2009年09月26日
台湾ドラマあらすじ『痞子英雄』第3話〜第5話
第1話・第2話はこちら
第3話

名前を呼んでも反応がない在天。銃弾に撃たれたようだが、血は流れていない様子…。次の瞬間、ドアが開く音がする。拳銃を構えながら、警戒する英雄。

中から出てきたのは、陳琳だった。互いに拳銃を突きつける陳琳と英雄。
陳琳「なんであなたたちが?警報器を鳴らしたのはあなたたちなの?(在天が倒れているのを見て)私が彼を撃ったの…?」

在天に呼びかける英雄。しかし、応答がない…。陳琳に手をあげ、銃を下ろす英雄。陳琳も銃を下ろす。在天に駆け寄り、脈を調べる英雄。次の瞬間、はっと意識を取り戻す在天。銃弾3発を撃たれたショックで気を失っていたものの、防弾チョッキを着ていたため、負傷していなかったのだ。

陳琳「悪かったわね、あなただなんて思わなかったのよ。警報器が鳴って、みんながパニックに陥ってたから、てっきり彼らが戻ってきたのかと思ったから…」
英雄「彼ら?」
部屋の中へ入る英雄。部屋中がめちゃくちゃに荒らされていたのだ。
英雄「誰の仕業なんだ?」
陳琳「分からないわ。でも彼らの目的が安仔のお母さんだってことは分かってるわ。おばさんが見つからず、私の部屋を荒らして帰ったのよ。」
英雄「おばさんはどこだ?」

陳琳「なんであなたたちがおばさんを探さなくちゃいけないの?」
英雄「責任があるからだ。彼女を安全なところに保護しなくちゃいけない。どこにいるんだ?」
陳琳「分かった。あなたたちを信用するわ。ついて来て」
奥の部屋に入っていく陳琳。すると、そこにいたのは安仔の母親だった。ベットでじーっと音楽を聴いていた安仔母。在天が中に入ろうとすると、欝病を患っているから刺激しないでと釘をさし、追い出す陳琳。
陳琳「私はただ、おばさんならここで私が保護しているから安全だと教えたかっただけよ。」
英雄「何言ってるんだ。お前らが安仔と兄を殺したんだろ。」
在天「否定できないぞ。お前を安仔宅で見かけたし、おばさんを施設から拉致したのも見たんだからな」

陳琳「そのことなら単純な理由よ。あなたたちよりも早く情報を受け取ったからよ。私が安仔宅に行った時、すでに彼は死んでたのよ。だからおばさんを施設まで迎えにいったの。安仔のお兄さんのことは、亡くなってから出所したことを知ったのよ。」
在天「そんなに単純な話なら、なんで早く説明してくれなったんだ?なんで警察を襲った?」
陳琳「あなたたちに説明する必要はないでしょ。」
英雄「入院していた北朝鮮人は君が殺したのか?」
陳琳「違うわ。病院には行ったけど、あなたたち警察が厳重に警備してたから、私が彼に会う前に死んでしまったわ。」

在天「なぁ兄弟、今の彼女の話だと、警察が無能だと言われてるようなもんだな。」
陳琳「刑事さんたちが有能なら、なんで安仔さんは亡くなったのかしら?それに北朝鮮人も…。警察は信用できないわ。安仔のお母さんのことなら、私がちゃんと守ってみせるわ。」

話声が聞こえたのか、安仔母が部屋から出てくる。
母「安仔はどこ?なんで帰ってこないの?なんで私に会いに来ないの?」
陳琳「おばさん、前にも行ったように、安仔ならすぐに戻ってくるわ。」
母「でももうしばらく経つわ。あの子に何かあったのかしら?」
陳琳「おばさん、安仔はおばさんの子よ。何も問題はないから、安心して。さあ、何も心配せずに、ぐっすり眠って。一眠りしたら、彼がひょっこり帰ってくるかもしれないわ。」

息子の帰りを今か今かと待つ母をなだめて、子守唄を歌ってあげる陳琳を複雑な心境で見つめる英雄…。
陳琳「おばさんは絶対にあなたたちに渡さないわ。おばさんは私が小さい頃から成長を見届けてくれた人なの。私にとっては母親のような存在よ。誰にもおばさんを傷つけたりさせない!」
英雄「分かったよ。(写真を取り出し)これは彼女のものだ。渡しといてくれ。安仔のお母さんのことは君に任せた。」
3人が話をしている最中、黒服の男たちが入ってくる。銃を構える英雄。
男1「お嬢さん!!(英雄と在天に)銃を下ろせ!」
陳琳の頭に拳銃を突き付ける在天。

在天の向けた拳銃を押しのけて、男たちの方へすたすたと歩いていく陳琳。
「(男たちに)彼らじゃないわ。」
一斉に拳銃を下ろす男たち。
陳琳を信じて、部屋を後にする英雄。驚きながら、後を追う在天。なぜ安仔母を保護しないのかという在天に、「彼女を信じることにした」とだけ答える英雄…。
二人が出ていくと、安仔母を優しく見つめ、そっとベットの横に写真(安仔と安仔兄が子供のころの3ショット)を置く陳琳。
陳琳「あらゆる人員を駆使して、なんとしてでも高義を捕まえなさい。殺したって構わない。」
手下に命じる陳琳。
南区分局に戻った在天は、コンピューターエキスパートの浩克に、先日頼んでいた電力会社のデータベースにアクセスした結果を聞く。ここ数カ月のデータを追った結果、市内で月額30万台湾ドル以上の電力を消費している住所は400件あったという。そのうち、ほとんどが会社や工場だったが、3件だけ個人宅だったことが判明する。

浩克にお礼を言い、見返りに国際線フライトアテンダントとの合コンを約束する在天。
得意げな顔をして、英雄にファイルを見せる在天。
英雄「なんだこれ?」
在天「いいから見てみろよ」
特別チームの陳班長にファイルを見せ、麻薬製造容疑がかかっている3件の個人宅への捜索をさせてほしいと願い出る英雄。成り行きを見守っていた在天は、思いのほか、すんなりOKサインが出たので、上機嫌。
在天「思いもよらなかったよ。お前が俺をサポートしてくれるなんてな。」

英雄「お前とは一切関係ないことだ。俺はただ、この事件を早く解決させたいと思ってるんだ。俺は俺のやり方で行く、お前はお前で勝手に行動しろ。それから、あと3日間だぞ、お前に残された時間は。俺の警告を忘れるんじゃないぞ。」

3件の住宅の家宅捜索に向かう英雄と在天。1件目は大豪邸で、光熱費がかかるライトアップされた豪華な部屋、室内施設、庭にも大きな池があった。2件目の住宅には、お店並みの巨大なワインセラーが3つ。いずれも怪しい点は見つからなかった。
最後に向かった住宅は、見覚えのある建物!この建物こそ高義のアジトだった。監視カメラの映像と警報器で、警察がやって来たのを知った高義は、手下を残して逃走する。突入した英雄たちによって、逮捕される高義の手下。

マスコミが駆けつけ、得意そうにインタビューに応じる陳班長。鑑識の西英も駆けつける。
西英「おめでとう、あなたたちよくやったわね。ここを見つけ出すの大変だったでしょう。どうやって見つけたの?」
英雄「それは彼に聞いて」
在天「君の0度論を聞いて連想させたんだよ。大型冷蔵庫だ。そして、そこから電力を調べればいいと思い至ったんだ。簡単な論理だよ。」

立ち上がる英雄。
在天「どこへ行くんだ?」
英雄「局に戻るんだよ」
在天「戻るってどこの局にだよ。陳班長があんなに嬉しそうにしてるのが見えないのか?急ぐことはないよ。そうだ、俺ん家で一杯やらないか?」
英雄「お前の家?面倒くさい、遠慮しとく。」
在天「面倒くさくなんかないさ。隣だ。」
英雄「隣?」
在天「信じないのか?じゃあ、俺が案内しよう。」

驚く2人を自分の家に誘う在天。
在天「なるほどなぁ。隣がアジトだったとは。だからこの前、停電したんだぁ」

部屋に入り、冷蔵庫から瓶ビールを取り出し、英雄と西英に渡す在天。
西英「私は遠慮しとくわ。仕事中は飲まないようにしてるの。(しつこく差し出す在天に)本当にいいの。水をいただけるかしら。」

在天「ちょっとくらい大丈夫だよ。」
英雄「(怒り顔で在天の肩を掴んで)彼女、いらないって言ってるだろ!」
在天「OK…」
水道水をグラスにそそぐ在天。
西英「ねぇ、それ水道水よね。一度沸かした水はないのかしら?」
在天「うちの水道管はハイテクだよ。このまま、飲んでも問題ないよ、心配しないで、ちゃんと浄化されてるから。」

西英「ありがとう…。いつも、こんな風に水道水を飲んでるの?」
在天「一緒に飲む?」
キッチン下の水道管をチェックする西英。何か気になることがあるのか、外に出て建物の配管をチェックする。その結果、隣の部屋で製造されたDreamerの排水が在天宅の水道管に流れ込んでいたことが判明する。
英雄「てことは、お前、Dreamer水をしばらく飲んでたってことになるのか。」

在天「ふははは!藍西英、君は天才だよ!!俺なんかそんなこと考えつかなかったよ。」
Dreamerの陽性反応の原因が分かり、嬉しさのあまり、西英に抱きつく在天。それを見て、目の色を変えて引き離す英雄!!

