前は、帰宅すると言っていたのだが…。

別れ際に、スジョンがデスンに仕事の資料を手渡そうとして、かばんから指輪を落としてしまう…自分がプロポーズしたときにあげた指輪だと気づいたマンスは、動揺を隠せない。
デスンを助手席に乗せてソウルへと車を走らせるマンスだが、途中でいてもたってもいられなくなり、車を止めて、ウタクに電話をかける。一泊せずに、ソウルへ戻るように命じるマンスに、ウタクは、スジョンが酒に酔って、大暴れしているので帰れないと答えるのだった。
マンスが急いで引き返すと、スジョンは消化器を片手に歌い踊っていた。マンスに気づいて、部屋に招き入れたスジョンは、大笑いしながら、マンスの顔面に消化器を噴射する。


スジョンを背負って、部屋を出たマンスは、酒癖の悪く手に負えないスジョンは自分が連れて帰るから、デスンはウタクに送ってもらうように言って、スジョンを自分の車に乗せて、去っていく。
車内で大暴れした後、車を飛び出し、一しきり騒いだスジョンは、疲れて、道端に座り込んでしまう。あきれながらも、ずっと見守っていたマンスにぽつりとつぶやくスジョン。
「あのとき、逃げ出さなければよかったわ…結婚式場から逃げ出さなければ…逃げ出さなければ…」
眠ってしまったスジョンの頬にためらいがちに手をやるマンス…!

第7話
翌朝、スジョンが目を覚ますと、居間で、マンスが父と弟とまったり、お茶を飲んでいた。訳が分からず、弟をこっそり、部屋におびき寄せ、事情を聞くスジョン。すると弟は、昨夜、酔っぱらったヌナ(姉ちゃん)を運んできてくれたのだと説明する。
「え?でもなんでコ・マンスが?え?」
マンスにお礼を言いいながらも、「私に気があるんじゃないでしょうね?」と聞くスジョン。すると、マンスは昨夜の苦労を思い出し、溜息をつく。昨夜、泥酔したスジョンを背負って、スジョン宅に運びこんでいると、いきなり、スジョンがマンスの背中に嘔吐したのだった。気の毒に思った父が、お詫びにと、マンスをお酒に誘ったため、車を運転して帰れなかったのだと説明するマンス。
朝食後、居間に飾ってあったスジョン一家の家族写真を優しい眼差しで見つめているマンスを見かけたデスン(居候)は、顔を曇らせてしまう。
その日、家政婦をさせるために、スジョンを自宅に連れ帰ったマンスは、部屋を掃除しながら、ゴルフクラブを興味津津に眺めているスジョンを見て、庭でゴルフのプチレッスンをするのだった。体と体が密着し、意識してしまうスジョン。

一方、マンスが昨夜から家に帰ってないことを従兄であるマネージャーから聞いたウタクは顔を曇らせ、スジョンに確認の電話を入れる。マンス宅にいたスジョンが躊躇しながら電話に出ようとすると、「出るな」と携帯を奪い取るマンス。
「どうして?」
「聞きたいことがある。結婚式のとき逃げたことを後悔してるのか?…なぁ、答えてくれ」
「…」
「いや、今のは忘れてくれ…」
「後悔してる…だから、もう後悔するようなことはしたくないの。正直言って、私の歳だと、ウタクさんに出会えたのが最後のチャンスだわ。でも…」
「もういいよ、話さなくて。急にどっと疲れが出たから、自分で帰ってくれ」
マンスが去った後、いいかけた言葉を続けるスジョン。
「ウタクさんがいるのに、どうしてあなたのことがこんなに気になるのかしら…」
いったんは自分の部屋へ引っ込んだマンスだったが、やっぱり、スジョンを送っていこうと降りてくる。しかし、ウタクに先を越されてしまう。
翌日、大ニュースがマスコミを駆け巡る。マンスが喫茶店でデスンに指輪をプレゼントしたときの写真がマスコミに流れて、「カール・コが恋人にプロポーズ」と報道されてしまったのだ。デスンに迷惑をかけた責任感から、マンスは、自分の誕生パーティで、デスンを恋人として、正式に発表することを決断する。そのことをデスンから聞いたスジョンは、嫉妬を禁じ得ない。
そんな折、スジョンのジュエリー店に蒸発した母が小奇麗な貴婦人のいで立ちでやってくる。母を見るなり、怒って追い出してしまうスジョンだったが、友人のヨンエが母をお茶に誘って、マンスが有名なカール・コになったことや、誕生日パーティーを開くことなどを漏らしてしまう。
マンスの誕生日パーティ当日、ウタクに誘われ、パーティー会場へ現れたスジョンを見たマンスは、ウタクと二人だけで話がしたいと外に連れ出す。
「どうして、ここへスジョンを連れてきたんです?」
「濡れた靴下はなかなか脱げません。未練も同じです」
「どういう意味ですか?」
「カールさんの心は、濡れた靴下のように、べとべとなのではないですか?」
本当に復讐する気なのかとマンスの気持ちを確かめるウタクに、「その通りです。だから、あなたを雇ったんです」と即答するマンス。少し離れたところで、デスンが一部始終(借金のでっちあげ、スジョンへの復讐計画)を盗み聞きしていた。
二人のたくらみを知ったデスンは、マンスが戻ってくると嘘泣きを始める。スジョンからマンスには借金があるから別れた方がいいと忠告されたけど、自分は借金があっっても構わないから、いつまでもそばに置いてほしいと泣くデスンを健気に思ったマンスは思わず、デスンを抱きしめてしまう。ちょうど通りかかったスジョンがその光景を見てしまい、ショックを受けるのだった…。

第8話
マンスとデスンが抱きあうところを見たスジョンは、すぐに立ち去ろうとするが、足をくじいて派手にこけてしまう。スジョンに気づいた二人を見て、「トイレから戻ってきたところよ」とごまかして足早にパーティ会場へ戻るスジョン。
会場に戻り、母がいるのを見つけたスジョンは、あわてて追い出そうとする。しかし、スジョンに増して、我が道を行く母は、つかつかとマンスのもとへ近づき、スジョンの母だと名乗った後、「人生とはおもしろいものよね。考え見れば、あなたもスジョンのおかげで成功したって言えるんですものね」と口走るのだった。
母を無理やり、外に連れだしたスジョンは、母に、マンスがギャンブルで一文無しになったことを告げ、二人の復縁をたくらむ母の思惑を挫くのだった。こっそり、親子のやりとりを見守っていたウタクは、スジョンを映画に誘う。
その夜、マンスがデスンを居候先のスジョン宅まで送り届け、帰ろうとしていると、スジョンがちょうど帰宅する。スジョンは、パーティでの母の言動を謝罪した後、デスンのことが本当に好きなのかとたずねる。
「答えなければいけないか?」
「どうしてデスンなの?あなたにつりあう女と付き合えばいいでしょ」
「じゃあ、おれもひとつ聞こう。ソ・ジュユンのことだ。結婚式場を飛び出して、彼とアメリカに飛び立ったのに何かあった?なぜ君だけ帰国した?結婚するつもりじゃなかったのか?」
「…答えなければいけないの?」
去っていこうとするスジョンを車に押し付け、答えたくないなら答えなくていいが、人を惑わすなと言って、去っていくマンス。

母が家に戻ってきたことを父と弟は素直に喜ぶが、スジョンは散々迷惑をかけた母のことが許せないでいた。
スジョンがマンスの家の掃除にやってくると、もう今日限りで家政婦をしなくていいと言われる。一緒に食べようと買ってきた西瓜をたべすぎて(?)お腹が痛くなったスジョンを送り届けたマンスは、スジョンが、母の借金取りに応対しているところを偶然見てしまう。借金とりがいなくなると、家の前で嗚咽をもらすスジョンを見て胸が痛くなるマンス…。
母が作った借金返済のために、道路でポップコーンを売っていた父が、車に足をひかれてしまう。入院費用の工面に困っていたスジョンに、ウタクが援助を申し出る。てっきり、ウタクが支払ってくれたと思っていたスジョンは、トイレで看護師たちがマンスが入院費を支払ったと話しているのを聞き、驚いてしまう。
マンスにお礼の電話をかけたスジョンだが、家に遊びにきていたデスンに切られてしまう。翌日、お礼を言うために、マンス宅を訪れたスジョンだが、デスンがバスローブ姿で出てきたので、ショックを受けて、立ち去ってしまう(マンスとは何もなかったのだが)
その夜、ウタクに食事に誘われるスジョン。店に到着すると、マンスも呼び出したと告げられる。
「カールさんも?どうしてですか?」
「カールさんの前で、あなたに聞きたいことがあるんです」
マンスが到着すると、「話というのは何ですか」と聞くスジョン。すると、ウタクは、1ヵ月後にアメリカに帰るので、その前に結婚してほしいとプロポーズするのだった。アメリカで、スジョンのために宝石店を買収する用意があると告げるウタクの話に、目を見開くスジョン…。続きを読む
2008年02月26日
韓国ドラマあらすじ『9回裏2アウト』
邦題:9回裏2アウト
原題:9회말 아웃
放送:2007年(MBC)
演出:ハン・チョルス
脚本:ヨ・ジナ
出演:スエ、イ・ジョンジン、イ・テソン、ファン・ジヒョン他
紹介:
『9回裏2アウト』は、2007年に韓国MBCで放映された全16話のドラマ。一発大逆転を狙う30歳の女と、初恋の痛みをひきずる30歳の男が繰り広げるドタバタラブコメディ。
30歳のナニとヒョンテはそろって独り身ということから、崖っぷちの「9回裏2アウト」状態。2人は子どもの頃から友情を育んできた。親の干渉にたえられず一人暮しを決意するナニは、ヒョンテが世界旅行に行くことを知り、ヒョンテの家で夢のような生活を始める。ところがヒョンテがたったの1週間で帰ってきたことから、奇妙な同棲生活がスタートする。
主要登場人物

ホン・ナニ(女優:スエ)
30歳の未婚女性。つぶれかけた出版社に勤務するライター。作家になるのが夢。

ビョン・ヒョンテ(俳優:イ・ジョンジン)
30歳の未婚男性。ナニの幼馴染み。

キム・ジョンジュ(俳優:イ・テソン)
大学3年、野球投手。英会話学校で出逢ったナニを好きになり、猛アタック。

ユン・ソナ(女優:ファン・ジヒョン)
ヒョンテの昔の恋人。クラシックギター演奏者。
パク・チソン(女優:パク・ヘヨン)
24歳。ヒョンテの同僚、そして恋人。広告代理店で問題になっているコネ入社。デジョン一の酒卸売り業を営む社長の一人娘。職場で唯一、普通に接してくれるヒョンテの温かさに感動して、彼に好意を持つ。
第1話
もうすぐ30歳になるナニ(スエ)には、大学3年生で野球選手の彼氏ジョンジュ(イ・テソン)がいる。もう1年以上も付き合っているが、歳の差がありすぎるため、家族には秘密の恋だ…。

母は、最近、ナニの顔を見れば、嘆いてばかり。結婚もせずに、潰れかけの出版社に勤務し、作家を夢見るナニに嫌味ばかり言うのだ。うんざりして、家を飛び出すナニ。夜になり、恋人のジョンジュから電話がかかってくる。今日は、大みそかだというのに、友達とバカ騒ぎしているジョンジュに…さびしさが募るナニ。
そんなとき、幼なじみのヒョンテ(イ・ジョンジン)からメールが入ってくる。
《南山タワーに11時》
その頃、女とホテルにいたヒョンテも、ナニから同じメールをもらっていた…。数年前に、29歳最後の大みそかに、南山タワーで会おうと約束していたことを思い出す二人…。ホテルに女といたヒョンテだが、仕方なく南山タワーへ駆けつける。ひと恋しくなったナニは、嫌がるヒョンテに無理やり抱きつくのだった。ナニが突然、ポロポロと涙をこぼして、将来に対する不安を口にすると、そっと、肩を抱いて慰めるヒョンテ。
30代に突入したある日、ヒョンテや友達たちとバーで飲むナニ。友達と別れた後、口うるさい母のいる家には帰りたくないナニは、一人、屋台へ向かうのだが、そこへ、しばらくして、ヒョンテがやってくる。すでにほろ酔いの二人は、お酒をさらに煽ってしまう…。

すっかり、酔っぱらったナニは、ヒョンテと千鳥足で、歌を歌いながらが、歩いていて、ショッピングモールの看板にふと目をとめる。特大サイズの広告のモデルは、ヒョンテの昔の恋人ソナだった。忌々しそうに、蹴飛ばすナニ。
「それ、俺の会社の広告だよ」
「え?じゃあ、ソナに会ったの?」
「いいや、担当が違うから。でも、電話で話したよ」
「なんて言ってた?」
「俺のこと、全く知らないふりしてたよ」
腹を立てて、ソナの顔に落書きを始めるナニ…。しかし、通りかかった警官に見つかってしまい、現行犯逮捕される二人。罰金を支払うはめになり、二人がうなだれていると、そこへケンカ騒ぎを起こしたジョンジュたち若者グループが現れる。ジョンジュは、ナニのことを俺の恋人だと友達に自慢げに紹介するが、隣にヒョンテがいるのに気づき、嫉妬してヒョンテを殴り飛ばしてしまう…。
カッとなって、殴り返そうとするヒョンテをあわてて警官が制止する…。警官がジョンジュとナニが8歳も年の差があることをからかうので、気まずい思いをするナニ…。

ジョンジュは、ナニが歳の差を気にしているのを見て、「俺のことが恥ずかしいの?こんなに愛してるのに!」とナニへの熱い想いを告白する。子供のお遊びだとプッ吹き出したヒョンテは、年下を手玉にとって、「やり手だな」とナニをからかうのだった…。
ナニは、一人暮らしをしたいと母に直談判。さっそく、ヒョンテに住まい探しを手伝ってもらう。ナニが一人暮らしをしたがっているのを知ったジョンジュは、自分の部屋に引っ越したらいいとすすめるが、本が一冊もない若い男の部屋を見て、気が進まないナニ。
そんなある日、ナニは、ヒョンテが世界旅行を計画していることを知り、その間、ヒョンテのマンションを借りたいと頼み込む。最初は難色を示していたヒョンテだが、ナニがちゃんと家賃を支払うと言ったので承諾することに。ようやく、部屋が決まり、一人暮らしをはじめたナニは、ジョンジュを夕食に招待する。
夕食を終え、立ち上がって、玄関に行きかけたジョンジュだが、意を決したように、立ち止まり、ナニを壁に押し付けて熱烈なキスをする!そのとき、インターフォンが鳴る。ナニが玄関へ行くと、外からドアが開き、沈んだ顔をしたヒョンテが現れる…。

第2話
予想外の人物の出現に唖然とするナニ。ジョンジュは、どうしてヒョンテがナニの部屋に入ってくるのかと声を荒げる。
「おい、ナニ…乱れた洋服を直せ。おい、小僧、口もとについたリップを拭け」
発情したハムスターかと罵られたナニは、怒ってヒョンテの荷物を玄関の外に放り投げる。
「何するんだよ!ここは俺のうちだぞ!」
「人から家賃取ったくせに!それなら、お金、返しなさいよ!」
「…は!じゃあ、一緒に住むか?」
「あんた、狂ったの?」
行くところがないなら、自分の部屋に泊まれとヒョンテに言うジョンジュ。
「お二人さん、お楽しみだったのに、どうして俺が男の部屋に?行く人、間違えてないか?」
ヒョンテのすねを蹴飛ばすナニ。ヒョンテは、家賃を割り勘にした方がナニにとっても、お得なはずだと説得にかかる。結局、ジョンジュの反対もむなしく、ヒョンテとの共同生活に同意するナニ。
ナニとヒョンテが同棲を始めたことで、ジョンジュは野球の練習に身が入らない。ナニが電話に出ないと、心配のあまりに、夜中の3時に家に押し掛けてくる始末…子供みたいに駄々をこねて嫉妬するジョンジュを大人しくさせようとキスをするナニ!たちまち大人しくなったジョンジュは、ナニを引きよせ、優しくキスをする…。甘い余韻に浸りながらナニが部屋に戻ってくると、起きてきたヒョンテから、はた迷惑な二人だと愚痴を言われてしまう。
ナニとジョンジュは、一緒に通っている英会話学校の帰り道、ファストフード店に入る。そこに、野球選手であるジョンジュのファンだという二人の女子高生がサインを求めて近づいてくる。隣に座っているナニのことが気になった女子高生たちに、「俺の彼女だよ。かわいいだろ?」とジョンジュが自慢気に紹介するが、高校生は、ありえないと言って、信じないのだった。
気分が晴れないナニは、帰宅して、ヒョンテに当たり散らしてしまう。「俺は男だから…ここは俺が耐えてやろう…」と自分に言い聞かせて部屋に引っ込んだヒョンテは、すぐさまノートを取り出し、今後の参考にと、ナニの不可解な行動をメモ書きするのだった。
キレイ好きのヒョンテは、ナニがリビングを散らかし放題のまま、出かけていったのを見て、うんざりする。テキパキと掃除機をかけて、片付けていくヒョンテ。開けっぱなしのナニの部屋を見ると、ベットも床もぐちゃぐちゃだった。溜息をつき、ナニの部屋もきれいにするヒョンテ。帰宅したナニは自分の部屋がきれいになっているのを見て、しばし呆然とし、「あんなに当たり散らしたのに、なんで私の部屋まで掃除してるの?」とあきれるのだった。
「ねぇ、なんで私の部屋、きれいにしたの?」
「家全体を掃除したんだよ」

不機嫌なナニは、お礼も言わずに、リビングに置いていたパソコンをつけるが、集中できずにイライラ。遠慮してヘッドホンをつけて映画を観ていたヒョンテだが、ナニは、ムスっとして自分の部屋へ入っていく。
翌朝も、機嫌が悪いナニ。向かい合って、朝食を食べるが会話もないまま、出勤していく二人。帰宅し、ヒョンテが仕事で撮影した写真を暗室で現像していると、突然、ナニが電気をつけて入ってくる。「写真がダメになるじゃないか!」と怒鳴るヒョンテに、世界旅行に行くといいながら、自分のお金を使って、スペインに住む昔の恋人のソナに会いに行ったのかと怒鳴るナニ。口論になり、もう一緒に住むのはたくさんだと言い合う二人。
行く場所もなく、実家に寄ったナニだが、自分の部屋にあった荷物がすっかり段ボールに箱詰めされているのを見て、母に帰りたいと言い出せず、マンションにとぼとぼと戻っていく。その頃、ヒョンテは、部屋で熟睡中だった。
翌日、ナニはジョンジュの大学へ遊びに行き、歓迎してくれたジョンジュの友達の前で、ジョンジュと二人で歌を披露することになるが、選曲で歳の差が歴然としてしまう。その帰り道、ついに別れを切り出すナニ。ジョンジュが彼氏だということは誇らしいけれど、一緒にいると自分が恥ずかしくなると涙ぐみながら告げるナニに、ジョンジュは、返す言葉を無くしてしまう。
帰宅したナニに、「お前、20歳?そんなに肌を露出して」と嫌味をいうヒョンテ。その言葉に怒りを爆発させたナニは、ヒョンテをクッションでたたきまわる。今度ばかりは、黙っていないとし返すヒョンテ!

すると、ナニがヒョンテの腕をガブリ!今日は、とことん対決してやるというナニの言葉を受けて立つヒョンテ…二人が向かったのは居酒屋。そこで、二人は、お酒の大飲み対決をするのだった…。
「一緒に暮らすなんて無理だったんだよ」
「デートするより、ましだわ」
「これを最後に、もう二度と会いたくないよ」
「黙ってお酒飲みなさいよ、あんたの番よ!」

お酒対決をしながら、またまた罵りあい合戦が勃発する…。ナニがトイレに席をたった間に、ナニの携帯に、ジョンジュからメールが入る。勝手に確認するヒョンテ。
《僕のせいで、いつも苦しめてごめん。別れよう》
誤字をからかうつもりだったヒョンテの顔が曇る…戻ってきたナニが、自分から別れを告げたのだと号泣する。可愛そうになって、そっと抱き締めるヒョンテ。
翌朝、ソファーで目を覚ますナニとヒョンテ。ナニは、起き上がるとすぐに部屋へ引っ込む。ヒョンテは、昨夜のジョンジュのメールを思い出し、心配そうな顔になる。しばらくして、荷物をまとめて、出てくるナニ。
「どこか、ほかに行くあてでも、あるのか?」
「行くとこがなくても、私たち、一緒に住めないもの。あんたも知ってるでしょ」
「…」
部屋を出ていくナニ。ヒョンテは、窓から、マンション前の道を歩くナニを見つめていたが、次の瞬間、ナニを呼び止め、駆け足で下へ降りていく。
第3話
ナニに戻ってくるように言うヒョンテ。しかし、素直に慣れないナニは、「私とは一緒に住めないって言ったじゃない!」と拗ねて、去っていこうとする。
「お前がいないと退屈なんだよ。…俺がつらい時、お前、いつもそばにいてくれただろ?今度は、俺がお前にそうしてやりたい」

ヒョンテの説得に応じて、部屋に戻るナニ。泣きはらした目のナニをソファーに寝かせて、目のパックをしてやるヒョンテ。
「急になんで、そんなに優しくするの?」
「お前がとぼとぼと去っていく姿を見て、反省したんだよ。」
「家族のもとを去った妻が帰ってきたときのような気分っていうのかしら?感動だわ」
ナニの荷物を部屋に運んでやろうと荷物を持ったヒョンテはびっくりする。
「なんでこんなに軽いんだ?」
「あんたが、私を追い出したりしないって分かってたから、ほとんど荷物入れてないのよ。あ〜戻ってきた妻って、やっぱり、特別扱いされるのね〜」
あきれ果てるヒョンテ。
一方、失恋したジョンジュは、プロ野球スカウトが来ている試合でマウンドに立つが、全く覇気がない。心配した後輩が声をかけると、うずくまって、嗚咽するジョンジュ。
ナニも、ジョンジュのことが忘れられず、ジョンジュからもらったボールをずっと部屋で見つめていた。ジョンジュのことを忘れようと、お酒を飲んで帰ったナニは、酔っ払って、部屋を間違え、1階下の部屋の呼び鈴を鳴らす。ナニが出てきたおばさんともめているのを見かけたヒョンテがあわてて駆けつけ、おばさんに謝罪し、ナニを連れて帰るのだった。
翌日、会社から戻ってきたヒョンテは、頭がぼさぼさのナニがエレベーターの中に放心状態で突っ立ているのを見かける。「おい、洋服が裏返しじゃないか!」と声をかけるヒョンテだが、虚ろな目で黙り込んだままのナニ。

ナニを担いで、部屋に連れて帰り、バスルームへ直行したヒョンテは、ナニにシャワーを浴びせかける。ナニは、カバンの中に入れておいた大切な原稿が濡れてしまったのに気がつき、我に返って、ヒョンテに逆襲する。その後、濡れてしまった原稿をコピーし、復元するのを手伝うヒョンテ。今更ながら、ヒョンテの優しさに気づいて、「ありがとう」と言葉をかけるナニ。
ジョンジュのことはもう忘れて、前に進むと決意したナニは、ジョンジュの携帯番号を消去する。そんなナニを後押しするように、ヒョンテは、ナニの携帯の短縮ダイヤル1を自分の番号にする。苦しくなったり、酔いつぶれたときは短縮1を押せというヒョンテ。
「ねぇ、そうやっていつも女を口説いてるの?」
「なんで知らない女に大切な短縮ダイヤルをやるようなことするかよ?」
「そういえば、なんで、最近、あんまり、デートしてないの?女に飽きたの?」
「俺が?」
「そうよ、いっつも夕食、家で取ってるじゃない」
「そうか?」

いったん部屋に入ったヒョンテだが、すぐにリビングに戻ってくる。
「俺には気になる女がいるが…たとえ、恋愛してなくても、女友達に言い寄ったりしないよ、俺は」
「私、人恋しいのよ〜ちゃんと部屋の鍵閉めててね〜」
ナニにからかわれて、ムッとしながら、部屋に戻るヒョンテ。
そんなある日、ナニが仕事で外回りをしているところ、偶然、試合に向かうためにバスの中にいたジョンジュと遭遇する。バスを降りて、追いかけてくるジョンジュを見て、急いで車に乗り込み、猛スピードで去っていくナニ。学校に戻ったジョンジュは、ピッチャーなのに、試合を放棄した罰で、監督からバットで何度もお尻をぶたれるのだった。
痛むお尻をさすりながらマンションまで来たジュンジュは、ドアを叩いてナニを呼び続けるが、ナニは居留守を使って出てこない。ナニは、胸が苦しくなって、部屋で嗚咽していた。泣きながら、ジョンジュがドアを叩いていると、ヒョンテが帰ってくる。
「おい、久しぶりだな、小僧」
「兄希〜〜」
泣きつくジョンジュに戸惑いながら、鍵を開けるヒョンテ。すると、部屋に飛び込み、ナニのそばに駆け寄るジョンジュ。

「ねえ、どれだけ、俺がヌナ(姉ちゃん)のこと恋しかったか、わかる?抱き締めたくて、声が聞きたくて…ヌナは、俺が恋しくなかったの?何ともないの?」
「…」
「ヌナが辛いって言うから、受け入れようとしたけど…どんなに努力してもだめだったんだ…ヌナがいないと何もできない、何も考えられないんだ…」
「ジョンジュ…ジョンジュ…」

「泣かないで、全部、おれのせいなんだから。来ちゃいけないってわかってたけど、今日、ヌナの姿を見かけたら、おかしくなっちゃいそうで…心が苦しくて」
ナニとジョンジュを二人にさせ、会社に戻るヒョンテ。しばらくして、屋台へ行ってみると、よりを戻した二人が先に来ていた。ナニがジョンジュを誘って、ヒョンテのテーブルへ向かい、3人で飲むことに。ナニはすっかり、ご機嫌になっていた。
ナニは、ジョンジュと復縁したが、短縮ダイヤル1はヒョンテの友情に感動して、そのままにしておくことにした。一方、ジョンジュは、ナニがそばにいてくれるおかげで、ピッチングも絶好調。
そんなある日、ナニは、ヒョンテを誘って、ジュンジュの試合を観に行く。マウンドのジョンジュが、両手でハートマークを作って、ナニに微笑みかけるのを見て、フェンスに張り付いて声援を送るナニ。嬉しそうに手を振り返すジョンジュ。そんな様子を双眼鏡で見ていたジョンジュのファンの女の子が、険しい表情を浮かべる。
少し遅れて、ヒョンテの同僚チソンが現れ、ヒョンテの隣に座って、観戦する。最前列でジョンジュの応援に夢中になっていたナニだが、ふと、振り返って、ヒョンテがチソンと親しそうに笑っているのを見ると、なぜだか、胸がもやもやするのだった。
2008年01月25日
韓国ドラマあらすじ『ファンタスティック・カップル』

<タイトル>
原題:환상의 커플
英題:Fantasy couple/Couple or trouble
<演出>キム・サンホ
<ジャンル>ラブコメディ
<放送>MBC週末特別企画(2006年)
<キャスト>
ハン・イェスル、オ・ジホ、キム・ソンミン、パク・ハンビョルほか
<紹介>
87年のアメリカ映画『潮風のいたずら』のリメイクだが、ジャージャー麺やマッコリといった韓国アイテムを効果的に使って独自の魅力を作り出すことに成功。流行語にもなった「コラジハゴヌン」など、ユニークな台詞の数々も楽しい。
ストーリーは、突然の事故で記憶喪失になった財閥家のお嬢様アンナ・チョ(ハン・イェスル)と、小規模総合建築設計業社を運営する、貧しく図太いチャン・チョルス(オ・ジホ)の恋物語。
<登場人物詳細>
アンナ・チョ役/ハン・イェスル在米韓国人で、莫大な不動産建設財閥となったリチャード・チョの娘。
両親は彼女が7歳の時、兄弟姉妹もない彼女に莫大な遺産だけを遺して亡くなり、彼女の世話をしていた祖母も12歳の時に亡くなった。
今は夫のビリーと、子供もなく夫婦2人で暮らしている。
チャン・チョルス役/オ・ジホ父親代わりに育ててくれた兄貴が遺した、3人の甥っ子たちと暮らしている。
“総合建築設計インテリア工業社”なる、ごった煮的看板を掲げた、小さな建設業“ブフン建設”の社長。
時々あっけにとられるほど単純で、つまらないことでカッとなるのが、最大のウィークポイントである。
ビリー・パク役/キム・ソンミンアンナの夫で、アンナが相続した巨大不動産グループの社長。
不動産の買収、合併にズバ抜けた手腕を誇る。ホテルとリゾートを主に扱う。
確かな出世街道を走ってきた彼は、一見冷たく冷徹に見えるが、内面は細やかでデリケートだ。よく言えばそうだが、実は意外に気が弱く小心な男なのだ。
オ・ユギョン役/パク・ハンビョル吹けば飛びそうな容姿で男どもを惑わす、女の敵、清純可憐の代名詞のような女である。限りなく純粋で清らかそうに見えるが、意外にガッチリと得を取るチャッカリ女。
(その他)
■コン室長役/キム・グァンギュ
ビリーの右腕格の秘書で、ビリーに対してはこの上なく愚直な忠臣である。
アンナの気まぐれとヒステリーをあしらうのはお手の物。
■ハ・ドック役/キム・ジョンウク
チョルスの会社の一人きりの社員であり、同僚。
チョルスを兄のように慕う。単純バカのチョルスとは違って、しっかり者で肝も据わっている。
アンナとチョルスの心強い味方。
■ウ・ゲジュ役/イ・ミヨン
ドックの母。
亡くなったチョルスの両親の古い知人で、チョルスを息子のように思っている。
米俵も片手で持ち上げ、牛のお産で子牛も取り上げる。
■カンジャ役/チョン・スヨン
いつもニコニコ無邪気だけど、ちょこっとご近所のトラブルメーカー。
“親切なカンジャさん”というニックネームのように、初対面だろうと誰にでも優しく親切。
アンナにとっては、壁のように自分の本音を全て話せる相手。
■シム・ヒョジョン役/イ・サンイ
ユギョンの大学の友達。
南海小学校に赴任してきた、子供嫌いの小学校教諭。
チョルスの甥っ子たちとは犬猿の仲。
各話ごとのあらすじ
第1話〜5話途中は本記事
第5話完〜第9話はこちら
第10話〜最終話はこちら
第1話
深刻そうな顔をして、「道具は持ってきたな」と相棒のハ・ドック(キム・ジョンウク)に確かめるチャン・チョルス(オ・ジホ)。向かった先は、女湯。下着姿のおばさん連中を見て決まり悪そうに、詰まりの対処道具"スッポン"を取り出すチョルス。

女湯に入ると、水浸し。排水溝が詰まっていたのだ。詰まりを直し、代金を受け取ると、3万ウォン足りない。負けてくれと強引なおばさん店主に、それはできないとチョルス。そんなチョルスを無視しておばさんは営業を再開する。頭に来たチョルスが「おい、銭湯に入るぞ」とドックにけしかける。
「え?でもここ女湯だぜ?」
「かまうもんか、三万ウォン分、入らせてもらうぜ!」
おばさん客連中の前で、あてつけに裸になるチョルスに、女店主は激怒して、3万ウォンを手渡し、追い出す。体裁が悪いドック。
一方、舞台はニューヨークに移る。絵画のオークションが行われており、そこで、在米韓国人の財閥アンナ・チョ(ハン・イェスル)が高値で絵画を落札。
「ニューヨークは飽き飽きだわ。韓国の方がおもしろいかしら?」

その頃、夫のビリー・朴は、韓国南海の自分のリゾートホテルでゴルフ三昧。が、しばらくして、妻の荷物と愛猫プリンセスがホテルに送りつけられてきてびっくり。飛行機からアンナが今から韓国へ向かうというので、うろたえるビリー。わがままで注文の多い妻がやってくるというのだ。秘書のコン室長に命じて、部屋を総点検させ、彼女の御気に召すように内装を変えるよう指示を入れる。
「平和な時代も終わったな…」とため息。

アンナが空港へ降り立つと外は雨。すでに車が用意されていたが、少し離れたところだったので、文句をいうアンナ。見ず知らずの男の人を呼び、「傘を開きなさい。行くわよ」と命令し、車まで送らせる。
車を運転しながら、電話をかけるアンナ。
「それで、南海はどこ?」
コン室長が、ガソリンスタンドが目印だというが、アンナは畑と田んぼばかりで何も見えないと怒り出す。どしゃぶりの雨で、視界が悪く、通り過ぎた標識を確認しようと、バックしていて、溝にはまってしまう。「oh〜shit!」と悪態をつくアンナ。標識には事故多発地帯と書かれてあった。迎えに行くというコン室長に事態を伝えようするが携帯のバッテリーが切れてしまう。車から出て、溝に落ちた後輪を確認するアンナ。と、そこへ仕事帰りのチョルスが通りかかり、気になって車をとめて話しかける。
「事故ですか?」
「見れば分からない?」
雨の中、確認に行くチョルス。
「わぁ〜完全にはまってますね」
「人呼ぶから電話貸して」
「時間かかりますよ。俺が手伝いましょう」
「じゃあ、手伝って」
「三万ウォンです」
にっこり笑っていうチョルス。高慢な態度で三万ウォンを手渡すアンナ。
レインコートを羽織って、スコップで土砂を取り除くチョルス。一人での作業は遅遅として進まない。いらだたしげに運転席で待つアンナに、「一緒に押してください」というが「お金を払ったのになぜ私が」と高飛車な返答。
「じゃあ、せめて降りてください。重くて敵わない」
「雨が降ってるのに嫌よ」
「じゃあ、俺の車に乗っててください」
「…なんてダサい車なの」
嫌々、チョルスの車へ移動するアンナ。土砂降りの中、一人作業を続けるチョルス。
「なんてこった…5万ウォンにするんだった」
その頃、アンナはチョルスの汚い車内に辟易していた。運転席の足元にもジュースの空きビンがあり、べとべとしていたのか、助手席にあったチョルスの作業着をとって、ふいていると、自分の手が真っ赤に染まっているのに気づいて驚愕する。
「血…?」
車にあった懐中電灯で恐る恐る後部座席を照らしてみると、のこぎりやハンマーのような工具…さらに、チョルスが仕事場から持ち帰ったマネキンが不気味に顔をのぞかさせる。目の前を見ると、作業を中断して、無表情でこちらをじーと見つめるチョルスの姿があり、恐怖に慄くアンナ。チョルスは、作業着のなかに、お金が入ってるので、アンナをいぶかしがって見つめていただけなのだったが。

シャベルを持って、近づいてくるチョルスに、身を凍らせるアンナ。チョルスが運転席の扉を開けたのと同時に、握り締めていた作業着の中にスッポンを包んで棍棒のようにして殴りつけるアンナ。不意をつかれて、転倒するチョルス。
「かえせ!!俺の金〜!」
「キャー!!」
土砂降りの雨のなか、水溜りに転がりこみながら、格闘する二人。やっとのことで、自分の作業着を奪い返したチョルスだったが、次の瞬間、アンナがシャベルを手に取り、驚愕するチョルスの頭を殴打…。