英雄「何してんだ!」
在天「最高に嬉しいんだよ!君(西英)は俺の命の恩人だ!もう一度、お礼をさせてくれ」

再び、抱きつこうとした在天だが、あっけなく、英雄に阻止されてしまう…。

一方、逃走を図った高義は、とあるホテルの一室で電話をかける。交渉相手に、自分の安全が確保できるなら、本人がホテルに取りに来るという条件でDreamerをすべて渡すという高義。しかし、ホテルに現れたのは暗殺を指示された手下だった。高義にとってはそれは想定内の出来事。あらかじめ隣の部屋番号を教えていた高義は、再びどこかへ消えていく。

局へ戻ってきた在天と英雄を待っていたのは、同僚からの大歓声と祝杯の嵐。得意げにビールを受け取る在天。しかし、局長が現れ、空気が一変する。局長は、まだ、祝杯をあげる状況ではないと釘をさす。犯人のアジトが分かっただけで、ボスの高義は逃走中だし、dreamerは押収できず、50万ドルも戻ってきていない。

英雄「局長、この男と組まなければ、検挙できていたはずなんです。」
局長「なぜ英雄は君をそんなに嫌っているのかね?」
在天「分かりません。おそらく、呉英雄なりの愛情表現なんでしょう。個人的に、僕は彼のことをすごく気に入ってますよ。」
英雄の肩に手をやる在天…嫌がる英雄。
局長「お前たち二人の問題なんかどうでもいい。高義を逮捕できなければ、お前(在天)への嫌疑は晴れんぞ。それに、50万ドルを回収できなければ、南区分局の名声に傷がつくことになる。」
二人で高義を捕まえろと命じる局長。

安仔母と食事中の陳琳のもとに在天と英雄が訪ねてくる。高義の行方を追っている陳琳に、捕まえた場合は、自分たちで仇を取ったりせずに警察に引き渡すように釘を刺す英雄だが、命令口調の言い方に反発する陳琳。口論になり、思わず、安仔のことを口走ってしまう英雄…。
安仔母「ねぇ、うちの息子のこと知ってらっしゃるの?今、あなたたちがあの子のこと話してるのを聞いたから…あの子、今、学校に通ってるんだけど、ずっと帰ってこないの。ねぇ、知ってるの、うちの息子のこと?ねぇ?」

英雄「…」
在天「あの…安仔のお母さん、ふはははっは!おばさん、なんて偶然なんだろうね。さっき、下で安仔に会ったばかりなんですよ、俺達。仕事に出かけるところでしたよ。おばさんがここにいるって分かったら、挨拶に来るだろうに。おばさんがこんなに心配してるんだもんね。でも、安心してよ、おばさん。今から安仔に電話かけるから。さっき出かけたばかりだからすぐに戻って来れるさ。」
ペラペラと嘘を並べ立てる在天に、凍りつく英雄、唖然とする陳琳。お構いなしの在天、なんと英雄の携帯に電話をかける。

在天「あ、もしもし、安仔?陳だけどさ、実はさ、お前のお母さんが食事してるところを偶然見かけたんだよ。挨拶しに来ないか?あ、お母さんと話すか?」
母親に携帯を手渡す在天。「何考えてんだ!」と小声で非難する英雄。「挨拶して、すぐ切れ」と指示する在天。
安母「もしもし?もしもし…?もしもし?」

英雄「もしもし、母さん!」
すぐに電話を切る英雄。涙ぐみながら「もしもし…」と何度も呼びかける母。

在天「…おばさん、ちょっと(携帯)見せて。あ…うちの携帯、性能が悪くて電話が切れちゃったみたいだ。安仔なら、絶対、かけ直してくるから。あ、そうだ、こうしよう。この携帯、おばさんに預けておくから、安仔がかけ直してきたら出てよ。心配しないで、へへへ」

安母「ありがとう」
安仔母が奥へ引っ込むと、陳琳に向かって「ちゃんと携帯返してくれよ。女の子の電話番号、たくさん入れてるから」と声をかける在天。
陳琳「本当に最低!」
英雄の提案(高義の件)を一切受け入れる気はない、と言い捨てて、去っていく陳琳。
翌朝、馴染みのカフェバーに現れる在天。タイミングよく在天宛に2通のFAXが届く。
1通目「陳在天警官へ:何者かが天国へ向かっている」
2通目「陳在天警官へ:情報は真実ではないかもしれない。P.S. 今朝は、朝食食べないのか?」
驚いてあたりを見回す在天。

その日、陳琳のもとに高義の居場所が分かったとの一報が入る。用心棒もつけずに一人で出かけていく陳琳だが、その後ろを尾行する車が1台!正体は、在天の指示で見張り役を務める浩克だった。

在天と英雄が出勤すると、局内が大騒ぎになっていた。班長によれば、逃走中の高義が今朝、レストランにDreamerをばらまいて4人の客が救急車で運ばれたらしい。さらに、正午にも、ショッピングモールのエアコン内部にDreamerをばらまくとの情報が入ったとのこと。
今朝のFAXを思い出し、その情報の信ぴょう性を疑う在天。ひょっとしたら、捜査を撹乱するために高義が流した誤報ではないか。局長にFAXを見せて、懸念を伝える在天だが、情報源がはっきりしないという理由で、局長は取り合ってくれない。
同じ頃、陳琳を尾行していた浩克は、駅のホームで地下鉄(MRT)に乗り込む高義を偶然目撃する!すぐさま、在天に連絡する浩克。
地下鉄に乗り込んだ高義は、運転手を襲い、車両を乗っ取ってしまう。覆面をして、乗客向って「天国行き列車へようこそ」と叫んで、高笑いする高義!

乗客がおびえる中、険しい表情で一歩一歩、高義に近づいていく陳琳。そんな陳琳に気付いて、驚いたようにマスクを取る高義…。

高義「(ニヤリと笑って)This is Captain speaking. いかがいたしましょう?」
その頃、高義が乗り込んだ駅に到着した在天と英雄は、駅員に今すぐ車両を緊急停止させるように命じるのだが…。

第3話

名前を呼んでも反応がない在天。銃弾に撃たれたようだが、血は流れていない様子…。次の瞬間、ドアが開く音がする。拳銃を構えながら、警戒する英雄。

中から出てきたのは、陳琳だった。互いに拳銃を突きつける陳琳と英雄。
陳琳「なんであなたたちが?警報器を鳴らしたのはあなたたちなの?(在天が倒れているのを見て)私が彼を撃ったの…?」

在天に呼びかける英雄。しかし、応答がない…。陳琳に手をあげ、銃を下ろす英雄。陳琳も銃を下ろす。在天に駆け寄り、脈を調べる英雄。次の瞬間、はっと意識を取り戻す在天。銃弾3発を撃たれたショックで気を失っていたものの、防弾チョッキを着ていたため、負傷していなかったのだ。

陳琳「悪かったわね、あなただなんて思わなかったのよ。警報器が鳴って、みんながパニックに陥ってたから、てっきり彼らが戻ってきたのかと思ったから…」
英雄「彼ら?」
部屋の中へ入る英雄。部屋中がめちゃくちゃに荒らされていたのだ。
英雄「誰の仕業なんだ?」
陳琳「分からないわ。でも彼らの目的が安仔のお母さんだってことは分かってるわ。おばさんが見つからず、私の部屋を荒らして帰ったのよ。」
英雄「おばさんはどこだ?」