倒れこんでしまうチョルスを、なおも執拗に蹴飛ばし、自分の車へ戻るアンナ。ミイラのように這いずりながら、近づいてくるチョルスにおびえながら、必死にエンジンをふかす。ようやく、エンジンがかかり、倒れこむチョルスを置き去りにして車を走らせるアンナ。
「さ、殺人鬼だわ…」
途中、店らしき場所で車を停め、恐る恐る赤く染まった手を嗅いで見るアンナ。さらに、作業着のポケットをさぐるとお金が出てきた…。
「え?何これ…ペンキ?…てことは、あいつ、私のこと、強盗だと思って…?」
その頃、血だらけのチョルスがふらふらの状態で家へ戻ってきたのでドック&ドック母は驚愕する…。
「プロの強盗に違いないよ…計画的だった…通報したいけど、はずかしくて…」というチョルス。すると、ドックが車から降ろしてきたマネキンを放り投げて、「これのせいじゃないか?薄暗い車のなかにあったらまるで死体みたいだ。」とあきれたように言う。
「じゃあ、俺のこと殺人犯だと勘違いしたというのか?」
「そうだろうよ。」
「じゃあ、金は?」
「ポケットのなかにあるって気づかなかったんじゃないか」
「何だよ、それ〜」
カンカンに怒ったアンナがリゾートホテルに到着。ホテルの食事も、掃除も「気に食わない」と一刀両断。到着早々、シェフも客室担当もクビにされてしまう。さらに、アンナのために、改装したばかりの内装のほとんどすべてに「変えて」の一言を無情にも言い渡す。コン室長は、アンナの指摘はごもっともだが、社員たちの鬱憤がたまらないか不安だとビリーに懸念を伝える。
一方、チョルスは、翌日早々、横断幕を道路沿いにつるす。
"赤い外車の目撃情報求む"
アンナも自分がシャベルで殴打した男性の生死が気がかりだった。
「コン室長、数日前に、このあたりで撲殺事件なんてなかったかしら?」
「いいえ、この辺りは治安がいいですから」
"あの男、死んでなかったのね…"
コン室長の運転で愛猫プリンセスのためにお皿を買いにいくアンナ。とある個人商店の前に停車し、室長が帰ってくるのを待っていると、そこへ、仕事途中のチョルスが飲み物を買いにやってくる。高級外車が商店の前に横付けされていたので、感嘆の声をあげながら、車をまじまじ見るチョルス。すると、後部座席に座っていたサングラスをかけたアンナが、窓を開けて「あなた、何なの?」と声をかける。ドキっとするチョルスだが、アンナに嫌みを言われて、はっとする。

「おばさん、サングラスはずしてくれない?」
「なんですって?」
後部座席に顔を近づけてまじまじみるチョルス。
「おー!やっぱり、間違いない!あんた、俺のこと覚えてるだろ!あんたが俺をこんな顔にしたんだからな!」
傷跡が痛々しいチョルスを見て、はっとするアンナ。降りろというチョルスに、あわてて後部座席の窓を閉め、チョルスの顔をはさんだまま、運転席へ。
「おい!!!お前、何考えてんだ。まさか、発進させる気じゃないだろうな」

ニヤリと笑って発進させるアンナに、悲鳴を上げながら、車に合わせて走るチョルス。車内でチョルスの帰りを待っていたドックがそれを見て、あわてて駆けつける。ドックが必死にチョルスの顔を引っこ抜こうとがんばっていたところ、徐行運転を続けていたアンナが、突然、窓を開けたので、勢いあまって転倒する二人。
「あいつ…絶対、ぶっ殺す!!」

ドックを助手席に乗せて、アンナを追いかけるチョルス。コン室長は置いてきぼり。
逃走を続けていたアンナだが、「なんで私が逃げてるの?私が何したいうの?ばかばかしい。お金を払えばいいんでしょ!」と逆切れ…ついに停止して、車から出てくる。小切手を手に取って出てきたアンナに、怒り心頭のチョルスが駆け寄る。
「おい、このイカレ強盗が!」
「イカれ?
」「おばさんだからって容赦しないぞ!」
「おばさん?
」持っていた小切手を財布にしまいこむアンナ。腹を立てたチョルスがアンナの車をこぶしでたたく。
「殴ったわね!
」「お前こそ、俺を殴っただろ!金を返せ」
「何のこと?証拠はあるの?」
「証拠だと?よし、じゃあ、警察署にいこう」
「ふっ、どちらが強盗に見えるかしらね!」

ドックがもう行こうというが、怒りが冷めやらないチョルスは怒鳴り続ける。その間に、愛猫プリンセスが窓からこっそり逃げ出す…。アンナが怒って、車の中へ戻ってしまったので、ドックに押されて、嫌々自分の車に戻るチョルス。すると、運転席になぜか猫が。
高級猫プリンセスは、そのままペットショップ行き。お金と交換するチョルス。
プリンセスの行方を捜して、チョルスの事務所兼ドックの実家(?)を訪れるアンナ。ドックの母親からチョルスの家を聞き、幼い甥っ子たちと一緒にいたチョルスのもとへ怒鳴り込みに行く。
「私のプリンセスをどこへやったの!この泥棒!」
「泥棒?証拠はあるのか?俺が猫を奪ったっていう」
「プリンセスがなんで猫だって知ってるの!私の猫ちゃんをどうしたの!」
「たかが猫一匹だろ。あんたが俺にしたことに比べたら」
「あの猫は1千万ウォンもするのよ!」
「うそつけ。たかが50万ウォンだろうが。」
「あんたまさか、50万ウォンで売ったの?
」「あ〜もう、自分で探せよ」
ムッとしたアンナが、チョルスの愛犬を奪って逃走。あわてて追いかけるチョルスと甥っ子たちだが、「返してほしければ私の猫を返せ!」と叫んで車で去っていくアンナ。
ドックへ電話してプリンセスを買い戻したチョルス。1千万ウォンと聞いて、もっと高く売るつもりだったのだが、甥っ子たちがかわいがっていた愛犬を取り返してほしいとせがむので、しぶしぶ交換することに。
海岸で、それぞれ相手のペットを抱えて、挑むように、にらみ合いながら近づいていく二人。

「おい!もし、俺に今度、どこかで会ったとしても無視したほうがいいぞ」
「そっちの方こそ、私に話しかけないで。あんたなんかに二度と会うもんか!」

ホテルへ戻ってきたアンナは、「もうこの国にはいたくない。帰る」というので、内心大喜びの夫ビリーだったが、彼も一緒にアメリカへ帰るようにアンナに命令され、ショックで撃沈する…。
「今月末までには帰国の用意をしてね」とアンナ。
「ああ、忙しくなりそうだな…」とビリー。
その夜、コン室長とホテルのバーで飲み、アメリカに帰りたくないと愚痴るビリー。
一方、チョルスは、3人の甥っ子を世話し、家事をしてくれる家政婦を探していた。
数日後、ホテルの近くでクルーズをしながらのんびりとすごすアンナ。

と、そこへ、なんとチョルスが船の客室のシャワーの修理にやってきて、またまた鉢合わせる。
「お、あの女泥棒…」
プンとそっぽを向くアンナ。
「おい、女泥棒だろ!」
再度声をかけるチョルスに、ピキっときて怒鳴るアンナ。
「私に声をかけるなって言ったでしょ!
」
と、そのとき、スキンオイルでぬるぬるしていた足がすべって、転倒しそうになるアンナ。それを見て、とっさに抱き救うチョルス…。

第2話
抱き救いながら、思わず水着姿のアンナの胸元に釘付けになるチョルス。
「どこ見てんのよ!」
アンナにパンチされ、アンナもろとも倒れこむチョルス。胸に頭がうずまる形となり、さらに暴行を受ける羽目に。

自分はシャワーの修理に来たのだと説明するチョルスだが、アンナの怒りは静まらない。
「出てけー!!」
「その前に、修理代の30万ウォンよこしな!」
アンナに修理代を拒否され、詰め寄るチョルス。が、罵倒されたアンナが怒り狂い、チョルスを海の中へ突き落とす。


「き、貴様、何すんだよ!!」
さらに、チョルスの大事な工具の入ったカバンも海の中へと投げ捨とす。
「出発して!」
絶叫するチョルスを置き去りにして、クルーザーは去っていく。
その日、ホテルでは、ビリー社長の送別会が開かれていたが、帰宅したアンナによって送別会は険悪なムードになる。わがままアンナに辟易していた女性従業員が、アンナへ下剤入りのシャンパンを飲ませようと差し出すが、アンナはそれを鋭く見抜き(あるいはただの猜疑心)、自分が飲むように促す。
「飲めないっていうの?」
困惑し、床にひれ伏す女性従業員を見かねて、ビリーが下剤入りシャンパンを飲み干してしまう。それに、ますます腹を立てるアンナ。

ビリーは、ため息をついて、アンナが呼び止めるのを無視して去っていく。会場のみなも退場して、一人取り残されるアンナ。
部屋にいたビリーにグラスの底に残った薬を見せながら怒鳴るアンナ。しかし、我慢の限界に達したビリーが「もうやめてくれ。君に付き合いきれるやつはいないよ!」と出て行こうとする。一喝して、ビリーを呼び止めるアンナ。怒りが冷めやらずに、グラスを投げつけると、金魚鉢に的中し、粉々に。大切に飼っていた魚が息絶えてしまい、ショックを受けて、呆然と魚を手に取るビリー。
「…だから、待ちなさいって言ったでしょ」
「別れよう。」
「何ですって?」
「君みたいな女性は僕には無理だ」
「あなた…なに言って…」
「君との結婚で手に入れた金も名誉もいらない。結婚してから僕はいつも不幸だった。君は幸せだろうが、僕は本当に死にそうだ!君を見るだけで心が休まらず神経が擦り減るんだ!俺だって幸せな人生を送りたいんだ!!!!離婚してくれ!!!」
「だめよ!あなたは私が15歳のころからのたった一人の家族なんだから。今の話はなかったことに」
「何言ってるんだよ」
「あなたは私と別れられない。私が死んだら別だけどね」
怒って出て行くアンナ。
一方、チョルスは、幸い、岸に近かったので、自力で這い上がる。駆けつけたドックが必死に止めるのも聞かずに、再度、仕事の工具が入ったバックを探しにもぐろうとしていたところ、幼馴じみのユギョンが訪ねて来る。
「久しぶりね、オッパ」
「ああ、どうしてここに?」
「ちょっと用事があって家に帰ってきたの…アメリカへ行くことになって」
「聞いたよ。結婚するんだってな…おめでとう」
「出発する前に、また会いたい…電話して」
手のひらに電話番号を書かれ、ドギマギするチョルス。そんな二人の様子を遠くからじっと見つめるドック。

ドックの話によれば、チョルスの兄が事故に遭い、チョルスが甥っ子3人の面倒をみることにならなければ、2人は今頃カップルだったはずだと。チョルスはこの話にあまり触れられたくない様子…。
帰宅すると、甥っ子たちが待っていた。一番下の子はソファーで眠り込んでいたので、部屋に運び、ほかの二人も寝かしつける。

部屋は散らかし放題、食べ散らかして食器は山積み。子供たちの寝室に飾ってあった兄夫婦の写真を見て、さびしそうに微笑み、ウギョンが書いた電話番号をもみ消すチョルス。
そのころ、ご立腹のアンナは一人クルーザーに乗って自棄酒。
「離婚ですって?こんなもの!!」
結婚指輪を投げ捨てるアンナ。コン室長から電話がかかるが、怒って電話も投げ捨てる。
そのころ、ビリーは、怒って口走ってしまったことの重大さと絶対に別れないとアンナから言われたに萎れ返っていた。
アンナは深酒して、足元もおぼつかなくなる…。今しがた投げ捨てた指輪がクルーザーの先端に落っこちているのを見つけて、ヨタヨタしながら取りに行くが、指輪はコロコロと転がっていく。それを追いかけているうちに、バランスを崩して、海に落っこちてしまう。

「あ〜助けて!!!」
海の中でアプアプしながら、叫ぶアンナだが、クルーザーはそのまま去ってしまう。おぼれて海に沈んでいきながらも、頭の中はめまぐるしく回転中。
"こんなに早く死ぬなんて…なんてことなの…。ビリーがすべての財産を手にするってことになるじゃない…そんなの絶対だめ!!"
がばっと目を開け、必死に泳いで、水上に浮きあがるアンナ。が、次の瞬間、大きな波に飲み込まれてしまう…。
翌日、海上の捜索が行われる。捜査隊から「生存の可能性は極めて低いです」と言われ、ショックを受けているのか、ホッとしているのかわからない表情のビリー。が、次の瞬間、昨夜の下剤入りシャンパンのせいで、お腹がゴロゴロ言い出し、トイレへ直行…。
そのころ、バックの行方を追って、海にもぐっていたチョルスも、おぼれて救急車で運ばれていた。チョルスは海の底から必死に工具を拾い集めて、力尽きたのだった。

病院の救急センターで目を覚ましたチョルスは、アンナへの怒りが冷めやらない様子。こんなに何度も災難に遭わなければいけないのはすべてアンナのせいだと。さらに、アンナから修理代を踏み倒され、新たに病院の治療費まで払わなくちゃいけない羽目になり、大激怒…。と、そのとき、カーテン越しに隣から静かにしてといわれ、怒りを静めて心を落ち着けるチョルス。が、なおも文句をいう隣の女性。
「ちょっとくさいわよ!何のにおいよ、それ!」
自分をくんくん匂いながら「…すみません」と謝るチョルス。
「ちょっとまだくさいわよ!」
そのとき、聞き覚えのある声だとはっとするチョルス。おそるおそるカーテンを開けてみると、そこにはアンナの姿が!!
「お前!お前!お前〜!!」
「何よ!」
「こんなとこで会うとはな!こいつめ!!」
殴りかかろうとするチョルスを病人だぞと制止するドック。そんなチョルスに「あんた誰よ?」とそっけなく言い放つアンナ。そこへ、看護師がやってきて、「この方をご存知なんですか?」と聞くので、「ああ、もちろんですよ
」と答えるチョルス。すると、「あ〜よかった!先生!記憶喪失の患者さんの身元がわかりました」という看護師。びっくりするチョルスたち。いぶかしがりながらアンナに聞くチョルス。
「本当に記憶がないのか?」
「あんた、私のこと知ってるの?」
「本当にお前、自分が誰なのかわからないのか?」
「ええ、私は誰なのよ?」
拍子抜けするチョルス。
回復したチョルスがすぐに病院を出て行こうとすると、医者と看護師が追いかけてきて、アンナの知人なら引き取ってくれと頼むが、いい気味だと去っていくチョルス。
チョルスたちと入れ違いで、下痢に苦しんでいたビリーがコン室長に付き添われて、病院へ入ってくるが、救急センターのベットの上にいたアンナには気づかずに通り過ぎてしまう。
チョルスは、引き取り手も現れずに一人病院で苦しむがいいとほくそ笑むが、ドックから「病院だぞ?苦しむわけないじゃないか」とつっこまれ考え込む。
「そうだ、あいつは俺の仇じゃないか。金も踏み倒されてる…130万ウォンの治療費だって。そうだ、ドック!!家政婦を一ヶ月雇うといくらになるか知ってるか?130万ウォンだ…あいつを家政婦に使うぞ!!」
病院へ戻り、アンナを思いっきり抱きしめ、恋人のふりをするチョルス。


ちょうど、そのとき、ビリーたちが通りかかり、ちらっとアンナたちの方を見るのだが、チョルスに隠れてアンナの顔がよく見えず、気づかずに通り過ぎてしまう…(上写真の入り口付近の二人)。
アンナは、チョルスが恋人だなんて到底信じられないと一緒に行くことを拒む。それでもしつこいチョルスに証拠を見せなさいという。
「証拠だって?」
そこへ、ドックが電話で呼び出したチョルスの3人の甥っ子たちがやってきて、アンナを見て、「あ、あの女の人だ」と口々に言う。
「私のこと知ってるの?」
「前に家に来たじゃないか」と甥っ子。
「家?」
さらに、甥っ子の面倒を見てるドックの母がやってきて、「あら、事務所に来た子じゃない」と声をかける。
「私が事務所に?」
にんまり笑うチョルス。
アンナは、いぶかしがりながら、知人であることは確かなようだが、「恋人ではある証拠はあるの?」と聞く。すると、看護師に耳打ちして、アンナに何かを伝えてもらうチョルス。看護師から伝えられ、こそこそ、自分の胸もとを確認するアンナ。チョルスは、クルーザーでアンナが足を滑らしたときに、凝視して見つけたアンナの胸元のほくろを指摘したのだった。

「これでいいか?」とチョルス。
アンナに自分の名前を聞かれ、「お前の名前はサンシルだ」と嘘をつくチョルス。
ダサいおばさん服をあてがわれ、軽トラの後ろに乗せられ、チョルスたちと病院を後にするアンナ。ちょうど病院から出てきた夫ビリーがそんなアンナをちらりと見るが、いつものアンナとは似ても似つかない格好で気づかず、まともや素通り…。
小汚いチョルス家に到着して唖然とするアンナ。チョルスは、甥っ子たちを呼んで、料理・洗濯・掃除をしてもらえるんだから、深いことは聞かずに、彼女がチョルスと恋人同士で同居していたということで口裏を合わせるようにと吹き込む。
家のあまりの小汚さに呆然とするアンナを見て、「ハニー。何、ボーっとしてるんだ?あ、今日は退院してきたばかりだから、俺が夕食を作るよ!」というチョルス。
使用済みの汚いなべをそのまま使おうとするチョルスを見て、吐き気を催すアンナ…。意識を失いそうになり、椅子の背もたれに手をかけると、ぬちゃっとする。恐る恐る見てみると、ガムが手にべっとり。それを拭こうとフキンを手にとると、今度はゴキブリが手の中から出てきて、大絶叫…。

子供たちが楽しそうにゴキブリを追い掛け回し、最後に、アンナのお尻をパチンとたたいて「捕まえたぞ〜!」というので、失神してしまうアンナ…。
すぐに、目を覚ますアンナだが、汚い食卓風景にまたも吐き気&意識が朦朧とする。
その夜、ビリーは一人苦悩していた。結婚式で撮ったツーショット写真を見つめながら、「アンナ…こんな別れ方は望んでいなかったよ」とつぶやくビリー。

二人の結婚式の光景を思い出すビリー。
「幸せ?」
「アンナ、俺たち死ぬまで幸せに暮らそう!」
「死ぬまで?死んだ後は?もし、私が先に死んだら、どうするの?」
「そんなこと考えたことないよ。俺にはお前しかいない」
「そう?じゃあ、私が先に死んだら迎えに行くからね。何よ?笑いなさいよ」
引きつった笑顔で写真におさまるビリー。今、その記念写真をじっと見つめながら、アンナの言葉が何度も耳にこだまする。気味が悪くなったビリーは、アンナの愛猫を部屋から追い出す。
その夜、ソファーで眠るように言われたアンナは、「これは悪夢に違いないわ…」と自分自身に言い聞かせ、チョルスのお酒を勝手に飲みまくる。目を覚ましてリビングにやってきたチョルスがそれを見て仰天する。

酔っ払ったアンナは、思いっきりチョルスの頭をたたき、「痛いじゃない!夢じゃないのね!」と大絶叫して家を飛び出していく。
雨のなか、庭に呆然と突っ立つアンナ。
「なんで私がこんなとこにいるのよー!!!!!!」
その頃、寝付けずにいた夫ビリーは、水を飲もうと冷蔵庫へ行くが、そこになんとアンナの亡霊が立っており、大絶叫。

しかし、すぐにその亡霊は消え、気を落ち着かせて、ペットボトルの水を飲もうとしたところ、またしても、アンナの亡霊が現れる。

「私が溺死したのに、よく水が飲めるわね!」
アンナの亡霊に大絶叫し、逃げ惑うビリー。コン室長が、大声を聞きつけ、部屋に駆けつける。ビリーは悪夢を見ていたのだった。
翌朝、すっかり酔いつぶれて、ソファーで寝入っていたアンナを足でつついて起こそうとするチョルスだが、アンナはなかなか起きない。

イライラした様子で、アンナを抱きかかえ、玄関の外に置いてあった水の入った洗濯用の大きなたらいに投げ込むチョルス。

「これで目が覚めただろ!」とチョルス。が、怒ったアンナに大反撃され、逃げるチョルス。そのとき、アンナがつるっと石鹸に足をすべらせてしまう。あわててアンナを抱き救うチョルス。

アンナの記憶がフラッシュバックする。
「前にもあったわよね?わたし、あんたのこと思い出したわよ!」といわれ、ぎっくりするチョルス。
第3話
「チャン・チョルス!あんた、本当に私の男なのね〜!!」
ショックが入り混じった声で叫ぶアンナ。
「何だって?」
拍子抜けするチョルス。
そこへ、ユギョンが現れ、声をかけてきたので、驚いてアンナを抱き抱えていた手をぱっと離すチョルス。チョルスがユギョンの方へ行こうとすると、地面に落っことされたアンナが、立ち上がって、チョルスに抱きつき、顔をわしづかみし、いきなり、キス。

記憶が戻りかけたと思ったのに、キスしてみたが、効果なしだとわかると、頭をかかえるアンナ。ユギョンにキスを見られて、うろたえるチョルス。ユギョンは突然来て悪かったと足早に去っていく。
なんでいきなり抱きついてきたんだと声をあらげるチョルスに、「私たち、深い仲じゃなかったの?私だって、好きで抱きついたわけじゃないわ。記憶は戻らないし、口が汚れただけ!」と言い放つアンナ。
アンナの葬式当日、一時はアンナの亡霊にさいなまれていた夫ビリーだったが、アンナがいなくなってうるさく言うものはないし、ようやく自由の身になったことを実感し、顔をほころばす。
ドックが、チョルスに頼まれて、姉の古着を調達してくる。「新しい洋服を買ってやれよ」というドックだが、「どうして俺があいつなんかに?お姉さんのお古で十分だ」と耳を貸さない。アンナは、ドック姉の古着を自分の選んだ洋服だと聞かされ、「本当にこれが私の好みなの?こんなにダサかったの?」と落ち込む。続きを読む
2007年11月13日
韓国ドラマあらすじ『魔女ユヒ』

原題:마녀유희
脚本: キム・ウォンジン
演出: チョン・ギサン
放送:SBS水木ドラマ・2007
サウンドトラック:こちら
キャスト
ハン・ガイン、ジェヒ、デニス・オ、チョン・ヘビン、John-Hoon(キム・ジョンフン)ほか
紹介
恋愛が大の苦手な彼女はまともな恋をするのが夢。
そんな彼女を真の恋に導く魅力的な男性3人との甘くて可愛い恋を描いたラブコメディ。
管理人的はまり度
★★☆☆☆
出演陣も素敵で、最初は、面白そうだと思ったんですが、女主人公と男主人公の矛盾だらけの性格と稚拙なストーリー展開…本当にがっかりな内容です。途中であらすじ書くのもやめました〜。
登場人物

マ・ユヒ役/ハン・ガイン
27歳にして、広告会社の代表。父親であるマ会長の会社をはじめ、大企業の広告を親の七光ではなく、実力で任されている。

ユ・ジュナ役/John-Hoon(キム・ジョンフン)
留学帰りの心臓専門医。ユヒとは大学の先輩後輩の間柄。野心を持って、ユヒに近づき、心を惑わす。

チェ・ムリョン役/ジェヒ
シェフ志望の26歳。天性の美的感覚を備えた彼は、いっときデザインに夢中になり、フードスタイリストを夢見ていたが、結局医大に入った。しかし、3年間 休学の末、中退…。現在は、最高のシェフを夢見る厨房補助。

ジョニー・クルーガー役/デニス・オ
ニューヨーク出身のフレンチシェフ。子供のころ亡くなった母親の国、韓国にチェーン店をオープン。韓国との縁はユヒから始まった。それでまた来ることになった。ジョニーはムリョンにずば抜けた才能があることを一目で見抜く。

ナム・スンミ役/チョン・ヘビン
ムリョンの彼女で、レストランの支配人。しっかり者で誠実、一代で成功した典型的なキャリアウーマン。高校時代引っ越す前までムリョンとずっと同じ町内で育った。長い間 ずっと大きな存在だった相手だから、お互いが結婚相手であると信じて疑わない。だから、仕事も恋も、そのどちらに対する信頼も揺らぎがないのだ。
その他
マ会長役/ピョン・ヒボン
MJグループ会長、ユヒの父親
マ・パラン役/カン・サン
小学校2年生、ユヒの異母兄弟
チェ・ビョンソ役/アン・ソックァン
中華料理屋経営、ムリョンの父親
クム・ボクジュ役/ソン・オクスク
ムリョンの母親
チェ・ソンファ役/チョ・ゲヒョン
ムリョンの弟
イ・チーフ役/ソン・ドンイル
広告会社AE。ユヒの大学の先輩で創立メンバー。ユヒに関する事柄をマ会長に報告するかわいいスパイ。
パク・ヒジョン役/ペク・ヒョンソ
マ・ユヒの秘書
第1話
若くして、一流広告会社の代表取締役に就任したマ・ユヒ(ハン・ガイン)は、部下から“魔女”と恐れられている鉄の女。美女で、結婚願望もあるのに、高飛車なため、何度お見合いをしても、敬遠され、うまくいかない…。
一方、シェフ見習いとしてレストランの厨房で働いているムリョン(ジェヒ)は、料理長に味付けのことで口答えし、そのたびに激しく怒られる日々。そんなある日、ムリョンのシェフぶりを観察しようと両親と弟がレストランにやってくる。食事を終え、両親たちが厨房に挨拶にやってきたちょうどそのとき、ムリョンの口答えに激怒した料理長が投げつけた料理が母の顔面に命中してしまう!

お父さんは怪傑春香のお父さん役と同じアン・ソックァンさん〜。
家に帰って、母から医学部を休学しておいて、まともな職にもつけないと怒られるムリョン。黙って聞いていた父も、「お前を信じてる。医学部へ戻りなさい」とぼそりと言うのだった。しかし、医学部へ戻る気がないムリョンは、翌日、退学届を出し、料理の道へ進むと決心するのだった。
ムリョンは、友達ミンソンの頼みで、仕方なく、代理でお見合いに行く。そこにいたのは、なんとユヒ!ユヒは、今度こそ、お見合いを成功させようとお見合いマニュアル本を携帯にメモって、準備万端、臨んだはずだったのだが…。
携帯のメッセージを確認するふりをして、メモを見ながら、お見合いを進めていくユヒ。しかし、清楚で控え目な女性を演じることに神経が集中するあまり、無意識に大きな肉を口に運んで、のどに詰まらせてしまう。あわてて水で流し込もうとして、むせてしまったユヒは、ムリョンの顔面に大噴射!

ムッとするムリョンだが、なんとか気持ちを静めて、話を続ける。医学の話ばかりするムリョンに、退屈なユヒだが、マニュアルに書かれてある通り、ニッコリ笑って相槌を打つ。その女神のような笑顔にびっくりしたムリョンがグラスの水をこぼしそうになり、飛沫がユヒのメガネに飛んでしまう。メガネをはずして拭くユヒの美しい姿に一瞬、見とれてしまうムリョン。
その後、共通の話題で関心を引こうとスポーツの話をするユヒだが、ムリョンは、長話に飽いて、ウトウト居眠りを始めてしまう。
「チェ先生?今、居眠りされてましよね?」
「あ、すみません、仕事が忙しくてつい…」
ムッとして、「これで目が覚めました?」とグラスの水をぶっ掛けるユヒ。怒ったムリョンは、「あんた捜査員なんですか?そんな格好だから男が寄り付かないんですよ。見合いに来るときは、鏡を見て来なさい」と言い放ち、去って行く。帰宅して、羞恥心と怒りが静まらないユヒ。
数日後、ムリョンは、父の中華料理店の出前を配達中、暴走車に接触されそうになり、カッとして追跡し、右折のときに、不注意で、ユヒの高級車に追突してしまう。追突した相手が自分を恥ずかしめた男だと気づいたユヒは、萎れかえって謝罪するムリョンに、1週間以内に車の修理代を用意しなさいと高飛車に言って、去っていく。大弱りで帰宅したムリョンに電話をかけてきた魔女ユヒは、「1週間じゃ、あんまりね。3日で用意するように」と言い渡すのだった。
仕方なく、お金をおろしに行ったムリョンは、銀行前でひったくりに遭ってしまう。意気消沈して帰宅したムリョンに、退学したことを漏れ聞いた母が怒り心頭で待っていた。母の怒りを鎮めるために、留学するつもりだと嘘をつくムリョン!
ユヒに払うお金が準備できないムリョンは、「体で払う」と必死に交渉し、ユヒのマンションの掃除夫になることで合意する。さっそく、マンションへ向かったムリョンは、塵一つあっては許されないと言い渡したユヒの言葉を思い出しながら、せっせと掃除にとりかかるのだった。
ユヒが帰宅すると、ムリョンがヨダレたらしてソファーの上に寝そべっていた。ユヒに起こされ、あわてて飛び起きるムリョン。言い訳する間もなく、追い出されてしまう。ユヒが部屋を点検すると塵一つなく、ピカピカに掃除されており、テーブルには、たくさんのご馳走が並んでいた。恐る恐る試食してみると、とってもおいしい。パクパク食べるユヒ。

その夜、ムリョンの弟の恋人の妊娠が発覚し、家族会議の結果、ムリョンの実家で同居することで話がまとまった。留学すると嘘をついたムリョンの部屋を弟の恋人が使うことになり、大弱りのムリョン。
翌日、ムリョンの恋人、スンミ(チョン・ヘビン)が支配人をつとめるレストランにニューヨーク出身の一流シェフ、ジョニー・クルーパー(デニス・オ)がやってくる。レストランにVIP待遇でやってきたユヒに会いたかったとハグするジョニー。

その後、二人きりでレストランのテーブルで話をしていると、ユヒの父であるマ会長がジョニーに会いにやってくる。父を見ると、露骨に嫌な顔をして、挨拶もせずに去っていくユヒ。
一方、家政夫ムリョンは、こっそり、ユヒの書斎で、料理の本を読んでいるうちにウトウトしていたが、ハッと目を覚まして、あわてて玄関へ。そこへ、ユヒが帰宅する。一度は去るかけたものの、ニンマリ笑って、こっそり、空き部屋へ入りこみ、一泊しようと企むムリョン。しかし、夜中、物音に目を覚ましたユヒに気付かれ、鍋で顔面を殴打されてしまう。
第2話
ムリョンをお鍋でたたき、「ここで何してるの!」と馬乗りになって、問い詰めていたユヒは、急性胃腸炎を起こして倒れこんでしまう。ユヒが目を覚ますと病院で、ムリョンが付き添っていた。
「出てって。もううちの家にも来ないで!」
家政夫をクビになり、修理代も今週中に払うように言われたムリョンは、働き口を探すために履歴書を持ってレストランを訪ねまわるが、前に働いていたレストランからのタレこみがあり、どこも雇ってくれない…。
そんなある日、ユヒの会社に大学時代の友達が婚約者と一緒に訪ねてくる。なんと、彼女の婚約者は、ユヒが以前会ったことがある見合い相手で、ユヒのことを恐れてあわてて逃げだした男だった。男とイチャつきながら、「あい変わらずね、どうせ、まだ男もいないんでしょ?」とバカにする友達に、「男なら、いるわ」と思わず嘘をついてしまうユヒ。「嘘ばっかり。それなら、今度の同窓会に連れて来なさいよ」と挑発する友達。
大至急、偽彼氏が必要になり、一番後腐れしないであろうムリョンに目をつけるユヒだが、修理代を準備できないムリョンは、逃げるように電話を切ってしまう。そこで、ジョニーを誘うために、レストランまで会いに行くユヒ。ちょうど同じころ、恋人のスンミの取り持ちで、シェフ見習いとして、ジョニーに紹介してもらうことになったムリョンがやってくるが、ユヒがいるのを見て、あわてて去っていく。生憎、ジョニーも都合が合わずに断られてしまう。そんななか、同級生からの電話で、同窓会に初恋の人、ユ・ジュナ(John-Hoon)も婚約者と一緒に来るときいて、明らかに動揺するユヒ…。
同窓会まで日にちがなくなり、あせったユヒは、お見合いを重ねるが、全てあっけなく断られてしまう。そんな折、ムリョンが修理代を分割で返したいとやってくる。少ない札束を確認して、ムリョンへ投げつけるユヒ。

「俺だって早く返して、そして二度と会いたくないよ、魔女のような…!」
「魔女?」
「…嘘を言ってるわけじゃないと思いますけど…」
「そうね、白雪姫に毒りんごをあげ、子供を火あぶりにする魔女よ」
「何もそこまで…」
「あんた、毒りんごがほしいの?それとも火あぶり?」
「…警察に行きましょう。それ以外に方法はありません」
「…ねぇ、明日の夕方、何してる?」
食堂へ行き、偽彼氏になってほしいと依頼するユヒに「そんなにいっぱい、いっぱいなの?」とおかしそうにプッと噴き出すムリョンだが、借金を大幅に減らすと提示され、偽彼氏になることを合意するのだった。
「出かける前に、鏡、見るの忘れずに」
一言多いムリョンだった。
翌日、5時にやってきたムリョンは、ユヒがいつもの黒いスーツ姿なのを見て、そんなお葬式のような格好をしている女と一緒に行きたくないと拒否する。仕方なく、ブティックへ向かたユヒは、ムリョンの選んだ赤いパーティドレスに着替えるのだった。
同窓会で、キレイになったユヒは注目を浴びる。見栄っ張りのユヒのために、ムリョンは、整形外科医だと名乗らされることに。整形手術について聞きたたがる女友達に引っ張りだこのムリョン。その間に、ユヒは、初恋の人ジュナ(John-Hoon)を捜す。ジュナがフィアンセと一緒に座っているところを見つけたユヒは、ジュナと目が合いそうになり、あわてて背を向ける。ジュナが追いかけてくる。

「マ・ユヒ?本当に君なんだな?ずいぶん、変わったな。わからなかったよ。元気か?」
隣にやってきたフィアンセを紹介するジュナ。次の瞬間、ユヒの女友達がジュナに気づいて駆け寄ろうとしてつまずいてしまい、咄嗟にユヒのスカートをつかんで転倒する!!あろうことか、ユヒのスカートがぱらりと脱げ落ち、ディズニー柄のトランクスがあらわに…。大勢の同級生たちから失笑され、いたたまれなくなるユヒ。

騒ぎに気づいたムリョンが、あわてて上着を脱いで、ユヒにかぶせる。冷やかす同級生たちに怒鳴って、ショックのあまり、動けなくなったユヒを抱き抱えて、外へ連れ出すムリョン。
屋台でやけ酒を煽るユヒに付き合うムリョン。「同窓会に初恋相手でも来てたんですか?」と聞くムリョンに黙り込むユヒ。今のユヒは男ができなくて当たり前、もっと、女性らしくなりなさいと言うムリョンに、「それなら、あんたが私を変えてみなさいよ」といい、それができたら借金全額免除すると言うユヒ。屋台を出ると、倒れこんでしまうユヒを背負い、ユヒのマンションへ向かうムリョン。ユヒの寝室で寝かしつけていると、「行かないで」と寝言のように言うユヒ…。
翌朝、ユヒが目を覚ますと、ムリョンが朝食を準備していた。びっくりして、「出て行け!」というユヒに、昨夜の出来事を思い出させるムリョン。ユヒは、約束は守るといい、家事と女磨きを助けることを条件に借金全額免除を約束するのだった。
翌日、家族に留学すると嘘をついていたムリョンは、空港で家族に見送られたあと、ユヒ宅へ引っ越してくる。広いキッチンにたくさんの調味料や味噌を収納し、一人、嬉しそうなムリョン。その後、ユヒのクローゼットの中身を一掃し、メガネも処分させ、女性らしく、キレイな服をたくさん買ってくる。ユヒを連れだし、コンタクトに替えさせ、長い髪もばっさりおかっぱにしてもらう。
ハイヒールと赤い服で会社へ出勤したユヒに、社員たちはびっくり。その日、ユヒ宅で家政夫をしているムリョンに、次から次に用事を言いつけるユヒ。小学校に行き、パランに会って来るようにと言われたムリョンは、訳が分からないまま、学校へ行き、パランを捜す。パランは、「お母さんは来なかったの?」と不服そうにつぶやくのだった。
息子がいたのかと驚くムリョンに、帰宅したユヒは、「何ですって?息子ってなによ」と不機嫌。娘か?と思うムリョン。
その夜、半身浴をするために、ミネラルウォーターとお風呂のフタを持って来るようにムリョンに言いつけるユヒ。浴槽にバスタオル一枚巻いて、入っているユヒにドキマギし、顔を背けながら、入ってくるムリョン。

「何してるのよ。早くふたを閉めて」
「…はい…」
後ろ向きにフタを閉めようとして、足をすべらせ、浴槽の中に転落してしまうムリョン!!