陳琳「なんであなたたちがおばさんを探さなくちゃいけないの?」
英雄「責任があるからだ。彼女を安全なところに保護しなくちゃいけない。どこにいるんだ?」
陳琳「分かった。あなたたちを信用するわ。ついて来て」
奥の部屋に入っていく陳琳。すると、そこにいたのは安仔の母親だった。ベットでじーっと音楽を聴いていた安仔母。在天が中に入ろうとすると、欝病を患っているから刺激しないでと釘をさし、追い出す陳琳。
陳琳「私はただ、おばさんならここで私が保護しているから安全だと教えたかっただけよ。」
英雄「何言ってるんだ。お前らが安仔と兄を殺したんだろ。」
在天「否定できないぞ。お前を安仔宅で見かけたし、おばさんを施設から拉致したのも見たんだからな」

陳琳「そのことなら単純な理由よ。あなたたちよりも早く情報を受け取ったからよ。私が安仔宅に行った時、すでに彼は死んでたのよ。だからおばさんを施設まで迎えにいったの。安仔のお兄さんのことは、亡くなってから出所したことを知ったのよ。」
在天「そんなに単純な話なら、なんで早く説明してくれなったんだ?なんで警察を襲った?」
陳琳「あなたたちに説明する必要はないでしょ。」
英雄「入院していた北朝鮮人は君が殺したのか?」
陳琳「違うわ。病院には行ったけど、あなたたち警察が厳重に警備してたから、私が彼に会う前に死んでしまったわ。」

在天「なぁ兄弟、今の彼女の話だと、警察が無能だと言われてるようなもんだな。」
陳琳「刑事さんたちが有能なら、なんで安仔さんは亡くなったのかしら?それに北朝鮮人も…。警察は信用できないわ。安仔のお母さんのことなら、私がちゃんと守ってみせるわ。」

話声が聞こえたのか、安仔母が部屋から出てくる。
母「安仔はどこ?なんで帰ってこないの?なんで私に会いに来ないの?」
陳琳「おばさん、前にも行ったように、安仔ならすぐに戻ってくるわ。」
母「でももうしばらく経つわ。あの子に何かあったのかしら?」
陳琳「おばさん、安仔はおばさんの子よ。何も問題はないから、安心して。さあ、何も心配せずに、ぐっすり眠って。一眠りしたら、彼がひょっこり帰ってくるかもしれないわ。」

息子の帰りを今か今かと待つ母をなだめて、子守唄を歌ってあげる陳琳を複雑な心境で見つめる英雄…。
陳琳「おばさんは絶対にあなたたちに渡さないわ。おばさんは私が小さい頃から成長を見届けてくれた人なの。私にとっては母親のような存在よ。誰にもおばさんを傷つけたりさせない!」
英雄「分かったよ。(写真を取り出し)これは彼女のものだ。渡しといてくれ。安仔のお母さんのことは君に任せた。」
3人が話をしている最中、黒服の男たちが入ってくる。銃を構える英雄。
男1「お嬢さん!!(英雄と在天に)銃を下ろせ!」
陳琳の頭に拳銃を突き付ける在天。

在天の向けた拳銃を押しのけて、男たちの方へすたすたと歩いていく陳琳。
「(男たちに)彼らじゃないわ。」
一斉に拳銃を下ろす男たち。
陳琳を信じて、部屋を後にする英雄。驚きながら、後を追う在天。なぜ安仔母を保護しないのかという在天に、「彼女を信じることにした」とだけ答える英雄…。
二人が出ていくと、安仔母を優しく見つめ、そっとベットの横に写真(安仔と安仔兄が子供のころの3ショット)を置く陳琳。
陳琳「あらゆる人員を駆使して、なんとしてでも高義を捕まえなさい。殺したって構わない。」
手下に命じる陳琳。
南区分局に戻った在天は、コンピューターエキスパートの浩克に、先日頼んでいた電力会社のデータベースにアクセスした結果を聞く。ここ数カ月のデータを追った結果、市内で月額30万台湾ドル以上の電力を消費している住所は400件あったという。そのうち、ほとんどが会社や工場だったが、3件だけ個人宅だったことが判明する。

浩克にお礼を言い、見返りに国際線フライトアテンダントとの合コンを約束する在天。
得意げな顔をして、英雄にファイルを見せる在天。
英雄「なんだこれ?」
在天「いいから見てみろよ」
特別チームの陳班長にファイルを見せ、麻薬製造容疑がかかっている3件の個人宅への捜索をさせてほしいと願い出る英雄。成り行きを見守っていた在天は、思いのほか、すんなりOKサインが出たので、上機嫌。
在天「思いもよらなかったよ。お前が俺をサポートしてくれるなんてな。」

英雄「お前とは一切関係ないことだ。俺はただ、この事件を早く解決させたいと思ってるんだ。俺は俺のやり方で行く、お前はお前で勝手に行動しろ。それから、あと3日間だぞ、お前に残された時間は。俺の警告を忘れるんじゃないぞ。」

3件の住宅の家宅捜索に向かう英雄と在天。1件目は大豪邸で、光熱費がかかるライトアップされた豪華な部屋、室内施設、庭にも大きな池があった。2件目の住宅には、お店並みの巨大なワインセラーが3つ。いずれも怪しい点は見つからなかった。
最後に向かった住宅は、見覚えのある建物!この建物こそ高義のアジトだった。監視カメラの映像と警報器で、警察がやって来たのを知った高義は、手下を残して逃走する。突入した英雄たちによって、逮捕される高義の手下。

マスコミが駆けつけ、得意そうにインタビューに応じる陳班長。鑑識の西英も駆けつける。
西英「おめでとう、あなたたちよくやったわね。ここを見つけ出すの大変だったでしょう。どうやって見つけたの?」
英雄「それは彼に聞いて」
在天「君の0度論を聞いて連想させたんだよ。大型冷蔵庫だ。そして、そこから電力を調べればいいと思い至ったんだ。簡単な論理だよ。」

立ち上がる英雄。
在天「どこへ行くんだ?」
英雄「局に戻るんだよ」
在天「戻るってどこの局にだよ。陳班長があんなに嬉しそうにしてるのが見えないのか?急ぐことはないよ。そうだ、俺ん家で一杯やらないか?」
英雄「お前の家?面倒くさい、遠慮しとく。」
在天「面倒くさくなんかないさ。隣だ。」
英雄「隣?」
在天「信じないのか?じゃあ、俺が案内しよう。」

驚く2人を自分の家に誘う在天。
在天「なるほどなぁ。隣がアジトだったとは。だからこの前、停電したんだぁ」

部屋に入り、冷蔵庫から瓶ビールを取り出し、英雄と西英に渡す在天。
西英「私は遠慮しとくわ。仕事中は飲まないようにしてるの。(しつこく差し出す在天に)本当にいいの。水をいただけるかしら。」

在天「ちょっとくらい大丈夫だよ。」
英雄「(怒り顔で在天の肩を掴んで)彼女、いらないって言ってるだろ!」
在天「OK…」
水道水をグラスにそそぐ在天。
西英「ねぇ、それ水道水よね。一度沸かした水はないのかしら?」
在天「うちの水道管はハイテクだよ。このまま、飲んでも問題ないよ、心配しないで、ちゃんと浄化されてるから。」

西英「ありがとう…。いつも、こんな風に水道水を飲んでるの?」
在天「一緒に飲む?」
キッチン下の水道管をチェックする西英。何か気になることがあるのか、外に出て建物の配管をチェックする。その結果、隣の部屋で製造されたDreamerの排水が在天宅の水道管に流れ込んでいたことが判明する。
英雄「てことは、お前、Dreamer水をしばらく飲んでたってことになるのか。」

在天「ふははは!藍西英、君は天才だよ!!俺なんかそんなこと考えつかなかったよ。」
Dreamerの陽性反応の原因が分かり、嬉しさのあまり、西英に抱きつく在天。それを見て、目の色を変えて引き離す英雄!!