第3話
ユヒの浸かっているお風呂に落っこちてしまったムリョンは、ユヒから強烈パンチを受けてしまう。危うく追い出されかけるムリョンだが、契約違反なことは何一つしていないと言い返して、居直るのだった。
スンミが支配人を務めるレストランの料理長のジョニーに弟子入りさせてほしいと直接交渉するため、翌日、レストランを訪れるムリョンだが、レストラン前に佇んでいたジョニーを自分と同じシェフ見習いと勘違いし、馴れ馴れしく話しかけてしまう。「お前はまだいいよ。クビになってないんだから。いやなことがあったら、焼酎を飲んで、忘れろ」ととんだ見当違いなアドバイスをするムリョン。ただ、ニッコリ笑うジョニー。

そこへ、スンミがやって来て、ジョニーこそが料理長だと教える。あわてて謝罪し、料理を習いたいと言うムリョンだが、あっさり、断られてしまう…。そこで、自分が作った料理を差し出し、味見だけでもしてほしいというが、他のシェフたちに外に追い出されてしまう。味見してみたジョニーは、真顔で「GOOD!」とつぶやく。
ある日、ムリョンとユヒがスーパーで夕食の買い物をしていると、そこに、ジュナがフィアンセと一緒にいるのをユヒが見つける。あわてて背を向けるユヒだが、ジュナが気づいて、一人で追いかけてくる。慣れないハイヒールで、足を痛め、ベンチに座り込むユヒ。
「やっぱり君だったんだ、見間違いかと思ってたけど。」
「…そうなんですか」
「大丈夫か?同窓会であんな風に帰っちゃったから、心配していたんだ。でも、電話するのも気まり悪くて」
「あの、どうしてここに?」
勤務する病院がすぐ近くなので、買い物に来たといい、「また、会おう」と言って、去っていくジュナ。
帰宅すると、甲斐甲斐しく、挫いた足の手当をしてあげるムリョン。その後、恋愛映画を観ながら、可愛い女になるレッスンを受けるユヒ。キスシーンが続き、居心地悪そうに、隣に座っていたムリョンをチラ見するユヒ…。すると、ムリョンがじっと見つめ、顔を近づけてくる。狼狽するユヒにキスするふりして、リモコンを取るムリョン…。
翌日、オフィスの廊下で、ジョニーに会ったユヒは、ニッコリ笑って挨拶しようとするが、ジョニーはユヒだと気づかずに通り過ぎていく。
「ジョニー!」
「…oh my god!」
キレイになったユヒに驚き、「もしかして、恋人ができたの?」と聞くジョニー。恋人がほしいから、コーディネーターをつけて、努力しているけど、ジョニーが驚いたのを見ると少しは効果があったみたいと答えるユヒ。
「そうだな、前から魅力があったけど」

照れて、すぐに話題を変え、ジョニーと契約書を交わそうとするユヒだが、印鑑を家に忘れてきたのに気づき、ムリョンに印鑑を持って来るように電話で言いつける。印鑑を持って、オフィスに駆け付けたムリョンは、ジョニーとはち合わせし、驚くのだった。
「あ、シェフ!」
「お、焼酎」
去っていくジョニーを見送った後、料理テストが受けれるように、口利きしてほしいとユヒに頼むムリョン。しかし、「あんたの人生は今、私の手のひらの中にあるのよ。家政夫の仕事をしなさい」と相手にしないユヒ。
ユヒが帰宅すると、部屋全体が模様替えされ、フェミニンな雰囲気ただようインテリアに変わっていた。ユヒのベットには、レースのカーテンがついていた。得意げに入ってくるムリョンに、勝手に改装したことを怒るユヒ。ユヒは、レースのカーテンを見て、優しかった母の記憶とそれとは対照的に、激怒した父がレースのカーテンや装飾品などを怒鳴りながらはずしていた光景を思い出す…。
スンミの誕生日にケーキを焼き、持っていこうとバスに乗ったムリョンだが、ユヒから電話がかかり、パランが具合が悪いと言っているので迎えに行ってほしいと頼まれる。仕方なく、小学校へ行ってみると、パランはぴんぴんしていた。

「また、おじさんなの?お姉ちゃんがよこしたの?」
「お姉ちゃん?お母さんじゃなくて、お姉ちゃんなのか?確かに男がいないのに、子供がいるわけないか。具合はどうだ?」
「信じちゃうなんて馬鹿だね。」
ムリョンは、スンミに急用が入っていけなくなったと連絡を入れる。スンミは、ムリョンと一緒に行く予定だった南山タワーのロープウェイのチケットを既に買っておいたのだが、溜息をついて、その場にチケットを捨てて、立ち去ろうとする。すると、そのチケットを拾い上げる人物が…。今しがたタワーにあるレストランから出てきたジョニーだった。ロープウェイに乗る込む二人。そこでスンミは、ジョニーに、ムリョンが子供のころから料理がすごく好きだったことを話し、一度だけ、彼にチャンスをあげてほしいと頼むのだった。

「そうか、それが彼の最大の問題だなぁ」と笑うジョニーに「??」なスンミ。
その頃、ムリョンは、家に帰りたくないと駄々をこねるパランと遊園地へ。その遊園地に、偶然、ムリョンの弟夫婦が遊びに来ていて、ばったりはち合わせてしまう。留学していなかったことがばれてしまい、両親に言わないでくれと口止めするムリョン。弟に車でユヒ宅まで送ってもらうムリョン。
帰宅したユヒは、パランを実家まで送っていく。父がユヒにご飯でも食べていきなさいというが、「結構です。失礼します、会長」とそっけなく言って去っていくユヒ。帰り道、病院を訪ねるユヒだが、ジュナがフィアンセと一緒にいるところを見て、そっと立ち去る…。
その夜、ムリョンの両親や弟、共通の友人が、父のレストランでスンミの誕生日パーティを開く。スンミは、両親の話から、ムリョンが留学していると嘘をついていることと知り、びっくりする。弟を問い詰めていると、見かねた友人が、ムリョンが家政夫をしていることを打ち明ける。タクシーでムリョンが家政夫をしているというマンションへ向かうスンミ。その頃、ムリョンは、泥酔状態で帰ってきたユヒを玄関前で介抱していた…。
第4話
部屋の前までやって来たスンミは、インターフォンに手を伸ばすが、押すのをためらってしまう。結局、そのまま、立ち去るスンミ。一方、ムリョンは、大雨に打たれて、気を失ったユヒを抱き抱えて、ベットへ運ぶが、ユヒが高熱を出しているのに気付いて、薬局へ猛ダッシュ!
翌朝、目を覚ましたユヒは、ムリョンが自分を介抱し、疲れてイスに眠りこんでいるのを見て、ドキッとする。ムリョンが寝がえりをうったのであわてて、寝たふりをするユヒ。すると、寝ぼけて、うつ伏せになったムリョンの手がユヒの胸にあたる。びっくりして、ムリョンの顔面にパンチを浴びせるユヒ。朝食の席につき、一日中、介抱してあげ、薬を買ってきてやったのに、「せめて謝るくらいしたらどうです?」というムリョンに、「ごめん。これで十分でしょ?」と高慢に言うユヒ。

その日、ユヒがお見合いをしていると聞いた父が、ユヒを呼び出し、そんなに結婚願望があるなら、自分がいい相手を見つけてやるというが、自分で決めたいときっぱり断るユヒ。
ムリョンは、スンミに会いに行き、誕生日を一緒に祝えなかったことを謝る。「他に言いたいことはない?」と立ち去ろうとするムリョンを呼び止め、昨夜、ムリョン父のレストランで誕生日を祝ってもらったというスンミ。
「いつ、外国へ行ったの?家政夫って何なの?」
「スンミ…それは…その、込み入った事情があって…」
「そうかも知れないけど、せめて私には話してほしかったわ。あなたにとって、私はそんなに無意味な存在のかしら?」
「違うよ、何を言ってるだよ。だから、これはその…」

話の途中で、レストランの従業員がやってきて、厨房でシェフが倒れて、欠員ができたとスンミに報告する。スンミの後を追い、ムリョンが厨房にやってくると、ジョニーが服を着替えるようにと指示を出す。嬉しそうに「はい!」と返事するムリョン!ランチタイムが終わり、皆が去った後も、口笛を拭きながら、厨房をピカピカに磨くムリョンを見て、ニッコリ笑って、お礼を言うジョニー。その後、レストランを出て、スンミと話をするムリョン。
「ごめんよ。お前だからこそ言い出せなかったんだ。お前、知ってるだろ?俺がプライドが高いってこと。だから、怒らないでくれよ」
「怒ってなんかないわ。あなたがすることだから心配もしてない。でも、大丈夫なの?女の人なんでしょ?どんなひとなの?」
「女…女か、ふっ!心配するな、大丈夫な女の方だから」
ムリョンの弟ソンファが父のレストランのジャージャー麺を配達中、チンピラに絡まれ、乱闘騒ぎを起こしてしまう。ソンファが不在の中、チンピラ達がレストランに乗り込んできたので、母はあわてて、ソンファを探しにレストランを飛び出す。厨房からでてきた父がソンファに何の用だとチンピラたちと対峙する。

「いや、大将…俺たち、ソンファさんに、ジャージャー麺がおいしいって聞いたので、食べに来ただけですよ!」
その頃、レストラン前では、チンピラたちにお金を要求されていると早とちりした母が配達を終えて帰ってきたソンファに怒鳴り散らしていた。見かねた弟の妻が、ソンファがお金の工面に奔走しているのは、留学もせずに家政夫をしているムリョンのためだと暴露してしまう。
その日、ムリョン母がクリーニング屋のふりをしてマンションに乗り込んでくる。さっさと荷物をまとめて部屋を出るようにと命じる母に、ムリョンはなすすべがない。シャワーを浴びて、出てきたユヒに、ムリョンは、将来のある医学生だと言う母。するとユヒは、自分にとっては、借金のある家政夫にすぎないと契約書を見せつける。母は、どんなことをしても、家を売ってでも、借金は必ず返すと言い捨て、ムリョンを引っ張って去っていく。ムリョンたちが去っていく姿を見て、母が出て行ったときの光景を思い出し、涙ぐむユヒ。
ムリョンに電話をしても、ムリョン母から切られてしまうため、ユヒは、ムリョン父のレストランを直接訪ねて、忘れものだと言って、ぶっきらぼうに釜を手渡す。そんなユヒを見て、笑いをかみ殺すムリョン。ムリョン父が、ユヒと運転手のイ・チーフを店に招待し、おいしいジャージャー麺をご馳走する。

父が気を利かせて、家族を連れだす。ユヒがイ・チーフに外で待つように命じ、店に二人きりになる。
「どうするつもりなの?」
「明らかでしょ、戻るつもりだから釜を置いて行ったんですよ。でも、少し時間がかかるかもしれない。うちの母親見たでしょ?」
「明日までに、はっきりさせて」
その頃、店の外で待つ家族に、イ・チーフが、きっと社長は、ムリョンを警察送りにするつもりだと断言していた。それを聞いて、あわてて店へ飛び込んだ母は、警察に通報しないと約束するなら、ムリョンを連れて帰ってもいいと言うのだった。
ムリョンがジョニーのもとでテストを受けたがっているのを知ったユヒは、ジョニーに会いに行く。「本当に僕に会いに来てくれたの?」と少し嬉しそうなジョニーに、言い出しにくそうにムリョンのことを切り出すユヒ。
「そういうことをお願いされるのは、困るな」
「そうよね…」
「でも、彼には、テストを受けさせようと思ってたとこなんだ」
帰宅し、ムリョンにジョニーの意向を伝えるユニ。すると、抱きついて、大喜びするムリョン。

テストの日、気になってレストランの厨房前までやってくるユヒ。スンミも気になって、厨房をのぞく。ユヒは、スンミの名札を見て、ムリョンの彼女だと気づく。
ジョニーは、オムレツ作りを命じる。見事に完成したオムレツを見て、合格と判定するジョニー。レストランの外で待っていたユヒに、合格したことを伝えるムリョン。
「合格したのに、何を浮かない顔をしてるの?」
「だって、ランチタイムに働かなきゃいけないから、君の面倒をちゃんとみれなくなるなって思うと、申し訳なくて、へへ」
「いいわ。とにかく、仕事以外の時間は、献身的に私に奉仕しなさいよ。」
去っていこうとするユヒの肩をつかんで、引きとめるムリョン。

「なぁ、ちょっと。この気持ちを伝えたくて…俺…」
「…」
「すごく感謝してます。必ず、恩返しますから」
「…ただ、お金を返してくれたら、結構よ!」
その日、恋人を連れて、大学時代の友達と会うことになっていたユヒは、ムリョンをスーツに着替えさせ、ホテルへ向かう。ロビーに到着すると、ちょうど、スンミから電話がかかり、話をするムリョン。ユヒは、一人でさっさとエレベーターへ向かってしまう。すると、そこでジュナ先輩とばったり出くわす。ドキマギしながら、先輩と二人きりで、エレベーターに乗り込むユヒ。そこへ、電話を終えたムリョンが駆け込んでくるが、ユヒは、「閉」ボタンを押してしまう。先輩と2人きりになり、意識して、先輩から顔をそむけるユヒ。次の瞬間、先輩がユヒの名前を呼びながら、いきなりキスをする!!

第5話
ジュナがユヒにいきなりキス!!と思ったら、ユヒのただの想像だった…。ムリョンは、待ち合わせ場所のレストランのテーブルに、ユヒと向かい合わせに座るジュナにを見て、一瞬、顔を曇らせるが、すぐに笑顔をたたえて、ジュナに挨拶する。ユヒの友人セラが、ジュナのことをユヒの初恋相手だと紹介し、ジュナには、ムリョンのことを今の恋人だと紹介する。握手する力に手が入る男二人。水面下でバチバチと火花を散らす。

セラが「そういえば、二人ともお医者さんなんですよね。ムリョンさんは、どこの病院に勤めてらっしゃるの?」と聞くので、あわてるユヒ。すると、おもむろにムリョンが「実は、今、失業中なんです。ユヒさんに振られるのが怖くて、嘘をついていたんです」と質問を上手くかわすのだった。そんなとき、緊張のためか、「ぷ〜」とおならをしてしまうユヒ。露骨に顔をゆがませるセラを見て、縮こまるユヒ。すると、ムリョンが「すみません。病院を辞めたストレスで便秘がひどくて…」と自分がしたふりをして、かばうのだった。
トイレで、ジュナが、ユヒのどこに魅力を感じてるのかと聞くと、ムリョンは、「ロブスターのようなところですよ。見た目は堅いけど、中身はやわらかい」と答えるのだった。帰りの車の中で、ジュナのような男性は、打算的で遊び人が多いからやめた方がいいと忠告するムリョンに、ムッとするユヒ。
翌日からジョニーの店で、見習いとして働き始めるムリョン。ユヒは、その日、お見合いをする。たまたま、お店に来ていたムリョンは、頑張れとエールを送るが、お見合い相手の顔を見て、ハッとする。以前、その男が別の女性とお見合いしているのを見たことがあり、友人が、その男のことを条件で付き合うプレイボーイだと言っていたのを思い出したからだ。帰宅したユヒに、ムリョンは、お見合い相手が誠実な男ではないと話し、やめておいた方がいいと忠告するが、ユヒは、半ばムキになって、翌日も、その男とデートに出かけていく。
ユヒが男性と一緒に、ムリョンの働くレストランへ食事にやってくる。無防備なユヒを見て、気が気じゃなくなったムリョンは、ジョニーに状況を説明して、ユヒを説得してほしいと頼む。しかし、ジョニーは、気になりつつも、仕事を空けられず、どうすることもできない。店を出ていく二人を見て、一人で追いかけていくムリョン。
「おい、とまれ!ワインでも飲もうって、彼女をホテルへ連れていく気か!」
乱闘騒ぎになり、なんとジョニーまで駆け付け、ムリョンに加勢する。抵抗できずに、立ち去る見合い相手を見て、ジョニーとムリョンに激怒するユヒ。すると、ムリョンが「マ会長が、持ってきた縁談なんですよ。トイレで立ち聞きしました。」とうちあけるのだった。ユヒのために、必死になるムリョンの姿を遠くから、スンミが見つめていた…。怒って立ち去るユヒ。
マンションに帰ってきたムリョンが、「会長の話をして申し訳なかった」と謝るが、怒りが冷めやらないユヒは、ムリョンの目の前で、契約書を破り、契約は終わりにするから、出て行ってと言い捨てるのだった。そこにジョニーが駆けつけ、ベットの上でうつむくユヒの隣にそっと座り、「強がらなくていいんだよ。俺が肩を貸してやるよ」と慰めるのだった。素直にジョニーの肩にもたれかかるユヒ。

水を持って戻ってきたムリョンは、二人が寄り添っている姿を見て、ホッと笑顔を浮かべて、部屋を後にする。その頃、スンミは、心配になって、ユヒのマンションの目の前まで来ていたのだが、ムリョンを信じ、何も言わずに去っていく。

チョン・へビンさん、気品があって、とっても素敵な女性を演じてます〜
翌朝、ユヒは、朝食をつくって待っていたムリョンに、「出て行けって言ったじゃない!」と冷たく言い放つのだった。「やっと自由の身になれる」とお茶らけて、出ていこうとするムリョンを呼び止め、「荷物を持って行きなさいよ」と言うユヒ。「捨ててくれ」とエプロンを投げ捨てて、出て行くムリョン。
その日、怒りの形相で、父のもとへ乗り込むユヒ。父が勝手に見合い相手を送り込んだことを謝罪し、ユヒのためを思ってしたことだったと言うと、ますます激怒するユヒ。
「私のためではないでしょ?すべては、会長とMKグループのためじゃないですか!お母さんに対しても、優しい言葉一つかけずに、冷たかったから、私を置いて出て行ったんじゃないですか!私は、絶対、MKグループを継ぎませんから、パランに継がせてください。もう、私の人生に干渉しないでください」
かっとなった会長は、思わず、ユヒをビンタしてしまうが、ユヒが出ていってしまうと、涙目になり、その場に立ち尽くしてしまう…。
ムリョンの弟が出前の途中、同級生にたかられているユヒの弟パランを見つけ、不憫に思って、ジャージャー麺を食べさせてやろうと、お店に連れて来る。その後、連絡を受けたムリョンがユヒ宅へ連れて帰る。帰宅したユヒは、抱きつくパランにそっけなく接し、マ会長宅まで送り届けると、さっさと立ち去るのだった。続きを読む
2007年10月28日
韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』

<タイトル>私の名前はキム・サムスン
<演出>キム・ユンチョル
<ジャンル>ラブコメディ
<キャスト>
キム・ソナ、ヒョンビン、チョン・リョウォン、ダニエル・へニー
<放送>MBC(2005)
<みどころ>
2005年夏、韓国MBCで放送され、最高視聴率50.5%を記録。
はじめから有名なスター俳優が主演するドラマではなく、クールで生意気な御曹司に扮したヒョンビンは、このドラマをきっかけに人気爆発。そして、体重を8キロも増やし体当たりの演技でヒロインを演じたキム・ソナ。主に映画で活躍していたが、本作でコメディもできる女優として新境地を開拓。また、甘いマスクの青年医師役のダニエル・へニーは本作で本格的に俳優デビューし、韓国芸能界でハーフの俳優ブームを巻き起こすことになった。
<主要登場人物詳細>

キム・サムスン役ーキム・ソナ
幸せな結婚に憧れる30歳のパティシエ。30歳を目前で恋人に振られ、仕事もなくす。パリのコルドン・ブルーで製菓を学んだケーキ作りの腕前は一流だが、妄想癖に加えて独り言を言うクセもあり、かなりドジ。精米店の三女に生まれ、サムスンという古くて冴えない名前を嫌っている。

ヒョン・ジノン役ーヒョンビン
高級フレンチレストラン、ボナペティを経営する若社長。ルックス抜群で仕事はできるが、傲慢な面もあるつっけんどんな性格。結婚をせっつく母親のお見合い攻撃から逃れるために、おばさん扱いしていた3歳年上のサムスンに偽装恋人を持ちかける。車の運転を嫌がるのには何か理由があるらしい。

ユ・ヒジン役ーチョン・リョウォン
ジノンの元彼女。両親とも医者で自らも医学部の学生。3年前、胃がん宣告を受け、何も言わずにジノンの前から姿を消して治療のため渡米。最近、韓国に戻って来た。

ヘンリー・キム役ーダニエル・ヘニー
ヒジンの主治医。2歳でアメリカに渡ったため韓国語は苦手。ハンサムで温厚な性格。胃がん治療が完全に終わる前に帰国してしまったヒジンを心配して韓国にやってくる。