英雄「何してんだ!」
在天「最高に嬉しいんだよ!君(西英)は俺の命の恩人だ!もう一度、お礼をさせてくれ」

再び、抱きつこうとした在天だが、あっけなく、英雄に阻止されてしまう…。

一方、逃走を図った高義は、とあるホテルの一室で電話をかける。交渉相手に、自分の安全が確保できるなら、本人がホテルに取りに来るという条件でDreamerをすべて渡すという高義。しかし、ホテルに現れたのは暗殺を指示された手下だった。高義にとってはそれは想定内の出来事。あらかじめ隣の部屋番号を教えていた高義は、再びどこかへ消えていく。

局へ戻ってきた在天と英雄を待っていたのは、同僚からの大歓声と祝杯の嵐。得意げにビールを受け取る在天。しかし、局長が現れ、空気が一変する。局長は、まだ、祝杯をあげる状況ではないと釘をさす。犯人のアジトが分かっただけで、ボスの高義は逃走中だし、dreamerは押収できず、50万ドルも戻ってきていない。

英雄「局長、この男と組まなければ、検挙できていたはずなんです。」
局長「なぜ英雄は君をそんなに嫌っているのかね?」
在天「分かりません。おそらく、呉英雄なりの愛情表現なんでしょう。個人的に、僕は彼のことをすごく気に入ってますよ。」
英雄の肩に手をやる在天…嫌がる英雄。
局長「お前たち二人の問題なんかどうでもいい。高義を逮捕できなければ、お前(在天)への嫌疑は晴れんぞ。それに、50万ドルを回収できなければ、南区分局の名声に傷がつくことになる。」
二人で高義を捕まえろと命じる局長。

安仔母と食事中の陳琳のもとに在天と英雄が訪ねてくる。高義の行方を追っている陳琳に、捕まえた場合は、自分たちで仇を取ったりせずに警察に引き渡すように釘を刺す英雄だが、命令口調の言い方に反発する陳琳。口論になり、思わず、安仔のことを口走ってしまう英雄…。
安仔母「ねぇ、うちの息子のこと知ってらっしゃるの?今、あなたたちがあの子のこと話してるのを聞いたから…あの子、今、学校に通ってるんだけど、ずっと帰ってこないの。ねぇ、知ってるの、うちの息子のこと?ねぇ?」

英雄「…」
在天「あの…安仔のお母さん、ふはははっは!おばさん、なんて偶然なんだろうね。さっき、下で安仔に会ったばかりなんですよ、俺達。仕事に出かけるところでしたよ。おばさんがここにいるって分かったら、挨拶に来るだろうに。おばさんがこんなに心配してるんだもんね。でも、安心してよ、おばさん。今から安仔に電話かけるから。さっき出かけたばかりだからすぐに戻って来れるさ。」
ペラペラと嘘を並べ立てる在天に、凍りつく英雄、唖然とする陳琳。お構いなしの在天、なんと英雄の携帯に電話をかける。

在天「あ、もしもし、安仔?陳だけどさ、実はさ、お前のお母さんが食事してるところを偶然見かけたんだよ。挨拶しに来ないか?あ、お母さんと話すか?」
母親に携帯を手渡す在天。「何考えてんだ!」と小声で非難する英雄。「挨拶して、すぐ切れ」と指示する在天。
安母「もしもし?もしもし…?もしもし?」

英雄「もしもし、母さん!」
すぐに電話を切る英雄。涙ぐみながら「もしもし…」と何度も呼びかける母。

在天「…おばさん、ちょっと(携帯)見せて。あ…うちの携帯、性能が悪くて電話が切れちゃったみたいだ。安仔なら、絶対、かけ直してくるから。あ、そうだ、こうしよう。この携帯、おばさんに預けておくから、安仔がかけ直してきたら出てよ。心配しないで、へへへ」

安母「ありがとう」
安仔母が奥へ引っ込むと、陳琳に向かって「ちゃんと携帯返してくれよ。女の子の電話番号、たくさん入れてるから」と声をかける在天。
陳琳「本当に最低!」
英雄の提案(高義の件)を一切受け入れる気はない、と言い捨てて、去っていく陳琳。
翌朝、馴染みのカフェバーに現れる在天。タイミングよく在天宛に2通のFAXが届く。
1通目「陳在天警官へ:何者かが天国へ向かっている」
2通目「陳在天警官へ:情報は真実ではないかもしれない。P.S. 今朝は、朝食食べないのか?」
驚いてあたりを見回す在天。

その日、陳琳のもとに高義の居場所が分かったとの一報が入る。用心棒もつけずに一人で出かけていく陳琳だが、その後ろを尾行する車が1台!正体は、在天の指示で見張り役を務める浩克だった。

在天と英雄が出勤すると、局内が大騒ぎになっていた。班長によれば、逃走中の高義が今朝、レストランにDreamerをばらまいて4人の客が救急車で運ばれたらしい。さらに、正午にも、ショッピングモールのエアコン内部にDreamerをばらまくとの情報が入ったとのこと。
今朝のFAXを思い出し、その情報の信ぴょう性を疑う在天。ひょっとしたら、捜査を撹乱するために高義が流した誤報ではないか。局長にFAXを見せて、懸念を伝える在天だが、情報源がはっきりしないという理由で、局長は取り合ってくれない。
同じ頃、陳琳を尾行していた浩克は、駅のホームで地下鉄(MRT)に乗り込む高義を偶然目撃する!すぐさま、在天に連絡する浩克。
地下鉄に乗り込んだ高義は、運転手を襲い、車両を乗っ取ってしまう。覆面をして、乗客向って「天国行き列車へようこそ」と叫んで、高笑いする高義!

乗客がおびえる中、険しい表情で一歩一歩、高義に近づいていく陳琳。そんな陳琳に気付いて、驚いたようにマスクを取る高義…。

高義「(ニヤリと笑って)This is Captain speaking. いかがいたしましょう?」
その頃、高義が乗り込んだ駅に到着した在天と英雄は、駅員に今すぐ車両を緊急停止させるように命じるのだが…。

第4話
車両を乗っ取った高義は、自動運転から手動に変更し、運転席を離れる。そして、大量のDreamerが入った箱を爆発させ、車両中にふりまいてしまう。次々に倒れていく乗客。高義に挑みかかっていた陳琳も意識が朦朧とする。

その頃、英雄は、次の駅に先回りして、暴走車両に飛び乗ろうとしていた。駅を通過する一瞬のチャンスを見逃さずに、猛スピードで通過する車両に飛びつく英雄!必死にしがみつきながら、開閉装置のレバーを引き、中に入り込む!
乗客の様子が明らかにおかしい。倒れこんでいる人、身体をくねらせて恍惚状態に陥っている人…。運転席に向かおうとするが、扉が開かない。そのとき、高義の高笑いが聞こえてくる。
「扉は開かないよ。俺達と天国へ行きたいのなら、歓迎するぜ!」
バトルになる英雄と高義だが、すぐに意識が朦朧とし始める英雄。

その頃、在天は、緊急停止装置が設置された線路の最終地点に向かっていた。どうにかして車両を緊急停止させなければ、壁にぶつかってしまう。後ろの方から、車両が近づいてくる音が聞こえ、冷や汗をかきながら、全力疾走する在天!ようやく緊急停止装置までたどり着き、重いレバーを必死に押す!!その間も、火花を散らせながらどんどん近付いてくる車両!


車両は、間一髪、停止する。
真っ暗に停電した車両の中を恐る恐る確認する在天。倒れこんでいる陳琳を見つけて、担ぎ出している隙に、高義が逃げだしてしまう。「早く高義を追いかけろ!」と叫ぶ英雄。しかし、三聯会の大切な一人娘・陳琳を助け出すことが先決だという在天。

駅まで担ぎ出すと、陳琳のことを駅員に任せて、高義を追いかける在天たち。
銃を発砲しながら、エスカレーターを駆け上がる高義。冷静になるように呼びかける在天。そんな在天をじろじろ見る高義。
高義「思い出した、俺はお前のこと知ってるぞ。」
在天「…」

高義「俺がお前のこと分からないとでも思ったのか?」
後ろから抑え込もうとした英雄に気付いて、発砲する高義。すかさず、英雄が高義に威嚇発砲!倒れ込んだ高義に手錠をかける英雄。ニヤニヤしながら在天を見つめる高義。
高義「お前のこと知ってるぞ、以前のお前…そんなんじゃなかったな。そうだろ?お前、整形したな?今、幸せか?はははははは!」


陳班長らに連絡をする英雄。Dreamerを押収し、現金も戻って来たので、ご満悦の陳班長。しかし、英雄はさきほど高義が在天に放った言葉が気にかかる様子。
英雄「おい、さっきあいつ、お前が以前と違うって言ってたが、どういうことだ?」
在天「俺が韓国で整形手術受けたこと言ったっけ?医者の腕、悪くなかったぜ。お前にも紹介してやろうか?」

拍子ぬけした様子の英雄。去りかけて、振り返る。
英雄「今日はありがとな、俺を助けてくれて。お前、今日、たくさんの人間を救ったな。お疲れさん」
気恥ずかしそうに言う英雄。それを聞いて、ニンマリする在天。
在天「お〜い!みんな、早く呉英雄を見てくれ!顔が真っ赤だぞ!」

陳琳のお見舞いにいく英雄。しばらくして目を覚ます陳琳。

英雄「動かないで。今、君の体内に入っているDreamerを解毒しているから。」
陳琳「あなたがどうしてここに?あなたが私を救い出してくれたの?」

在天がやってくる。二人の話し声を聞いて、ドア付近で立ち止まる。
陳琳「思い出したわ。誰かが私を担いで助け出してくれたの。あなたなのね?」
英雄「・・・」

英雄「人命救助が警察の仕事だからね。それに君は重要参考人だし」
陳琳「私、誰かに助けてもらったことって今までなかったわ。」

看護師が入って来たので、中へ入る在天。
在天「お嬢さん、やっと目を覚ましたんだね。おかげで、うちの英雄も心からホッとしてるよ。」

英雄「…もう大丈夫みたいだから、俺は行くよ。」
在天「何をそんなに急いでんだ?じゃあ、こうしないか?俺が皆を誘うからさ。俺のおごりだ。どっか食べいこうぜ。悪運を取り除くのさ。場所は君(陳琳)が選んだらいい。」
英雄をじっと見つめる陳琳。
英雄「いいよ」
嬉しそうに微笑む陳琳に気付いて、ニンマリしながら、顔を近づける在天。

振り返って、ギョッとする陳琳。
陳琳「なんで顔を近づけるのよ」
在天「君の意味深な微笑を見て、虜になってしまったんだ。だから、その笑顔の意味を探ろうと近づいたんだ。」
陳琳「ねぇ
、あなたの相棒はとっくに帰ったわよ。あなたも帰らなくていいの?」
在天「君がそんな風にしても、上手く行きっこないよ。君の家庭環境だけでも、十分恐怖を与えてるんから。君に近づきたがる男なんていないさ。加えて君は怒りっぽいし。すべての男におびえて逃げ去ってもらいたいのか?」

陳琳「私に男がいるかいないかなんて、あんたには関係ないことでしょ!」
在天「君みたいな性格の子に合う男は、勇敢で運動神経が良いだけじゃなくて、忍耐力があり、筋肉隆々じゃなくちゃいけないからな。そういう男を想像すると、ますます英雄に当てはまるような感じがするのはなぜだろう?」
陳琳「あなたの意見を聞くなんてまっぴらよ。たとえ、この世にオスの鶏しかいなくなっても、あんたなんか選ばないわよ!」
在天「何をそんなに怒ってるんだ?本当に英雄のことが好きなんだな。」
陳琳「あんたには関係ないでしょ。私はあんたみたいに女を追いかけまわしているようなお軽い人間じゃないの。」

在天「英雄が好きなんだろ?認めろよ。俺達、大人だろ。そんなウジウジしててどする?」
陳琳「そうよ!アイツが好き!だから何?好きなだけじゃなくて、彼をゲットするわ!」

在天「よし!兄貴はそういう勝気なところ好きだぞ!心配するな、俺が英雄をゲットするの手伝ってやるから。」
愉快そうに部屋を出ていく在天。一人になった陳琳は、とんだことを口走ってしまったと後悔した様子…。
鑑識を訪ねる英雄。座ったまま、ぼーっと物思いにふける英雄を見て、「何かあったの?」と話しかける西英。
英雄「(頬杖をしていた腕の傷を見せながら)高義と車両ではち合わせたときに…」
西英「そのことじゃないわ。何があったの?何か心の中で思い悩んでることがあるみたいね。何か後悔するようなことでもしてしまったの?」

英雄「ふっ、君はそんなことまで分かるんだね。」
西英「鑑識の仕事をしてても、解けないことはたくさんあるわ。でも、自分でもなぜか分からないんだけど、そう感じたの…」
英雄「…今日、俺、自分の影を見たんだ」
西英「誰だって、影はあるわ」

英雄「…今までずっと俺は明るい光の下に立ってるって思ってたんだ。影もなく、矛盾もない。でも、今日、俺は自分の黒い部分を見てしまった。」
英雄を心配そうに見つめる西英。
在天に誘われ、バーにやってくる英雄と陳琳。女の子とイチャイチャする在天の傍らで無表情に黙り込んだままの英雄。二人の真向かいに陳琳が座っている。そこへ、在天に呼び出された西英が入ってくる。嬉しそうに西英を席に案内する在天。明らかに戸惑いの表情を浮かべる英雄。陳琳に西英を鑑識官だと紹介し、陳琳のことは三聯会のドンの一人娘と紹介する在天。にこやかに挨拶する陳琳と西英。
楽しそうな在天を除いて、3人の間には微妙な空気が流れる。乾杯したのも束の間、仕事に戻らなくちゃと席を立つ西英。「送っていく」と立ち上がる英雄。
外に出て、立ち止まる西英。

西英「送らなくていいわ。さぁ、早く戻って。今日、私が来るって知らなかったんでしょ?…あの子があなたが思い悩んでる相手なのね…?」
英雄「俺はただ…」
言葉が出てこない英雄。

西英「ふっ、また明日ね。(一度去りかけて)そうだ、今日、私が着てる服、あなたの好みかな?今日の午後、買ったばかりなのよ。」
茫然と後ろ姿を見送る英雄。声を押し殺して、嗚咽する西英…。

英雄がバーに戻ると、在天は陳琳を放たらかしにして、ステージでセクシーなギャルたちと激しいダンスに興じていた。次の瞬間、ステージの下を歩いていた一人の女性に目が止まる在天。驚いた顔をして、あわててステージを飛び降り、その女性を追いかける!
「小玫!!」
しかし、その女性はタクシーに乗り込み、去ってしまう。全力疾走でタクシーを追いかけるが、無情にもタクシーはどんどん遠ざかっていく。最後には道路に寝転がって悔しがる在天…。

第5話
バーには戻らずに、署へ向かい、一人で高義の取り調べを行う在天。
在天「何で俺のことを知ってるんだ?」

高義「俺はお前を覚えてるけど、お前は俺を覚えてない。嫌な気分だろ?今は、新しい顔をもらったんだから、幸せなんだろうな?」
激昂して、ピストルを突き付ける在天。
在天「お前は誰だ?なんで俺のことを知ってるんだ?」
高義「俺は高義だよ」
在天「ここは北区分局じゃないぞ、お前を痛めつけないなんて思うなよ。言え!誰が俺をこんな風にしてしまったんだ?!!」

不敵な笑みを浮かべる高義。
高義「おいおい、俺はドラッグで捕まったんだぜ。最悪の場合でも俺は一生をブタ箱で暮らすだけ。でもお前のことを白状したら、俺の命はこの先、1時間も持たないよ。」
茫然とする在天。
〜3年前〜
在天はホームレスだった。ごみ箱を漁り、橋の下で暮らす毎日を送っていた。そんなある日、在天は、餓えに耐えかね、ファーストフード店へ押し入り、ナイフをちらつかせて、女性客を人質に取り、金銭を要求しようとした。その時、勇敢に話しかけてきたのが店員の小玫だった。

小玫「そんなことしたら皆を怖がらせてしまうわ。大丈夫だから、何でもほしいものを言ってちょうだい。私たちに任せて。あなた、お腹が減ってるの?」
在天「…」
橋の下…逃走…手術台…顔面の包帯…過去の様々な記憶が断片的にフラッシュバックする。
陳琳を家まで送り届ける英雄。子供の頃の両親との楽しかった日々を語る陳琳を優しく見つめる英雄。
陳琳「きっとDreamerのせいね。こんなに感傷的になるのは。今日、あなたが助け出してくれたとき、あなたの背中が、父を思い出させてくれたの。そして、母がいてくれたときの頃のことも。」