ミン・ヒョヌ役ーイ・ギュハン
サムスンの元彼氏でハンサムな建築設計士。留学先のパリで出会ったサムスンと3年間つきあうが、クリスマス・イヴに別れを宣言。その後、偶然再会したサムスンにちょっかいを出す。
<管理人的はまり度>
★★★★☆
サムスンの肝っ玉が据わったおばさんキャラが魅力いっぱいの作品。恋愛あり、笑いあり、教訓ありの作品で見ていてとても楽しかったです。ヒョンビンのクールで、なかなか素直になれない年下男もかわいくて良かったけど、ヘンリーの愛する女性をひたすら見守る優しい男性役も素敵でしたね。
各話ごとのあらすじ
第1話〜第8話は本記事。
第9話〜最終話はこちら
第1話
12月24日…クリスマス・イブの日。ホテルで浮気していた恋人ヒョヌ(イ・ギュハン)の後を尾行するサムスン(キム・ソナ)。ルームサービスを装い部屋まで押しかけるが、意外にも恋人は冷静で、逆に浮気を一ヶ月前から気づいていたのにずっと黙って尾行してきたことを咎められるサムスン。ホテルのロビーで話をする二人。
「クリスマスイブなのに会えないなんてどうしろっていうのよ。」
「もう信用できないのか」
「信用できない。別れましょう」
否定してくれるものと思って強気に出たサムスンだが「ああ、別れよう。こんな形で別れるのはいやだけど仕方ない」というヒョヌ。
「あの女が好きなの?」
「いいや」
「じゃあ、私が嫌いになったの?」
興奮するサムスンに今は冷静に話せないからやめとくと言って去っていくヒョヌ。そんなヒョヌの背中に向かって泣きながら叫ぶサムスン。
「私のこと愛してくれてたの?三年間一度も愛してるって言ってくれなかった!!」
周囲をはばかりながらも戻ってきたヒョヌ。
「愛してた。ほっぺの赤い女の子をね。夢は世界一のパティシエ。野心家で情熱的で活発。いつも甘い香りの女の子を愛してた。だけど、俺の愛も限界だ。理由を聞かれても答えられない。ごめん、限界なんだ…」
トイレで大泣きしてマスカラが剥げ落ち、すごい顔になるサムスン。便座に座っていると外からノックの音が。むせび声で「入ってます」と言うが、また、ノックされる。
「何度も言わせないでください。お願いだからそっとしておいて。恋人に振られて、もう何が何だが。しばらくここにいたいの」
それでも、何度もノックされ、しまいには切れるサムスン。
「入ってるって言ってるのが聞こえねーのか。このヤロー」
泣きはらしてお化粧がはげ散らかしたぐちゃぐちゃの顔でドアを開けるとそこには男性(ヒョンビン)が立っていた。
「おばさん、何してんの?変態なの?男子トイレで授乳してるとか?」
自分の乱れた服装を見てあわててドアを閉めるサムスン。しかし、しばらくしてまたその男性がノックして話しかける。
「イブの日に浮気されるなんてもうアウトだね。次回は理由なんて聞かずにすねを蹴飛ばすんですね。男なんて大勢いるが皆似たり寄ったりだ。」
実は、この若い男はジノンといい、ホテル財閥の御曹司でフレンチレストランを経営する若社長でもあった。ジノンはさきほどロビーでサムスンとヒョヌの喧嘩を聞いていたのだった。
振られる前に、恋人のヒョヌのために一番忙しいクリスマスイブに仕事を休んだサムスンはパティシエをクビになり失業中。そんなある日、サムスンは、ホテルのレストランの面接へ行く。結局不採用になるが、そこでホテルの御曹司ジノンと最悪な再会を果たす。不採用になったサムスンがホテルの厨房を密かにのぞいているとこにジノンがやってきて驚いたサムスンとぶつかり、彼のボタンに髪が絡まってしまったのだ。ジノンは急いでいるからと嫌がるサムスンを無視し、絡まった髪をはさみで切ってしまう。絶叫するサムスンは怒り狂って見本として作ってきたケーキをジノンの顔めがけて投げつけ、のろい言葉を吐いて去っていく。
投げつけられたマロンを何気なく舐めておいしいと感じたジノンは、サムスンを追いかけ、スカウトすることに。サムスンは傍若無人なジノンに反感を持つが、仕事欲しさに指定されたとおりに翌日3時に履歴書を持って彼の店ボナペティを訪れる。どうやらトイレ事件のことを覚えていない様子のジノンに安堵するサムスン。ジノンとチーフシェフのイ料理長、オ支配人がサムスンのケーキを試食し、皆、気に入り、採用となった。しかし、サムスンはジノンにひとつだけ条件を出す。それは、サムスンではなく、ヒジンと呼んでほしいというもの。自分の名前が古臭くて嫌だと思うサムスンの気持が全くわからないし、ましてや、自分の昔の恋人の名前であるヒジンと呼ぶのだけは嫌だと思うジノンだが、ヒジンと呼ぶか他のパティシエを雇うか二者択一だと決断を迫られ、しぶしぶ「ヒジンさん」と呼ぶことに。
そのジノンの昔の恋人ヒジンは韓国へ向かう飛行機のなかにいた。その隣の席には偶然サムスンの姉イヨンが乗り合わせ、人見知りしないイヨンはヒジンに自分の離婚話などを語って聞かせ、ヒジンのこともあれこれ聞いて知り合いになる。ヒジンは両親ともに医者で現在医学生。癌宣告され、恋人だったジノンに何も言わず治療のために渡米し、3年経て帰国の途についていた。
第2話
サムスンはケーキの味は一流だが、カッときやすい性格が玉にキズ。ある日、オーダーが入り、ケーキのなかに指輪を入れ、夫婦のもとへ運ぶ。厨房から出てきて、夫婦をうらやましそうに眺めているサムスンに、スタッフの女の子が、あの男はこの前愛人をお店に連れてきたと話したことで、浮気男を見ると客であろうが腸が煮え繰り返ってくるサムスンはスタッフに止められるのも振り切って夫婦のもとへ行き、たとえ話をはじめて、男に浮気をやめさせようとする。
サムスンが作ったケーキはもともとルイ15世が悪しき愛人に贈ったケーキで、ルイ15世はその愛人にうつつを抜かして国費を浪費し、フランス革命を引き起こしたと話し、国(妻・家庭)を守り、平和を力説するサムスン。しかし、すぐにジノンに呼び戻されるサムスン。
「私は浮気男がこの世で一番嫌いです。浮気男だけは絶対に許せないのよ!」
「私は個人的な経験を仕事に持ち込む人間は嫌いです。職場では僕の流儀に従ってください」
「…個人的経験ってどういう意味ですか?もしかして…」
「何がですか?」
「…わかりました。従いますよ!」
その夜、サムスンの歓迎会が行われ、下手で退屈なダンスを披露したサムスンはストリップでもしてくれた方がいいと男性スタッフに冷やかされ、さらには女主任にはその太っちょの体型でストリップでもされたものなら気分が悪くなるといわれ、しらけたムードでお開きとなる。
サムスンがジノンの店で働き初めて一ヶ月近く経ったある日、サムスンは母の薦めもあり、三十路の焦りもあってお見合いをする。お見合い場所が恋人に振られたホテルだったので縁起が悪いと思いつつも、現れた見合い相手はサムスン好みの好青年で上機嫌になるサムスン。しかし、偶然にもその日、同じホテルでジノンも母の命令でお見合いをしていた。しかし、全くその気がないジノンは途中でトイレのために席を立ってしまうが、そのときにサムスンがお見合いをしているのに気づく。「振られた場所でお見合いか」とあきれるジノンだが、ふとイタズラ心に火がつく。お見合い相手と話がはずんでいるサムスンにそっと近づき、話しかけるジノン。
「サムスン、ひどいじゃないか。」
驚いて「知り合いですか?」と聞くお見合い相手に狼狽しながら「あ、いや、そのレストランの…」と言いかけるがジノンのイタズラはとまらない。
「見せかけのお見合いだって言ってたのに。じっくり説得すれば母もわかってくれるさ。年の差であきらめるなんて惨め過ぎるよ」
唖然とするサムスンの手を強引に引っ張って行くジノン。
「さぁ行こう、母を説得しに!」
騒ぎに気づいてジノンの見合い相手もやってくる。「社長、やめてください。何をするんですか!」と叫ぶサムスンだが、それでも手を離さずに引っ張るジノン。ついにプッツンするサムスン。
「なにすんだよ、このばかヤロー!あんた気は確かなの!私の人生ぶっ壊す気!?」
ジノンの見合い相手がジノンをビンタして去っていく。さらにサムスンの見合い相手もため息をついてその場を後にする。「これでパアですね。食事にでも行きませんか?」と非常識なジノンをサムスンがビンタ、さらに蹴りを入れる。
「あんた、何をしたかわかってるの。あんたって本当に血も涙もない最低の人間だわ」
涙がにじんだ目でジノンをにらみつけるサムスン。事の重大さが飲み込めず、拍子抜けするジノンだが、サムスンが立ち去っていくのを見て慌ててその後を追う。
「わかった。5パーセント昇給する」
「ついてこないでよ!」
「よし、10パーセント昇給。これが限界ですよ、みんなの手前」
「犬が吠えてる」無視して歩くサムスン。
「よし、わかった。正社員にしてあげるよ。一ヶ月で異例ですよ」
「今度は牛が鳴いてる」
「じゃあ、どうしたらいいですか?時間を戻してお見合いを再開させたらいいのか?」
「そうよ、あの男をもう一度あそこに座らせて」
そういい捨ててさっさと歩いていくサムスン。「なんだ、変な女だな」とサムスンの後を会うジノン。
「正社員にしてあげますって。先の見えない結婚よりもずっと安心ですよ」
「全然わかってないのね。私は結婚したいの」
他人の人生を踏みにじるような人間のもとで働きたくなんてまっぴらごめんだと言い捨てるサムスンをなんとか引きとめようと、退屈をこらえてゲーセンやカラオケのお供をするジノン。さらに屋台で暴飲暴食するサムスンにあっけにとられるジノン。
「あんたみたいなのにだまされないからね!今日私のこと踏みにじったのに全然悪いと思ってない。」
「だから好きなタイプを教えてください」
「何で教えなきゃならないのよ。でも知りたきゃ教えてやるよ。安定した職についてちゃんと給料を持って帰ってきてくれる人よ。」
「範囲が広すぎるよ。もっと狭めて」
「…それからキスが上手な人!」
「ふっ年増の雌狐だ。他には?」
「こいつ、涼しい顔しちゃってむかつく」
「それから母と姉に彼氏ですって紹介できるような人。そして、私のことを僕の彼女ですっていってご両親や兄弟に紹介してくれる人」
「そんなことか?」
「それがめちゃくちゃ大切なんだよ。あいつはそれをしなかった。私のこと家族に紹介しなかった」
「見るからに浮気しそうな男だったしな」
「な!あんたいつから覚えてんのよ。ねえ!」
「(しまったという顔で)全部だよ」
「だったらさっさと忘れてよ」
「俺だって忘れたいさ」
すっかり酔いがまわってしまったサムスンを放っておけず、背負って歩くジノンを元彼と錯覚して恨みつらみを投げかけるサムスン。
「何ため息ついてんだよ。そんな資格はお前にはないぞ、この浮気もの!あ、また、ため息ついたな。"僕の愛も限界"のため息か?クソ野郎が偉そうに…」
ぬいぐるみでジノンの頭をばしばしたたくサムスン。一息つこうと公園のベンチにサムスンを座らせるジノン。
「運命の男に出会いたい…」
「そんなんじゃ、どんな男も愛想を尽かしますよ」
翌朝、目覚めたサムスンは見知らぬ部屋のベットの上に横たわっている自分にびっくりする。隣のドアからシャワーの音がするので開けてみるとそこには裸のジノンがいた。「起きたか。臭いからシャワー浴びて。服はすぐ届く」というジノン。あらためて自分の身なりを確認すると昨日とは違うタンクトップ一枚に白い薄手の短パンを着ている。叫びながらジノンにつめよるサムスン。
「このくそ野郎!豚!絶対許さない!私に手を出すなんて。何様のつもりよ!」
ベットの上でもみ合いになる二人。
「さあぶちな!いっそうのこと殺しなさいよ、さぁ早く!」
「臭いからシャワー浴びてこいよ」
「何よ、最低。酔った女に手を出したな!」
たたこうとするサムスンの手を無表情でつかむジノン。
「放しなさいよ。このあほんだら!」
「あんた、人の背中でおもらしした。だれがそんな汚い女に手を出すかよ。俺も一晩中不愉快だった。あんたは酔いつぶれてたし、家は知らないし」
それでも悪びれないサムスンの目の前で受話器を持ち、ハウスキーパーを頼むジノン。
「シーツもカバーも全部替えてください。それから消毒もしてください。少々不潔な人がいるので」
そこへタイミング悪くジノンの母ナ社長がお見合い破談の件でご立腹の様子でたずねて来て、サムスンを見てさらに激昂。理由も聞かずにジノンをたたきまわる。そんな様子にしめしめと思うサムスンは、ナ社長から「息子とは深い関係なのか」と聞かれると、「はい」と答える。
サムスンがシャワーを浴びている間にナ社長は息子を問い詰める。「ずっと女を遠ざけていたのに彼女をベットに寝かせたなんて惚れてるのね。いいわ、食事くらいはしてあげましょう。今週中につれてきて。浮かれないでよ。冗談と口答えも区別できないようなバカ女なら絶対に別れさせるから。わかったわね」という母に「はい、お母さん」と答えるジノン。
一本気のサムスンはレストランを辞めると言って聞かない。
「肝っ玉が据わってればどうにかなるわよ」
「肝っ玉は給料をくれませんよ」
冷静になると、お金もないし、辞めるのはもったいないと思いなおすサムスン。
「わかりました。パティシエがころころ変わったら経営上困りますよね。ではお店のために譲歩しますよ。今月から正社員ということで」
「…」
「来月からでもいいですよ。それがダメなら給料15パーセントアップで」
「…」
「じゃあ、10パーセントで。だめですか?」
「…見合いって苦痛じゃありませんか?」
「何よそれ。人の心配している場合?本当に不愉快な男ね」
「…キム・サムスンさん、あ、キム・ヒジンさん、僕たち付き合ってみませんか?」
びっくりしてジノンの顔に食べていたごはんを噴出すサムスン…。
第3話
翌日、出勤途中のサムスンの前にジノンが現れ、タクシーに一緒に乗るように誘う。それをそっけなく断るサムスンだが、「タクシーに乗ってください。バスはだめです。」というジノン。そんなジノンに「庶民の乗り物はいやだっていうの?お金節約しなくちゃいけないのにそんな贅沢できません」と言い返すサムスン。自分が払うというジノンに「また、恋だの何だのって言い出す気ですか?バスで行きます!」と相手にしないサムスン。仕方なく、サムスンの後についてバスに乗り込むジノン。
「なんでそんなにしつこいんですか?」
「何がいやなんですか?」
「お母さまの前でうそつくなんて・・・」
「キム・サムスンさんなのにキム・ヒジンさんって呼ばせるのもね…」
「じゃあ、30年間変な名前で生きてみてくださいよ。私にとって重大なことなのよ」
「僕にとっても重大なんです。」
「じゃあ、なまず女・・お母様を説得するのが筋でしょう。お見合いするのが嫌だって言えばすむことじゃない」
「聞くと思うか?」
「母親さえ説得できずによく事業なんかできるわね」
「立って」
「まだ先ですよ」
「これからバスに乗るときは社長の俺が座る」
「何ですって?」
「今月から正社員だ」
「今、なんていった?」
会社の前でもう一度聞くサムスン。
「よりによってなんで私に恋人のふりなんかさせようとするんですか」
「お互い嫌いあってるからです」
「は?確かに社長にむかついているのは事実ですけど」
「酒に酔ってお漏らしする女は論外だ。しかも身の程もわきまえているみたいだから俺のことを追い回すこともないだろう」
「ちっ。じゃあ、私じゃありえないから安心だって?はぁ、出た出た、ミジ王〜」
「ミジ王って何ですか?」
「ネットで検索すれば?」
「いくらなの?お礼するよ」
「それもまさにミジ王よ!やめてください。何でもお金で解決するんですか?」
「何が嫌なの?納得できる理由を言ってください」
「私はなんとしてでも32歳までには結婚をしたいの。お坊ちゃまと詐欺ごっこしてる暇はないってこと!社長は遅れて入ってきてくださいね。誤解されたくないので」
サムスンが遅刻して出勤するとすでにワインの講習会がはじまっていて、イ料理長から一人だけ遅刻して、しかも最年長なのにと小言を言われてしまう。しかし、次の瞬間、ジノンが入ってきて「しからないでください。私と一晩一緒だったので遅刻したんです。」と皆のまでばらしてしまう。サムスンはあっけに取られてしまう。
"やつのせいでみんなを目の敵にしてしまったわ。ほんと疫病神だ”
仕事を終え、帰宅するサムスンの前に、スーツケースを持った姉が現れる。姉は夫に浮気され離婚して、カナダから帰国したと話す。母には怖くて言い出しにくいと玄関前で話していたら、母がばったり帰ってきて、話を漏れ聞いてしまう。ご立腹の母にたたかれ、怒られる姉。
サムスンが働くお店に中・高の後輩だったチェリがたまたま婚約パーティのケーキの予約をしに来て、ばったりサムスンと出くわす。
「あれ〜?サムスン先輩じゃ?ここで働いてるんですか、サムスン先輩?」
サムスンを連発され、あせったサムスンはチェリの口を押さえて戸口の方へ押しやる。
「ここではキム・ヒジンなのよ!」
チェリはジノンと昔からの知り合いで、この店もそれで知ったという。婚約したことを知ったサムスンが相手は誰なのかと聞くと、そこに現れたのはなんと元彼ヒョヌ!!お互いそしらぬ振りをするが内心穏やかではないサムスン。
その日の夜、ヒョヌに呼び出されて河畔で話をするサムスン。
「芝居をしてくれてありがとう」
「ヒョヌさんの名演技にあわせただけよ」
両親が決めた見合い話で結婚になったというヒョヌ。いらいらしたサムスンは自分も男ができたと嘘をつく。ヒョヌは驚きを隠しきれない。
「もう?この前、俺と別れるって大泣きしてたのに!それなのに君はもうほかの男と?」
「何をほざいてんの?」
「君こそなんだ!君には何もしてやれなかったが、愛を忘れたことは一度もなかった。この胸に一生残るはずだ!」
帰りのバスのなかで自分のばかばかしさに涙があふれるサムスン。
”彼の空虚な約束を信じて待っていた自分が浅はかだった。期待しなければ今こんなに苦しむこともなかったのに。そして、意味もない視線にいまだにときめく自分が嫌になる…。こんな自己嫌悪も嫌だ”
帰宅すると母のわめき散らす声が聞こえ、姉に事情を聞くと、実家が人手に渡りそうになっているという。父がおじの死ぬ前に連帯保証人になっておりその負債が今、回ってきたのだと。
翌日、出勤したサムスンは、お金と交換条件にジノンと契約交際をしようかと悩むが、結局言い出せずに帰宅する。しかし、帰宅して、母と姉が家をどうにかして人手に渡したくないと嘆いているのを見て決断する。あくる日、休憩時間に社長室のジノンの前に立つサムスン。
「何のようですか?今、忙しいんですが」
「その…先日おっしゃった提案なんですが…もし私が受け入れたら…」
「いくら必要なんですか?」
「え?あ、あの」
「ここに金額を書いてください。今、すぐ振り込みます」
機械的に言うジノンに抵抗感を覚えながらも、5000万と記入するサムスン。それを見て顔色変えずにパソコンに入力し、振り込むジノン。
「それじゃあ、今日から恋人のふりを」
「なるべく早く返します。姉のマンションが売れれば。売れればすぐ返せるんだけど…」
「役割を果たせば返さなくていい。社長さえだませれば」
「いえ、そんな大金踏み倒せません。ちゃんと利子をつけて返しますよ」
「いくらだ?利子は?」
「大金は払えませんが、銀行と同程度くらいなら」
「じゃあ、それで決まりだ。」
やはり、顔色一つ変えないジノンに納得がいかないサムスン。
「私がどうして気が変わって借金することになったかお聞きにならないんですか?」
「聞く必要がありますか?」
そういわれて、すごすご退出しようとしたサムスンだが、それを呼び止めて、無理やり、スタッフが昼食をとっている休憩室へと引っ張っていくジノン。
「皆さん、私たち付き合っています。二ヶ月前から」
怒るサムスンに、母のナ社長の目がどこで光ってるから分からないから店でも恋人の振りをしろというジノン。
さっそく、ジノンの母ナ社長に交際の許しをもらいにいく二人。しかし、ナ社長は年上なうえに、父親も他界し、貧乏なサムスンを気に入らない様子。「芝居ならもっとましな女を連れてきなさいな。こんな賞味期限切れの女なんか。」と毒を吐き、「ところで、ジノンを愛してるの?二ヶ月でそんなに愛が深まるかしら?息子を心から愛してるの?」とサムスン聞く社長。
「お母様、ある作家がいます。彼女は毎晩小説を書いては翌朝、それを夫の机の上に置く。夫は出勤する前にそれを読みます。つまり、夫が彼女の最初の読者になるわけです。私のケーキは真っ先に息子さんに食べてもらいます。最高のケーキを一番に食べてもらいたいんです。私は彼を愛しています」
サムスンの名演技にナ社長も黙りこみ、ジノンもびっくり。サムスンが立ち去った後、年上なうえに家柄がつりあわないことで、サムスンをこてんぱにだめだしする母。
「あんな賞味期限切れの蒸しパンみたいにふにゃむにゃした女。声も瀕死の猫みたいにふにゃふにゃして…。そんな人に、将来の社長夫人が勤まりますか」
それに対して、「少なくともこれまでの見合い相手よりはずっと上ですよ。実力で夢を実現しようとしている女性です。それに彼女は自分自身をわきまえている人です。価値観も健全で、何事にもはっきりした性格です」と言い返すジノン。
ナ社長「ヒジンのことはどうするの?見合いをけったのはあの子のせいでしょ?」
ジノン「…違いますよ。あいつのことはもう好きじゃない」
ナ社長「もう一度聞くわ。本当にヒジンのことは忘れてあの女と?本心から?」
ジノン「…ええ」
ナ社長「わかったわ。様子を見ましょう。ヒジンを忘れさせてくれたんだから。年末までには結論を出しましょう」
サムスンはナ社長の家で、ミジュという口の利けない女の子に出会う。ジノンのなくなった兄の子供だった。そこへジノンがやってきてミジュを見ると優しい笑顔で抱っこする。
台所でケーキを作り終えたサムスンはジノンを探して部屋を探すが、二階の一室からピアノの音色が聞こえてくる。そっとドアを開けるとジノンがミジュにひいてあげていたのだ。サムスンはジノンの弾くピアノの精細で美しい音色に、思わずうっとりとしてしまう。ナ社長の秘書にあなたもリクエストしたらといわれ、「over the rainbow」をリクエストするが、その曲は弾けないといわれる。それでもしつこく弾いてほしいとダダをこねると、ジノンは怒って部屋を出て行ってしまう。昔の恋人が好きだった曲だと秘書から教えられる。
ナ会長の家を出て、ナイトバーでお酒を一杯飲むサムスンとジノン。
「これから慎むように。要求、質問、僕の気分を害するようなことすべてね」
「たしかに私が悪かったと思うけど、5000万でいきなり強気ですか?この前は頭を下げたくせに」
「質問も要求もやめてください。契約を破棄しますよ!」
「いいですよ。契約破棄しましょう。5000万ウォンくらいで人をコケにして。お金は返しますから契約破棄しましょう。あ、母がもうお金払っちゃったから・・・お金がなければ臓器だって売るわよ」
「ふっ。そんな体で高く売れますか?あ〜、体じゃなくて臓器だったね」
「ふん、代理母してでもお金は返すわ!」
ナ会長が送り込んだ密偵がいることに気づいたジノンがあわてて恋人の振りをしてほしいと小声で言ってサムスンの肩に手を回す。ついつい、言われるがままになるサムスン。
翌日、お店でヒョナとチェリの婚約パーティの打ち合わせをした後、一人、ケーキの試作に思い悩むサムスン。
「よりによって元彼の婚約パーティのケーキを私がつくらなくちゃいけないなんて…」
すると、そこにジノンの前の恋人、ヒジンがやってくる。
第4話
「社長はいらっしゃいますか?」
そう聞くヒジンにサムスンは社長は出張中なので明日まで帰らないと伝える。営業時間が終わっていたが、コーヒーをオーダーするヒジンにサムスンは、自分の試作品のケーキもおまけに付けて出してあげる。うれしそうに食べるヒジン。ふと、サムスンの名札を見ると「キム・ヒジン」とあり、私と同じ名前だというヒジン。
「このケーキ、とってもおいしいです。しつこくなくて、後味がすごくいい」
「栗蜜をはじめて使ってみたんです。栗蜜は高いからあまり使わないんだけど、うちの社長はいろいろ使わせてくれて。性格は悪いんだけど…」
ジノンのことが出てきたので思わず笑って付け足すヒジン。
「気難しいし…」
それを聞いて「なぜ知ってるんですか?」と驚くサムスンにただ笑顔を見せるだけのヒジン。疲労のため、いつしか、サムスンは眠ってしまい、目が覚めたときにはヒジンは去った後だった。”おいしかったです。ありがとう、ヒジンさん”という置手紙を残して。サムスンは、先ほどの話し振りとヒジンという名前から、ヒジンがジノンの昔の恋人ではないかと気づく。
翌日、出張から戻ってきたジノンに、サムスンがヒジンという名前の女性が昨日訪ねてきたことを告げると、あきらかに動揺した様子を見せるジノン。そんなジノンを見て思わずたずねるサムスン。
「ひょっとしてあのover the rainbowの女性ですか?」
顔色を変えたジノンを見て、"しまった”と思うサムスンだがもう遅い。
「契約第四条を覚えていないのか?言ってみろー!!」
あまりの剣幕におずおずと答えるサムスン。
「キム・サムスンはジノンが嫌がることを二回以上しないこと」
そのまま事務所の方に去っていこうとするジノンを追いかけるサムスン。
「ちょっと、社長さん、待って!ね、おい、こら社長!私は二回も言ってないわよ。それに第5条は?ジノンはサムスンの人格を尊重する。ちょっと聞いただけで、あんな風にどなったりして、たった5000万ウォンで人を見下すの?」
怒りを抑えきれないジノンは、こぶしでサムスンの背後の壁を殴りつけ、絵画のフレームがこなごなに砕けて下に落ちる。あまりのヒステリーに度肝を抜かされるサムスン。
翌日、ヒジンは思い切ってジノンの携帯に電話をかけてみるが、ジノンはそれを無視する。その日、出勤したサムスンはジノンと目があっても何も言わずにふてくされる。しかし、昼食時になり、サムスンが休憩室でご飯を食べていると、そこへ赤いバラの花束を手にしたジノンがやってくる。皆がざわめく中、恥ずかしげもなく、言うジノン。
「この広い宇宙の地球という星で君という女性に出会った。今日は出会いから100日目の記念日だ。君に感謝を込めて」
男性スタッフがはやし立てるなか、女性スタッフからは反感をかうサムスン。露骨にさめた顔をするサムスンに、イ料理長は面白がって、皆に拍手するようにいい、「早く受け取れよ」と笑う。嫌々ながら花束を受け取るサムスン。
ジノンはその日、サムスンをおいしいデザートで有名なライバル店に連れて行き、参考のためにと、ケーキを全部注文し、試食させる。と、そこへサムスンたちに気づいたチェリが声をかけてくる。ヒョヌもやってくるのを見て、あきらかに動揺したサムスンは、挨拶もそこそこトイレに逃げる。しかし、おいしそうなケーキがたくさん並んだテービルを見て、ここで食べていくと言い出すチェリ。ジノンはチェリの婚約者が自分も居合わせたあのホテルでサムスンを振った男だととっくに気づいていた。"僕の愛も限界なんだ"と言いはなった言葉を思い出し、無表情でじーとヒョヌに目をすえるジノン。そんなジノンにチェリが恋人はできたのかと聞く。
「ああ、そんなにかわいくはないが愛嬌があって、年は30歳。少し太めで綿菓子のような女性だ。家は精米屋の末娘で、父は他界。仕事は専門職で結婚願望が強い。そして、何よりも身の程をわきまえてる。あ、ほら、来たよ」
そこに戻ってきたサムスン。チェリはサムスンに対して嫉妬で怒り狂うが、サムスンはそんな小娘の売り言葉に涼しい顔で切り返す。
帰りの電車のなかで恋愛について語り合うサムスンとジノン。ジノンは恋愛なんて単なる化学反応だし、しょせん賞味期限は3年ってとこだと言い放つ。
「私は一度だって軽々しく恋愛したことはないわ。始まるときは悩むし、終わりだって一緒。ホルモンに関係なく真剣に向き合ってきたの。真剣にね」
そのときジノンが苦しそうな表情をするのに気づいたサムスン。ふらふらして歩けないというジノンを、とあるDVD鑑賞室に連れて行って休ませる。
ジノンがスクリーンに目をやると『ミジ王』とのタイトルが。サムスンが選んのだ。しかし、映画を面白がるのはサムスンだけで、笑いながら、思いっきり、ジノンのひざをたたいたり、肩をたたいたりするサムスンにあきれるジノン。ゆっくり休めないとジノンに言われ、気兼ねしたサムスンが出ようとするとジノンがもう少しだけ休ませてという。どこが痛むのかというジノンに交通事故の怪我で左足に人工骨が埋め込まれているというジノン。秘密を教えてくれたことで欲がでたサムスンはジノンにあれやこれや質問をしてみる。怒られないように「聞いてもいいですか?」と付け加えて。
父の死については教えないといったジノンだが、母親が結婚をせかす理由については、ミジュの面倒を見てくれる叔母がほしいからという。しかし、そんな理由だけで結婚させるのかと疑問に思うサムスン。「あの女性が…」とヒジンのことを言いかけて、ぴくっとしたジノンを見てあわててやめるサムスン。そして、「もしかして男が好きなんですか?」と変な質問をする。そんなサムスンに腹ただしそうにケーキをがっつくジノン。それを見て「子供みたいに口にくっつけて」といって手でとってあげようとしたサムスン。しかし、次の瞬間、ジノンに押し倒され、キスされそうになり、驚いて目を閉じるサムスン。
「これで男に見える?目なんか閉じちゃってその気になったの?」
あまりの恥ずかしさと屈辱に家へ帰っても眠れないサムスン。一方、眠りについていたジノンはミジュの電話で目覚める。
「ミジュか?まだ起きてたのか?眠れないのか?よし、じゃあ歌ってあげよう。歌を聴いたら眠るんだぞ。」
眠れないサムスンは、夜も明けやらぬ頃にお店へ出勤し、お菓子作りに専念する。しかし、なぜ眠れなかったんだろうと考えると、昨日のせまってきたジノンの顔が頭に浮かぶ。あわてて正気に戻れと自分に言い聞かせていたところ、そのジノンが現れ、どぎまぎするサムスン。ジノンは朝の運動のついでにやってきたと言ってすぐに去っていく。
その日、お店で一悶着が起きる。例のようにカップルで入ってきたお客さんからのオーダーで指輪が入ったケーキを作って持っていくと、そこへ男性客の妻が乱入してきて、女性客を床に投げ飛ばし、罵倒するという騒動がおきたのだ。ジノンとスタッフたちが男性客とその妻をそれぞれ引き離し、取り乱していた妻を席につかせる。そこへサムスンがワインとチョコレートケーキをもって出てくる。「振られた人への特別無料サービスです」と言う。そしてジノンにピアノの演奏を頼む。その女性客が、over the rainbowをリクエストし、心が乱れつつも意を決して弾くジノン。その音色を聞いて涙が出そうになるサムスン。と、そこへヒジンが現れる。
何事なかったかのように平然と話しかけてくるヒジンにジノンの表情は固い。
「何でここに来たんだ?君の仕打ちは忘れない」
「怒ってるの?3年分の怒りを私にぶつけたいのね。ぶつけたいならそうして頂戴。あのときはほかに道はなかったんだけど、悪いのは私だし」
「おめでたい女だな。確かに最初は怒ったよ。事故の直後に君は海外に。ショックだったよ。でもこの3年は大変だったんだ。5回の手術にリハビリに、そして店のオープン。体の痛みに比べたら心の痛みなんて小さなものさ。体の痛みと忙しさで君のことは忘れてた」
「わざと嘘ついているんだって分かってるけど傷つくわ」
「帰ってくるのは5年後だったろ?」
「そうだけど、早めに会いたくなって」
「大事な勉強を投げ出すなよ」
「意地悪いわないで」
「君の方が俺にもっとひどいことをした」
「あのときはああするしかなかったのよ」
「俺ならしないね」
「でもあのときあなたは生き残ったじゃない。あなたなら大丈夫だと思ったの。それだけ二人の絆は強いって。あなたは私を信じて待ってるってそう思ったの」
「3年間連絡もなしてどうやって信じるって言うんだ!」
もっと話がしたいというヒジンの手を振り解いて静かに去っていくジノン。
その頃、残業していたサムスン。しばらくして仕事を終え、帰ろうとすると、カウンターで一人ヤケ酒を飲むジノンがいた。ジノンの隣に座るサムスン。かなりのハイペースで度数の高いお酒を煽るジノンを心配するサムスン。そして、ふとミジュが遊戯療法をしていると聞いたのを思い出し、毎月一回お店でケーキ作りを一緒にするのはどうだろうかと提案する。その提案に賛成するジノン。
「ところで…あの女性のこと好きだったんですか?…きれいだし、いい子だし、お似合いでしたよ…。どうして別れたの?」
「…」
「あ!第四条忘れてた」
「…」
「あとひとつだけ聞いても?彼女の苗字はなんていうの?」
「…」
「名前が一緒だから苗字で区別しないと。キム?イ?パク?それとも…のけぞるくらい変な苗字だったりして?」
「…ユ・ヒジンです」
「ユ・ヒジン…」
と次の瞬間、サムスンにもたれかかって意識を失うジノン。突然、もたれかかってきたのでびっくりしたサムスンが飛び上がり、二人とも床に倒れこむ。意識を失ったままのジノンをゆするサムスンだが…。続きを読む
2007年10月23日
韓国ドラマあらすじ『復活』
□タイトル:『復活』
□制作:韓国KBS・2005年・全25話
□監督:パク・チャンホ/チョン・チャングン
□脚本:キム・ジウ
□キャスト:
オム・テウン、ハン・ジミン、コ・ジュウォン、ソ・イヒョンほか
<紹介>
韓国ドラマ『復活』は、斬新な映像と誰もが予期せぬストーリー展開により、視聴者から驚異的な支持を受け、韓国テレビ局KBSから脚本賞、主演賞、新人賞など各賞を受賞した。
<管理人的はまり度>
★★★★★
一味違う韓国ドラマ!復讐劇の中に織り込まれた葛藤・新たな裏切り・友情・信頼・家族愛・恋にいろんな涙がこぼれます。そのストーリー展開もさることながら、俳優たちの演技力に驚嘆です。性格の違う双子を見事に演じているオム・テウン、涙を誘う切ない表情いっぱいのウナ。悪役も濃いです。一度見たら忘れられないドンチャンのすんごい表情とか(笑)人情味あふれる班長、探偵ゴンミョン、義父ジェスも大好きな脇役キャラです。見たことない人にはぜひおすすめしますよ。
<主要登場人物>

ソ・ハウン:本名ユ・ガンヒョク-俳優オム・テウン
−高卒学歴の強力係刑事。
天才少年という愛称で呼ばれるほど生まれつき頭の良い彼は7歳の時の不幸な事件で賭博師ソ・ジェスに預けられ荒く育ったがソ・ジェスの娘ウナに対する純粋な愛で手に負えない時代を屈せずに耐えた。彼の人生でウナの存在は妹のようでありながら唯一の愛。ウナさえいてくれたら幸せだと思う。

ユ・シンヒョク-俳優オム・テウン
‐ハウンの一卵性双生児の弟。ムルン建設副社長。
冷徹な理性主義者。潔癖症なところがある小食主義者で小麦粉アレルギーがある。小さい頃には虚弱体質で双子の兄であるハウンに助けられる。そんななか兄と父の突然の死でひどい情緒的欠乏を経験。彼を気遣った母は度がはずれた愛を注ぎ、継父に認められたい欲心は弱かった彼を冷情な理性主義者に成長させる。そんなある日、事故で死んでしまったと聞かされていた兄が目の前に現れる…。

ソ・ウナ(ハン・ジミン)−ソ・ジェスの娘。
ハウンにとって、かけがえのない女性。純粋で理知的で明るくて率直な性格の持ち主。貧乏だったせいで困ってる人々に対する特別な憐れみと思いやりがある。

チョン・ジヌ(コ・ジュウォン)−建設会社J&Cグループ会長チョン・サングクの長男。
現在J&Cグループの副社長、権力志向主義者で緻密で冷静だ。多情多感でマナー良く行動するが、傲慢な自信感が彼を支配している。慎重な姿勢で簡単に行動しないが、一度決断を出せばまっすぐにやりぬく。過程よりは結果を重要視する彼は表面には温かい感受性の人間型で見られるが自分が願いことは必ず得てしまう醜さと執拗な勝負魂がある男だ。

イ・ガンジュ(ソ・イヒョン)−野党院内総務イ・テジュンの一人娘。
一本木な性格な一方、開放的で偏見がないクールな女性。経営学大学院を終えて放送者記者として入社する。母を1年前に失い、政治家の父を持つ。
あらすじ
第1話〜第4話は本記事
第5話〜第8話はこちら
第9話〜第14話はこちら
第15話〜24話はこちら
第一話
20年前のある豪雨の夜、一人の男が血だらけの子供(オム・テウン)を抱えて、彼に借金のある賭博士ジェスのもとを訪れ、その子の面倒を見るように言って去っていく。ジェスにはその男の子より少し小さい娘ウナ(ハン・ジミン)がいた。父はその男の子をハウンと名づけ、養子にする。ハウンとウナは本当の兄妹のように仲良く育つ。

事故で7歳以前の記憶を喪失したまま、20年後、ハウンは刑事となる。ずば抜けた記憶力と頭の回転の速さで彼にはまさに適任の仕事。
ハウンは7歳以前の記憶を失っていたが、父の事故死についてはところどころ記憶していた。あの日、父がハウンを乗せた車を運転していると、前のトラックが手を出して追い抜くように合図する。その手には大きな宝石がついた指輪とブレスレットがはまっていたのが強烈な印象的として残っている。そして次に覚えているのは、崖から転落してしまった車。ハウンは奇跡的に脱出したが、父は車の中に取り残される。早く逃げろと合図する父。途方にくれるハウンの目の前で父のいる車が爆発炎上する…。
父ジェスの屋台で、ウナのお尻に触った客を殴って、その客から警察に連行されるウナとジェス。自分が殴られたことだけ主張していた客だが、ウナがお尻を触られたと知ったハウンは、シラを切る客をいきなり殴りつける。暴力はダメ!と止めに入ったウナだが、その客の顔を見ると腹が立ったのか(?)自分も一発!
結局、留置所で一晩過ごす羽目になるウナと父ジェス。ハウンは、酔客に脅しとも取れる説教を始める。「セクハラって言うのは、汚くて一種の精神的な殺人のようなものです。ソ・ウナさんは、命より大切な…つまり、俺の愛する妹なんですよ…警察をクビになっても構わないけど、誰かが妹の手を握っただけでも、許せません」と。ハウンの説得に応じ、男は二人を釈放する。
ある日、電車に乗って犯人を護送中だったハウンを見て顔色を変える一人の男。手には高そうな指輪をはめていた。その男は、水原でハウンから隠れるようにこそこそと電車を降りてく。その男は、スターホテルのイム・デシク社長だった。デシクは、宿泊先のホテルで、先ほどのハウンのことを思い出し、「神様がくださった最後のチャンス…」とメモしていたが、テレビに自由国民党議員のイ・テジュンのニュース映像が映り、驚き顔…。その時だった。ドアをノックする音…。
----その後、イム・デシクは床に倒れ、傍らに帽子を目深に被ってる男が立っていた。そして、トイレに行き、水が流れる音…。
ウナは、兄に恋心を抱いていた。昔、制服姿でハウンと一緒に撮った写真を財布の中にいれ、大切にしていた。一方、ハウンも血のつながらない妹ウナに妹以上の感情を抱くようになっていた。しかし、父ジェスは、ハウンは自分の息子であって、ウナの結婚相手とは到底考えていない。娘には苦労させたくないと医者とお見合いさようとする。協力するように言われたハウンは内心ショックを受けていた。
そんなこともあり、ショックで物思いに沈みながら運転してたハウンの前に、酔っ払った女性が飛び出してくる。急ブレーキをかけるハウン。するとその女性は、タクシー(?)と勘違いして、無理やり車に乗りこみ、ハウンを見て「シンヒョクじゃない」と言って、眠り込んでしまう。仕方なく、連絡先を確認しようと携帯を取ろうとして、思いっきり、蹴飛ばされるハウン。結局、家へ連れて帰るハウン。
翌日、誰もいないウナの部屋で目が覚めた女性は、まったく記憶がなく青ざめる。彼女の名前は、イ・ガンジュといい、新米記者。4日徹夜して、お酒を飲んで泥酔…。しばし、状況が飲み込めずにいたが、あわてて会社へ向かう。ホテルでのイム・デシク服毒事件の取材が遅れて叱責を食らう。彼女は、ムルン建設のユ・シンヒョク副社長と結婚の噂があるが、彼を軽蔑しているよう。夕べのハウンをシンヒョクと思って電話するガンジュ。しかし、電話が鳴ってるのに、出ようとしないシンヒョク。「相変わらず非常識ね。電話も出ないくせに、結婚しようなんて…」とつぶやくガンジュ。ガンジュの父は、政治家で野党院内総務イ・テジュン議員。

イム・デシクの死亡が確認され、ハウンたちが捜査の担当になる。遺書もあり、遺体の状況から自殺と見られたが、ハウンは遺体の指輪を見て、幼いころに見たあの事故の記憶がフラッシュバックする。
泥酔したガンジュを家に泊めたことを知ったジェスは、ハウンにどういう関係かと詮索。「暴力刑事と酔った市民の関係です」と答えるハウンに「寝たのか?」と聞くジェス。これには、ウナも助太刀、父を制する。家の外で話をするウナとハウン。
「お前に借りができたな」
「本当に知らない人?」
「知ってたら、ホテルに行ってるさ」
むっとしたように、ハウンの足を踏んづけるウナ。思わず声をあげるハウン。
「暴力はダメだって言ってたじゃないか」
「愛のムチよ」
義父ジェスからウナにお見合いをすすめるように言われたハウンは、気持ちとは裏腹にウナに裕福な男性と結婚することを義父が望んでいることを伝える。「お兄ちゃんもそう望んでるの?」と聞くウナに「・・・お前はオーバーだな。誰がそいつと結婚しろと? お前が韓国一いい男と出会うのが夢だ」とつくり笑いするハウン。それを見て、せつなそうなウナ。
ハウンのいる捜査5課に、キョン・ギドが班長として赴任してくる。その班長とも知らずに、ハウンは、自分の席に戻ると、勝手に机の書類を見てる男がいたので、怒鳴るのだった。そんなハウンに「私はキョン・ギド(景済道)だ。あんたの名前は?」と聞く班長。すると、ふてくされて、「自分の名は慶尚道(キョンサンド)です」と答えるハウン。その冗談におかしそうに笑って「弟と同じ名だ」という班長。
班長がハウンたち捜査5課の後輩たちに、イム・デシクについての報告を求めると、ハウンの同僚の一人が服毒自殺の可能性が強いと告げる。しかし、ハウンは「自殺と断定できない点があります。これは遺書と言うより、手紙のようです。特に最後ですが、"手遅れはない。今からでも、会って明らかに…。神様がくださった最後のチャンス"、未来形ですよ。最後のチャンスだというのに、なぜ死ぬんですか。遺書の途中で自殺なんて、ほとんどあり得ませんよ。他殺の可能性も考えないといけません」と主張。班長が外部からの侵入者がいなかった点を指摘すると、灰皿の灰が吸殻より多かった点をあげ、犯人が自分の分を持ち帰った可能性を主張する。
班長は、課で荷物整理をしていて、出て来た古い手帳を大事そうに撫でる。“不正の疑いで建設省の課長が自殺”の新聞の切り抜きと昔の班長と友人と幼い頃のハウンが一緒に写った写真を見つめ、"自殺じゃない。自殺に見せかけた他殺だ"との言葉(ハウンの父?)が頭をよぎり、唇をかみ締める。
デシクの捜査を誰よりも熱心に進めるハウン。江陵に行くからとモーニングコールを二度も頼んでおり、顔見知りなら、ドアを開けるかもしれないないので、自殺は腑に落ちないと主張し、ホテルの部屋を隅々調べ、トイレから、何かの切れ端数片を見つけ、それを警察署に持ち帰って必死につなげているハウン。そんな彼を見て、「ある人を思い出す」という班長が、もしやと思い、ハウンに出身地や両親の名前を聞こうとしたところ、電話が鳴り、イム・デシクの発信記録から、死んだ晩に警察に二度も電話してたことが判明する。
ハウンは、イム・デシクの経営してたスターホテル副社長のチェ・ドンチャンに事情聴取するために、ホテルに出向く。しかし、チェ・ドンチャンは、ハウンの顔を見て、衝撃を受けた様子…。
ガンジュの父、イ議員の出版記念パーティに向かう、ムルン建設のカン会長と妻(シンヒョクの義父&実母)。妻を愛しそうに見つめていて、自分は幸せものだというカン会長。
ガンジュの父のイ議員は、ムルン建設の副社長シンヒョクをガンジュの結婚相手に推していた。その一方で、ムルン建設とライバル関係にあるJ&C会長チョン・サングクとも交流が深い。そのため長男で副社長のチョン・ジヌ(コ・ジュウォン)は娘のガンジュと幼馴染みで、一緒に父イ議員の出版記念パーティに向かう。
パーティでイ議員はガンジュの見合い相手には、やはりムルン建設カン会長の息子シンヒョクの方を押していることを再アピール。そんな彼にジヌの父チョン会長は、縁談は慎重にと釘を差す。しかし、カン会長とチョン会長もまた、関係が深い様子…。パーティ会場で、死亡したイム社長のホテルの副社長チェ・ドンチャンからチョン会長に電話がかかる。ドンチャンは遺体確認に立ち会った際にハウンを見て驚いたことを報告する。
「間違いなく、あの子供です。あの子が生きてるんです」

一方、パーティ会場のホテルでウェイトレスとして働くウナ。そんなウナに何度も熱い視線を送るジヌ。そこへ、ジヌを見つけたカン会長の娘シニョンが、ジヌに会いに行こうとしてプールサイドでよろけてプールに落ちてしまう。誰もがたじろぐなか躊躇せずに飛び込み、助けたのはウナだった。命の恩人であるウナに感謝したカン会長が秘書に命じて送っていくというが、それを丁寧に遠慮するウナ。すると、さきほどからウナに好感を抱いていたジヌが自分が送っていくと申し出る。しかし、ウナは車に酔うからと素っ気無く断る。それでも後を追って「では一緒にバスに乗って送ります」と言うジヌ。そこへ退勤したハウンがウナの迎えに来て二人を目撃し、複雑な表情を浮かべる。

チョン会長は、あの事件の息子が生きていることをドンチャンから聞き、それをイ議員に伝える。愕然とするイ議員…。
気落ちしてホテルを出るハウンと入れ違いにホテルに入ってく、ハウンと瓜二つな男性…。
第2話
ウナを迎えにホテルに行ったハウンだったが、ウナが男と話していたのを見てしょんぼりと出口へ向かう。その同じホテルに用事があって高級車で降り立つシンヒョク(弟)。携帯で電話をしながらホテルから出て行くハウンとすれ違い、横顔をちらっと見るシンヒョクだが、兄とは気づかずにニアミスする。

シンヒョクは、父の死後、母の再婚相手カン会長の養子となっていた。兄ガンヒョク(ハウンのこと)は一緒に事故死したと聞かされていた。幼少時代、負けん気の強い兄は大勢にいじめられ殴られても殴り返す男の子だった。一方、兄が殴られていても助けに入れず、イジメっこを睨むだけのシンヒョク。降参しない兄に根負けしたいじめっ子が退散する。兄ガンヒョクは痛々しい顔で一人では弱くても二人が合体すればどんな悪者も撃退できるとシンヒョクに言う。そんな兄に黄色いサイコロを渡し、「これはお兄ちゃんが持ってて。これでお兄ちゃんと僕2つずつだね。」と言うシンヒョク…。

20年後の現在、ハウンはシンヒョクからもらった黄色のサイコロをまだ持っていた。行きつけのお店で大好きな餃子を食べていたハウン。先ほど、ウナと知らない男(ジヌ)がホテルで話しているのを思い出し、ふくれっつらをする。しかし、目下捜査中の事件と指輪がフラッシュバックして何かひらめいたハウンは急いで店を出て行く。
外ではひそかに車の中からシャッターを切る男の姿が…。

署に寄ったハウンは捜査ファイルからイム・デシクの写真をはがして、露店で働く義父ジェスをたずねる。この男に見覚えはないかと聞くハウンに酔ってるのかとすっとぼけるジェス。「預けたのはこの男か?親父かもしれない」というハウンの真剣さに写真を手にとって見るジェス。
「誰が言ったんだ?お前の親父がこいつだって…」
彼の親父が誰だか知ってたらとっくに教えてると答えてお客さんの相手をしに行くジェス。しかし、帰らずに寂しそうに椅子にへたり込んでいるハウンを見たジェスは気がとがめ、写真の男が自分が花札で借金をしていた男でハウンを連れてきたが父親かどうかは知らないと告げる。
一方、ハウンの実父ユ・ゴナ刑事の後輩でハウンの上司のキョン班長は、20年前のゴナ刑事の死について疑問を持ちつづけており、イム・デシクの事件がなんらかの形でつながっていると見ていた。そして、単独でイム・デシクの遺体現場を入念に調べなおしていた。試しにライターで壁を火あぶるキョン班長…。すると、そこにデシクが書いたと思われるダイニング・メッセージが浮かび上がってくる…「ヤン・マンチョル」との文字が。
帰宅したJ&Cグループの副社長ジヌはウナのことを思い出していた。バスで帰るというウナをあきらめきれずに追いかけ、バス停でいろいろたずねてみるがそっけない様子のウナ。
「ホテルでの仕事は長いんですか?」
「アルバイトです」
「あ、そうですか。では水泳選手なんですか?」
変なことをいう人だと見上げるウナに「驚きました。男性陣でさえ、躊躇しているなか真っ先に飛び込んで勇敢な方ですね」というジヌ。
「…勇敢というよりも無知なんですって…」
「誰がそんなことを?」
「私の兄です。あ、バスが来たのでそれでは失礼します」
バスに乗り込むウナを追いかけるジヌだが、財布のなかには小切手しかなく、後ろ髪を惹かれる思いで降りていく。失敗を思い出して、苦笑いするジヌ。
一方、家に帰る前に父ジェスの露店に寄ったウナ。うなだれていたハウンはウナを見て満面の笑み。一人で帰ってきたのを知り大喜びなのがありありの様子。しかし、ウナは疲れた様子で咳きをする。心配をして、風邪を引いたのかと自分の上着を脱ぎ、すぐに連れて帰るハウン。ウナに甘く、デレデレのハウンを見てあきれた様子のジェス。

バスに乗る二人。「お前の欠点は働きすぎることだ」と愛情たっぷりにお説教するハウンだが、ウナは睡魔に襲われて、首があちらにいったり、こちらにいったり。ガラスにぶつからないように、そっとガラスとウナの頭の間に手を入れるハウン。すやすや眠るウナを見て幸せそうに微笑むハウン。しかし、次の瞬間、ポンと肩にウナがもたれかかり、ドギマギするハウン。ウナを抱きしめたいが、抱きしめていいものか、躊躇し、ちゅうぶらりんのままの手…。学生時代に一緒にバスで登校していてウナがうとうとしていて同じような経験をしたのを思い出すハウン。結局、兄姉という線のために抱きしめることができないハウン…。
一方、イ議員の娘ガンジュはシンヒョクを呼び出し、親同士が進めている結婚話を断ろうと持ちかけるが、シンヒョクは飄々としてこの結婚を望んでるのは自分だという。「そんなに私のこと愛してたの?」とあきれたように聞くガンジュ。それには答えないシンヒョク。するとガンジュは「私はあなたに友達以上の感情は持ってないわ。むしろ、今のあなたのようなタイプと結婚するのは絶対、イヤよ!」と本音をぶつける。それを受け流すようにシンヒョクはすっと指輪を渡す。
「何のつもり?」
「結婚式は来月にしよう」
「あなた、私になにも感じないでしょう?結婚は愛する者同士がするものよ。」
「自分は結婚に深い意味を追求しない。君と結婚すれば、互いに得になると思うから結婚するんだ」
「あなた、いつから血の通わない人になったの?昔はそんなんじゃなかったじゃない。あの優しいシンヒョクはどこに言ったの?そんなシニカルな振りして悪ぶるのやめたら?誰にだって、つらい過去はあるのよ!…」
「イ・ガンジュ、知ったような口をきくな」
その日の夜、部屋に来た母親が夜食に餃子スープを作ったというが、「私が小麦アレルギーなのを忘れたんですか」とそっけなく言うシンヒョク。母が「そうだったわね。私ったらついうっかり」と居心地悪そうに出て行くと、寂しそうに振り返るシンヒョク。母は、ハウン、シンヒョク、前夫の4人で映った家族写真を見つめ涙ぐむ…。その様子を寝室から出てきたカン会長が見て、言葉をかけられず…。

翌日、上機嫌で日課のジョギングとジムに出かけていくハウン。帰宅して、部屋で着替えていると突然ウナが襖を開けて入ってきたのであせってずっこけ、トランクスが丸見え状態。急いでジーパンをあげるハウンをいたって冷静に見つめるウナ。
そのころ、シンヒョクは無表情でネクタイを締め、出勤の支度をしていた。双子だが、見せる表情も性格もまったく異なる二人。
出勤したハウンたちに、キョン班長が昨日のダイニングメッセージについて報告をし、それがイム・デシクの手から採取されたミカンの汁で書かれたものだということが判明したと言う。そして、イム・デシクの周辺人物とヤン・マンチョルについて調べるように指示を出す。
イム・デシクが通っていた教会の神父に話を聞くハウンと同僚のスチョル。すると神父はひっかる言葉があるといい、彼が自分は殺人者だと語り、苦悩していたこと、そして今はもう許しを得る時が来た、死んだはずの者が戻ってきたとも口にしていたことを教える。聞き取りを終え、アイスクリームを食べながら、神父の話をまるで推理小説みたいだと語る二人。フィクションからノンフィクションを取り出すことが重要だというハウン。

そのころ、ハウンのことを調べていたチェ・ドンチャン(死んだイム・デシクの後を継ぎ、ホテル社長に就任)が、料亭で、彼を隠し撮りした写真をイ議員とチョン会長に渡しながら説明をする。ドンチャンはハウンが現在はジェスに引き取られ養子になったことを告げ、彼自身は幼いころの記憶がなく、実父のことも本名も知らないと報告する。それを聞いて安堵した様子の2人はドンチャンに金を渡して、引き続きハウンを尾行し、イム・デシクの件も処理するように命じる。
署でチェ・ドンチャンからイム・デシクのことを聞くハウンたち。イム・デシクが誰かから恨まれるようなことはなかったかと聞くハウンに、むしろ最近はイム前社長は善行ばかりしていたと応えるドンチャン。しかし、自殺の兆候はあったかと聞くと深い悩みを抱えていたようだと白々しく目頭を押さえるドンチャン。ハウンはすかさず、昨日はどこに?とドンチャンのアリバイについても聞く。少し固まった後、社長が乗るはずだったプサン行きのセマウル号に代行として乗っていたと応えるドンチャン。さらにまるで自分のアリバイを強調するように、ソウル駅で駅員ともめたことなども話し始めるドンチャンにどこか臭うと感じ始めるハウンとキョン班長。取調べが終わり、署を出て行くドンチャンを追いかけて、タバコを吸うかどうかを聞くハウン。いぶかしがりながらもやめようと思うがなかなかやめれなくてと応えるドンチャン。彼の後姿に鋭い視線を送るハウン…。
キョン班長の前で、ドンチャンのアリバイがあまりに完璧すぎるのが逆に不自然だと訴えるハウン。班長も同じことを考えていた。
一方、ガンジュが昨日のお礼にとハウンの実家を訪れる。ちょうどウナが出てきて自分が酔っ払ってお世話になったことを聞き、やっと何があったのか思い出すガンジュ。ガンジュはウナに名刺を渡して一杯おごるので必ず電話してくださいと言って去っていく。
イ議員とシンヒョクの義父カン会長が二人で会食している。カン会長はおだやかに、しかし怪訝そうに聞く。
カン「イムの死は、君とチョン会長が絡んでるのか?ゴナ(ハウン&シンヒョクの実父)が担当していた事件は君たちと関係があっただろう?」
イ「それはゴナの勘違いだ…。君はまだゴナの死に私がかかわっていると思ってるのか?」
カン「そういう意味じゃない…。ただ、ゴナが私を信じて語ってくれたんだ…」
イ「ゴナは私の友達だ。君同様、私もショックだった、彼の死は。」
カン「すまない。君を疑ってるわけじゃないんだ」
イ「はぁ、もうこの話はやめよう。ゴナの死も神のおぼし召しだと考えよう。そして、君があれほど望んでいたイファさんとの再婚も、運命だろう」
黙り込むカン会長。
カン会長と別れて帰宅中の車内で物思いに沈むイ議員。20年前、刑事であり友人のゴナから聞いた事実を知ったカン会長が共通の友人だったイ議員たちに自首を勧めたがシラを切るイ議員たち。あのとき、カン会長が去って、話し合ったイ議員とチョン会長。イ議員が友人ゴナを抹殺することを決断し、躊躇しながらもそれを黙認するチョン会長。
キョン班長の歓迎会をかねて飲みに行くハウン。捜査が長引いて遅れてやってくるスチョルたち。イム・デシクの死に関して自殺説が濃厚と見られているなか、他殺説を曲げないハウンの様子を見てキョン班長は20年前の建設省課長の自殺事件でもハウンと同じように他殺を主張して事件解明に当たった先輩刑事がいたと話す。

なかなか帰ってこないハウンを外で待つウナ。すると、ご機嫌そうに歌を歌いながら帰ってきたハウン。手にはウナの就職面接用に買った洋服が入ったピンクの紙バックを抱えている。満面の笑みでそれをウナに渡すハウン。そんなに高いものじゃないから、無駄遣いだなんて言わないで素直に着てくれというハウン。ウナはじっとハウンの顔を見て思い出したようにたずねる。
「お兄ちゃんのハウンって名前、お父さんがどうしてつけたか知ってる?」
「お前の名前を反対にしたんだろ?」
「違うよ…ハヌル(空)から来たウナ(銀河)の天使、ハウン」
驚いて突っ立つハウンに洋服のお礼を言って先に家に入るウナ。ハウンは幸せをかみ締める。
翌朝、ウナの面接日。父がこの日、お見合いさせたいからウナを呼び出してほしいとハウンに頼むが、ウナがお見合いを了解していないのに、詐欺みたいなことはできないときっぱり断るハウン。逆に面接が終わったら一緒にご飯を食べようと約束するハウン。父は、それでもあきらめずに協力してくれとハウンにお見合い場所が書かれた紙をそっと渡す。何気なくハウンがそれを見ると、その紙がウナがバイトしていたあのホテルで行われていたイ議員の出版パーティの招待状だとわかる。ウナにそれを確認していそいで出勤するハウン。
思い当たるところがあったハウンが死んだイム・デシクの部屋の遺留品の切れ端と照合すると、やはり一致した。さらに、ホテルからイム・デシクがタクシーを使ったことが判明。しかも、聞き込みを続けたところ、イム・デシクが警察に二度電話しただけでなく、直接、警察署を訪ねきていたことも判明する。しかし、キョン班長を呼び出した署長はイム・デシクの件は自殺が決定的なので捜査を打ち切るように強引に命令する。
一方、ウナは面接控え室で待機中。すると、携帯にメッセージが。開くとハウンからで待ち合わせ場所が変更になったことが書かれてあった。「着飾って来いよ」との言葉にうれしそうに笑うウナ。しかし、その頃、自分の携帯がない事に気付いたハウン。そのメッセージはハウンから携帯を盗んだ父ジェスが送ったものだった…。
ハウンからもらった服を着てウキウキ気分で彼を待つウナ。しかし、現れたのはお見合い相手。ショックを受けて丁寧にお辞儀をして去っていくウナ。通りを歩きながら涙があふれてくるのだった。その頃、携帯を家に忘れてきたと思っていたハウンはウナが待ち合わせ場所に現れないので、公衆電話から父ジェスに電話し、何か連絡が入ってないかとたずねるが、父は「何をとぼけたこと言ってんだ。お見合いに行くっていっただろ〜。連絡ないってことはうまくいったんだな」と笑顔。ショックを受けて電話を切ったハウン。
一方、ムルン建設副社長のシンヒョクがJ&Cグループ副社長のジヌをバーに呼び出す。道庁の仕事を巡って、J&Cに裏で手を回されてしまったことを不服に思っていたシンヒョクが最低限の礼儀をわきまえろと忠告。すると「結婚とビジネスと一緒に考えてるお前に言う資格が?人に忠告するなら、弱点を隠しからにしろ。お前の考えは見え見えなんだよ。だから俺の相手になれない」と突き放して去っていくジヌ。侮辱されて険しい表情で黙り込むシンヒョク。
キョン班長から捜査が打ち切りになったと聞かされ、憤り、絶対に他殺だ主張するハウン。班長も捜査を続けたいが証拠がなければ…。するとハウンがイム・デシクの死とイ議員が関係しているようだと招待状の切れ端を見せるので、驚く班長。廊下に出て、一人考え込む班長はゴヌの最後の言葉を思い出す。
"事実は隠そうとしても、必ず明らかになる…。江陵道へ行ってくる"
帰宅してもまだ、チェ・ドンチャンのアリバイのからくりをどうにか解こうと熱中するハウン。しかし、ふと時計をみやるともう10時半近くになるのに、ウナがまだ帰ってきていない。外に出てみると、向こうのほうからすっかり酔っ払ったウナが歩いてきていた。笑顔で向かえに行くハウン。
「こんなに酔っ払ってるのに相手の男は送らなかったのか?なんて男だ」
「酔ってなんかないわよ。最低おとこ…」
「最低?酔ってるからって、兄貴に向かって最低はないだろ?」
「あんたなんかお兄ちゃんじゃない…お兄ちゃんなんかじゃ…う…」
気分が悪くなり、倒れこむウナをおんぶするハウン。名残惜しいのか、わざわざ家の周りを一周するハウン。

その頃、シンヒョクは、幼い頃に住んでた家の前に車をつけて一人たたずんでいた。小さい頃の兄の幻を見るシンヒョク。
「シンヒョク!」
自分を呼ぶ兄の声。あの日、出張に行く父の車にこっそり忍び込んでついていくと言い出す兄。車が出るまで黙っててといたずらっぽく言って手を振る兄。
"あの時、約束を守るべきじゃなかった。約束さえ守らなければ…"
兄を思い出し、涙ぐむシンヒョク。今でも兄の死に深い罪悪感を感じ続けていたシンヒョクだった。

第3話
あの事件の日の弟とのやり取りが断片的に夢に出てきてうなされるハウン。はっとして目を覚ますと額には珠のような汗。しかし、夢で見たものが何なのかは定かでない様子。時計を見ると深夜の一時を回っている。はっとしたように家を飛び出し屋台で働いている義父ジェスのもとへいくハウン。ウナは来ているかどうかだけ確かめたら、お見合いのことを聞くジェスを無視して飛び出すハウン。昨夜のウナの様子が気にかかるハウン。
"最低男。…もう妹やめる。いやよ、妹なんて"
ウナからいわれた言葉を思い出し、落ち込んで家路についていると、家の前でたたずむウナを発見。ほっとして笑顔のハウン。
「どこに行ってたんだ?こんな夜中に携帯も持たずに酔っ払ったやつが出かけたら心配するだろ。これからは心配かけるなよ。深酒もやめろ」
「わかった…もう心配かけない」
「…疲れただろ?中へ入ろう」
涙目になって辛いというウナに気分が悪いのかと聞くハウン。

「私だけ、こんなに辛いの?…お兄ちゃんも私と同じ気持ちでしょ?」
「…」
「辛いでしょ?20年よ…もう妹の役なんてしなくてもいいでしょ?」
「…」
「どうして違うって言い張るの?どうして逃げるの?このまま一緒にいられるだけでいいの。"違う”とだけは言わないで…拒絶しないで」
「…」
驚きのあまり言葉もでないハウンを見て抱きつくウナ。抱きしめたい気持ちを抑えてウナを自分から引き離し、しっかりと腕を捕まえ、まるで自分に言い聞かすように言うハウン。
「そうさ…20年だ。20年間、ソ・ウナはソ・ハウンのたった一人の妹であり、家族だった。今もその気持ちは変わらないよ…」
身寄りのもなく、記憶もない自分を育ててくれた義父のジェスに感謝していている、韓国一の妹には韓国一の男と結ばれてほしいと繰り返すハウン。涙が止まらないウナを見ていて自分も泣きたい気分になるハウン。必死にそれを抑えて「さあ、早く中に入って。俺はまだ仕事が残ってるからちょっと行ってくる」と嘘をつく。近くのグラウンドで全力疾走しながら自分に言い聞かせるハウン。
「よくやった!よくやったぞ、ソ・ハウン!これでいいんだ!これでいいんだ!」
しかし、どんなに走って疲れても悔しくやるせない気持ちが募って自然と涙があふれてくるのだった。
翌日、父と兄の骨が保管されている納骨堂に一人やってきたシンヒョク。さびしげな表情で父の写真に手を伸ばし、傍らの兄の写真を見やる。今日は父と兄の命日だった。

その日、シンヒョクの会社にシンヒョクとの婚約の記事を勝手に新聞に出されたガンジュが怒ってやってくる。自分が出した記事ではないと飄々として言うシンヒョクに秘書が認めたから新聞沙汰になったのだと怒るガンジュ。そして、秘書を通して渡してきた指輪を返しながら今度送ってきたら捨ててやるというガンジュ。婚約は絶対に認めないと言い捨てて帰ろうとするガンジュにシンヒョクがぼそり。
「感情がないわけじゃない。ガンジュほどの女なら結婚してもいいって思ってる。少々荒っぽいが・・」
あきれたように振りかえるガンジュ。
「はっ!荒っぽくなくていい女なんて山ほどいるわよ」
「会議があるんだ。まだ言い残したことがあるなら待っててくれ」
「私のお父さんが強力なバックになるとでも考えてるの?お互いクールにいきましょう。あんたならそんなのなくてもちゃんとやってけるわよ」
「調子にのるなよ」
「それはこっちのせりふよ。私の話わかってくれたわね?荒っぽい女はこれで失礼するわ!」
かっこよく去っていこうとしてハイヒールでつまづくガンジュを見て、にやりとするシンヒョク。続きを読む
2007年08月28日
韓国ドラマあらすじ『タルジャの春』


邦題:タルジャの春
原題:달자의 봄
英題:Dal Ja's Spring(仮)
監督・演出:イ・ジェサン
ジャンル:ラブロマンス
キャスト:チェリム、イ・ミンギ、イ・ヘヨン、コン・ヒョンジン、イ・ヒョヌ
放送:KBS2(2007)
OST:click here
紹介:
婚期を逃した独身女の心理描写とコミカルなストーリーで、特に20代〜30代の女性に支持を受け、好評を博す。
人物紹介

オ・タルジャ役(チェ・リム)
33歳、独身。
テレビショッピングチャンネルのMD。本当は恋に餓えているが、その空虚さを仕事で埋めている。33歳を目前にして同僚のセドからプロポーズを受け、夢見ていた恋愛が始まるが、実は彼は有名なプレイボーイ。しかもタルジャと犬猿の仲である、テレビショッピングの司会者・ソンジュと二股をかけていた…。

カン・テボン役(イ・ミンギ)
27歳、独身。フリーター。
実は、ある夢を持ち、恋人代行業をしながら、お金をためている。深刻で、複雑なことは大っきらい…だったはずだが?!

オム・ギジュン役(イ・ヒョヌ)
36歳。ブランド品輸入会社代表取締役。何事にも、合理的な考え方の持ち主。仕事先で知り合ったタルジャに興味を持つ。

シン・セド役(コン・ヒョンジン)
33歳、独身。テレビショッピングのプロデューサーで、プレイボーイ。

ウィ・ソンジュ役(イ・ヘヨン)
33歳、昔は人気モデル、今はテレビショッピングのショーホスト。
一度結婚したものの、すぐに離婚。
他人の事に無関心で、他人の目を恐れない。言いたいことがあれば相手の気分なんか構わずに口にするタイプ。
第1話〜第13話は本記事
第14以降はこちら
各話ごとのあらすじ
第1話
タルジャ(チェリム)、もうすぐ33歳になる独身女性。20代の時は、結婚を夢見てばかり。仕事もそこそこに、早く結婚相手を見つけて、寿退社を狙っていたが、恋愛べたで、躓いてばかり…。
30代になった今は仕事とマンションが恋人。母から結婚をせかされても、開き直って、一人で生きる経済力があると言い切れる。今は、主任を任されて、後輩に頼りにされるほど。しかし、仕事がいつも順調とは言えない。ドジなところと方向音痴は年をとっても治らない。上司に叱られ、落ち込んだとき、いつも慰めてくれるのは、20代のころからずっと想いを寄せてきた笑顔の優しい同僚のセド(コン・ヒョンジョン)。
33歳を目前にしたある日、また仕事でしくじったタルジャが落ち込んでいると、セドが慰めてくれる。胸が高鳴り、思い切って、夕食に誘ってみるタルジャ。すると、ほっぺにキスをして返事するセド。

「それを言うのに、8年もかかったな。気付かなかったのか?俺がずっと君を見てたこと」
“オー・マイ・ガット〜!こんな風に愛がやってくるなんて…”
セドと付き合い始めたタルジャ。初めて彼氏のために買うクリスマスプレゼントに大興奮。しかし、買い物に付き合わされた職場のオンニ(スネ先輩)は、彼はプレイボーイだからやめときなさいという。しかし、鈍いタルジャには、わからない。結局、なかなか、夜の誘いのサインに気付かないタルジャに飽きてしまうセド。次は、テレビショッピングの司会をしているソンジュ(イ・ヘヨン)に目をつける 。
クリスマスイブの日、セドと連絡が取れないタルジャ。気落ちして、携帯を握りしめたまま、凍えるような冬空を一人でとぼとぼ歩くタルジャ。次の瞬間、後ろから走ってきた男(テボンーイ・ミンギ)に思いっきり、ぶつかられて、転倒する。そのときに、携帯が地面にたたきつけられ、壊れてしまう。憤慨して男を追いかけるタルジャ。大声をあげるタルジャの口をふさいで、追ってから隠れる男。

タルジャの服をまさぐり、財布を探し、タルジャのIDと勤め先を確認するテボン。お金を奪われ、殺されるかもと怯えるタルジャ。しかし、テボンは、追っ手と関係がないとわかると、タルジャが転倒したときにすりむいた手にバンダナを巻いてあげる。さらに、壊れた携帯の修理代も払うから電話してくれと名刺を渡す。
名刺を確認すると、デートサービスとある。首をかしげるタルジャに、アルバイトで掛けもちしている仕事だという。もし、必要なら、有料で偽の彼氏になってやるのでいつでも連絡してと言うテボン。次の瞬間、恐怖から解放されたタルジャがテボンに足蹴り!携帯の修理代を必ず払わなければ、警察に通報すると怒鳴なって、立ち去る。
セドの携帯にメッセージを残すタルジャ。
「会いましょう。あなたと一晩過ごしたいの」
ホテルのバーで、今か今かと到着を待っていると、なんと、ソンジュと現れるセド。
セ「タルジャ、なんでここに?」
ソ「もしかして、彼のことを待ってたの?」
タ「…」
セ「そうなのか?俺を待ってたのか?」
タ「あはは…その…違うのよ。人を待ってるの」
セ「男かい?」
タ「そ、そうよ」
ソンジュが先に席につくと、セドに、なんでソンジュといるのかと聞くタルジャ。すると、悪びれずに、「ソンジュと3度目のデートなんだ。タルジャとは相性が良くないみたいなので、今は、ソンジュとデートしている。二股されたなんて、悪く思わないでくれ」と言うセド。つくり笑いするのがやっとのタルジャ。
今、出ていくのはあまりに屈辱!困り果てたタルジャは、さきほど貰った名刺に書いてある携帯番号に電話する。てっきり、修理代の催促かと思うテボンだが、今すぐ来てほしいと頼むタルジャ。渋るテボンに、料金を2倍払うし、修理代もいらないから20分以内に来てと必死なタルジャ。商談成立!
そわそわしながら待つタルジャ。後を振り返ると、セドとソンジュが席を立っている!焦るタルジャ!そこへ、ようやくテボンが到着。
「こっちよー!」
あわてすぎて、イスから派手にこけてしまうタルジャ。何事かとセドとソンジュが振り返る。そんな二人を素通りして、テボンのもとへ行き、「さぁ、部屋に行きましょう」とセドたちにルームカードを見せつけるタルジャ。
エレベーター前までやってくると、「じゃあ、20万ウォン」と出張費を要求するテボン。それに対して、タルジャは、たったの数分で20万ウォンは、あんまり高すぎるから10万ウォン分だけ支払うと主張する。

「これだから、オールドミスと取引するのは嫌なんだよ」と愚痴りながら、しぶしぶ、承諾するテボン。だが、タルジャが手渡したのは5万ウォンだけ。人のことをオールドミス扱いしたから、厚かましいおばさんのようにふるまうというタルジャ。不服そうな顔をするテボンから、5万ウォンも奪い返そうとする!!
そんなとき、セドたちがやってくる。「あなたたち、何やってるの?」と言われ、あわてて「ルームカードを探してて」とごまかすタルジャ。セドたちも、部屋に一泊すると知ると、顔を曇らせて、一緒にエレベーターに乗り込む。同じ階の部屋だった。
エレベーターを降りると、せつない表情で二人を見送るタルジャ。すると、テボンが「やるからには、後悔しないように最後までやり抜こう」と肩を抱いて、二人を追い抜く。振り返ろうとするタルジャに、「振り向くな。まだ、未練があるようにみれるぞ」とアドバイスするテボン。セドは、タルジャのことがてんで気にならない様子…。涙目で、部屋に入るタルジャ。
ミニバーから、お酒を全部取り出して、煽るタルジャを見て、唖然として、飲む前に先に代金を支払ってくれと声をかけるテボン。「5万ウォンじゃなくていいから」というが、タルジャの耳には入らない。
「何も食べないで、酒をちゃんぽんしたら、くたばってしまうぞ!」
「…お願い…ほっといて」
「は?」
「お願い、ほっといて。心が痛いの。」
“捨てられたからじゃない。自尊心が傷つけられたからだわ…。”
嗚咽するタルジャを神妙な顔で見つめ続けるテボン。
翌日、会社に出勤したタルジャに、好奇な目を向け、ひそひそ話をする同僚。セドに振られたことが噂になっているとスネ先輩に言われ、屈辱でこぶしを握り締めるタルジャ。自分のデスクへ向かうと、クリスマスプレゼントのぬいぐるみがぽつんと置かれてある。昨夜、ソンジュには、高価なネックレスをプレゼントしたセド。顔をゆがめるて苦笑し、ごみ箱へ押し込むタルジャ。セドたちがじーっと見つめている。
「そんなんだから、彼氏ができないんだよ」とあきれる上司に、ソンジュが「タルジャには恋人がいるわよ。しかも、若い男よ」と余裕の笑み。しかし、誰も信じてくれない。男の上司なんかは、「ミッション・インポッシブル」だと大笑いし、それが事実なら、真っ赤なマネキュアとペディキュアを塗ると宣言!「そんなにひどいこと言ったら、彼女が傷きますよ」と言いながら、うすら笑いを浮かべるセド。
そこへ、「すいません、オ・タルジャはいますか?」とテボンが入ってくる。驚て固まる一同。タルジャを見つけると、笑顔で近づく。「どちら様?」と聞く上司とオン二に、「タルジャの彼氏です」とにっこり笑うテボン。
「何でここに?」と不思議そうに聞くタルジャに、「クリスマスイブの日に、秘密の約束をしたじゃないか。覚えてないのか」というテボン。一同びっくり。忌々しそうな顔をするソンジュ。
小声でテボンにささやくタルジャ。
「あんた、何してるのよ。殺されたいの?」
「本当に覚えてないのか?あの夜に起きたこと」
「あの夜…?」
「うん、あの夜」

何も思い出せないと頭を抱えるタルジャ。
第2話
「まさか、私のこと…!!」
泥酔した自分を襲うなんてなんて悪い男とひっぱたくタルジャ。
「何のことだよ。男だって、女なら誰でもいいってわけじゃないんだぞ。」
「じゃあ、何もしてないのね?」
「あたりめーだろ。あんた、屈辱を受けたから、復讐したいって言ってたじゃないか。」
「…それで?」
「契約した。一か月間、偽の彼氏になるっていう」
昨夜の会話がよみがえってくるタルジャ。300万ウォン+デート代はダルジャ持ち。それ以上の親密な関係を望む場合はその度に、別途料金が発生すると説明するテボンに、酔っ払って相槌を打つタルジャ。お酒の勢いで、インターネットバンキングを使って、その場で、300万ウォンをテボンの口座へ送金していた。
泥酔していて、正しい判断ができなかったと返金を求めるタルジャに、「殺人を犯しても、泥酔してたら許されるのか?俺が女を妊娠させても、酔っぱらってたっていったら、なかったことにできるか?約束は約束、契約は契約だ。だから、1か月間、おれのサービスを受けるか、それか300万ウォンのことは忘れてしまうか、どっちか決めてくれ」というテボン。
スネ先輩に相談すると、今すぐ、そんなバカなことはやめさないといわれる。300万ウォンをどうにかして取り戻したいタルジャは、弁護士に相談してみるも、仲裁料300万ウォンを要求され、撃沈。
結局、お金のことは、あきらめるしかないと溜息をつきながら、翌日、出勤するタルジャ。エレベーターに乗り込むと、セドが駆け込んでくる。しばらく、沈黙が続いた後で、「あんなタイプが好きだったなんて、意外だったな。君って、もっと保守的な人かと思ってたけど。キスしただけで、結婚するつまらない女かと」というセド。ピキピキきながらも、作り笑いするタルジャ。「そういうことなら、君のこと、簡単に手放さなければよかったよ。8年間の想いは嘘でなかった」と笑顔を浮かべるセドに、驚くタルジャ。
タルジャに携帯メッセージを送るセド。
「今度の忘年会には出席する?」

“どういうこと、これ?…逃がした女は、手に入れた女より、惜しくなるってこと?はっ!もう、あんたとは終わったのよ!”
テボンと会って、1か月間のスケジュールを書き込んだ紙を渡すタルジャ。すべて暗記して、夜7時に、会社へ来るように命じる。
「ねえ、でも、俺、年商1億を越える男なら、こんな服じゃ、まずいんじゃない?」
そう言われ、仕方なく、テボンに、高級服を買ってやるタルジャ。

「なぁ、300万ウォンに、この服、その男、そんなに価値ある男なのか?」
「価値があるか、どうかなんて関係ないのよ。彼は、私のプライドを傷つけたの」
「ただ、見栄を張りたいだけなんじゃないのか」
「…7時だからね、遅れないでよ」
買ってもらった洋服を即効、古着屋に売ってお金にするテボン。
最近のタルジャは、7つも年下の彼氏ができて、生き生きと輝いてると口ぐちに言う同僚たちにセドは嫉妬顔。タルジャは、わざと、忘年会のことをど忘れしていて、デートの約束をしてしまったと嘘をつき、テボンを会社の忘年会へ連れてくる口実をつくる。
お金持ちの年下男を自慢するつもりだったタルジャだが、現れたテボンは、ぼろぼろの普段着で、ご飯をむさぼる有様…。そんなテボンを見て、気恥しそうにするタルジャ。上司から職業を聞かれて、弁護士だと即答するテボン。しかし、どこの法律事務所かと色々と追及されそうになると、「今は失業中です」と付け足すテボン。タルジャはピキピキしながら、トイレへ呼び出す…。
「死にたいの!」と怒鳴って、契約通りしなかったテボンを責めるタルジャに、「自分に自信がないのか。金持ちの彼氏がいれば、自分の価値が上がるとでも?なんで、そんなに打算的な恋愛をするんだ?愛があれば、復讐なんかしない」と言い返すテボン。
「誰があんたと恋愛したいって言った?わたしは復讐したいだけよ!」
「その前に自分の胸に手をあてて、本当にシン・セドって男を愛してたかどうか考えてみるだな。本当に愛してたなら、復讐する必要なんかないだろ」
「私が愛のために、こんなことしてるとでも?失望させて悪いけど、私は自尊心のために復習するのよ!確かに愛だったら、こんなに胸くそ悪くなんかならないわ。あんたにとっては、自尊心は大切じゃないかもしれないけど、私にとっては、これまでの人生を乗り切れたのは、すべてこの自尊心のおかげなのよ!!男がいなくてもね!!だから、簡単に言わないで!」
「…俺から見たら、あんたは自尊心が何か分かってないようだけど?」
テボンの胸を小突いて、去っていくタルジャ。…ほどなくして、トイレから、ソンジュが出て来る…。
外でタクシーを待っているタルジャへ話しかけるソンジュ。