英雄「…」
陳琳「ありがとう。ありがとう、楽しかった頃のことを思い出させてくれて。本当にありがとう。お休み」
翌日、神妙な顔つきで在天を訪ねに来た北区分局の凌局長の娘可樂が、署の屋上で何者かに射殺されてしまう。狙撃犯が雲隠れしたため、その場に唯一、居合わせた在天に嫌疑がかけられてしまう。

北区分局の局長や部長が大挙してやってくる。娘を殺された凌局長から取り調べを受ける在天。感情的になる局長をなんとかなだめて、落ち着かせる李刑事。
在天が容疑者とは考えにくいと感じる英雄。鑑識の結果、可樂の頭に命中した銃弾は、長距離から高スピードで狙撃されたものであることが判明。彼女の至近距離にいた在天が犯人ではない可能性が高いと話す西英。
西英に昨夜のことを釈明しようとする英雄。陳琳はギャングの中で育って友達がいないから誘ったといい、「君は僕の大切な友達だ」という英雄に、さびしそうに「分かってるわ。私もそう思ってる。」とこたえて去っていく西英。
その夜、車の中で号泣しながら携帯で話をする凌局長。誰かに脅されている様子…?!
西英にマグカップをプレゼントする在天。薬品を入れたビーカーや容器と同じものに飲み物を入れてるから間違えないために、「それに、俺も二度とうさぎの尿なんか飲まないで済むからさ!」という在天に思わず、プッと笑いだす西英。

まじまじと在天を見つめ、「均整のとれた顔をしてるのね」とつぶやく西英。調子に乗って、顔を近づけていく在天。次の瞬間、英雄が入って来て、後ろから鷲掴みにされる。
英雄「殺人犯が狙撃したと思われる位置が判明したぞ」
西英と3人で現場検証する。

犯行は少し距離が離れた近くの建物の屋上。そこからは署の屋上が一望できる。距離はあるが、狙撃のプロなら十分狙える距離だという。証拠として、銃を構えたときについた痕が手すりに残っていた。
鑑識の結果、銃弾の大きさが普通、狙撃のときに良く使われる7.62ミリより小さい5.56ミリのものであることが判明する。つまり、犯人は自動小銃で狙撃したということになる。
コンピューターエキスパートの浩克に、過去5年間の狙撃大会の参加者を洗い出してほしいと頼む英雄。
小玫を見かけたバーの前で、張り込みを行う在天。もしかしたら、また彼女が通りかかるかもしれない。祈るような気持ちで待ち続けていると、そこに現れたのは、彼女ではなく、陳琳だった!

在天「お前が何でここに?」
陳琳「あんたの車?」
在天「カッコイイだろ?じゃあ、お休み」
さっさと去ろうとする在天だが、陳琳が勝手に助手席に乗り込んで来る。

在天「お前、何してんだよ!」
陳琳「お酒飲んじゃったから、運転できないのよ。」
陳琳「あんた、ここにいるんだから、送ってよ」
在天「(あたりをうかがいながら、小声で)降りろよ。まずは降りろ。」
陳琳「送ってって言ってるのに、拒否する気?それとも何か言えないことでも?あんたがあそこにずっと座って待ってたの知ってるのよ!何を待ってたの?デート?」

在天「ここまでドライブして、手足を伸ばそうと車から降りてたんだろ?」
この間、お金を払わずに飲み逃げしたと非難し、どうせ女を追いかけまわしてたんでしょとまくしたてる陳琳。すっかり戦意を消失する在天。さすがに言いすぎたと我に帰る陳琳。
陳琳「私、飲みすぎたって、あんたも思う?はぁ、いいわよ。もうあんたをイジメたりしないわ。送ってなんて言ったりしてね。自分で帰るわ。」
車を降りようとする陳琳。パッと腕をつかむ在天。

在天「送ってくよ。」
陳琳「結構よ。冗談で言ったんだから。」
在天「お前、飲み過ぎたって言わなかったか?送ってくよ。」

陳琳「(にっこり笑って)冗談だったのよ。一人で帰れるわ。」
よろけながら車を降りる陳琳。車にスカートが挟まっているのに気付かない。送っていかなくていいのかと念を押す在天に「早く行きなさいよ」とせかす陳琳。在天が車を発進させる。
陳琳「ちょ、あ〜〜停まって!陳在天!」
在天「なんでまだいるんだよ?なんだよ!」

陳琳の叫び声に急ブレーキをかける在天。その勢いでスカートが引き裂かれてしまう…。このまま帰ったら、いらぬ心配をされてしまうので、在天宅で着替えさせてもらうことに。車中、笑いが止まらない在天。
在天「ふははは。ごめんな。ふはは、すべて俺のせいだ。責任は負うよ。」

在天に服を借り、バスルームで着替える陳琳。出てくると、物珍しそうに部屋を見渡し、ふと目をやった棚に小玫の写真が飾ってあるのを発見した陳琳は、手に取って眺める。「バーの前で待ってたのはこの人?」と言われ、あわてて奪い返そうとする在天。それでも、なかなか返そうとしないので陳琳をひょいと抱きかかえて、返すように迫る在天、がぶりと腕をかむ陳琳。

在天「痛えなぁ。何するんだよ!」
陳琳「私を抱きかかえたりするからよ!」
在天「バカ女。何も初めてじゃあるまいし。」
陳琳「…初めてじゃないってどういう意味よ?」
在天「別に…」
陳琳「どういう意味よ?」
陳琳の問いを無視して送っていくという在天に、「はじめてってどういう意味か教えてくれなくちゃ、行かせない」と駄々をこねる陳琳。

在天「じゃあ、今夜、ここに泊っていくってことだね?いいよ、おいで。」
陳琳「あんた、死にたいの!?」
在天を投げ飛ばそうとする陳琳だが、すべてかわされしまい、逆に強引に抱き寄せられてしまう。そして…激しいキスをする在天…!!

第6話はこちら
車両を乗っ取った高義は、自動運転から手動に変更し、運転席を離れる。そして、大量のDreamerが入った箱を爆発させ、車両中にふりまいてしまう。次々に倒れていく乗客。高義に挑みかかっていた陳琳も意識が朦朧とする。

その頃、英雄は、次の駅に先回りして、暴走車両に飛び乗ろうとしていた。駅を通過する一瞬のチャンスを見逃さずに、猛スピードで通過する車両に飛びつく英雄!必死にしがみつきながら、開閉装置のレバーを引き、中に入り込む!
乗客の様子が明らかにおかしい。倒れこんでいる人、身体をくねらせて恍惚状態に陥っている人…。運転席に向かおうとするが、扉が開かない。そのとき、高義の高笑いが聞こえてくる。
「扉は開かないよ。俺達と天国へ行きたいのなら、歓迎するぜ!」
バトルになる英雄と高義だが、すぐに意識が朦朧とし始める英雄。

その頃、在天は、緊急停止装置が設置された線路の最終地点に向かっていた。どうにかして車両を緊急停止させなければ、壁にぶつかってしまう。後ろの方から、車両が近づいてくる音が聞こえ、冷や汗をかきながら、全力疾走する在天!ようやく緊急停止装置までたどり着き、重いレバーを必死に押す!!その間も、火花を散らせながらどんどん近付いてくる車両!