「あなた、他のことはよくできるのに、男の見る目はないようね。必要もないのに、皆の前で必死に見栄を張ったりして」
「はぁ
タクシー、タクシー!」「そんなことおやめなさい。人生は短いのよ」
「あなたに関係ないでしょ!私がそうしたいんだから、そうするのよ!」
「本当に分かりやすい人ね」
タルジャの携帯に電話がかかる。会社の車が事故に巻き込まれたとの一報。生放送に間に合わないかもしれないといわれ、自分が対処するから大丈夫だというタルジャ。
なかなかタクシーが止まってくれず、途方に暮れるタルジャをみて、一発でタクシーを止め、タルジャに先に乗るようにいうソンジュ。
“意外だわ…あの女が見せた優しさ…本物かしら…”
会社へ到着し、対応に追われるタルジャ。そんなタルジャを手伝うセド。「ありがとう」というタルジャに「いつでも」と愛想よく答えるセド。
なんとか、生放送に使う商品は準備できたが、モデルが確保できない。そこへ、ソンジュが現れ、モデルを引き受ける。感謝するタルジャに、「いつでも」とそっけなく答えるソンジュ。その瞬間から、ソンジュはライバルではなくなり、同僚になったと感じるタルジャ。そして、セドも…。
生放送が無事に終了し、新しい年〜2007〜を迎える。タルジャ、33歳になる。同僚が次々に帰宅し、一人、遅れて会社を出るタルジャ。すると、玄関に車を横づけにしてセドが待っていた。早く車に乗るように言われ、やっと復讐を終わらせる日が来たと心でつぶやくタルジャ。
「友達でいましょう」
「は?」
「私たち、カップルになれるとは思えないわ」
「俺を振るのか?」
「友達でいましょうよ。なにはともあれ、同僚で同い年なんだから」
「まいったな。俺、今まで、一度も女友達なんて持ったことなかったから」
「じゃあ、今から始めたらいいわ」
「ああ、ずっと女友達ができたらいいなって思ってたんだ」
友達の徴だと言って、クリスマスプレゼントを手渡すタルジャ。セドもすっかり、友達として、タルジャを受け入れた様子でほほ笑みあう二人。タルジャが去ると、ソンジュが会社から出てくる。タルジャを誘ったときと同じ文句でドライブしようと誘うセドを軽蔑するように一瞥するソンジュ。
タクシーを待つタルジャのもとへ電話が入る。テボンからだった。「今、電話に出られないわ。だから、発信音を聞いても、メッセージ残したりしないで」とそっけなく、言って切るタルジャ。しかし、次の瞬間、テボンが携帯を耳に当てながら、目の前に現れる。
「1日3時間だろ。まだ、レストランで30分しか過ごしてないぞ。あと、2時間30分残ってるから、一緒に過ごそう」
「その必要はないわ」
「疲れてんだな。じゃあ、今日の時間も入れて、明日会うか?」
「いいえ」
「じゃあ、週末にしたいのか?」
「いいえ、明日も週末もあなたに会うつもりはないわ。もう会うつもりはないの。もう、偽彼氏をつくるのは、やめにするの」
「返金しないぞ」
「分かってるわ。もうしてしまったことは返ってこないわ。ずっと後悔してても、しょうがないでしょ」
「…熱でもあるのか?それとも、俺を試してるとか?なんで、急に気が変わったんだ?」
「新年を迎えたから、年相応にふるまおうと思ったのよ。これまで、男運がなかったこと、後悔してないわ。33歳のオールドミスだけど、会社で主任という肩書きももらってるし、これまで平凡だけど一生懸命生きてきたことに満足してるのよ」
「やっと、気づいたんだな」
もう偽彼氏は必要ないというタルジャ。しかし、テボンは、タルジャには、デートの練習が必要だといい、タクシーを呼び止め、強引にバーへ行こうと誘う。しかし、ほどなくして、以前、追われていた借金取りが後の車から降りてきたところを見つけたテボンは、タルジャの手を取って、思いっきり、走るのだった。
必死に逃げているうちに、笑顔になるタルジャ。
「こんなに思いっきり走るのって、高校3年のとき以来だわ」
やっと、ビルの隙間に逃げ込み、息をひそめる二人。顔を近づけられ、ドキドキするタルジャ。
“走りすぎたのかしら…心臓がバクバクいってる…”

変な想像を膨らませるタルジャ…。
「やめて!!」
手で胸を覆う。
「は?どういう意味?」
「何でもないわ…ちょっとめまいがして…」
「大丈夫か?なんか、変な雰囲気だぞ」
肩に手を触れられて、ビクッとするタルジャ。
「何がよ!」
「顔が赤いし、息が荒いし…」
「それは走ったからよ。私の年齢じゃ、倒れてもおかしくないんだからね!」
「正直になれよ。」
「何が?」
「なに想像してたんだ?抱きしめて、キスをするとか?」
「何バカなことを!」
「本当にしてもらいたいか?」
本当なら有料だが、一回だけなら無料でキスしてやると言い出すテボンに、その必要はないとあわてて言うタルジャ。テボンがふざけて、タルジャの手を押さえて、キスを迫ろうとする。タルジャが抵抗していると、「何してるんだ!女性から離れるんだ!」と声をかける男性!
第3話

男「警察を呼ばれたくなかったら、さっさと去るんだ!」
テ「勘違いですよ、おれとこの女性は知り合いなんだから。なあ、なんか言えよ」
タ「…助けてくださってありがとうございます。すごく怖くて…」
男「警察に連絡しましょうか?」
タ「その必要はありませんわ。とっても怖くて動けなかったんですけど、幸い、何もされなかったですから。ねぇ、あんた、まだ若いんだから、こんな生活やめなさいよ」
男性に大通りまで、付き添ってあげるといわれ、目を輝かすタルジャ。そんなタルジャを見て、うっすら微笑を浮かべて見送るテボン。男性は、家が近いのなら車で送っていくと言うが、一瞬、考えこんだ後、「大丈夫です」と言うタルジャ。もう一度、誘われたら、運命の相手だと思おうと心の中でつぶやくタルジャだが、相手は、「それじゃあ、気をつけて」とあっさり去って行こうとする。あわてて、呼び止め、お礼をしたいから、連絡先を教えてもらいたいと言うタルジャだが、男性は「それには及びません」と言って、去っていく。
男性が去っていくと、ひょっこり、大通りにテボンが現われる。狙った男性に、また逃げられたのかと言うテボン。
「じゃあ、さっき、やろうとしてたこと終わらせようよ」
「は?笑わせないでよ」
「ふっ、やっぱり、好きなんじゃん。そういうこと、期待してたんだろ?」
「違うわよ」
「じゃあ、なんでまた顔が赤くなってんの?」
「あなたが、イライラさせるからでしょ!もう、あんたといると血圧があがりっぱなしよ!!お願いだから、お別れしましょう。あなたはあなたの道に行って、私は私の道を行くから」

タルジャが去っていこうと踵を返すと、そこにまた、さきほどの男性が立っていた。名刺を渡そうと思っていたが、その必要はなかったようだと苦笑して去っていく男性。がっくりと肩を落とすタルジャ。
「すげー高級車。あ〜あ、もったいない」
「もし、彼みたいな人が私の前に二度と現われなかったら、あんたのこと、ただじゃおかないからね!」

一方、セドは、キレイな夜景の見えるホテルの一室にソンジュといた。あっさり、別れを切り出されるセド。
「なぜ?何でもするから」
「あなたにはうんざりなの」
「でも、まだ、おれたち4回しか会ってないじゃないか…」
「そう?じゃあ、もう飽き飽きするころだわ」
ホテルを出ていくソンジュに追いすがるセド。その様子をちょうど通りを歩いていたタルジャが見かけて、盗み聞きする。
「なあ、俺ほどいい男がどこにいるんだ?後悔する前に、つなぎとめておいた方がいいぞ」
「後悔することはないから、放してちょうだい」
「俺が手を放したら、おれたちの関係は本当に終わってしまうぞ。いいのか?」
「いいわよ」
「俺が手を放さないって言ったら、どうするんだ?」
コートを脱ぎ棄てて、去ってしまうソンジュ。
盗み聞きしているのがばれて、放心状態のセドをお茶に誘うタルジャ。
「君は友達だから言うけど…高校の時から今まで、飽きたと言われて女性に振られたのは初めてだ。」
「彼女、あなたに飽きたから別れたの?」
「お願いだ…誰にも言いふらさないでくれ。こう見えて、おれは精細なんだ…」
もう二度と恋愛できないと嘆くセド。
「そんなに思いつめないで。ソンジュが運命の人なら、きっと、また、やり直せるから」
友達として、優しく慰めてくれるタルジャに感動して、抱きついて泣くセド。ぬくもりを求めてお腹に顔を埋めてくるセドを払いのけていると、そこに、また、あの男性が通りかかる。あわてて、セドは同僚だと言い訳するタルジャに、呆れ気味に、笑う男性。
「なんで、あの人が??」
上司が、みんなに男性を紹介する。名前はオム・ギジュン(イ・ヒョヌ)といい、今度のホームショッピングの番組で、彼のランジェリー会社の製品を扱うことになったという。まさに運命だと感じ、こそこそ隠れて化粧するタルジャ。鏡もみずにあわてて塗ったので、歯に口紅がべっとり付いていることに気付かない。担当だと紹介され、ギジュンにあいさつするタルジャ。ギジュンは、挨拶を終えると、さっさと、他の社員の方へ去っていく。
“どうして?歯に口紅がついてたから、私にさめちゃったのかしら…?もう一度、こっちを見たら、私に気があるってことだわ。1…2…3…!1…2…3…!3!3!3〜!”
ようやく、ギジュンが振り向く。体に電流が走るのを感じるタルジャ。運命を確信した瞬間だった。
さっそく、テボンに報告して、恋愛相談するタルジャ。まだ、二人っきりで話をしたこともなく、目で会話をするだけだけど、確かに運命だと決めつけるタルジャに、「彼の方は、あんたに気はないよ。男だったら、気になる女性には、声をかけるか、そういう機会をつくろうとするもんだよ。また、あんたの思い込みだろう」と言うテボン。
「なによ!信じないならいいわ。切るわよ!」
「おい、他人に真実を教えてもらったら、それを受け入れるようにしないといけないぞ」
怒って、切ってしまうタルジャ。
ミーティングのときに、上の空で、ギジュンを見つめ続けるタルジャ。目が合うとパッとそらすタルジャを見て、ギジュンは、マーケティング戦略について話しはじめ、タルジャにも意見を求める。タルジャが口ごもってしまうと、「私は、もっとプロ意識を持っている人を求めているんです。会議のときに、ぼーっとバカ面して、くだらないことを考えたりして。まるで新人のように、他人に責任を押し付けるなんて、論外です」とダメだしするギジュン。

出ていくギジュンを追いかけるタルジャ。マーケティングのことは、自分に落ち度があるが、ばか面と罵倒されたことは許せないというタルジャに、会議のときに自分の顔ばかり見られて、辟易したと言い返すギジュン。
「オ・タルジャさんのまわりには男がたくさんいるようですね」
「…まだ、あのこと言ってるんでしたら…私はそんな女じゃありませんわ」
「どっちの男を言ってるんです?暗闇で愛のまねごとをしてた若い男?それとも、会社の廊下でスキンシップしてた男?」
「…」
「まぁ、どっちでもいいとですが。とにかく、担当者として、もっとプロ意識持つように」
テボンをデートだと呼び出し、コインランドリーで洗濯をするのに付き合わすタルジャ。ギジュンに、男たらしと思われてしまったと嘆くタルジャに、「本当に、その運命の男と進展したいのか?それなら、俺の言うことを聞け。運命なんて信じるな。信じてる男なんていないよ。それから、もうちょっと下着に気を使えよ。男は、女の下着に弱いからな」と言って、去っていくテボン。
ギジュンの会社のランジェリーショーを観に来たソンジュに、うれしそうに話しかけるセド。しかし、そこに別の男が現れ、冷たくあしらわれてしまう。ショーの後に開かれたパーティ会場で、ショックでワインをガブ飲みするセド。パーティには、同僚のタルジャやオンニも来ていた。
会場で、タルジャがギジュンに話しかけようとした瞬間、セドが「トイレはどこ?」といいながら、タルジャの服に嘔吐してしまう…!!ギジュンは、呆れたように見つめた後、声をもかけずに、そっぽを向いて、他の人と談笑する…。
女子トイレで、テボンに、お金払うから、服を持って来てくれるように電話するタルジャ。
会場の外でよろよろになって座り込むセドに話しかけるソンジュ。「もう一度チャンスがほしい。本当に君のことを好きになったんだ」というセドに「分かってるわ。でも、そういう気持ちは長続きしないものなのよ。私はとうの昔に人を信じることをやめたわ」と言って、去っていくソンジュ。
着替えの服を持って、会場までやってきたテボンだが、借金取りに待ち伏せされていて、あわてて逃走する。その頃、タルジャは、トイレの中で、スネ先輩が持ってきてくれた薄手のランジェリーにジャケットを羽織ってぶるぶる震えていた。ようやく、追ってを巻いて、パーティ会場まで走るテボン…!
もはや、誰も助けてくれないとあきらめて、ランジェリー姿で裏口から出ていこうとするタルジャ。開けるとそこには、ギジュンがいた。驚いて見つめるタルジャ。
「まだここにいたんですか」
「ちょっと、作業してて…」
今日のパーティでの不始末を詫びて、去っていこうとするタルジャ。次の瞬間、手首をつかんで、「外は寒いですよ」と言って、コートとマフラーを巻いてあげるギジュン。
「これは、ローンですよ。ドライクリーニングに出して返すように。感謝してるのなら、夕食もおごってください」
目を潤ませて、ロマンティックだと感慨にふけるタルジャ。
テボンが到着したころには、会場は真っ暗。タルジャに電話してみると、トイレの中から着信音が鳴る。
地下鉄のホームで酔っ払いに絡まれるタルジャ。次の瞬間、テボンが現れ、男を追い払う。
「こんな風に現れたりして、カッコイイとでも?来るのか来ないのか電話くらいしなさいよ」
「持ち物を無くしたりするからだろ」
携帯を渡すテボン。
「だって、寒くて仕方がなかったのよ。」
「寒いって?あったかそうなコート着てるじゃん。誰の?あの運命の男?」
「そうよ!運命の男よ!彼ったら、ディナーまで誘ってきたのよ。私に興味がある証拠でしょ!」
「それは、よかったな。コートとディナーか、何でも手に入って。俺はもう退却していいみたいだな」
「…」

「とにかく、遅れてごめんよ。これ、着替え。払わなくていいよ。遅れてしまったから、無料でサービスするよ」
にっこり、笑って、地下鉄に乗り込むテボンを見送りながら、前にも、痴漢で助けてくれた男の子のことを思い出すタルジャ。彼は…テボン?
自分の目の前に3人の男がいる…ギジュン、セド、テボン…。続きを読む
2007年08月08日
韓国ドラマあらすじ『ありがとうございます』
タイトル:ありがとうございます
監督:イ・ジェドン
放送:2007(MBC)
キャスト:チャン・ヒョク、コン・ヒョジン、 シン・ソンロク、ソ・シネ、シン・グ
主題歌:サウンドトラック
登場人物紹介
イ・ヨンシン(女優:コン・ヒョジン)

プルン島に住む27歳の心優しく、たくましいシングルマザー。みかん栽培のほか、あらゆる仕事をしながら、病気の娘、認知症の祖父、そして、ソウルの大学に通う弟を支えている。娘ボムの父親のことは決して、語ろうとしない。
ミン・ギソ(俳優チャン・ヒョク)

大学病院レジデント4年目の有能な外科医。父親も医者で、母親は企業グループ・オーナー。父の医療ミスがトラウマになって患者にはひどくクール。同じく医者の恋人ジミンを心から愛している。
イ・ボム(子役:ソ・シネ)

小学校一年生になるヨンシンの娘。明るく、心優しい性格。
チェ・ソクヒョン(俳優:シン・ソンロク)

ヨンシンの初恋相手。プルン島きっての金持ちの息子で秀才。島を出て、ソウル大を卒業し、ギソの母親が会長をつとめる、韓国で有数の企業で最年少課長となり、青い島のリゾート開発計画に携わることに。婚約者がいるが、ヨンシンが未婚の母となったことを知り、心が揺れ動く。
チャ・ジミン(女優:チェ・ガンヒ)

ギソの恋人で、病を抱えながら、地方の診療所で献身的に働く医師。数年前に重大な医療ミスを起こしたが、名医の父や勤務している病院のために、言い出せず、罪悪感をずっと抱えたまま、生きている。
<その他>
イ・ビョングク(俳優:シン・グ)
ヨンシンの祖父。若い頃にミュージシャンをしていて、プルン島に公演に来たときにヨンシンの祖母と出会い、島に定住した。息子が失踪したショックで、痴呆症になり、徘徊しては、ヨンシンを困らせる。
イ・ヨンウ(俳優:ユ・ミノ)
ヨンシンの弟。ソウルの大学に通っている。
カン・グクチャ(女優:カン・プジャ)
ソクヒョンの母。プルン島で一番のお金持ち夫人。口うるさいが、情にもろいところもある。息子の過去を打ち消すように、ヨンシンに次々と見合い相手を紹介する。孫のヨンジュは、ボムのボーイフレンド。
ミン・ジュノ(俳優:キル・ヨンウ)
ギソの父。韓国で指折りの外科医だったが、現在は、個人タクシーの運転手をしている。医師時代は、情に篤い医師として慕われていたが、医療事故で、医者をやめ、家族も失ってしまう。
カン・へジョン(女優:ホン・ヨジン)
ギソの母。財閥家の令嬢で、大企業グループオーナー。聡明さと優しさを兼ね備えた女性で、夫と離婚してからは、息子に後継者になってほしいと願っている。
オ・ジョンス(俳優:リュ・スンス)
プルン島診療所のただ一人の医師だが、少々頼りない。島にやってきたギソに窮地を何度も助けてもらい、尊敬するようになる。医者としては、優秀ではないが、正義感は人一倍ある。
パク・ソラン(女優:チョ・ミリョン)
プルン島の診療所に勤める、ちょっぴし頼りない看護師。医師のジョンスといいコンビで、ヨンシンの親友。ボムをとても可愛がっている。ふらりと島にやってきたギソのファンになる。
管理人的評価
★★★★☆
以下、ネタばれありますので、観てない方はあらすじに飛んでください。
ボム役のソ・シネちゃんの演技に脱帽(メロメロ)です。あんなに自然体で、愛くるしい演技をする子役は、久し振りに観ました。表情もしぐさもとっても無邪気で、抱きしめたくなるくらい可愛いいです〜。痴呆のMr.リー(祖父)を演じたシン・グさんも、すばらしかったです。
ただ、ストーリー的には、ふに落ちない点、変えてほしかった点が多々、ありました。気になったのは、ギソがジミンの遺言をなかなかヨンシンに打ち明けなかったこと、普通、恋愛に発展する前に言うべきですよね。それから、ボムの病気のこと。ヨンシン、ギソ、ソクヒョンの三角関係と親子愛がメインなら、ストーリー上、ボムがエイズである必要はなかったのではないかと思いました。
ただ、娘を捨てたソクヒョンの辛い心境は、すごく胸に伝わってきました。あれほど反対していたソクヒョン母が、最後の最後で、ボムに愛情を抱くシーンも良かったです。ただ、ソクヒョン母がどうして、ヨンシンのことを、あれほどまでに毛嫌いしていたのか、ふに落ちません。なぜなら、ソクヒョン母は、根はいい人でしょう?ソクヒョンの婚約者が子供を産めない体だって、知っていても息子との結婚を後押ししたのに…なぜ、ヨンシンに対しては、あれほど毛嫌いするんでしょうか??家柄だけで?それとも、昔の自分と重なり合わせてたから?ちょっと、わかりにくいですね。
各話ごとのあらすじ
第1話〜第5話は本記事
第6話〜第13話こちら
第14話〜第16話(最終話)はこちら
第1話
入院している小さな女の子が紙コップを片手に走り回っていて、転倒し、ギソ(チャン・ヒョク)のピカピカの革靴の上にジュースをぶちまけてしまう。不機嫌そうに、病院内を走りまわるなと諫めて、一緒にいた男の子の洋服で靴の汚れをぬぐうギソ。

「一年前は、ビスケットをくれたりして、優しかったのに…」
不服そうにつぶやく男の子。
その日、緊急手術が必要な男性の妻が、手術室前でギソともめていた。若い医者ではなく、もっと経験豊富でベテランの医者にしてほしいと懇願する妻に、イラつくギソ。看護師たちがギソは、有能な医者だと説得しようとするが、絶対に、助けると約束できるかと不安をぶつける妻。自分が嫌なら、他の病院へ行けと言い放つギソに、泣きながら追いすがる患者の母親。
結局、ギソが執刀し、手術は成功する。
その頃、プルン島では、ヨンシン(コン・ヒョジン)が高校卒業程度認定試験の筆記試験中に、居眠りをしていた。眉をひそめて、彼女に声をかけようとする試験監督に、斜め後ろに座っていた年配男性が、若いのに苦労している子だとそっと止めに入る。彼女は、認知症の祖父を抱え、弟を大学に行かせ、父親のいない子供を育てているんだと説明する男性…。
手術を終えたギソのもとへ後輩医師がやってきて、恋人ジミンの検査結果を伝える。ジミンがすい臓癌だったことを知り、愕然として、病院を飛び出すギソ…。暴走運転を続けながら、向かった先は、ジミンが働く地方の診療所。その頃、ジミンは、麻薬中毒の男性患者から薬を出せと胸倉をつかまれ、脅されていた。
男性患者を脅し返すギソ。あわてて男がジミンから離れると、本物の脅しはこうやるんだとジミンの胸倉をぐいとつかんで睨みつけるギソ…。次の瞬間、しっかりとジミンを抱きしめたギソは、「ご飯、ちゃんと食べてるか、ハニー」と優しく語りかけるのだった。

一方、ヨンシンは、みかん販売の宣伝のため、即席の直売店でビデオカメラをまわしていた。そこへ、娘ボムの友達が駆けつけてきて、スーパーマンに追われて、ボムが木の上に追いやられていると言われる。大急ぎで現場へ駆けつけ、箒で、スーパーマンを追い払おうとするヨンシンだが、よく見ると、ボムが子犬を抱えているのに気づく。状況を察して、ボムをしかるヨンシン。あわてて、逃げていくボム!
橋を駆け下り、信号のない田舎道の交差点で、危うく車に轢かれそうになるボム。急ブレーキをかけた高級車から一人の男性が降りてくる。その顔を見て、はっとするヨンシン。8年ぶりに再会した初恋相手ソクヒョン(シン・ソンロク)だった。ソクヒョンは、婚約者と一緒だった…。
まもなく、ソクヒョン母が孫を連れて現れる。ソクヒョンの婚約者は、チェロ奏者だと自信満々にヨンシンに紹介する母。すると、すかさず、うちのママもみかん会社の社長だと言い返すボム!育ちが悪いから子供まで減らず口をたたくと嫌味を並べる母を制して、「ごめんな」と申し訳なさそうに言って、車に乗り込むソクヒョン。

自分のせいで、ママが嫌な思いをしたと感じたボムは、ママのせいじゃなく、自分が勝手に悪い子になったのだと半べそをかく。そんなボムに、今日はちょっとイタズラが過ぎたけど、本来は、とってもいい子だと褒めるヨンシン。
その頃、車のなかでは、ソクヒョンの甥っ子が、同じ学校へ通う仲良しのボムのことを話題にしていた。ボムは、顔も食べ物の好みもなぜか、自分の祖母そっくりだと言う。露骨に嫌な顔をするソクヒョン母。
「皆、言ってるよ!ボムは、実のお母さんに似ず、うちのおばあちゃんに似て、不細工だって!」
昔の思い出が脳裏をよぎり、急ブレーキをかけるソクヒョン。しかし、すぐに、我に返って、運転を再開する。
ギソをお気に入りの食堂へ連れて行くジミン。死ぬ前に愛する王子様を連れて来たかったというジミンに、複雑な表情を浮かべるギソ。
「CTスキャンの画像を見たよ…。おそらく、何かの間違いだろう。他の患者のものと入れ替わったんだな。もう一回、検査しよう」
「それ、私のよ。すい臓ガンでしょ?私なら、大丈夫。ここで、たくさんやることがあるし。ここには、治療費が払えなくて亡くなるお年寄りがたくさんいるの。病気の知識がないために死んでいく若者も大勢いるのよ。だから、私、ここに骨を埋める気持ちよ」
ギソが声をかけようとした瞬間、ジミンの携帯に急患の知らせが入る。店を飛び出すジミン!すぐにそのあとを追いかけるギソ。
診療所に到着し、ギソがそっと様子をうかがっていると、ジミンは、処置室でのた打ち回る急患に手を焼いていた。すぐに入ってきて、急患を抑え込み、的確な処置を施すギソ。
患者の治療を終えると、ギソは、ジミンにソウルへ戻って、手術を受けてほしいと声をかける。自分が執刀して、必ず、完治させるというギソだが…ジミンは、もう手遅れだと死を覚悟した様子で微笑む。「黙れ」と一喝して、必ず助けると説得するギソ。
「ありがとう…」
「何が?」
「最後まで、望みを捨てずにいてくれて、ありがとう」
結局、ギソの助けたいという強い思いを酌んで、手術に同意するジミン。
大学病院の科長であるジミン父に手術のことを伝えるギソ。手術ができる状態なら、とっくに自分が助けていたという父。癌が進行してしまっている今は、切除不可能だと言われるが…それでも、自分の手で彼女を助けると約束するギソ…。
大切な人を救いたい…その一心で、麻酔で眠るジミンに、そっとキスをして、メスを入れるギソ…しかし、ギソの目に飛び込んできたのは、手術不可能なまでに癌が進行し、癒着してしまっているジミンのボロボロの内臓だった…。愕然とし、正常な判断ができなくなったギソは、周囲の制止を聞かずに、手術を強行しようとする。そこへ、ジミン父が入ってきて、ギソを連れだすように命じる…。
「まだ終えていません!!」
「オ先生、早く、彼を連れだしなさい!」
〜プルン島では〜
その夜、車でこっそり、ヨンシン宅前までやってくるソクヒョン。しばらくすると、母から電話がかかってくる。母は、ボムの父親はソクヒョンではないことをヨンシンに直接聞いて確認したから心配する必要はないといい、ヨンシンとは関わらないように念を押す。うんざりした様子で電話を放って、ヨンシンを見つめるソクヒョン。ヨンシンは、庭に出て、空を見上げていた。
「お久しぶりです、お月さま。お元気でしたか?私は、元気です。見守ってくれているんですよね?ボムもすごく元気です。ボムのことも、見守ってくれてますよね?願いを聞いてくださって、ありがとうございます、お月さま。ご迷惑にならないように、他のお願いは一切しません」

翌朝、目を覚ますと、祖父がいなかった。祖父は、自分を探すなと置手紙を残して家を出たのだ。認知症の祖父は、一時的に、正気を取り戻すと、孫のヨンシンのお世話になっていることをすまなく思って、家出してしまうのだった。
島中を探しまわっていたヨンシンとボムは、駅前でアコーディオンを片手に歌っている祖父を発見する。ヨンシンたちに気づいて逃げる祖父を追いかけ、抱きつく二人!祖父がいないと生きていけないと涙ぐむヨンシンと自分がおじいちゃんを悩ませたからだと罪悪感でいっぱいのボム!かわいい孫と曾孫に泣かれて、心動かされる祖父。
〜ギソとジミン〜
ギソが退院したジミンのもとを訪れると、ジミンは、行きたい所があるといい、どこかへ出かける途中だった。そんなジミンを旅行に誘うギソ。パスポートも必要な場所…ジミンがどこへ行くのかと聞くと、暖かいハワイだと答え、現実逃避するように、幸せな未来の話をするギソ。
空港に到着すると、ジミンをベンチに待たせて、ハワイ行きのチケットを購入するギソ。しかし、ギソがベンチに戻ってくるとジミンの姿は消えていた…。あわてて、あたりを探しまわったギソは、ちょうどタクシーに乗り込むジミンの姿を見つける。すぐにタクシーであとを追うギソ。
到着した場所は、フェリー乗り場。露店で、大きなクマのぬいぐるみを購入し、フェリーに乗り込むジミン。遠くから不思議そうに見つめていたギソも、乗船する。甲板から、じーっと海の向こうにある島を見つめるジミンにそっと近づき、コートをかけてやるギソ。

「他に男がいるのか?それで、そいつは、島に住んでるのか?」
「死ぬ前に…お詫びしなくちゃいけない人がいるの…」
「どういう意味だ…?」
「私の医療ミスで、HIVに感染してしまった子がいるの…」
「…」
「あのときは、恐くてミスを認めたくなくて、逃げ出してしまったの…」
その女の子が島に住んでいるのだと告げるジミン。
「運が悪かったのさ。お前のミスじゃないよ」
「最初は、私もそう思ったわ。でも、そうじゃないのよ。私がちゃんと献血者を確認してたら…」
「この世に、患者を死なせようとする医者なんかいるわけないだろ!どんな場合でも加害者なんかじゃない!お前も、俺の親父も!」
大きなクマのぬいぐるみにマフラーを巻き、ギュッと抱きしめるジミン。
「ヒョン(お兄さん)…もし、私が彼女に会えなかったら、あなたから真実を伝えてほしいの。わたしのせいだって…故意じゃなかったのにごめんなさいって。」
「ジミン…!」
「ずっと胸の中に秘めて、後悔していたって。」
「もうやめろ。そんなこと考えるなよ。苦しくなるだろ」
「そしたら…きっと許してくれるはず…あの子のお母さん、すごくいい人そうだったもの。」
「嫌だね。俺はそんなことしないぞ。お前がこんな風に死ぬだと!口を閉じてろ、バカやろー!」
しばらく経ち、一人で看板にいたギソは、具合が悪くなって、吐いてしまう。そこへ、ちょうど、ヨンシンが通りかかる。助けが必要ですかと愛想よく話しかけてくるヨンシンに、返事をする気力もないほど、気分が悪そうなギソ。
「目を閉じていたら、ますます気分悪くなりますよ。目を開けて、遠くを観るんです!」
アドバイスを聞かずに、目を閉じたまま、吐き続けるギソを心配して、背中をさすってやるヨンシン。
その頃、ジミンは、ボムが祖父と一緒に同船していることに気づいて、涙ぐみながら、二人の会話をじっと聞いていた。そして、思わず、ボムの名前を呼ぶジミン。
「ボム…ねぇ、ボム」
自分の名前を呼ばれて、きょとんとして「私?」と聞くボム。

ヨンシンとギソが戻ってくると、ボムが大きなクマのぬいぐるみを抱いてベンチに腰掛けていた。ジミンは、ボムに寄りかかって、目を閉じていた。
「ママ、このお姉さんが、このクマをくれたの。マフラーもついてるよ!」
「どうして?」
「分からないわ。お姉さん、寝てるみたい、重いわ」
意識がないジミンを見て、顔を硬直させて、そっと抱き締めるギソ。

“どうして…そんなに死に急いだんだ…さよならくらい言っていけよ…”
第2話
ジミンの葬儀が執り行われる…。親族たちが大泣きする中、一人、遠くで放心状態でたたずむギソ。
〜青い島〜
ヨンシンは、HIVに感染しているボムに、毎日、言い聞かせていることがあった。血が出たら必ず、自分のハンカチで拭き、それをビニールに入れて持ち帰り、決して誰の世話にもならないこと。
「転んで、血が出たら、どうして友達に助けてもらっちゃダメなの?この前は、私が友達を助けてあげたのに」
不思議そうに聞くボムに、空から舞い降りてきた天使のボムは、特別なんだと納得させるヨンシン。
「秘密は、あんたの血にあるのよ」
「私の血?」
「ええ、だから、ママと先生が言うように、他の人には、絶対に見せちゃダメよ」
「どうして?」
「どうしてって?…」
「…私が天使だからね!天使の血は他の人に見せちゃいけないんでしょ。秘密だもん」
ニッコリ笑うボム。
〜ソウル〜
ジミンの葬儀が終わって間もないある日、ギソが入院患者の夫を殴る暴力沙汰を起こしてしまう。意識のない妻を心配もせずに、早く死んでくれれば、浮気相手と一緒になれると思うような最低男だった。

相手が示談に応じたため、すぐに保釈されるギソ。留置所に迎えにきた母は、医者を辞めて、自分の事業を手伝ってほしいと話すが、ギソは、その気はないとそっけなく告げて、去っていく。
その足で、病院へ戻り、ジミン父に辞職願を差し出すギソ。大きなため息をつくジミン父だが、ギソを止めることはなかった…。病院を出て、とぼとぼと歩くギソの前に、一台のタクシーが近づいてくる。医者を辞めた父だった。無表情で助手席に乗り込むギソ。
「そんな風に長くふさぎこむな。お前は、衝動的になりすぎるんだ。医者だって、全ての人を救うことなんかできない。そんなの不可能だ」
「…」
「少し休暇を取って、仕事に復帰するんだ。お前を待つ患者のためにも。早くな」
父に当てつけるように、その場で、母に電話をかけ、医者は辞めて、事業を手伝うと告げるギソ。そして、母がオーナーをつとめるショッピングモールのオープニングセレモニーに駆け付ける。しかし、心ここにあらずのギソ…終始、虚ろな表情を浮かべたままだった…。
〜青い島〜
ボムがひそかに父親がいないことをさびしく思っていることを知ったヨンシンは、心痛め、ソクヒョン母がすすめた年配男性とのお見合いを受け入れようとする…。しかし、お見合い相手は、ヨンシンが認知症の祖父の面倒を見ていることを知ると、急にお見合い話に乗り気ではなくなるのだった。
〜ソウル〜
会長であるギソ母からランチに誘われたソクヒョンは、青い島の開発計画の調査を一任される。その際、会長は、息子ギソのことを家政婦の息子だと紹介し、ワガママ放題に育ち、癇癪持ちなので、もしよければ、同行させて、性根を叩き直してほしいとソクヒョンに頼む。わけがわからず、困惑気味に愛想笑いをするソクヒョン。
会長の真意が分からず、一人で青い島へ向かおうとするソクヒョンだが、車のトランクへ荷物を積みこんでると、そこへ無愛想なギソが現れる。人に指図されることと長距離運転は嫌いだといい、さっさと助手席で不貞寝するギソにあきれるソクヒョン。フェリー乗り場へ着き、ようやく目を覚ましたギソは、ジミンのことを思いだして、虚ろな表情を浮かべる。
青い島へ到着すると、さっそく、ソクヒョンの実家へ向かう二人。しかし、母は、ソウルへ帰れの一点張りで、家に入れようとしなかった。どうやら、ソクヒョンがヨンシンと会うかもしれないことを警戒している様子。仕方なく、他に宿を探そうと声をかけるソクヒョンに、「それなら、さっさとそう言え!」と怒って先に行ってしまうギソ。
とぼとぼと田舎道を歩き続けていたギソは、疲れ果てて、商店前のベンチにどっかりと座り込む。そこへ、大きなクマのぬいぐるみを背負ったヨンシン祖父が通りかかる。ジミンがボムにプレゼントしたぬいぐるみだと気づいたギソは、こっそり、祖父の後をつけていく。