車両は、間一髪、停止する。
真っ暗に停電した車両の中を恐る恐る確認する在天。倒れこんでいる陳琳を見つけて、担ぎ出している隙に、高義が逃げだしてしまう。「早く高義を追いかけろ!」と叫ぶ英雄。しかし、三聯会の大切な一人娘・陳琳を助け出すことが先決だという在天。

駅まで担ぎ出すと、陳琳のことを駅員に任せて、高義を追いかける在天たち。
銃を発砲しながら、エスカレーターを駆け上がる高義。冷静になるように呼びかける在天。そんな在天をじろじろ見る高義。
高義「思い出した、俺はお前のこと知ってるぞ。」
在天「…」

高義「俺がお前のこと分からないとでも思ったのか?」
後ろから抑え込もうとした英雄に気付いて、発砲する高義。すかさず、英雄が高義に威嚇発砲!倒れ込んだ高義に手錠をかける英雄。ニヤニヤしながら在天を見つめる高義。
高義「お前のこと知ってるぞ、以前のお前…そんなんじゃなかったな。そうだろ?お前、整形したな?今、幸せか?はははははは!」


陳班長らに連絡をする英雄。Dreamerを押収し、現金も戻って来たので、ご満悦の陳班長。しかし、英雄はさきほど高義が在天に放った言葉が気にかかる様子。
英雄「おい、さっきあいつ、お前が以前と違うって言ってたが、どういうことだ?」
在天「俺が韓国で整形手術受けたこと言ったっけ?医者の腕、悪くなかったぜ。お前にも紹介してやろうか?」

拍子ぬけした様子の英雄。去りかけて、振り返る。
英雄「今日はありがとな、俺を助けてくれて。お前、今日、たくさんの人間を救ったな。お疲れさん」
気恥ずかしそうに言う英雄。それを聞いて、ニンマリする在天。
在天「お〜い!みんな、早く呉英雄を見てくれ!顔が真っ赤だぞ!」

陳琳のお見舞いにいく英雄。しばらくして目を覚ます陳琳。

英雄「動かないで。今、君の体内に入っているDreamerを解毒しているから。」
陳琳「あなたがどうしてここに?あなたが私を救い出してくれたの?」

在天がやってくる。二人の話し声を聞いて、ドア付近で立ち止まる。
陳琳「思い出したわ。誰かが私を担いで助け出してくれたの。あなたなのね?」
英雄「・・・」

英雄「人命救助が警察の仕事だからね。それに君は重要参考人だし」
陳琳「私、誰かに助けてもらったことって今までなかったわ。」

看護師が入って来たので、中へ入る在天。
在天「お嬢さん、やっと目を覚ましたんだね。おかげで、うちの英雄も心からホッとしてるよ。」

英雄「…もう大丈夫みたいだから、俺は行くよ。」
在天「何をそんなに急いでんだ?じゃあ、こうしないか?俺が皆を誘うからさ。俺のおごりだ。どっか食べいこうぜ。悪運を取り除くのさ。場所は君(陳琳)が選んだらいい。」
英雄をじっと見つめる陳琳。
英雄「いいよ」
嬉しそうに微笑む陳琳に気付いて、ニンマリしながら、顔を近づける在天。

振り返って、ギョッとする陳琳。
陳琳「なんで顔を近づけるのよ」
在天「君の意味深な微笑を見て、虜になってしまったんだ。だから、その笑顔の意味を探ろうと近づいたんだ。」
陳琳「ねぇ
、あなたの相棒はとっくに帰ったわよ。あなたも帰らなくていいの?」在天「君がそんな風にしても、上手く行きっこないよ。君の家庭環境だけでも、十分恐怖を与えてるんから。君に近づきたがる男なんていないさ。加えて君は怒りっぽいし。すべての男におびえて逃げ去ってもらいたいのか?」

陳琳「私に男がいるかいないかなんて、あんたには関係ないことでしょ!」
在天「君みたいな性格の子に合う男は、勇敢で運動神経が良いだけじゃなくて、忍耐力があり、筋肉隆々じゃなくちゃいけないからな。そういう男を想像すると、ますます英雄に当てはまるような感じがするのはなぜだろう?」
陳琳「あなたの意見を聞くなんてまっぴらよ。たとえ、この世にオスの鶏しかいなくなっても、あんたなんか選ばないわよ!」
在天「何をそんなに怒ってるんだ?本当に英雄のことが好きなんだな。」
陳琳「あんたには関係ないでしょ。私はあんたみたいに女を追いかけまわしているようなお軽い人間じゃないの。」

在天「英雄が好きなんだろ?認めろよ。俺達、大人だろ。そんなウジウジしててどする?」
陳琳「そうよ!アイツが好き!だから何?好きなだけじゃなくて、彼をゲットするわ!」

在天「よし!兄貴はそういう勝気なところ好きだぞ!心配するな、俺が英雄をゲットするの手伝ってやるから。」
愉快そうに部屋を出ていく在天。一人になった陳琳は、とんだことを口走ってしまったと後悔した様子…。
鑑識を訪ねる英雄。座ったまま、ぼーっと物思いにふける英雄を見て、「何かあったの?」と話しかける西英。
英雄「(頬杖をしていた腕の傷を見せながら)高義と車両ではち合わせたときに…」
西英「そのことじゃないわ。何があったの?何か心の中で思い悩んでることがあるみたいね。何か後悔するようなことでもしてしまったの?」

英雄「ふっ、君はそんなことまで分かるんだね。」
西英「鑑識の仕事をしてても、解けないことはたくさんあるわ。でも、自分でもなぜか分からないんだけど、そう感じたの…」
英雄「…今日、俺、自分の影を見たんだ」
西英「誰だって、影はあるわ」

英雄「…今までずっと俺は明るい光の下に立ってるって思ってたんだ。影もなく、矛盾もない。でも、今日、俺は自分の黒い部分を見てしまった。」
英雄を心配そうに見つめる西英。
在天に誘われ、バーにやってくる英雄と陳琳。女の子とイチャイチャする在天の傍らで無表情に黙り込んだままの英雄。二人の真向かいに陳琳が座っている。そこへ、在天に呼び出された西英が入ってくる。嬉しそうに西英を席に案内する在天。明らかに戸惑いの表情を浮かべる英雄。陳琳に西英を鑑識官だと紹介し、陳琳のことは三聯会のドンの一人娘と紹介する在天。にこやかに挨拶する陳琳と西英。
楽しそうな在天を除いて、3人の間には微妙な空気が流れる。乾杯したのも束の間、仕事に戻らなくちゃと席を立つ西英。「送っていく」と立ち上がる英雄。
外に出て、立ち止まる西英。

西英「送らなくていいわ。さぁ、早く戻って。今日、私が来るって知らなかったんでしょ?…あの子があなたが思い悩んでる相手なのね…?」
英雄「俺はただ…」
言葉が出てこない英雄。

西英「ふっ、また明日ね。(一度去りかけて)そうだ、今日、私が着てる服、あなたの好みかな?今日の午後、買ったばかりなのよ。」
茫然と後ろ姿を見送る英雄。声を押し殺して、嗚咽する西英…。

英雄がバーに戻ると、在天は陳琳を放たらかしにして、ステージでセクシーなギャルたちと激しいダンスに興じていた。次の瞬間、ステージの下を歩いていた一人の女性に目が止まる在天。驚いた顔をして、あわててステージを飛び降り、その女性を追いかける!
「小玫!!」
しかし、その女性はタクシーに乗り込み、去ってしまう。全力疾走でタクシーを追いかけるが、無情にもタクシーはどんどん遠ざかっていく。最後には道路に寝転がって悔しがる在天…。

第5話
バーには戻らずに、署へ向かい、一人で高義の取り調べを行う在天。
在天「何で俺のことを知ってるんだ?」

高義「俺はお前を覚えてるけど、お前は俺を覚えてない。嫌な気分だろ?今は、新しい顔をもらったんだから、幸せなんだろうな?」
激昂して、ピストルを突き付ける在天。
在天「お前は誰だ?なんで俺のことを知ってるんだ?」
高義「俺は高義だよ」
在天「ここは北区分局じゃないぞ、お前を痛めつけないなんて思うなよ。言え!誰が俺をこんな風にしてしまったんだ?!!」

不敵な笑みを浮かべる高義。
高義「おいおい、俺はドラッグで捕まったんだぜ。最悪の場合でも俺は一生をブタ箱で暮らすだけ。でもお前のことを白状したら、俺の命はこの先、1時間も持たないよ。」
茫然とする在天。
〜3年前〜
在天はホームレスだった。ごみ箱を漁り、橋の下で暮らす毎日を送っていた。そんなある日、在天は、餓えに耐えかね、ファーストフード店へ押し入り、ナイフをちらつかせて、女性客を人質に取り、金銭を要求しようとした。その時、勇敢に話しかけてきたのが店員の小玫だった。

小玫「そんなことしたら皆を怖がらせてしまうわ。大丈夫だから、何でもほしいものを言ってちょうだい。私たちに任せて。あなた、お腹が減ってるの?」
在天「…」
橋の下…逃走…手術台…顔面の包帯…過去の様々な記憶が断片的にフラッシュバックする。
陳琳を家まで送り届ける英雄。子供の頃の両親との楽しかった日々を語る陳琳を優しく見つめる英雄。
陳琳「きっとDreamerのせいね。こんなに感傷的になるのは。今日、あなたが助け出してくれたとき、あなたの背中が、父を思い出させてくれたの。そして、母がいてくれたときの頃のことも。」

英雄「…」
陳琳「ありがとう。ありがとう、楽しかった頃のことを思い出させてくれて。本当にありがとう。お休み」
翌日、神妙な顔つきで在天を訪ねに来た北区分局の凌局長の娘可樂が、署の屋上で何者かに射殺されてしまう。狙撃犯が雲隠れしたため、その場に唯一、居合わせた在天に嫌疑がかけられてしまう。

北区分局の局長や部長が大挙してやってくる。娘を殺された凌局長から取り調べを受ける在天。感情的になる局長をなんとかなだめて、落ち着かせる李刑事。
在天が容疑者とは考えにくいと感じる英雄。鑑識の結果、可樂の頭に命中した銃弾は、長距離から高スピードで狙撃されたものであることが判明。彼女の至近距離にいた在天が犯人ではない可能性が高いと話す西英。
西英に昨夜のことを釈明しようとする英雄。陳琳はギャングの中で育って友達がいないから誘ったといい、「君は僕の大切な友達だ」という英雄に、さびしそうに「分かってるわ。私もそう思ってる。」とこたえて去っていく西英。
その夜、車の中で号泣しながら携帯で話をする凌局長。誰かに脅されている様子…?!
西英にマグカップをプレゼントする在天。薬品を入れたビーカーや容器と同じものに飲み物を入れてるから間違えないために、「それに、俺も二度とうさぎの尿なんか飲まないで済むからさ!」という在天に思わず、プッと笑いだす西英。

まじまじと在天を見つめ、「均整のとれた顔をしてるのね」とつぶやく西英。調子に乗って、顔を近づけていく在天。次の瞬間、英雄が入って来て、後ろから鷲掴みにされる。
英雄「殺人犯が狙撃したと思われる位置が判明したぞ」
西英と3人で現場検証する。

犯行は少し距離が離れた近くの建物の屋上。そこからは署の屋上が一望できる。距離はあるが、狙撃のプロなら十分狙える距離だという。証拠として、銃を構えたときについた痕が手すりに残っていた。
鑑識の結果、銃弾の大きさが普通、狙撃のときに良く使われる7.62ミリより小さい5.56ミリのものであることが判明する。つまり、犯人は自動小銃で狙撃したということになる。
コンピューターエキスパートの浩克に、過去5年間の狙撃大会の参加者を洗い出してほしいと頼む英雄。
小玫を見かけたバーの前で、張り込みを行う在天。もしかしたら、また彼女が通りかかるかもしれない。祈るような気持ちで待ち続けていると、そこに現れたのは、彼女ではなく、陳琳だった!

在天「お前が何でここに?」
陳琳「あんたの車?」
在天「カッコイイだろ?じゃあ、お休み」
さっさと去ろうとする在天だが、陳琳が勝手に助手席に乗り込んで来る。

在天「お前、何してんだよ!」
陳琳「お酒飲んじゃったから、運転できないのよ。」
陳琳「あんた、ここにいるんだから、送ってよ」
在天「(あたりをうかがいながら、小声で)降りろよ。まずは降りろ。」
陳琳「送ってって言ってるのに、拒否する気?それとも何か言えないことでも?あんたがあそこにずっと座って待ってたの知ってるのよ!何を待ってたの?デート?」

在天「ここまでドライブして、手足を伸ばそうと車から降りてたんだろ?」
この間、お金を払わずに飲み逃げしたと非難し、どうせ女を追いかけまわしてたんでしょとまくしたてる陳琳。すっかり戦意を消失する在天。さすがに言いすぎたと我に帰る陳琳。
陳琳「私、飲みすぎたって、あんたも思う?はぁ、いいわよ。もうあんたをイジメたりしないわ。送ってなんて言ったりしてね。自分で帰るわ。」
車を降りようとする陳琳。パッと腕をつかむ在天。

在天「送ってくよ。」
陳琳「結構よ。冗談で言ったんだから。」
在天「お前、飲み過ぎたって言わなかったか?送ってくよ。」

陳琳「(にっこり笑って)冗談だったのよ。一人で帰れるわ。」
よろけながら車を降りる陳琳。車にスカートが挟まっているのに気付かない。送っていかなくていいのかと念を押す在天に「早く行きなさいよ」とせかす陳琳。在天が車を発進させる。
陳琳「ちょ、あ〜〜停まって!陳在天!」
在天「なんでまだいるんだよ?なんだよ!」

陳琳の叫び声に急ブレーキをかける在天。その勢いでスカートが引き裂かれてしまう…。このまま帰ったら、いらぬ心配をされてしまうので、在天宅で着替えさせてもらうことに。車中、笑いが止まらない在天。
在天「ふははは。ごめんな。ふはは、すべて俺のせいだ。責任は負うよ。」

在天に服を借り、バスルームで着替える陳琳。出てくると、物珍しそうに部屋を見渡し、ふと目をやった棚に小玫の写真が飾ってあるのを発見した陳琳は、手に取って眺める。「バーの前で待ってたのはこの人?」と言われ、あわてて奪い返そうとする在天。それでも、なかなか返そうとしないので陳琳をひょいと抱きかかえて、返すように迫る在天、がぶりと腕をかむ陳琳。

在天「痛えなぁ。何するんだよ!」
陳琳「私を抱きかかえたりするからよ!」
在天「バカ女。何も初めてじゃあるまいし。」
陳琳「…初めてじゃないってどういう意味よ?」
在天「別に…」
陳琳「どういう意味よ?」
陳琳の問いを無視して送っていくという在天に、「はじめてってどういう意味か教えてくれなくちゃ、行かせない」と駄々をこねる陳琳。

在天「じゃあ、今夜、ここに泊っていくってことだね?いいよ、おいで。」
陳琳「あんた、死にたいの!?」
在天を投げ飛ばそうとする陳琳だが、すべてかわされしまい、逆に強引に抱き寄せられてしまう。そして…激しいキスをする在天…!!

第6話はこちら
asianentertaiment at 14:51│Comments(4)│
この記事へのコメント
1. Posted by みみ 2009年09月27日 19:26

待ってました

仔仔が無事でよかったです

あと、西英は怪しくなかったですね

でも、水道水に混ざってるなんて
って感じです。台湾に行った時に、生水飲んだらダメって言われましたけど

ワン・チュアンイー(あってるかな?)の悪役は意外でしたが、これから仔仔達ともっと絡んでくるのでしょうか?
続きが気になります

2. Posted by ☆アジアン・エンタ☆ 2009年09月27日 22:06
みみさんへ
いつもコメントどうもです
やっぱり、西英は白のようですね…!ということは、今後、西英をめぐって、英雄と在天が火花を散らすことになるのかな…?
今回、ドラマ見てて一番怖いのがワン・チュアンイーの凍りつくような恐ろしい顔演技です
本当にイッてる人に見えますよ…!
今後、陳琳との駆け引きも気になりますね〜。
いつもコメントどうもです

やっぱり、西英は白のようですね…!ということは、今後、西英をめぐって、英雄と在天が火花を散らすことになるのかな…?
今回、ドラマ見てて一番怖いのがワン・チュアンイーの凍りつくような恐ろしい顔演技です
本当にイッてる人に見えますよ…!今後、陳琳との駆け引きも気になりますね〜。
3. Posted by みみ 2009年11月30日 15:56

整形!?ホームレス??
在天は、なんだか怪しいですね・・・

こんな人が刑事で大丈夫って感じです

あと、画像はなかったですが、ダンスが気になります。
それと、四画関係ですね

4. Posted by ☆アジアン・エンタ☆ 2009年11月30日 19:35
みみさんへ
在天、過去に何があったんでしょうね。なんでホームレス生活してたのかな…?家族は?整形も闇の世界で無理やり…?!
過去はホームレス、今は高級スポーツカーを乗り回して大きな家に住んでるし、本当に訳が分からないですね。恋愛模様も・・・在天は西英が好きなのかと思ったら、最後にはあのキスだし!!
在天、過去に何があったんでしょうね。なんでホームレス生活してたのかな…?家族は?整形も闇の世界で無理やり…?!
過去はホームレス、今は高級スポーツカーを乗り回して大きな家に住んでるし、本当に訳が分からないですね。恋愛模様も・・・在天は西英が好きなのかと思ったら、最後にはあのキスだし!!