祖父が家の中へ入っていくと、庭をのぞきこむギソ。すると、ギソに気づいて、出てくる祖父。
「どなたさんかな?さ、入んなさい」
「…」
躊躇するギソのコートを引っ張って、寒いから早く入んなさいと家へ招き入れる祖父。

祖父が背中から降ろしたぬいぐるみに釘づけになるギソ。チョコパイをあげようと祖父が台所へ去ると、ギソは、ジミンがしていたように、そっとぬいぐるみを抱きしめる。

祖父が戻ってくる音を聞いて、あわてて、ぬいぐるみを元の場所に戻したギソは、飲み物(ココア?)を差し出す祖父に「結構です」と断って、立ち去ろうとする。しかし、扉付近で立ち止まったギソは、唐突に、ぬいぐるみを譲ってくださいとお願いする。
「これを召し上がんなさい」
「あのクマを私にください、お爺さん」
「召し上がんなさい。健康にいいものだよ」
恐る恐るボールをのぞきこんだ後、一気に飲み干したギソは、クマを譲ってくださいと繰り返す。しかし、祖父は、このクマは、自分のではなく、メジュ(ボム)のものだという。あきらめて、去っていこうとするギソ…しかし、意識が朦朧し、足元がフラフラしはじめる。認知症の祖父が、喘息の薬などを混入していたためだった。
よろよろしながら、玄関を出ると、ちょうどヨンシンとボムが帰ってくる。驚いて立ち止まる二人を遠のく意識の中で見つめていたギソだが…次の瞬間、ふらふらとした足取りで、落とした携帯を取ろうとして、ヨンシンの肩に倒れこんでしまう…。
翌朝、ギソが目を覚ますと、ボムと祖父が心配そうにのぞきこんでいた。「ママはお医者さんのところへ行ったわ」と愛想よく言うボム。

朦朧とした様子で、起き上がったギソは、ボムと祖父の呼びかけを無視して、クマのぬいぐるみを鷲掴みして、玄関へ。それを見たボムは、ぬいぐるみを返してとあわてて追いかけていく!
返してほしいと何度頼んでも、無視するギソを見て、「ドロボー!」と叫ぶボム!
「お前が買ったのか?」
「フェリーでお姉さんがくれたの」
「そのお姉さんは、人間違えしたんだよ。これは、他の人のものだ。具合が悪かったから、見間違えたんだよ。」
「違うわ。お姉さんは、私にもらってほしいって言ったもの。あ!おじさんは、船にいた人だね?」
「そうだ…お姉さんと一緒にいたおじさんだよ。だから、これは、おれのものだ。間違いないだろ?」
「…」
「正しい持ち主はこの俺なんだから、もうついてくるな」

すっかり、しょげ返るボム。ついてくるなと言われても、あきらめきれずにトボトボと後をついていく…。
しばらくすると、前方のたんぼに人だかりができていた。近所の人たちが、トラクターに足をはさまれてしまった男性を必死に救出しようとしているところだった。診療所から若いオ医師(リュ・スンス)が駆けつけていたが、あまりに出血がひどい男性を見て、医者とは思えないほど狼狽し、気分が悪くなって嘔吐してしまう。
立ち止まって、遠くの方から事故の状況を確認するギソ。ボムは、何事があったのかと心配して人だかりへ駆け寄るが、近所のおばあさんから抱きとめられ、制止されてしまう。ギソは、手術室での光景が一瞬、脳裏をよぎるものの、素知らぬふりをして、歩き出す…。
その頃、事故のことを聞いたヨンシンが、看護師のソラン(チョ・ミリョン)と現場へ向かっていた。
再び、後をつけてきたボムに、「何でついてくるんだ?」と無愛想に声をかけるギソ。
「お姉さん、お尻から毛が生えちゃうわよ」
「…なんだって?」
「一度あげたものを奪い返すと、お尻から毛が生えちゃうの。お姉さんに電話して、それでもいいのかって聞いて見てよ」
そこへ、トラクターの下敷きになった男性の娘ボラムが泣きじゃくりながらやってくる。早く現場へ駆けつけようと気が急いているボラムは、足がもつれて、二人の前で転倒してしまう。あわてて、ボラムに駆け寄り、抱き起こすボム!ギソも、気になって、立ち止まる…。
「パパー!パパが事故に遭ったの。死んじゃうかもしんない。わーん!」
泣きじゃくるボラムを見て、悲しくなったボムは、自分も泣き出してしまう。
事故現場へ急ぐボラムの後を追うボム。去り際に、ぬいぐるみは泥棒おじさんにあげるから大切にしてほしいとボムから言われたギソは、複雑な表情を浮かべる…。

小さな女の子の涙に心動かされたギソは、けが人の出血が止まらず、気が動転しまくるオ医師と看護師の前に現れ、何も言わずに手術用の手袋をはめる。ギソが負傷した男性の手当を始めると、「何するんだー!」と喚いて止めようとする家族。しかし、オ医師は、ギソの処置の仕方を見て、医師だと確信した様子。ようやく出血が止まると、ぬいぐるみをつかんで、ふらふらと立ち上がるギソ…。しかし、次の瞬間、気を失って、その場に倒れこんでしまう。

第3話
ギソが意識を失って、診療所へ搬送されている頃、ギソと連絡が取れないソクヒョンは、会長に頼まれた手前、街に出て、彼の行方を必死に探していた。
診療所のベットで目を覚ましたギソは、ジミンのことを思い出して、ぼーっとしていた。

ギソがまだ目を覚ましていないと思っている診療所の看護師ソランは、突然、救世主のように現れ、ポラム父を助けたギソのことを友達に興奮気味に電話で話していた。一方、オ医師は、ボラム父救出劇をまるで自分の手柄のように得意そうに妻に電話報告していた。二人が病室へ様子を観にきたときには、すでにギソの姿はなかった。
その夜、ギソは、ぬいぐるみを抱えて、ヨンシン宅(ボムの家)までやってくる。ちょうど、ヨンシン、ボム、祖父は夕食中だった。
「おい!ボン!ボン!」
開けっぱなしの玄関から、男の人の声が聞こえて、不思議そうに出てくるボムとヨンシン。

ボム「あ!泥棒おじさん!」
娘を軽く諫めて、「お体は大丈夫ですか?」と話しかけるヨンシン。
ギソ「はい…。おい、ボン、俺の携帯を見なかったか?」
ボム「ううん。それに、私の名前はボンじゃないわ。春のボムよ」
ヨン「携帯を失くされたんですか、うちで?見かけませんでしたけど、もう一度、探してきますね」
ヨンシンに軽くお辞儀をした後、ボムに、ぬいぐるみを売ってくれというギソ。ポケットから、10万ウォンを2枚取り出し、ボムの手に握らせるギソをみて、あきれた顔をするヨンシン。
ギソ「足りませんか?」
フッと笑って、さらに10万ウォンを3枚追加する。唖然として見つめるボムとヨンシンをみて、溜息をついて、さらに小切手を握らせ、去っていこうとするギソ。
ヨン「ちょっと待ってください」
ギソ「まだ、足りませんか?」
ギソに、お金を返すヨンシン。
ヨン「お金が何なのか分からない子供です。だから、お金をおさめて、お帰りください。そのぬいぐるみはあなたのですから。ところで、ポラムのお父さんを助けてくださって、本当にありがとうございます。」
母に頭を下げさせられ、しぶしぶ、お礼を言うボム。

複雑そう顔をして、一度は去りかけたギソだが、振り返って、食べ物を売ってくれないかと声をかける。愛想よく、ギソを家にあげるヨンシン。食事を待つ間、おままごとの食器で食事をしている祖父をじーっと見つめるギソ。

「あなたが、私に変なものを飲ませたんでしょ?何を飲ませたんです?」
「…」
「あのとき、お爺さん、私に何を飲ませたんです?そのおかげで、気分が悪くなったんですよ」
「…」
何も答えずに、ホークをくわえて、ボーっとする祖父に、殺人未遂だと声を荒げるギソ。そこへ、ヨンシンが食事を持って、戻ってくる。お腹がペコペコだったギソは、すぐに食べ始める。
ボムは、友達から電話がかかり、今からソクヒョンの甥ヨンジュと一緒に、ポラムを元気付けに行こうと誘われる。母から許しが出ると、ちゃっかり、ぬいぐるみを抱いて、食事に夢中のギソに「ボムドン(ぬいぐるみ)はお姉ちゃんがいないと泣いちゃうから、100秒だけ借りますね!」と言って、足早に出ていくボム。

祖父がフォークを加えたまま、食事をしないので、心配して声をかけるヨンシン。すると、祖父は、隣で食事をしていたギソのおでこをフォークで軽く小突いて、「早く家に帰れ」とぼそりと言って、子供のように拗ねて、自分の部屋へ行ってしまう。
驚いたヨンシンは、ギソに何度も謝罪し、祖父の様子を見に行く。ギソは、食事もそこそこに家を出ていこうとするが、戻って来たヨンシンに呼び止められる。もう遅いし、近所には、ホテルもモーテルもないから、一泊していったらどうかというヨンシンに、一瞬考え込み、「結構です」というギソ。
「病人ならたくさんご覧になってきたんじゃないんですか?…お医者さんですよね?」
祖父は、前はあんな人じゃなく、家に来たお客さんをもてなす、とっても優しい人だったというヨンシン。
その頃、ソクヒョンは、まだ、ギソの行方を探していた。懐かしいふるさとの島を歩くうちに昔のことを思い出すソクヒョン…島一の美人のヨンシンが自分に好意を寄せていることを知り、ヨンシンを抱いてみせると友人と賭けをしたこと…。
ソクヒョンがそんなことを思いだしながら、島を一周し、実家へ帰宅すると、ぬいぐるみをかかえたボムが玄関前に立っていた。ためらいがちに挨拶したソクヒョンは、ボムが甥のヨンジュに会いにきたことを知ると、寒いから家の中で待つように促す。
「いいの…ヨンジュお兄ちゃんのおばあちゃん、私のこと嫌ってるから…ボムドンがいるから私なら大丈夫よ。一緒にここで待ってる」

無邪気に微笑む愛らしいボムをみて、複雑な気持ちになるソクヒョン。
結局、ギソは、他に行くあてもなく、ヨンシン宅に一泊することに。長い間使っていない空き部屋の床を雑巾がけするヨンシン。部屋の入り口に立ち、神経質そうに部屋を見渡しながら、キレイに汚れを取り除くように指図するギソ。性格のいいヨンシンは、文句も言わずに、ごしごし雑巾がけ…。
「なぁ、ここ、ネズミは出ないよな?」
「屋根裏にいますよ。ネズミが怖いんですか?うちのねずみは、普通、下には降りてはきませんよ...あ!やだ!ねずみだわ〜!」
驚いて飛び上がるギソ!冗談だと吹き出すヨンシン…。
一方、帰宅したソクヒョンに、母がまた、ヨンシンとボムのことを持ち出す。先ほど会った無邪気で愛らしいボムのことまで悪く言う母に、むっとして、ギソを捜すと家を飛び出すソクヒョン。しかし、ギソを探すふうもなく、ソクヒョンが向かった先は、ボムと甥っ子がお邪魔しているポラム宅。ガラスに映るボムの姿をじっと見つめるソクヒョン…かすかに微笑み…娘を想う父の表情を浮かべる…。
夜、洗濯物を干すヨンシン。ギソは、布団の中に入っていたが、眠れず、ヨンシンにお酒がないかと尋ねる。ヨンシンに、手作りの果実酒を出してもらい、大量に飲むギソ…それでも眠れなかった。
なかなか帰ってこないボムを迎えに行ったヨンシンは、その途中で、ボムを背中に背負ったソクヒョンと鉢合わせる。甥っ子を迎えに行ったら、ボムが寝むり込んでいたと説明するソクヒョン。

結構、重たいから、自分が家まで送り届けようと申し出るソクヒョンだが、それをきっぱりと断るヨンシン。
「私の娘なのに、私が背負わないなんておかしいわ。私はこの子の母親ですもの」
「…じゃあ、父親は誰なんだ?」
「…」
「この子の…父親はどんな人なんだ?」

「天使よ。ボムの父親は天使なの。じゃあ、行くわね」
「…」
眠りこんだボムを背負いながら、フラフラした足取りで家の前の田んぼ道を歩ていたヨンシンは、足を踏み外して、ボムともども、たんぼの中へ落っこちてしまう。びっくりして大声で泣き出すボムを抱き締めて、必死にあやすヨンシン。
帰宅すると、すぐさま、ボムが怪我をしてないか、体中を点検し、大切な娘をあんな目に遭わせるなんて母親失格だと自分を責めるヨンシン。すると、ママの方こそ額にかすり傷があると心配するボム。ボムにおねだりされて、子守唄を歌ってあげるヨンシン…眠れずにいたギソの耳にも届く。
「ホントに色々やらかしてくれるな…いろいろ…イラつく奴らだぜ」
そういいながらも、心地よい子守唄にうとうとし、目を閉じるギソ…。続きを読む
2007年07月26日
韓国ドラマ『天国への扉(天国より見慣れない)』
<タイトル>天国への扉(天国より見慣れない/天国より見慣れぬ)(原題:천국보다낯선)
<キャスト>
イ・ソンジェ、キム・ミンジョン、オム・テウン、キム・ミスク
<放送>2006年SBS(全16話)
<主要登場人物>
ヒラン (キム・ミンジョン) デビューから8年、韓国のトップ歌手へとのぼりつめる。
トップスターがゆえにわがままで自己中だが、愛する人には一途。
歌手デビュー目前にこの世を去った姉のかわりに、両親の期待を背負ってソロデビューしたヒラン。ミュージックビデオの撮影で訪れたカナダで海に落ち、その時ユンジェに助けられたことがきっかけで一緒に旅をする。韓国に帰国してからもヒランはユンジェのことを忘れられずにいた・・・。
サノ (オム・テウン) 恵まれない境遇のなか極道の世界に足を入れるが、現在はとある芸能プロダクションの一室長。貧しいなか、女手一つで育ててくれた母が痴呆になり、今は彼にとって成功を夢見ることは希望ではなく、宿命。
歌手のヒランを一目見たその瞬間から彼女の魅力の虜になり、彼女の事務所の社長と知り合いヒランのマネージャーとなる。
ユンジェ (イ・ソンジェ) 子供の頃、聖堂の前に捨てられたユンジェは神父に育てられ一緒にカナダへと渡る。しかし、ユンジェが15歳になった年に神父はこの世を去ってしまう。
その後、弁護士となったユンジェは韓国にいる実の母親を探すために帰国するのだが・・・。
各話ごとのあらすじ
第1話
カナダで暮らしていた弁護士のユンジェ(イ・ソンジェ)は、韓国の家族が見つかったという連絡を受けて韓国に帰るが、真の家族ではなかった。カナダに戻ったら同僚の裏切りで会社はクビになり、さらに韓国系カナダ人の恋人ジェインにもお金を持ち逃げされてしまう。
一方、サノ(オム・テウン)はスキャンダルの記事を書こうとする記者をナム社長の指示で脅し白紙にさせるが、念願のヒラン(キム・ミンジョン)のマネージャーにはなれずに肩を落とす。実はサノの母親(キム・ミスク)は痴呆になっていた。昔、貧しさから生まれたばかりのサノの兄を育てる余裕がなく養子にだすしか出来なかったため、そんな兄のことを探しまわる母をみて心苦しむ。
サノは福祉協会に出向いて、兄の行方を問い合わせてみるが、見つからない。福祉協会で、偶然、ユンジェとすれ違ったサノ。同じ境遇のよしみと愛想よく声をかけてきたユンジェを無視して通り過ぎるサノ。ユンジェが弁護士だと知って、自分の兄も弁護士以上じゃないと承知しないと理不尽に職員にどなるのサノ。結局、兄はみつからず、母を愛しながらも、痴呆が手に余ったサノは、母を山奥のお店に置き去りにしてしまう。
一方、韓国のトップスターに上り詰めたヒランは蒸発した父や姉の死で悩みつつ、仕事を続けていたが、カナダでミュージックビデオの撮影途中に、海にまっさかさまに落ちてしまう。その頃、ユンジェも同じように自分の不運続きの人生に終止符を打とうとして…
第2話
カナダでミュージックビデオの撮影中、船から海に落ちたヒラン。水中で自分に手を伸ばすユンジェの姿を見て、朦朧とする意識の中で手を伸ばすが…。実は、ユンジェは同じ船から自殺をはかったのだった。後で病院のベッドで隣同士になり、再会した二人。ユンジェは自殺しようとした自分の弱さを反省し、神様への懺悔するが、目が覚めたヒランはユンジェに静かにしてほしいとつっけんどんに言う。
ユンジェは医者から退院してもいいと言われ車で帰ろうとするが、そこにヒランが忍び込む。ヒランはユンジェに湖の絵柄のハガキを見せながら、その湖のところへ自分を連れていってほしいと強引に頼む。しかし、ユンジェの愛車は湖に向かう途中に故障し、ヒランはユンジェと車をおいて一人で目的地へ向かうが、道で熊に遭遇。再び戻ってきたヒランはユンジェが見ていない間に車のなかにあった荷物からユンジェの逃げた元彼女ジェインの写真を見つけて、ユンジェの機嫌を損ねてしまう。「謝ってください」「誰?わけありなの?逃げた恋人とか?まさかそのために海へ?」核心を衝かれて心がうずくユンジェに「世の中には生きたい人もいるのに」と言うヒラン。車は故障したまま、車も一台も通らない。時間つぶしに屋根の上に座って歌うヒラン。最初はわずらわしそうにするユンジェだが、段々と楽しくなる。ようやくトラックが来て、立ち去ろうとするユンジェにヒランはジェインをホテルで見たと教える。
ホテルへジェインに会いに行ったユンジェは、勇気を出すために一杯飲むはずが、泥酔してしまい、ジェインに惨めにすがりついて失態を演じた末に意識を失ってしまう。そんな様子を見たヒランは彼を自分の部屋へ運びこむ。目が覚めるとヒランの部屋にいたユンジェは、ヒランに付き合って夜の湖に行くことに。湖に着くと、亡き姉の指輪を落とし、涙ぐむヒラン。ホテルに戻ると、ロビーで寝ると言うユンジェを置いて、さっさと部屋に行ってしまうヒラン。しかし、しばらくして戻ってきて、眠っている彼を揺り起こして、「お金がいるでしょ」と部屋へ呼ぶ。熱烈なキスをして「死ぬまで秘密」と茶目っけたっぷりに言うヒラン。翌朝、ハイヒールと手紙を残し、立ち去るヒラン。
一方、やはり母のことが心配になったサノは、母を連れ戻しにいく。介護施設へ母を入れたいがお金がなく、妹のように信頼しているウンスに貸してもらう。ウンスはサノに思いを寄せているのだったが。その夜、母が眠りながらも兄の名をしきりに呼ぶのを聞いて怒るサノ。「バカ!なんでそんないいもの捨てちまったんだ」そのとき、ふと思い出したのが、福祉協会ですれ違った弁護士ノ・ユンジェ。福祉協会で問い合わせてみると、事情が違うし、血液型も合わない。しかし、諦めきれないサノは、職員が席を外した隙にユンジェの資料を持ち出し、DNA資料と血液型の改ざんをチンピラ仲間に頼む。
カナダの自宅へ戻ったユンジェのもとへサノが訪ねてくる。ドアを開けるなり、いきなり「兄さん!」と抱きしめられ戸惑うユンジェと顔が強張りながらも、演技するサノ。
第3話
カナダに住んでいるユンジェのところへサノが訪ねてきて、弟だと名乗り、親しい振りをする。家族のアルバムを見せられ、父と似てると言われるが、実感がわかないユンジェ。DNA検査を見せられても「偽造出来る」と訝しがられ、あわててトイレに駆け込むサノ。「何だアイツ。ボーっとしてるけど計算高い」出てくるとウソ泣きをし「兄を思って心の病をわずらってる母が可哀想。母に兄は死んだと言う」と演技するサノ。慌てて止めるユンジェの言葉に後ろ姿でしてやったり顔のサノ。サノが負担になるユンジェだが、二人は一緒に韓国に戻り、サノの母のボクジャに会おうと介護施設に行く。母のいる施設に着いた途端、未払いの預け金の事で文句を言われ、ユンジェに聞かれないように慌てて別室へ行くサノ。一人になったユンジェに「おじさん。空港に行きたからタクシーを捕まえて」と声をかけるのはサノの母。まさか母親だとは知らずにタクシーを呼んであげるユンジェ。サノに怒鳴られて、ようやく事態が飲み込めたユンジェは、サノと二人で追いかけて行き、空港でやっと母に会う。母は息子サノを「あなた」と呼び、カナダの息子に会いに行くと叫ぶ。ユンジェを息子だとと言っても違うと首を振り、「うちの子は2才」と繰り返す母。その後、ユンジェを家に連れて行き、母の部屋を使うようにと言うサノ。
一方、大型レコードショップでサイン会を開いたヒラン。偶然ちょうどそこを通りかかったユンジェが彼女を見かける。そこでヒランの名前と彼女が有名な歌手だということを知ったユンジェは挨拶をするが、驚いたヒランは固まってしまう。トイレに呼ばれてヒランからストーカーなのかとまくし立てられるユンジェ。否定しようとするが、足を思いっきり踏まれて動けないユンジェ。激しく動揺するヒラン。悔しく思ったユンジェはこのことをサノに明かす。その時ヒランとサノが同じ事務所であることを知って驚く。
母の病気のことも施設への滞納金のことも黙っていたサノに疑心を抱くユンジェはサノと口論になってしまう。「出来のいい弁護士先生が思う家族って何だ?しっかりした家で抱き合って泣いて…。そんなのを期待してたのか?」「あなたこそ生活苦を解決してくれる人を捜してたのでは?僕がどんなに金があまろうと、あなたには一銭もやらない!」「女に捨てられたくせに。カナダに帰れ!」
ユンジェが出て行ってしまい、自分をなじるサノ。荷物を引きずり街を彷徨うユンジェはヒランと会って、誤解が解け、空港まで送ってもらうことに。その頃、サノはユンジェを探し回っていた。
第4話
母ボクジャに挨拶してカナダへ発とうとするユンジェ。すると正気に返ったような母からの言葉が投げかけられる。「私は大丈夫だから、一人で楽に生きていきなさい。坊や」初めて自分を「坊や」と呼んでくれたことが嬉しくて、ボクジャの手を握って「僕が息子です」とすがるユンジェだが、ボクジャは急に意識を失う。
ユンジェが出て行ったことと介護施設への支払金のめどが立たず、やけ酒を飲んだサノを抱えて家まで送って来たウンス。その家の前で待ってたユンジェを見て驚くサノ。その後、ユンジェは再びボクジャを介護施設に頼み、1000万ウォンの保証金を自らあずける。
一方、自分の意思ではなく父親が契約金を持ち逃げし、行方不明になったため仕方なく契約させられたヒランは、ナム社長の写真集提案を硬く断る。自分は歌手一筋だとのプライドからだった。翌日、弁護士であるユンジェを訪ねたヒランは自分とナム社長の契約条件について色々と助言を求める。一方、サノはユンジェのために逃亡した父の行方を仲間を使って追跡させていた。
写真集の契約当日、ナム社長の前で契約書を破り捨てて出て行くヒランはユンジェを雲隠れの旅に誘う。
一方、サノは社長からの命令で男を殴りつけて拇印を押させるが、契約者の名を見てびっくり。その男こそ、ヒランの父だったのだ。サノの手にはヒランの契約を無効にするための封筒と契約書の入った封筒。2つの封筒を手に、ヒランのマンションの前で思い迷うサノ。「一つはどん詰まりの道、もう一つは困難を破った道、一つは絶壁、一つは平ら、一つはお前のための道、一つはお前を捨てる道…」どちらを進むべきかと考えてると、マンションから出て来たヒランと一緒にいるユンジェを見て驚きを隠せないサノ。二人の後を追うサノの携帯に、ヒランから電話がかかってくる。「犬ころ?あんたの主人に伝えて。今すぐ写真集出版を取り消さないとこれから私を使って食べて行くのは大変だって」続きを読む
2007年06月25日
韓国ドラマあらすじ『怪傑春香』

【タイトル】『怪傑春香』
【キャスト】
ハン・チェヨン、ジェヒ、オム・テウン、パク・シウン
【放送】KBS2TV(2005)
【みどころ】
韓国で30%超の高視聴率を記録した大ヒットラブコメディ!このドラマは、韓国の有名な古典小説「春香伝」が原作。一人の男性を一途に想い、堅く愛の貞節を守り抜いたチュンヒャンを今どきの女子高生として現代版にアレンジしたもの。同じ高校に通う男女の恋の行方を、愛と友情、家族愛、成功と挫折、希望などの要素を盛り込みながら軽快なタッチで描いたラブストーリー。放送当時はハン・チェヨンとジェヒのナイスカップルぶりが人気を集め、2005年のKBS演技大賞でベストカップル賞を受賞。さらにジェヒは、この作品で新人演技賞を受賞した。
【主要登場人物】
ソン・チュンヒャン役(ハン・チェヨン)ナムォン高校一の美女
主人公は一人の男性を一途に想い、堅く愛の貞節を守り抜いた伝説の女性チュンヒャンの現代版女子高生。家は貧乏だけど、美人でスタイル抜群・秀才でおまけにケンカも強い。頑張り屋の彼女は、新聞配達、観光客相手のカメラマン、蓮池の掃除など、いろんなアルバイトをしながらたくましく生きている。一見「美人、スタイル抜群、賢い」の三拍子そろった完璧な女に見えるが、実際はドジで愛嬌のある女の子。チュンヒャンの母ウォルメはナイトクラブの歌手。
イ・モンリョン役(ジェヒ)ソウルから転校してきた男の子。女心にはかなり鈍感で勉強も大の苦手。警察署長の息子なのだが、喧嘩早く、いつも顔にバンドエイドを貼り付け留置場を出入りしている。先輩チェリンを一途に思い続ける。紆余曲折の果てに高校生でチュンヒャンと結婚
ピョン・ハクト役(オム・テウン)芸能企画会社の社長
女嫌いでクールだが、無邪気でかわいいチュンヒャンに好感を持ち、彼女の前では笑顔をよく見せる。困っている時はいつも彼女を助けるあしながおじさん的存在。
ホン・チェリン役(パク・シウン)モンリョンの初恋相手。才色兼備の女性で、モンリョンとは高校時代から先輩後輩の仲で、モンリョンが自分に思いを寄せていることに気づきながら無視し続ける。しかしモンリョンが司法試験に合格すると態度が一変、なりふり構わず急接近する計算高い女でもある。留学を経験したアクセサリー・デザイナーとして、チュンヒャンとは仕事においても恋においてもライバルになる。仕事では絶対に優位だと思っていたが、事あるごとにチュンヒャンにお株を奪われると、疎ましい存在として意識しはじめる。
【管理人的はまり度】
★★★★☆
最初はラブコメディタッチの学園物って感じなので、大人の恋愛物を求めている人にはちょっと物足りない感じですが、だんだんと話が成熟してきて、主人公の二人も大人になっていく。そして、後半はやっぱりドロドロした四角関係とか良い人が嫉妬で悪い人になったり、好きな人の恋の邪魔をしたりと韓国ドラマっぽい要素がふんだんに出てくる。それでもコメディ要素がふんだんに含まれていてそれが重たい内容を低減してくれるクッション的役目を果たしてます。ジェヒやオムボスファンなら、見ごたえ十分です。いや〜それにしても最初はジェヒが頼りない役なんだけど、だんだん紳士なオムボスの役と逆転していきます。良い人も恋愛がからむとすごい嫉妬魔になるという・・・いつも韓国ドラマ見ていて感じるのは、勝算ない恋愛に関して恐ろしく粘り強いってこと。悪く言えば往生際が悪いというか、振り向いてもらえないのがわかってるのに、そこまでするかっていう…。
【各話ごとのあらすじ】
第1話〜第6話は本記事。
第7話〜最終話はこちら
第1話
南原第一高校の美人女子高生チュンヒャンは、出会ったばかりの不良転校生モンリョンと、性格の不一致で犬猿の仲になる。しかし、夜道をひとりで歩いていたチュンヒャンが不良少年たちに絡まれているところをモンリョンが通りかかり助けてくれたことがきっかけになり、歩み寄る二人。
そんなある日、モンリョンの軽いイタズラのつもりが、池に落ちて風邪を引いてしまったチュンヒャン。気がとがめたモンリョンは学校を休んだチュンヒャンのお見舞いに行く。家にはチュンヒャンの友達も来ていた。チュンヒャンの母はナイトクラブに働きに行くために、モンリョンに看病を頼んでさっさと出かけてしまう。
しばらくしてのどが渇いたモンリョンは冷蔵庫にあったジュースを飲んだつもりが、果実酒を間違えて飲んでしまい、酔っ払ってしまう。顔が真っ赤になり、目がとろんとなるモンリョン。寝ているチュンヒャンの横でぱったりと眠り込んでしまう。寝ぼけながら、上着を脱ぎ、パンツ一枚になってしまった彼は寒くなってチュンヒャンの布団のなかにもぐりこむ。
翌朝、帰宅した母は同じ床で寝ている2人を見て驚く。 しかもモンリョンはパンツ一枚で寝ている!母の叫び声で目を覚まし、裸のモンリョンが横にいて驚くチュンヒャン。モンリョンも騒ぎに気づいて目を覚まし、自分のあられもない姿を見て狼狽する。チュンヒャン母にたたき出されるモンリョン。さらに追い討ちをかけられるモンリョン。家の前に停めていたはずのバイクが盗まれて、その犯人がひったくりの罪を犯したことで、容疑者となってしまったのだ。
第2話
窮地に立たされたモンリョンを救うためにチュンヒャンは引ったくりの被害者である芸能プロダクションのピョン・ハクト社長が宿泊してるホテルを訪ねる。
開いていた部屋に躊躇なくズカズカと入ってくチュンヒャン。しかし、お風呂から上がってきたハクトがバスタオル1枚巻いた姿で出て来る。
「チップは置いといたぞ」
驚いたチュンヒャンは彼を部屋から追い出して扉を閉めてしまう。バスタオル一枚で廊下に突っ立つハクト。宿泊客に笑われ、体裁悪い。ドアをたたくハクト。
「変態、入らないで」
「開けてくれ。立場が逆だろ」
「裸で現れたのは誰よ」
「俺の部屋だぞ!」
動転していたチュンヒャンは我に返って青ざめる。おどおどとドアを開け、バスローブを差し出すチュンヒャン。激怒してひったくったハクトは受話器に手を伸ばす。
「気の触れた女が部屋に入り込んでるぞ」
「すみませんでした。私は…私はまともです。実はですね、友だちが引ったくりと間違えられてるんです。申し訳ありませんが、確認してもらえますか」
モンリョンの学生証を見せる。
「覚えてない」
「彼は本当に無実です。犯人の人相、覚えてません?」
ホテルマンが到着して、つまみ出されるチュンヒャン。彼女が去った後、メッセージ付の菓子折りに気づくハクト。
"真面目な学生が困っています。これは賄賂です。どうか助けて下さい"。
子供らしい無邪気さに思わず笑ってしまうハクト。
ハクトは部下に犯人を捕まえるように指示を出す。そのころ、モンリョンはジヒョクの情報を得て真犯人の少年たちのたまり場に乗り込む。取っ組み合いの喧嘩が始まり、その途中で強面の男たちがやってきてモンリョンと相手の少年たちを警察署に連行する。少年たちはモンリョンもグルだったと仲間に入れ込もうとする。はめられて憤慨するモンリョン。しかし、もっと怒りを爆発させたのはモンリョンの父で今にも息子に殴りかからん勢い。そのとき、チュンヒャンが昨夜は彼と一晩中一緒だったことを告白する。モンリョンの両親、チュンヒャンの母、そして先生が一瞬言葉を失う。モンリョン父は、ゴルフクラブを振り上げて息子に振りかざすが、慌てて周囲に止められる。先生も仲介に入ってその場は丸く収まることに。
モンリョンが学校で事の成り行きを友人ジヒョクに話しているとその会話をチュンヒャンの友人ダンヒが立ち聞いてしまい、興味津々の彼女は放送室でジヒョクを問い詰める。しかし、あろうことか、押し合いをしている最中にマイクにスイッチが入ってしまい、チュンヒャンとモンリョンが一晩共にしたという話が全校生徒に知られてしまう。
噂が広まったことで、危機感を感じた学校側が二人に自主退学という厳しい処分を検討する。二人に自主退学の危機が迫ると、モンリョンの父が苦肉の対抗策としてチュンヒャンの母に2人の結婚話を持ちかける。この話はチュンヒョンの母としては悪い話ではなかった。チュンヒャンは韓国大学への推薦入学が決まっていて、今、退学になるとそれを取り消されてしまう。しかし、当の本人たちは結婚なんてとんでもない話。
どうにかして結婚を取りやめたい2人は、お互いの親に嫌われる作戦にでる。モンリョンの両親とチュンヒャンの母の5人で食事をしていたときに、わざと口を汚して汚い食べ方をするモンリョン。それをみて眉をひそめるチュンヒャンの母。体裁悪くなりモンリョンの母が息子をしかる。しかし、今度はチュンヒャンも口いっぱいにほおばり、乞食のように食べる始末。今度はモンリョンの母が眉をひそめる。しかし、こんな茶番は簡単にモンリョンの父に見破られてしまう。
その夜、チュンヒャンは、布団の中にモンリョンが女性の写真入りのペンダントを忘れていったのに気づく。その女性はモンリョンの初恋相手で高校の先輩チェリン。彼の恋心を知ったチュンヒャンは告白を後押しするのだが、モンリョンはフラれるのが怖くて告白できずにいた…。
芸能プロダクション社長ハクトがロケ地の広寒楼を視察に来る。ペンキ塗りたてのベンチに手を置いてしまい、手が緑色のペンキで汚れてしまう。「ペンキ塗りたて」の張り紙をはがして、何食わぬ顔で拭くハクト。そこにチュンヒャンがやって来て何もしらずにベンチにどっかり座ってしまう。"ペンキ塗りたて"の紙を見せるハクト。
広寒楼のトイレに入っていくチュンヒャン。ハンカチをぬらし、お尻についたペンキを拭く。すると、そこへハクトが現れる。悲鳴をあげて、追い出すチュンヒャン!
「女子トイレよ。出て行け。おじさん、変態!」
「あのな。立場が逆じゃないか?」
男子トイレのマークを見て青ざめるチュンヒャンに、「また、この前と同じだね」と
笑い出すハクト。
ある日、モンリョンがチェリンを遊園地に誘う。二人で楽しいひとときを過ごしていると、チュンヒャンから電話がかかってくる。しぶしぶ出るモンリョン。チュンヒャンは話があるから今から会いたいという。今、遊園地にいると告げるモンリョンだがチャンヒャンは話を最後まで聞かずに遊園地に向かう。
チュンヒャンがやってきたので、チェリンを乗り物に乗せて、見つからないようにチュンヒャンと話をするモンリョン。切羽詰った様子のチュンヒョンは「学校を辞めたくないし、南原を離れたらお母さんの仕事口がなくなっちゃうし、韓国大学にだって行きたい。何より、私のせいで母さんを苦しめたくないの。だから、結婚する」と唐突にいう。困惑するモンリョン。
モンリョンがチェリンとデート中だったと知ったチュンヒャンは羞恥心で怒鳴る。「恥ずかしいわ!デート中の男に結婚話するなんて。今の話は忘れて!」
去っていこうとするチュンヒャンを追いかけるモンリョン。
「忘れられるかよ。マジだろ?」
「自分の事だけ考えて言ったのよ。あなたに好きな人がいたこと、考えてなかった」
「とにかく即決できないから、後で話そう。電話する」
「告白して。好きだって。告白してはっきりさせて。勘違いさせないで」
帰ろうとしたチュンヒャンを強引にメリーゴーランドに乗せるモンリョン。
「待ってろ」
後押しを受けたモンリョンはその場でチェリンに告白する。しかし、「あなたのことをそんな風にみたことないわ。あなたは私の後輩だもの」といわれ、振られてしまう。ショックを受けたモンリョンは半分やけになってチュンヒャンに結婚しようと言う。
「結婚できない一番の理由がなくなったから、結婚しよう!」
結婚話がそのまま進み、両家は婚姻契約書を交わす。同級生たちが皆お祝いに集まってくれたなか、チュンヒャンとモンリョンの結婚披露宴(?)が行われる。もちろん、同期生のなかで最初の夫婦だ。たくさんの同級生に祝福され、幸せそうな二人。しかし、そこへ顔をひきつらせたチェリンが現れる。驚くモンリョン…。続きを読む
2007年03月23日
韓国ドラマあらすじ『がんばれ!クムスン』
【タイトル】頑張れ!クムスン【演出】イ・デヨン
【脚本】イ・ジョンソン
【出演】ハン・ヘジン、カン・ジファン、キム・ソヒョン、イ・ミンギ、ヤン・ミギョン
【放送】MBC(2005)163作
【OST】click here
【見どころ】
前向きなクムスンの愛らしさや、家族愛が視聴者の心をとらえ、平均視聴率はなんと27%を達成した作品。主演のハン・ヘジン(日韓合作ドラマ『フレンズ』でデビュー、最近では『朱蒙』のヒロインに抜擢)は、このドラマで2005年MBC演技大賞「最優秀演技賞」を獲得している。
【管理人的はまり度】
★★★★☆
どんな逆行にもめげずにがんばるクムスンに感動〜。ハン・へジンの演技&表情がカワイイ。そして、カン・ジファン演じる、なかなか素直になれない、でも一途にクムスンを思い続けるジェヒ先生もステキ!!二人のやり取りのほか、おばあちゃんもいい味出してる〜。ただ、あんまり、クムスンと義理姉のソンランが嫁ぎ先でいじめられてる時は「もう出て行っちゃえ〜」と一人で歯軋りしちゃいます〜^^。
【主要登場人物】
ナ・クムスン(ハン・へジン)24歳幼くして両親をなくし、祖母の手によって育つ。明るくてちょっと抜けた性格だが、妙に落ち着いた面モあわせ持つ。どんなにつらくても寂しくても、祖母を悲しませないために絶対に表に出すことはない。高卒で美容師になるのが夢。第一目標は美容師、最終的にはトータルビューティクリエーターとして、多くの人を美しく変身させたいと願い、いつの日か、ヴィダルサスーンやバビリスのように自分の名前のブランドを持ってみたいと夢見ている。
大学生のジョンワン(末っ子)と早く結婚。将来有望な息子の予定外の結婚は当然歓迎されず、義母の逆鱗に触れたクムスンは気苦労の多い生活を強いられていた。そんなとき、ジョンワンが事故で死亡したというニュースが飛び込んでくる。突然の訃報を受け夫の実家から冷たく出て行けと言われるが、それでもクムスンは子供を出産する。夫の家族と同居して3年目を迎えている。
ク・ジェヒ(カン・ジファン)30歳 容姿端麗、才色兼備な外科医。そのため患者以外のすべての人に傲慢で、負けず嫌いな性格だ。端正な外見から女には困らないが、恩師チャン・バクの娘ウンジュに言い寄られているのが悩み。
彼の人生は、クムスンとの出会いで一変する。クムスンのスクーターを壊した罪悪感から母の美容院に就職させることに。次第にただの田舎娘だと思っていたクムスンを愛するようになるが、実は子持ちの未亡人だと知って距離を置く。しかし手術をきっかけにクムスンに対する自分の気持ちがわかり、クムスンと付き合うことに。正直で勇敢に生きるクムスンを通してジェヒは胸の奥に秘めた深い傷に直面する勇気が湧いてくる。
チャン・ウンジュ(イ・セウン)28歳ヨンオク(クムスンの生母)が後妻に入った家の長女。ヨンオクを母と認めず反抗的な態度をとっている。
才色兼備だが気が強く血の気が多い。母親を亡くして再婚した父親が許せず、再婚相手のヨンオクも憎い。海外でメイクを学び、今はジュヒの母親の店を手伝っている。また、恋敵のクムスンが気に入らない。
(写真右)キム・ジョンスン(ユン・ヨジュン)クムスンの父方の祖母。母親に捨てられたクムスンを引き取り育てる。クムスンを捨てた嫁を許せず、「母は死んだ」とクムスンに言い聞かせ、写真も見せたことがない。もうひとりの息子の嫁に対しては厳しく、口が悪いが、孫には弱い。いつもクムスンの味方。ハスキーボイスで機関銃のようなセリフ回しが絶妙〜〜〜。
キム・ジョンシム(キム・ジャオク)56歳ノ家の母。若い頃、姑と同居生活をした保守的な人。厳格な夫に耐えながら生きてきたが、夫が定年退職してからは羽を伸ばしはじめた。
子供ができたために仕方なく認めた三男の結婚だったが、高卒で両親のいないクムスンが気に入らなかった。その上、結婚したばかりの息子を亡くすと、これまでにも増してクムスンが憎い存在となる。だが、夫の手前追い出すこともできない。体が弱いことを理由にクムスンをこき使う。それでも嫌な顔ひとつしないクムスンに、徐々に心を開こうとするのだが・・・。
ヨンオク(ヤン・ミギョン)48歳クムスンの生みの母であり、ウンジュの継母、3年前移植手術を受けた腎臓の拒否反応がはじまっていることに気づいていない。夫が自分の健康を気遣うのを嫌う。クムスンを出産したあとすぐに夫を亡くし、1歳にもならぬ子供を残して家を出る。姑とも合わず、目の前が真っ暗だった彼女は、移民に行く実家の家族について韓国を離れてしまう。移民先で現在の夫と出会い結婚、その後もクムスンへの罪悪感に苦しみ子供を作らないまま暮らすが、しばらくして娘ウンジンを出産する。
ノ・テワン(イ・ミンギ)ノ家の次男。現在、モデルの会社に登録していつか有名になる日を待っている。飯は食わずともスポーツセンターで体を鍛え洋服を買いそろえることは忘れない。しかし、収入がないので本意ではないが家の人に迷惑をかけることになる。愛情なのか同情なのかわからないが、時々女にみえるくらいにクムスンのことが好きだ。 しかし、全く顔に出さずただじっと見守っているだけだ。クムスンが美容室に就職してからは度々訪ねていくのでクムスンの恋人だと誤解されたりもする。 室長のウンジュにも引かれて一時はウンジュの周りをうろついたこともある。
クムスンの義兄夫婦ノ・シワン(キム・ユソク)
ノ家のマジメでやさしい長男だが、ちょっと鈍感な銀行マン。大学で同じ演劇部に所属し、片思いしていたソンランに職場で再会し、積極的にアプローチし、縁を結ぶ。
ハ・ソンラン(キム・ソヒョン)
シワンの大学時代の友人で、クールなキャリアウーマン。デザイナーとして、シワンが勤務する銀行の2階の改装責任者をつとめ、シワンと再会する。じつは子持ちのバツイチだが、シワンの積極的アプローチに、次第に心をほだされていく。
クムスンの実家メンバーたち左からおばあちゃん、クムスン、クムスンの息子、いとこのナ・クマ、おばさんのアン・スンジャ(ナ・クマの母親)
☆アン・スンジャ(ヤン・ヒギョン )
クムスンの義理叔母(父方)。仕事で失敗ばかりのダメ夫(クムスンの叔父)はめったに帰宅せず、義母とも折り合いがあまり良くない。というか、いつも辛口な義母に口答えをして一喝される・・・。
クムスンのキュートな息子。クムスンがジョンワンとの間にもうけた息子。写真左のおじさんはジョンワンの父でクムスンの義理の父。
【あらすじ】
おっちょこちょいだけど明るく元気いっぱいのナ・クムスン(ハン・ヘジン)。現在、メイクアップアーティストを目指して目下奮闘中!両親を早くに亡くして、愛情いっぱいに育ててくれたおばあちゃんには、迷惑ばかりかけ、しょっちゅう怒られたりしているけれど、大学生のカッコイイ彼氏ノ・ジョンワン(キム・ナムギル)もいて結構シアワセ・・・と思っていたその矢先、なんとジョンワンとの妊娠が発覚!かわいい末息子のできちゃった結婚なんて許されるわけもなく、ジョンワンの母親には散々反対されたが、父親や兄弟のおかげもありなんとか結婚することに。
しかしその直後、彼が事故死して未亡人になってしまったクムスン。最初はノ家の人々にも疎まれていたものの、女手ひとつで子供を育て、夢に向かって働きながら明るく頑張るクムスンを少しずつ家族として認めていく。全てがうまく回り始め、外科医ク・ジェヒ(カン・ジファン)との新たな恋の芽生えを予感させる出会いも。しかしそれが、クムスンと亡くなったはずの母親とを再びめぐり会わせることとなる・・・。
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頑張れ!クムスン映画版
ドラマOST
★詳細あらすじ★
各話の簡単なあらすじ。詳細は後日UPします。
第1話
第1話
いつも明るく心優しいクムスン(ハン・ヘジン)は幼くして父親と死に別れ、母親にも捨てられ祖母(ユン・ヨジョン)の下で育つ。懸命に勉強して美容師の試験を受けるがいつも落ちてしまう。叔母(ヤン・ヒギョン)が営む下宿屋に遊びに行くクムスン。大好きなお兄さんジョンワン(キム・ナムギル)がいるからだ。彼の頼みで、故郷から様子を見に来るジョンワンの母親ジョンシム(キム・ジャオク)を出迎えに行くクムスン。ジョンシムは困惑するが…(後日詳細UPします)
第2話
自分の体調に疑いをもったクムスンはマスクをして薬局で妊娠検査薬を購入する。結果は妊娠。従姉妹のクマと大騒ぎをしているうち叔母(ヤン・ヒギョン)と祖母(ユン・ヨジョン)にすぐ見付かってしまう。ソウルに戻るバスに乗りながら ジョンシム(キム・ジャオク)は息子ジョンワン(キム・ナムギル)と別れのあいさつを交わす。息子にクムスンとどんな関係だと問い詰めるが、ジョンワンはごまかすようにただの知り合いだとウソをつくのだった…
第3話
妊娠の事実をジョンワン(キム・ナムギル)に告げるクムスン。突然のことに言葉を失うジョンワン。お腹の子の父親が下宿生のジョンワンだと知り、祖母はかんかんになってジョンワンに会おうとする。必死で引き留めるクムスン。しかし祖母はクムスンをつれてジョンワンの大学に押しかけ、講義中の教室にズカズカと入っていく…
第4話
一方ソウルのジョンシム(キム・ジャオク)は一晩中夢見が悪く 落ち着かない。クムスンとジョンワンは妊娠という大事件を前に驚きと不安の涙を流す。家に帰るバスの中で並んで座り、ジョンワンはクムスンに お腹の子を生んで結婚もしようとプロポーズをする。クムスンはバスの中で大切なプロポーズをするなんてとすねるのであった。
第5話
クムスンのお腹が大きくなる前に結婚させようと、祖母はジョンワンの実家に行こうとする。クムスンは必死で止めるが、意志を曲げようとしない祖母。ジョンワンも青ざめる。何日も悪夢にうなされていたジョンシム。ジョンワンに変わったことはないかとたずねるが、どうしてもクムスンとのことを言い出せなジョンワン。続きを読む
2007年02月27日
韓国ドラマあらすじ『新入社員』

【演出】ハニ
【ジャンル】ラブコメディ
【キャスト】
ムン・ジョンヒョク(=エリック/SHINHWA)、ハン・ガイン、オ・ジホ、イ・ソヨン
【放送】MBC(2005)
【関連商品】
『新入社員』日本語DVD-BOX
ドラマOST
【見どころ】
『新入社員』は、悩みを抱える4人の若者が、様々な出来事をコミカルに乗り越えて行くき、憂鬱な青春時代を送る若者に勇気を与える明るいドラマ。SHINHWAメンバーのエリックは、ドラマでは本名ムン・ジョンヒョクで活動。
【主要登場人物】


カン・ホ役(エリック)
三流大学を一年留年し、やっとのことで卒業した落ちこぼれ。妙にのーてんきで打たれ強いところが漫画が好きなことと以外に特に特技もないこの男の特徴。就職試験でも落ち続ける彼は、家族からは冷たくあしらわれ、彼女にも捨てられ、高校時代の同級生からはバカにされる毎日。
そんなある日、彼は友だちのソンテとともに超大手企業のLK社の就職試験を受けることを決意。誰もが書類選考で落ちると思っていたが、あれよあれよという間に合格してしまい…。

イ・ミオク役(ハン・ガイン)
カン・ホの同級生のイ・ボンサムの元恋人で、同じくLK社の社員(正社員じゃなく、契約社員)。ボンサムに冷たく振られてショックのあまり橋の上から自殺をはかる。そのとき、助けてくれたのがカン・ホ。一見すると真面目で大人しい女性だが、妙に負けず嫌いなところがあり、しばしば自らを窮地に追い詰める。

イ・ボンサム役(オ・ジホ)
カン・ホの同級生で、LK社の新入社員。ミオクの元恋人だが、今は全然タイプの違うヒョナという恋人がいる。

ソ・ヒョナ役(イ・ソヨン)
カン・ホの現恋人。LK会社の社長令嬢。よくいるちょっと高飛車なお嬢様という感じを受けるが、その割には愛想が良い一面も。
<管理人的はまり度>
★★★★☆
エリックの魅力満載!!喜怒哀楽の表情が本当にキュート!コメディなので内容的にはちょっと軽いけど、面白いです。オ・ジホの役柄も妙につぼにはまるし。格好つけてるのに、間抜けなボンサム。それから、エリックの弟役してる俳優さんが感心するぐらいキモい役柄に徹していて今でも彼の姿が目に焼きついて離れない…。そういえば、顔がどこか劇団ひとりに似てましたね…。
各話あらすじ
第1話
万年就職浪人ながら、家族の冷遇にも負けず、持ち前の厚かましさで毎日をやり過ごしているプ−太郎、カン・ホ(ムン・ジョンヒョク)。入社面接に行くが、会社の名前を間違えてその場で追い出されてしまう。それを知ったその夜、母ヘジャは「もうじき30歳だと言うのに、プラプラしているなんて情けない」とカン・ホを家から追い出してしまう。
雨が降ってくるし、いつものように、自分と同じオタクでプー太郎の幼なじみ、ソンテ(チョン・ジン)を訪ねるカン・ホ。そこで、一緒にマンガを読みながらゴロゴロしていたとき、高校の同級生のボンサム(オ・ジホ)から連絡があり、同窓会で皆で居酒屋に集まるので来ないかと誘われる。お腹をすかせていた二人はおごりと聞いて喜んで出かけていく。
その頃、飲み会に行くため家を出たボンサムの車の前に一人の女性が飛び出す。彼女はボンサムの元カノのミオク(ハン・ガイン)。ボンサムはミオクを捨て、今はLKグループの秘書室に勤めるヒョナ(イ・ソヨン)と付き合っていた。別れたくないと言うミオクにボンサムは「これから会社で見かけても気づかないふりをしてくれ」と冷たく言い放つ。
同窓会に来たカン・ホとソンテは、あきれる同級生の視線もお構いなしに酒と食べ物を次々に平らげ、浮かれ騒ぐ。カン・ホとソンテ以外の元同級生のみんなはスーツを着て一流会社員や研究員になっていた。ボンサムは恋人のヒョナを同席させる。場違いな感じなのがまったく読めないカン・ホとソンテ…。トイレに立ったボンサムに話しかける同級生。
「カン・ホはまだニートだろ?」
「だろうな」
「ソン・ホは頭良かったのに人生何があるか分からんな〜。駄目なやつらだぜ」
そこにカン・ホが憤りに満ちた様子で立っていたのに気づいて、そそくさと席に戻る同級生。ボンサムもちらりとカン・ホを見た後、余裕の表情で去っていく。カン・ホが席に戻るとバカにされているとは知らずにまだ楽しそうに話していたソンテ。
「ご馳走になったよ。俺たち先に帰るな」というカン・ホ。
「なんでだよ。まだ来たばかりじゃないか〜」とソンテ
「帰るといってるのが分からんのか!!!帰るといったら帰るんだ!」
怒声を浴びせるカン・ホに、気圧され、しおらしく立ち上がって帰ろうとするソンテにボンサムが「ソンテはお前の子分なのか?お前一人が帰ればいいだろう」と声をかける。「なんだと?」とボンサムを睨みつけるカン・ホだが、気を静めて一人で帰ろうとする。すると、ボンサムがまた嫌味を投げかける。
「もともと呼ばれてもないのに来たくせに。そんなことで小さなプライドが傷ついたのか?お前が落ちこぼれだってことはみんな知ってんだよ。ただ飯食いに来たならもっと食べていけよ。お前らしくないぞ。」
怒りを抑えて立ち去るカン・ホ。漢江の橋の上で、自分を勘当した薄情な母親とボンサムの軽蔑を思い出して涙ぐむ。お札一枚を握り締め、自分の今のみじめな気持ちを代弁してくれるような演歌を一人感情を込めて熱唱していたカン・ホ。しかし、歌に没頭するあまり、不注意でお札が風に吹き飛ばされてしまう。無一文になったカン・ホは惨めさに絶叫する。と、そのとき、目の前に放心したように立っている一人の女性を発見する。カン・ホが不思議そうに見つめていると、ゆっくりと欄干の上にのぼる女性。あわてて駆け寄り、彼女を欄干から抱き下ろすカン・ホ。嗚咽する女性は、ボンサムに振られたミオクだった。遠くから警察が追ってきて、あわてて逃げていくミオク。
結局、勘当されたのに一晩もせずに自宅に戻ってきたカン・ホ。就職するまで続けようと熟女相手に社交ダンスの先生をするが、熟女にもてもて過ぎて、旦那に誤解され、ぼこぼこに殴れ、クビにされる始末。さらに同じ日に恋人に別れを切り出されてしまう。「俺が就職してないからか?就職すればいいんだろ?」というカン・ホに「あんたに就職できたら逆立ちをして歩いてあげるわよ」とこっぴどくフラれる。
傷心のカン・ホはまたまたソンテのもとへ居候。カン・ホが家に来たとき、ソンテはLKグループに応募するため履歴書を書いていた。学歴があり、頭のいいソンテをうらやましがり、涙ぐむカンホ。しかし、それもつかの間、すぐにうとうと眠ってしまう。翌朝、カン・ホは寝ながら考えた案として、一緒にLKグループを応募すると言い出す。その理由はどうせ落ちるなら大企業の方が聞こえがいいというもの。
LKグループの会社を訪れたカン・ホとソンテ。目の前で履歴書を受け付けていたのは、なんとミオクだった!!ぜんぜん気づかないミオクをまじまじ見て「生きていたんですね」とうれしそうにいうカン・ホ。
第2話
「生きていたんですね」
うれしそうにミオクをのぞきこむカン・ホ。
「はい?」
「覚えていないんですか?(周囲をはばかって小声で)あの日、雨が降ってましたね」
「はい?」
あわててソンテが後ろからたたきまわる。
「お前はやめんか!女と見たらすぐに声をかけて。特にメガネの女には。迷惑だろ!」
カン・ホを止めようとするソンテに逆切れし、つかみ合いになる。ソンテの手を払いのけてさらにミオクに近づくカン・ホ。「ほら、漢江の橋って言ったら分かるでしょ?」と言われ、驚いた顔をするミオク。決まり悪そうに、カン・ホを無視して、そのまま次の人を呼ぶ。そこへ出勤したボンサムの恋人ヒョナ(飲み会に同席していた)が二人に気づいてやってくる。愛想良く挨拶するヒョナ。カフェテリアでジュースをご馳走になる二人。きれいなヒョナにすっかりホの字のソンテ。「自分はボンサムより劣っていない。ヒョナに会うために絶対入社する」と誓う。
ミオクはエレベーターに乗っている時、ヒョナが親しそうに携帯で話している相手がボンサムだと気づく。ボンサムと過ごした日々がよみがえり、涙をこぼしてしまう。ボンサムはヒョナからカン・ホとソンテが入社願書を出したと聞くが、願書を出すののは自由だと気にも留めない。ヒョナはカン・ホの学歴と語学能力では一時審査で落ちるはずだと言い切る。
ボンサムがヒョナを送る途中でまた女性が飛び出してくる。一瞬ミオクかと思い、固まるボンサム。ヒョナを送った帰り道、ミオクとの幸せだった過去を思い出したボンサムはミオクの家の前に向かう。雨の中傘もささずにびしょぬれでとぼとぼ帰ってくるミオクを見て心が揺れるが、家に入っていくのを見送り、車を発進させる。
カン・ホは書類選考をパスしてもいないのに筆記試験に備え猛勉強中。しかし、襲ってくる眠気には勝てない。外で勉強するため家族に小遣いをせがむが、母に「勉強しないで寝なさい」と言われる始末。
翌日、母の友達が来るからと父もろとも家を追い出されたカン・ホ、失業中の父が3万ウォンをくれ、お昼代にでもしなさいと言って去っていく。父の古びた靴が気になるカン・ホ。そこへ、K1のコーチをする高校の同級生から電話が入る。選手が怪我をしたため代わりに試合に出ろと言うのだ。最初は嫌がるカン・ホだが、報酬として20万ウォンをもらう条件で承諾する。
試合はぼこぼこにされたのに最後に奇跡的にカン・ホが勝つ。20万ウォンで父に靴を買うカン・ホだが、父にケンカをしたと誤解され、怒鳴られ、あきれられてしまう。がっかりしたカン・ホは、ソンテを誘い屋台で飲むことに。その後、2次会に行こうとする彼らをヤンマダムが強引に自分の店へと誘う。しかし、飲み代が無くて父への靴と洋服をカタに取られたふたりは、パンツ一丁で外に放り出される。丁度そこへミオクが帰宅。偶然にもミオクはそのスナックの二階に住んでいたのだ。裸の二人を見て目を丸くするミオクに「よく会いますね」と声をかけてそそくさ逃げていくカン・ホ。
カン・ホの履歴書が女性社員のミスによって合格の箱へ紛れ込み、カン・ホに書類選考に通ったと連絡がある。驚きながらも試験会場に足を運び筆記試験を受けるカン・ホとソンテ。筆記試験で案の定まったく分からないカン・ホは適当にマークシートを埋めていき、終了時間まで爆睡する。
数日後、カン・ホの家に筆記試験に合格したと連絡が入るが、何も知らない母はいたずら電話だと思い、切ってしまう。すぐにまた電話がかかってきて今度は父が出る。父は同姓同名の間違いではないかと聞きなおすが住所も電話番号もあってるので、これは詐欺かもしれないと考える。そこへカン・ホが現れ、試験を受けたといい、驚く両親…。
第3話
コンピューターのエラーでLKグループの筆記試験に受かってしまったカン・ホ。しかし、まだ合格したわけではないのに、気が早い両親は有頂天になってあちこちに電話をかけまくり、朝からお祝いの電話が次々にかかってくる。両親とも喜びを隠せない。朝食を食べて家を出るカン・ホに母は「スーツを買いなさい」とお金の入った封筒を渡す。
ソンテが買出しに向かうと歩道橋に「カン・ホ、LK社筆記試験合格」の垂れ幕が掛かっいる。あきれて帰宅するとカン・ホが勝手にあがりこんで寝ていた。ソンテは一生懸命試験対策をしたのに筆記試験に落ちてしまい、宝くじに当たったように無勉強のカン・ホが受かったのが腹正しくて仕方がなかった。しかし、そんな感情を押し殺して友達の合格を後押しするソンテ。しかし、カン・ホはそんなことはお構いなしで、母にもらったお金で父の靴を取り戻そうとヤンマダムのスナックを訪れる。
その頃、ヒョナは財閥2世が集まった酒の席にボンサムを呼び出す。しかし、現れたボンサムを冷たくあしらうヒョナ。とまどいながらもあいさつしたボンサムが同席しようとすると、ヒョナは他の席で待っているように言う。なかなか現れないヒョナにお酒が進むボンサム。ようやくやってきたヒョナは「運転手がそんなに飲んだらだめじゃない」と冷たくいい放ち、屈辱を感じたボンサムは一人で出て行ってしまう。
貧しかった幼少時代、母が蒸発し、父に暴力を振るわれていた哀れな自分を思い出し、涙ぐむボンサム。
ヤンマダムが怪我をし、病院に行く事になったので上に住むミオクが帰るまで店番を頼まれてしまう。断りきれずに嫌々ながらビールを飲んでママたちの帰りを待っていると、カン・ホがやってくる。「あ!」っと驚く二人。
「ここでも働いてるんですか?」
「いえ、そういうわけじゃ…。飲みにきたんですか?」
「そういうわけじゃ…。あ、ビールください!」
じーっとミオクを観察するカン・ホの視線に気づいて雑誌で顔を隠すミオク。
「あの、お住まいはこの辺なんですか?」
「この先です。そちらは?」
「この上です」
「あ、はは…。あの、聞きたいことがあるんですが」
筆記試験は性能のいいコンピューターで採点したのか聞くカン・ホ。今回からドイツの最新技術を搭載したコンピューターを導入したと答えるミオク。実は筆記試験に合格したとカン・ホが言うので、お祝いの言葉をかけるミオク。
「…あのもう一つ聞きたいことがあるんですが。LK社の社員のあなたがどうしてあんなことをしたんですか?」
「はい?」
「もしかして男ですか?」
「私、あなたに興味ありませんから。お互い、突っ込んだ話はやめましょう」
起こった顔をするミオク。そこへ、ボンサムが入ってくる。
「いらっしゃいま…」
驚いて立ち上がるミオク。カン・ホも振り返る。「お前がなんでここに?」と驚いて聞くカン・ホ。「お前こそ」と言い返すボンサムに「見ればわかるだろ」とカン・ホ。ミオクをじっと見つめてカンホの横に座るボンサム。
「お前がこんなとこにも飲みに来るとわな」
「俺みたいなやつはこんなとこに飲みに来れないと?」
「お前って見た目以上に劣等感が強いんだな」
「何だと?」
ミオクが冷静を装ってボンサムに話しかける。
「ご用はなんですか?」
「ちょうど一杯誘おうと思ってたんだが、先に来てるやつがいるとはね。」
カン・ホが驚いてボンサムと知り合いなのかと聞く。それに対してボンサムが「二人は知り合いなのか?」と聞き返す。「お前に関係ないだろ!」と怒るカン・ホに「何の関係もないわ」というミオク。カン・ホがビールをもう一杯、ボンサムも同じくビールを注文。重苦しい空気にいたたまれずミオクもお酒を小さなグラスについでぐい飲み。ヒョナから筆記試験を受けたと聞いていたボンサムが小ばかにしたように結果を聞く。
「垂れ幕を見なかったのか?」
「筆記試験合格したのよ」
驚きのあまりビールを噴出すボンサム。そんなはずがないとあざ笑う。
「女の前だからかっこつけて嘘ついたんだろうが無駄だぞ。この子もLK社の社員だ」
「知ってるぞ」
「知ってる?いつから知り合いなんだ?」
「結構前からだよな」
ミオクに聞くカン・ホ。それには答えずにボンサムに言うミオク。
「そんなことあなたに関係ないでしょ」
「ふっ、俺に振られてこいつと付き合い始めたのか?それともその前からか…」
「何ですって?」
目に涙をためてボンサムにビールを浴びせたミオクはそのままお店を飛び出していく。お金を置いて出て行こうとするボンサムの背中に向かって言うカン・ホ。
「そういうことだったのか。金持ちの彼女ができたから貧しい彼女が邪魔になって振ったのに、酒を飲んでいて彼女のことを思い出し、来てみたらそこには昔の恋人がいた。ふっ、いつの時代の映画だよ?」
唇を震わせて、カン・ホを勢い良く殴り飛ばすボンサム。
「知った風な口をきくな!野良犬だって笑うな。お前がLK社の社員だって?それなら俺はLK社の社長だよ!」
そこへ入れ違いで帰ってきたヤンマダムたち。床に倒れこんでいるカン・ホを見て驚くヤンマダムたちに、靴を返してもらい、喜んで店を出て行くカン・ホだが、ミオクのことが気になり、上の階を見あげる。続きを読む
2007年02月23日
韓国ドラマあらすじ『フルハウス』

【演出】ピョ・ミンス
【ジャンル】ラブコメディ
【放送】 2004年(KBS2TV)
【キャスト】
ソン・へギョ、Rain、ハン・ウンジョン、キム・ソンス
【見どころ】
『フルハウス』は、『秋の童話』『オールイン』のソン・ヘギョと、ピ(Rain)が共演し、韓国だけでなく、放送されたアジア各国で大ヒットしたドラマ。当時、イ・ビョンホンと熱愛中だったヘギョがピとのキスシーンを演じたことでも話題に。
主要登場人物

ハン・ジウン(ソン・へギョ)
インターネット上で執筆活動をする小説家。両親が残してくれたフルハウスで一人明るく暮らしていたが、友人に騙され一文無しになり、契約結婚したヨンジェと一緒に暮らし始める。正反対な性格のヨンジェと対立し家事に明け暮れる中、ミニョクの会社と契約が決まり、映画のシナリオを書き始める。
契約結婚した二人↓

写真右がピ(Rain)演じるジウンの結婚相手イ・ヨンジェ
イ・ヨンジェ(ピ)映画俳優。アジアのトップスター。医大を卒業するが父に反発するかのように俳優の道を選び、家を飛び出る。口が悪く生意気な上、プライドも高い。昔から想いを寄せていた幼なじみのヘウォンに振られ、ジウンと契約結婚をする。潔癖症で極度のきれい好きな為、ジウンとの衝突が耐えないが、根は悪いやつではない。
カン・ヘウォン(ハン・ウンジョン)ヨンジェとミニョクの幼馴染。ヨンジェの衣装コーディネーターも務めるファッションデザイナー。ミニョクに想いを寄せるが、ヨンジェがジウンと結婚すると急に惜しくなり、ヨンジェを取り戻そうとする。
ユ・ミニョク(キム・ソンス)ヨンジェの幼馴染で兄のような存在。メディア企業の本部長で、映画や出版などを幅広く手がけるやり手のビジネスマン。地位と金、ルックスの全てを兼ね備えた大人の男性でジウンの相談相手になるが、次第に天真爛漫なジウンに惹かれていく。
簡単なあらすじ
亡き両親の形見として残った家“フルハウス”に一人で暮らしているチウン(ソン・ヘギョ)は、インターネット小説を書きながら穏やかな生活を送っていた。しかしある日、友達2人が上海旅行に当選したとチウンのもとにやってくる。同行することになったチウンは、生まれて初めての海外旅行に期待して旅立つ。が、慣れない飛行機に乗り物酔いをしてしまう。そしてチウンは隣に座っていた超有名俳優イ・ヨンジェ(ピ)の服に嘔吐してしまい…。
第一話
両親が遺してくれたフルハウスでインターネットの小説を書いて暮らしているジウン(ソン・へギョ)。ある日、友達のドンウクとヒジンが訪ねてくる。ドンウクが勤める銀行のキャンペーンに、ジウンが当選したというのだ。最初は疑って渋っていたジウンだったが、「タダで中国へ」という言葉につられ、生まれて初めての海外旅行に出かけることに。
偶然、ファーストクラスで人気スターのヨンジェ(Rain)と隣り合わせになる。初海外旅行にはしゃぐジウンだが、乗り物酔いして、ヨンジェの服に吐いてしまう。
上海に到着したものの、ジウンの迎えは来ていない。何とかタクシーでホテルに行くが、予約も入っていないと言われてしまう。フロントで困っていたジウンを助けてくれたのは、ヨンジェの幼なじみミニョク(キム・ソンス)だった。
一方、ジウンを送り出したドンウクとヒジンは、フルハウスと家具一式を売り払い、逃避行していた。
ヨンジェに「ミニョクとは元恋人同士」と言ってお金を借り、ジウンはやっとの思いで帰国する。ところがフルハウスがもぬけの空になっていて驚く。ドンウクの勤めていた銀行へ行き、だまされたと知ったジウンだったが、ドンウクとヒジンの行き先はわからない。途方に暮れているところへ、やはり帰国していたヨンジェから電話が入る。ヨンジェは、密かに思いを寄せるヘウォンとミニョクの仲を裂くため、ジウンを利用しようとしたのだ。ヨンジェの計略のせいで、ジウンとミニョクが元恋人同士ではないことがバレてしまう。ヨンジェはジウンがウソをついたことを責め、ジウンは自分を利用したヨンジェを責め、ケンカ別れになる。
ある朝、ジウンが空っぽのフルハウスで寝ていると、引っ越し業者が作業を始める。フルハウスまで売られていたことを知り、ジウンは警察に相談に行くが、乳飲み子を抱え罪を犯した女性の姿を見て、弱気になってしまう。
行く当てもなくフルハウスに戻ったジウン。そこへ新しい住人が帰ってくる。なんとそれはヨンジェだった…。続きを読む